JPH0649861A - 土砂等の空気圧による搬送方法 - Google Patents
土砂等の空気圧による搬送方法Info
- Publication number
- JPH0649861A JPH0649861A JP20348192A JP20348192A JPH0649861A JP H0649861 A JPH0649861 A JP H0649861A JP 20348192 A JP20348192 A JP 20348192A JP 20348192 A JP20348192 A JP 20348192A JP H0649861 A JPH0649861 A JP H0649861A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capsule
- earth
- sand
- block
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004576 sand Substances 0.000 title claims abstract description 35
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 29
- 239000002775 capsule Substances 0.000 claims abstract description 76
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 12
- 239000013049 sediment Substances 0.000 claims description 7
- 239000002689 soil Substances 0.000 claims description 3
- 238000005192 partition Methods 0.000 abstract description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 7
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009415 formwork Methods 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】 土砂等を空気圧により搬送するに際し、搬送
管内に複数のカプセルを同時に配置し、土砂搬出量の増
大、搬送効率の向上等を図る。 【構成】 土砂を積載したカプセルCあるいは土砂自体
を塊状化したカプセルCを空気圧で搬送する搬送管1
を、仕切り弁2により複数のブロックBに区分し、各ブ
ロックBに供給配管3と給気弁4、排気配管5と排気弁
6、センサー7を設ける。単数あるいは複数のブロック
Bから走行ゾーンZを形成し、各走行ゾーンZにカプセ
ルCを配置する。先行カプセルの走行位置に応じて仕切
り弁2を開閉することにより、後行カプセルの走行ゾー
ンZを順次下流側へ移動させてカプセルCを走行させ
る。搬送管1内に多数のカプセルCを走行させることが
でき、搬送量の増大を図れる。
管内に複数のカプセルを同時に配置し、土砂搬出量の増
大、搬送効率の向上等を図る。 【構成】 土砂を積載したカプセルCあるいは土砂自体
を塊状化したカプセルCを空気圧で搬送する搬送管1
を、仕切り弁2により複数のブロックBに区分し、各ブ
ロックBに供給配管3と給気弁4、排気配管5と排気弁
6、センサー7を設ける。単数あるいは複数のブロック
Bから走行ゾーンZを形成し、各走行ゾーンZにカプセ
ルCを配置する。先行カプセルの走行位置に応じて仕切
り弁2を開閉することにより、後行カプセルの走行ゾー
ンZを順次下流側へ移動させてカプセルCを走行させ
る。搬送管1内に多数のカプセルCを走行させることが
でき、搬送量の増大を図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設工事で発生する
土砂等をカプセルに積載し、あるいは土砂自体をカプセ
ル化して搬送管内を空気圧により搬送する搬送方法に関
するものである。
土砂等をカプセルに積載し、あるいは土砂自体をカプセ
ル化して搬送管内を空気圧により搬送する搬送方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】建設工事で発生した土砂を搬出する場
