JPH0649910Y2 - エンジンの始動減圧装置 - Google Patents
エンジンの始動減圧装置Info
- Publication number
- JPH0649910Y2 JPH0649910Y2 JP1989058050U JP5805089U JPH0649910Y2 JP H0649910 Y2 JPH0649910 Y2 JP H0649910Y2 JP 1989058050 U JP1989058050 U JP 1989058050U JP 5805089 U JP5805089 U JP 5805089U JP H0649910 Y2 JPH0649910 Y2 JP H0649910Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liner
- hole
- cylinder
- engine
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダーの内径に耐摩用のライナーを嵌合
したエンジンにおける始動減圧装置に係るものである。
したエンジンにおける始動減圧装置に係るものである。
(従来技術および解決しようとする課題) 従来、リコイルスターターでエンジンを始動する際に、
ピストンの圧縮力を少なくして、始動を容易とするため
に、シリンダー内の排気口の適宜上方(燃焼室の方向)
位置から排気口の内面に向つて斜に連通孔を穿孔し、あ
るいはシリンダ−内面に、排気口に連通する減圧溝を設
け、始動時にピストンの圧縮力を減少しようとするもの
があつたが、いずれも、ドリル,フライスカツター等に
よる機械加工を必要とし、加工が厄介で製作費が高くな
つている。
ピストンの圧縮力を少なくして、始動を容易とするため
に、シリンダー内の排気口の適宜上方(燃焼室の方向)
位置から排気口の内面に向つて斜に連通孔を穿孔し、あ
るいはシリンダ−内面に、排気口に連通する減圧溝を設
け、始動時にピストンの圧縮力を減少しようとするもの
があつたが、いずれも、ドリル,フライスカツター等に
よる機械加工を必要とし、加工が厄介で製作費が高くな
つている。
(課題を解決するための手段および作用) 本考案は、シリンダー1の内径に、耐摩用のライナー3
を嵌合したエンジンにおいて、前記シリンダー1の排気
口23が開口する部分の前記ライナー3の壁板を貫通する
排気孔25を設け、前記排気孔25に連通し、かつ、燃焼室
19方向に延びるように前記ライナー3の壁板を貫通する
スリット状の減圧孔27を設けたもので、始動に際して、
リコイルスターターによつてエンジンを回転させると、
ピストンの上昇にともなつて燃焼室の圧力は上昇する
が、ピストン頂部が減圧孔をすぎるまでは、この圧力は
排気口に放出され、したがつてピストンの圧縮圧力が減
少してリコイルスターターの荷重が小さくなるものであ
る。排気孔に連通するスリット状の減圧孔は、ライナー
壁板にのみ設けられているため、ライナー製作時に単体
での加工が容易となる。
を嵌合したエンジンにおいて、前記シリンダー1の排気
口23が開口する部分の前記ライナー3の壁板を貫通する
排気孔25を設け、前記排気孔25に連通し、かつ、燃焼室
19方向に延びるように前記ライナー3の壁板を貫通する
スリット状の減圧孔27を設けたもので、始動に際して、
リコイルスターターによつてエンジンを回転させると、
ピストンの上昇にともなつて燃焼室の圧力は上昇する
が、ピストン頂部が減圧孔をすぎるまでは、この圧力は
排気口に放出され、したがつてピストンの圧縮圧力が減
少してリコイルスターターの荷重が小さくなるものであ
る。排気孔に連通するスリット状の減圧孔は、ライナー
壁板にのみ設けられているため、ライナー製作時に単体
での加工が容易となる。
(実施例) 以下、図面により本考案の1実施例について詳細な説明
を行なう。
を行なう。
アルミ合金で鋳造されたシリンダー1内には、耐摩用の
鋳鉄性の円筒状のライナー3が焼嵌めによつて嵌合して
いる。ライナー3内にはピストン5が摺動自在に嵌合し
ている。シリンダー1を支持するクランクケース7には
クランク軸9が軸支され、クランク軸9のクランクアー
ム11とピストン5との間を連結杆13が連結し、クランク
軸9の回転に対応してピストン5が昇降する。シリンダ
ー1にはピストン5の上昇位置で開口して気化器15とク
ランクケース7内とを連通する吸気口17が設けられ、ま
たピストン5の下降時にピストン5の上方の燃焼室19と
マフラー21とを連通する排気口23が設けられている。シ
リンダー1の排気口23が開口する部分のライナー3の壁
板に排気孔25が貫通して設けられ、排気孔25に連通し、
かつ、燃焼室19方向に伸びるようにライナー3の壁板を
貫通するスリット状の減圧孔27が設けられている。クラ
ンクケース7の下方には燃料タンク29が固着している。
鋳鉄性の円筒状のライナー3が焼嵌めによつて嵌合して
いる。ライナー3内にはピストン5が摺動自在に嵌合し
ている。シリンダー1を支持するクランクケース7には
クランク軸9が軸支され、クランク軸9のクランクアー
ム11とピストン5との間を連結杆13が連結し、クランク
軸9の回転に対応してピストン5が昇降する。シリンダ
ー1にはピストン5の上昇位置で開口して気化器15とク
