JPH0649929Y2 - インサートボルト係着金具 - Google Patents

インサートボルト係着金具

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JPH0649929Y2
JPH0649929Y2 JP5070890U JP5070890U JPH0649929Y2 JP H0649929 Y2 JPH0649929 Y2 JP H0649929Y2 JP 5070890 U JP5070890 U JP 5070890U JP 5070890 U JP5070890 U JP 5070890U JP H0649929 Y2 JPH0649929 Y2 JP H0649929Y2
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JP
Japan
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dovetail groove
nut body
insert bolt
overhanging
engaging head
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Expired - Lifetime
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JP5070890U
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JPH0410113U (ja
Inventor
清三 大西
Original Assignee
株式会社氷見セイコー
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Publication date
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  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、例えば建物の天井の施工においてデッキプ
レートやキーストンプレートなどの取付対象部材のアリ
溝に、天井板の下地となる野縁などの横架部材を吊持す
るためのインサートボルトを係着させるために用いられ
る係着金具に関するものである。
【従来の技術】
階上の床板をデッキプレートやキーストンプレートで構
築した場合、階下の天井はデッキプレートやキーストン
プレートの下面に形成されたアリ溝にインサートボルト
を係着して垂下させ、インサートボルトの下端に野縁な
どの横架部材を吊持させて天井板を張ることが行なわれ
る。またこのインサートボルトは天井裏での各種配管の
吊持にも利用される。 従来、デッキプレートなどの下面に形成されているアリ
溝の開口に任意の位置にてインサートボルトを係着する
金具としては、例えば特開昭63-96308号公報に示された
ものがある。 この従来のインサートボルト係着金具では、ボルトの主
体となる螺杆の外周に、該螺杆の雄ねじに螺合する雌ね
じを刻設した螺筒が装着され、この螺筒の上部には、前
記アリ溝の開口からアリ溝内に突入し且つ直角に回動し
て係合し得る鍔部が設けられ、また前記螺筒の下部に
は、螺筒回動用の把手部が対向して固設され、前記鍔部
と把手部間に、左右に一対の起立片およびそれと直交す
る方向に張出した一対のフランジ片を突設した係止片
と、該係止片の下面側のバネとが介在配置されており、
前記係止片と螺筒との相対回動を前記把手部による回動
操作で行なうことにより前記アリ溝への係着を達成する
ようにしている。 この従来のインサートボルト係着金具を取付対象部材の
アリ溝に係着させるには、前記バネを撓めて前記係止片
を螺筒上で前記鍔部から後退させてその起立片が前記鍔
部の下面に係止された状態とし、その状態のままアリ溝
上の任意の位置において鍔部と起立片とをアリ溝内に挿
入する。その後、前記把手部を回動すると、起立片はア
リ溝開口縁に阻止されて回動せず、これと相対的に螺筒
のみが回動してその上部の鍔部がアリ溝内で凡そ90度だ
け回動し、これによって起立片が鍔部下面から外れる
と、前記バネによって前記係止片が押されているので前
記起立片がアリ溝内に完全に入り込むと同時に前記フラ
ンジ片がアリ溝開口縁の両側の表面に着座し、前記のよ
うに90度回動した鍔部とフランジ片とでアリ溝開口縁部
近辺を挟持する状態となり、この状態では前記バネが作
用しているので係止片が自分で後退することはなく、こ
のようにして前記バネによる係着が果たされるものであ
る。