合、土砂を空気圧で搬送する方法がある。このような空
気圧による搬送方法は、被搬送体の前後の圧力差による
推進力を利用するものであり、被搬送体の下流側を減圧
する負圧による吸引方式と、被搬送体の上流側を加圧す
る圧縮空気による圧送方法がある。また、土砂をそのま
ま搬送したり、土砂を積載したカプセルを搬送するなど
している。
合、土砂を空気圧で搬送する方法がある。このような空
気圧による搬送方法は、被搬送体の前後の圧力差による
推進力を利用するものであり、被搬送体の下流側を減圧
する負圧による吸引方式と、被搬送体の上流側を加圧す
る圧縮空気による圧送方法がある。また、土砂をそのま
ま搬送したり、土砂を積載したカプセルを搬送するなど
している。
【0003】図7に示すのは、推進工法において土砂を
そのまま吸引方式で搬送する例であり、地上に設置した
土砂ホッパー50に基端を接続した搬送管51を切羽5
2の手前まで延設し、土砂ホッパー50の上部に吸引ブ
ロワー53を接続している。搬送管51の先端から吸引
された土砂Aは空気の流れによりまとめられ、一つの塊
となって管路を塞ぎ、前後の圧力差が一定以上になる
と、負圧により走り出し、一気に坑外の土砂ホッパー5
0に搬出される。
そのまま吸引方式で搬送する例であり、地上に設置した
土砂ホッパー50に基端を接続した搬送管51を切羽5
2の手前まで延設し、土砂ホッパー50の上部に吸引ブ
ロワー53を接続している。搬送管51の先端から吸引
された土砂Aは空気の流れによりまとめられ、一つの塊
となって管路を塞ぎ、前後の圧力差が一定以上になる
と、負圧により走り出し、一気に坑外の土砂ホッパー5
0に搬出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の吸引搬送方法では、土砂の吸引は土砂塊の
前後の圧力差で行われるため、一つの塊が搬送管中を移
動している間は、次の土砂塊を吸引することができず、
単位時間当たりの搬出量が少なく、搬送効率が低いとい
う問題点がある。これは、カプセルを圧送する場合も同
様である。また、吸引方式、圧送方式のいずれでも、必
要動力に対して搬出量が少なく、極めてエネルギー効率
が悪い。これは、搬送する媒体である空気と、搬送され
る土砂の比重が非常に異なり、大量の空気の流れの中に
少量の土砂を載せて搬送するためである。
ような従来の吸引搬送方法では、土砂の吸引は土砂塊の
前後の圧力差で行われるため、一つの塊が搬送管中を移
動している間は、次の土砂塊を吸引することができず、
単位時間当たりの搬出量が少なく、搬送効率が低いとい
う問題点がある。これは、カプセルを圧送する場合も同
様である。また、吸引方式、圧送方式のいずれでも、必
要動力に対して搬出量が少なく、極めてエネルギー効率
が悪い。これは、搬送する媒体である空気と、搬送され
る土砂の比重が非常に異なり、大量の空気の流れの中に
少量の土砂を載せて搬送するためである。
【0005】この発明は、前述のような事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、搬送管内における被搬送体
としてのカプセルの数を増やすことができ、搬出量を大
幅に増大させ、搬送効率の向上を図ることのできる土砂
等の空気圧による搬送方法を提供することにある。
されたもので、その目的は、搬送管内における被搬送体
としてのカプセルの数を増やすことができ、搬出量を大
幅に増大させ、搬送効率の向上を図ることのできる土砂
等の空気圧による搬送方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、土砂を積載
したカプセルあるいは土砂自体を塊状化したカプセル
を、空気圧(圧縮空気による圧送方式あるいは負圧によ
る吸引方式など)により搬送管内を搬送する搬送方法に
おいて、前記搬送管を仕切り弁により複数のブロックに
区分し、各ブロックには、ブロック内の上流側に空気を
供給する供給配管および給気弁と、ブロックの下流側で
ブロック内の空気を排出する排気配管および排気弁と、
ブロック内のカプセルの走行位置を検出する近接スイッ
チ、光電スイッチ等のセンサーを設け、単数あるいは複
数のブロックから走行ゾーンを形成し、各走行ゾーンに
カプセルを配置し、先行カプセルの走行位置に応じて仕
切り弁を開閉することにより後行カプセルの走行ゾーン