ランクケース7内とを連通する吸気口17が設けられ、ま
たピストン5の下降時にピストン5の上方の燃焼室19と
マフラー21とを連通する排気口23が設けられている。シ
リンダー1の排気口23が開口する部分のライナー3の壁
板に排気孔25が貫通して設けられ、排気孔25に連通し、
かつ、燃焼室19方向に伸びるようにライナー3の壁板を
貫通するスリット状の減圧孔27が設けられている。クラ
ンクケース7の下方には燃料タンク29が固着している。
以上の実施例において、エンジンを始動するにあたつて
は、リコイルスターター(図示せず)によつてクランク
軸9を回転させると、ピストン5が上昇して燃焼室19内
の圧力が上昇するが、ピストン5の頂部が減圧孔27を通
りすぎるまでは、この圧力は排気口23に放出され、減圧
孔27をすぎてから圧縮が行なわれるので、圧縮圧力は小
さくなり、したがつてリコイルスターターの操作が容易
となるものである。なお、エンジンが始動して正常運転
となると、爆発圧力は排気直前に減圧孔27から放出され
るが、この位置では爆発圧力は既に下降しており、しか
も減圧孔27の断面積が小さく、回転速度も速いので、圧
力損失は殆んどなくエンジンの性能の低下は殆んど生じ
ない。
は、リコイルスターター(図示せず)によつてクランク
軸9を回転させると、ピストン5が上昇して燃焼室19内
の圧力が上昇するが、ピストン5の頂部が減圧孔27を通
りすぎるまでは、この圧力は排気口23に放出され、減圧
孔27をすぎてから圧縮が行なわれるので、圧縮圧力は小
さくなり、したがつてリコイルスターターの操作が容易
となるものである。なお、エンジンが始動して正常運転
となると、爆発圧力は排気直前に減圧孔27から放出され
るが、この位置では爆発圧力は既に下降しており、しか
も減圧孔27の断面積が小さく、回転速度も速いので、圧
力損失は殆んどなくエンジンの性能の低下は殆んど生じ
ない。
本考案によれば、構造簡単なライナーの鋳造時に減圧孔
を容易に形成することができ、従来の機械加工に比して
製作費を低減することができるものである。
を容易に形成することができ、従来の機械加工に比して
製作費を低減することができるものである。
第1図は本考案の1実施例の側断面図、第2図は要部の
正面図である。 1……シリンダー 3……ライナー 19……燃焼室 23……排気口 25……排気孔 27……減圧孔
正面図である。 1……シリンダー 3……ライナー 19……燃焼室 23……排気口 25……排気孔 27……減圧孔
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダー1の内径に、耐摩用のライナー
3を嵌合したエンジンにおいて、前記シリンダー1の排
気口23が開口する部分の前記ライナー3の壁板を貫通す
る排気孔25を設け、前記排気孔25に連通し、かつ、燃焼
室19方向に延びるように前記ライナー3の壁板を貫通す
るスリット状の減圧孔27を設けたことを特徴とするエン
ジンの始動減圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989058050U JPH0649910Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | エンジンの始動減圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989058050U JPH0649910Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | エンジンの始動減圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02149874U JPH02149874U (ja) | 1990-12-21 |
JPH0649910Y2 true JPH0649910Y2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=31583308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989058050U Expired - Lifetime JPH0649910Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | エンジンの始動減圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649910Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5611623U (ja) * | 1979-07-04 | 1981-01-31 | ||
JPS6210454Y2 (ja) * | 1981-05-20 | 1987-03-11 |
-
1989
- 1989-05-22 JP JP1989058050U patent/JPH0649910Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02149874U (ja) | 1990-12-21 |
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