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来のインサートボルト係着金具では、取付対象
部材のアリ溝に係着させるに先立って、前記バネを撓め
て前記係止片を螺筒上で前記鍔部から後退させてその起
立片が前記鍔部の下面に係止された状態としておかなけ
ればならず、通常、これは製品出荷時に前述の状態にセ
ットすることで行なわれているが、セット状態では起立
片が鍔部の下面の曲面上にバネで押し付けられた状態と
なっているので不安定であり、現場での使用に際して取
り扱い中にこのセット状態が解除され、係着前に手作業
で再びセット状態にセットする必要が時として生じる欠
点があった。 また、従来のものではセット状態から実際に係着状態に
するには、セット状態で鍔部の下面の曲面上にバネで押
し付けられた状態となっている起立片を鍔部下面に対し
て摺動させながら回動しなければならず、この際の摩擦
力が無視できないので、手による偶力が作用しやすいよ
うに比較的工夫をこらしたハンドル構造を把手部に持た
せる必要があり、これは前述に再セット作業のためにも
必要であった。 更にまた従来のものでは、前記バネとして、セット位置
と係着位置との間の係止片のストロークを確保してしか
もバネの折損をなくすために比較的大きな撓み代を得ら
れるコイルバネを用いようとすると、コイルバネを支持
する把手部と固定関係にある螺筒に対して係止片を相対
回動させなければならない構造であるので、この回動時
にコイルバネに係止片と鍔部下面との摩擦による不所望
の捻りが作用し、回動方向に応じてコイルバネが絞られ
て縮径または逆に拡径して広がる恐れがあることから、
その把手部のコイルバネ支持構造に径変化阻止用の強固
な全周挟着カバーを採用しなければならず、構造の複雑
化と把手部のコストアップが避けられないという欠点が
あった。 この考案で解決すべき課題は、ワンタッチで係着操作を
行ない得る取扱の単純容易なインサートボルト係着金具
を提供することであり、その場合に取付対象部材のアリ
溝に係着するに先立って特別なセット状態に保持する必
要をなくし、また構成部材間で相対的な摩擦回動を生じ
る部分を持たないようにすると共に、特別な回動操作用
の把手部ハンドル構成も不要とすることである。
【課題を解決するための手段】
この考案のインサートボルト係着金具は、前述の課題を
達成するために、前述実用新案登録請求の範囲の欄に記
載した通りの構成を備えている。 即ち、この考案のインサートボルト係着金具では、イン
サートボルトの端部に螺着されて取付対象部材のアリ溝
に係合する係着金具において、 軸心に直角な第1の方向について前記アリ溝の開口幅よ
り狭い寸法に成型され、且つ前記第1の方向をアリ溝の
開口幅方向に合わせてアリ溝の開口からアリ溝内に進入
させて軸心回りに回動したときに前記アリ溝内に係合す
るように前記第1の方向に直角な第2の方向について拡
径された係合頭部を先端に一体に有する筒状ナット本体
と、 前記係合頭部の顎部に対面するように前記筒状ナット本
体の外周面に軸方向の相対移動を許容され且つ相対回動
を阻止されて嵌められ、前記第1の方向に前記アリ溝の
開口幅より大きい張出間隔寸法で前記係合頭部の両脇に
張出す一対の張出し翼を有すると共に、前記第2の方向
に前記アリ溝の開口幅より大きい張出間隔寸法で前記係
合頭部の両脇に張出す一対のフランジ面を有する環状鍔
部材と、 前記環状鍔部材を前記係合頭部の前記顎部へ向けて常時
付勢するように前記筒状ナット本体に支持された弾発部
材とを備えており、さらに 前記一対の張出し翼の夫々が前記第1の方向に関して前
記アリ溝の開口幅より狭い寸法を有すると共に、前記各
張出し翼の先端が前記軸心方向に関して前記フランジ面
と前記筒状ナット本体の先端との間に位置されているこ
とを特徴とするものである。
【作用】
この考案の係着金具において、係合頭部を先端に一体に
有する筒状ナット本体の外周面に嵌られた前記環状鍔部
材は、前記係合頭部の顎部に対面すると共に前記筒状ナ
ット本体に対して軸方向の相対移動は可能であるが、相
対回動は阻止されている。前記環状鍔部材はまた、前記
筒状ナット本体に支持された前記弾発部材によって前記
係合頭部の前記顎部へ向けて常時バネ付勢されており、
従って互いに向い合う前記顎部と前記フランジ面との間
に物が挟まれると前記弾発部材によるバネ力を伴った挟
着がなされることになる。 前記係合頭部は、軸心に直角な第1の方向について前記
アリ溝の開口幅より狭い寸法に成型されており、また前
記第1の方向に直角な第2の方向について拡径されてい
る。このため前記係合頭部は前記第1の方向を取付対象
部材のアリ溝の開口幅方向に合わせてアリ溝の開口から
アリ溝内に進入させることができ、このとき前記環状鍔
部材はその張出し翼の先端で取付対象部材のアリ溝の縁
面に衝合して弾発部材を撓めることになる。このような
押込み状態のまま前記筒状ナット本体を軸心回りに回動
すると、前記張出し翼の先端が前記縁面上で滑って環状
鍔部材も一緒に回動し、ほほ90度回動するとバネ付勢さ
れている張出し翼がアリ溝内に落ちこみ、またこのとき
には前記係合頭部がその拡径した前記顎部によって前記
アリ溝内に係合するので、係合頭部の前記顎部と環状鍔
部材の前記フランジ面とのアリ溝両縁部分がバネ力を伴
って挟着される。このようにして係着が達成されるが、
係着後の金具の回動はアリ溝内に落ち込んだ前記張出し
翼によって阻止され、従って金具を分解しないかぎり係
着状態の解除はできなくなる。なお、インサートボルト
本体は、前記筒状ナット本体に螺合されて別の金具等に
よりその下端で前述横架部材を吊持することは述べるま
でもない。この場合、アリ溝への係着に先立って筒状ナ
ット本体にインサートボルト本体を螺合して両者間を適
宜固定しておけば、前述の係着作業をインサートボルト
本体を持って行なうことも可能である。 このように、この考案の係着金具においては、係着に先
立って金具を特別なセット状態にする必要がなく、現場
での取扱性に優れているという特徴がある。また従来の
金具のように把手部のハンドル構造は不要であるので構
造の簡略化が可能であり、更に係着時に金具を構成する
各部材間に相対回動を一切生じることがなく、相対運動
としては筒状ナット本体と環状鍔部材との軸方向の相対
移動のみが生じるだけであるので、不所望な摩耗や弾発
部材の捻りなどを起すことがなく、弾発部材にコイルバ
ネを用いてもその筒状ナット本体への支持構造を単純な
鍔などによるバネ受で構成できる利点もある。
【実施例】
この考案の好適な実施例について図面と共に説明すれば
以下の通りである。 第1図は、この考案の一施例を示す斜視図で、インサー
トボルト本体10は下部を省略して示してある。 図において、筒状ナット本体1は軸心に沿って雌ねじ孔
2を有し、この雌ねじ孔2にインサートボルト本体10の
雄ねじが螺合する。筒状ナット本体1の上端には係合頭
部3が一体形成されており、この係合頭部3は、軸心と
直交する平面において第1の方向に関する幅寸法d(第
4図)を取付対象部材のアリ溝の開口幅w(第2図)よ
り小さい幅寸法とするための対向する平行な一対の面取
り部3aと、第1の方向と直交する第2の方向に関する幅
寸法D(第5図)をアリ溝の開口幅wより大きく且つア
リ溝の底幅W(第4図)より小さI幅寸法とするための
対向する一対の大径部3bとを備え、この大径部3bの下面
は円錐面状の顎部3cとなっている。また係合頭部3に下
部において筒状ナット本体3には軸方向の突条4が外周
7面に一体に設けられており、突条4と係合する切り欠
き5aを有する環状鍔部材5が軸方向に相対移動可能に嵌
られている。 この環状鍔部材5は、その前記切り欠き5cが前記本体3
の突条4と嵌合することにより相対回動を阻止されてお
り、また前記面取り部3aに対応して斜め上方に張出した
一対の張出し翼5aと前記大径部3bに対応して横へ張出し
た一対のフランジ5bとを備えている。 ここで前記張出し翼5の先端は係合頭部3の先端めにょ
り下方に位置し、フランジ5bの上面より上方に位置して
いる。また前記張出し翼5の張出し幅寸法は取付対象部
材のアリ溝開口幅より広く、翼幅寸法はアリ溝内に入る
ことができるようにアリ溝幅寸法w未満となっている。
更に前記フランジ5bの張出し幅寸法は前記アリ溝開口幅
wより大きく設計されている。 環状鍔部材5の下面側には筒状ナット本体3の外周にコ
イルバネ6が嵌られており、コイルバネ6の下端は筒状
ナット本体の下端部に固定して設けられた鍔状のバネ受
7によって支持され、これによりコイルバネ6が環状鍔
部材5を常に前記顎部3へ向けてバネ力で押し付けるよ
うになっている。 このような構成を備えたこの実施例の係着金具を取付対
象部材のアリ溝に係着させるには、まず第2図に示すよ
うに前記係合頭部3の前記面取り部3aが取付対象部材20
のアリ溝21の縁と平行になるようにして金具先端をアリ
溝部分に単に押し当てると、第4図に示すように張出し
翼5aの先端が対象部材20の面と接し、このとき係合頭部
3の先端が少しだけアリ溝21内に入りこむので、作業に
あたって押し付け位置の狙が外れることがない。この状
態のまま第4図に鎖線で示すように筒状ナット本体3を
アリ溝21内へ押込むと、環状鍔部材5は張出し翼5aによ
って対象部材の面に衝合しているのでコイルバネ6が撓
み、係合頭部3のみがアリ溝21内に侵入してその顎部3c
がアリ溝21の内部に没入する。この状態から筒状ナット
本体3を90度回動させると第3図および第5図の状態と
なり、係合頭部3はその顎部3cでアリ溝21の縁内に係合
すると共に、環状鍔部材5はその張出し翼5aが対象部材
20の面を滑ってアリ溝21内にコイルバネ6の力で落ちこ
み、フランジ5bが顎部3bに対向てアリ溝21の縁上に当接
し、顎部3bとフランジ5bとによる挟着が達成される。 尚、図示の実施例においては筒状ナット本体3と環状鍔
部材5との相対回転を阻止する手段として突条4と切り
欠き5cを用いたが、これは例えば筒状ナット本体の筒部
の断面の輪郭形状と環状鍔部材の対応する嵌合孔の形状
とを六角形などの非円形にすることで行なってもよい。
また、筒状ナット本体3に対するバネ受7の固定は、溶
接またはねじ嵌め等の適宜手段で行なえばよい。 更に、この考案でいうアリ溝とは、図示の実施例のよう
な逆台形状のものに限定されるものではなく、コの字型
の向きあったものを始めとする各種のものに適用可能で
あり、アリ溝形状に対応して係合頭部3の顎部3cの形状
が成形されていればよいことは述べるまでもない。
【考案の効果】
以上に述べたように、この考案によれば、係着に先立っ
て金具を特別なセット状態にする必要がなく、現場での
取扱性に優れたインサートボルト係着金具を提供するこ
とができる。また従来の金具のように把手部のハンドル
構造は不要であるので構造の簡略化が可能であり、更に
係着時に金具を構成する各部材間に相対回動を一切生じ
ることがなく、相対運動としては筒状ナット本体と環状
鍔部材との軸方向の相対移動のみが生じるだけであるの
で、不所望な摩耗や弾発部材の捻りなどを起すことがな
く、弾発部材にコイルバネを用いてもその筒状ナット本
体への支持構造を単純な鍔などによるバネ受で構造でき
る利点も得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を字す斜視図、第2図はア
リ溝に対する係着開始時の状態を示す平面図、第3図は
前記アリ溝に対する係着完了時の状態を示す平面図、第
4図は第2図に対応する側面図、第5図は第3図に対応
する側面図である。 (主要部分の符号の説明) 1:筒状ナット本体、2:雌ねじ孔、3:係合頭部、3a:面取
り部、3b:大径部、4:突条、5:環状鍔部材、5a:張出し
翼、5b:フランジ、6:コイルバネ、7:バネ受、10:インサ
ートボルト本体、20:取付対象部材、21:アリ溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インサートボルトの端部に螺着されて取付
    対象部材のアリ溝に係合するインサートボルト係着金具
    において、 軸心に直角な第1の方向について前記アリ溝の開口幅よ
    り狭い寸法に成型され、且つ前記第1の方向をアリ溝の
    開口幅方向に合わせてアリ溝の開口からアリ溝内に進入
    させて軸心回りに回動したときに前記アリ溝内に係合す
    るように前記第1の方向に直角な第2の方向について拡
    径された係合頭部を先端に一体に有する筒状ナット本体
    と、 前記係合頭部の顎部に対面するように前記筒状ナット本
    体の外周面に軸方向の相対移動を許容され且つ相対回動
    を阻止されて嵌められ、前記第1の方向に前記アリ溝の
    開口幅より大きい張出間隔寸法で前記係合頭部の両脇に
    張出す一対の張出し翼を有すると共に、前記第2の方向
    に前記アリ溝の開口幅より大きい張出間隔寸法で前記係
    合頭部の両脇に張出す一対のフランジ面を有する環状鍔
    部材と、 前記環状鍔部材を前記係合頭部の前記顎部へ向けて常時
    付勢するように前記筒状ナット本体に支持された弾発部
    材とを備え、 前記一対の張出し翼の夫々が前記第1の方向に関して前
    記アリ溝の開口幅より狭い寸法を有すると共に、前記各
    張出し翼の先端が前記軸心方向に関して前記フランジ面
    と前記筒状ナット本体の先端面との間に位置されている
    ことを特徴とするインサートボルト係着金具。
JP5070890U 1990-05-17 1990-05-17 インサートボルト係着金具 Expired - Lifetime JPH0649929Y2 (ja)

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JPH0410113U JPH0410113U (ja) 1992-01-28
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