を順次下流側へ移動させつつカプセルを走行させるよう
にしたものである。
したカプセルあるいは土砂自体を塊状化したカプセル
を、空気圧(圧縮空気による圧送方式あるいは負圧によ
る吸引方式など)により搬送管内を搬送する搬送方法に
おいて、前記搬送管を仕切り弁により複数のブロックに
区分し、各ブロックには、ブロック内の上流側に空気を
供給する供給配管および給気弁と、ブロックの下流側で
ブロック内の空気を排出する排気配管および排気弁と、
ブロック内のカプセルの走行位置を検出する近接スイッ
チ、光電スイッチ等のセンサーを設け、単数あるいは複
数のブロックから走行ゾーンを形成し、各走行ゾーンに
カプセルを配置し、先行カプセルの走行位置に応じて仕
切り弁を開閉することにより後行カプセルの走行ゾーン
を順次下流側へ移動させつつカプセルを走行させるよう
にしたものである。
【0007】
【作用】前述のような構成において、例えば2つのブロ
ックの間の仕切り弁を「開」として走行ゾーンを形成
し、第1のブロックの供給配管および給気弁から圧縮空
気を供給し、第2のブロックの排気配管および排気弁か
ら空気を排出することにより、カプセルが前記走行ゾー
ン内を走行する。この走行ゾーンの下流側でカプセルを
検出し、この検出時点で先行カプセルが先行する走行ゾ
ーンの下流側に達していない場合には、停止させる。先
行カプセルが先行する先行ゾーンの下流側に達していれ
ば、前記第2のブロックの仕切り弁を開け、この上流お
よび下流の仕切り弁を閉じることにより、次の走行ゾー
ンを形成し、同様にカプセルを走行させる。各カプセル
について、順次走行ゾーンを1ブロックずつ移動させる
ことにより、各カプセルが下流側へ走行する。各走行ゾ
ーンにカプセルが走行することにより、搬送管内に多数
のカプセルを同時に走行させることができ、搬送量の増
大を図ることができる。
ックの間の仕切り弁を「開」として走行ゾーンを形成
し、第1のブロックの供給配管および給気弁から圧縮空
気を供給し、第2のブロックの排気配管および排気弁か
ら空気を排出することにより、カプセルが前記走行ゾー
ン内を走行する。この走行ゾーンの下流側でカプセルを
検出し、この検出時点で先行カプセルが先行する走行ゾ
ーンの下流側に達していない場合には、停止させる。先
行カプセルが先行する先行ゾーンの下流側に達していれ
ば、前記第2のブロックの仕切り弁を開け、この上流お
よび下流の仕切り弁を閉じることにより、次の走行ゾー
ンを形成し、同様にカプセルを走行させる。各カプセル
について、順次走行ゾーンを1ブロックずつ移動させる
ことにより、各カプセルが下流側へ走行する。各走行ゾ
ーンにカプセルが走行することにより、搬送管内に多数
のカプセルを同時に走行させることができ、搬送量の増
大を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て詳細に説明する。これは、推進工法において掘削され
た土砂を、圧縮空気により加圧して地上まで搬送する例
である。図1は、この発明の搬送方法を実施するための
搬送装置を示す概略図であり、搬送管1は切羽の近傍か
ら地上まで配設されている。このような搬送管1を仕切
り弁2により複数のブロックB1 〜Bn に区分し、各ブ
ロックBに、ブロック内に圧縮空気を供給する供給配管
3、この供給配管3を開閉する給気弁4、ブロック内の
空気を排出する排気配管5、この排気配管5を開閉する
排気弁6、カプセルCの走行位置を検出するセンサー7
をそれぞれ設置する。
て詳細に説明する。これは、推進工法において掘削され
た土砂を、圧縮空気により加圧して地上まで搬送する例
である。図1は、この発明の搬送方法を実施するための
搬送装置を示す概略図であり、搬送管1は切羽の近傍か
ら地上まで配設されている。このような搬送管1を仕切
り弁2により複数のブロックB1 〜Bn に区分し、各ブ
ロックBに、ブロック内に圧縮空気を供給する供給配管
3、この供給配管3を開閉する給気弁4、ブロック内の
空気を排出する排気配管5、この排気配管5を開閉する
排気弁6、カプセルCの走行位置を検出するセンサー7
をそれぞれ設置する。
【0009】各ブロックBは、図2に示すように、例え
ば両端に接続フランジ11を有する鋼管ユニット10か
ら構成し、切羽の進行に伴って継ぎ足して延長でき、あ
るいは短縮できるようにする。また、この鋼管ユニット
10の上流側(切羽側)に仕切り弁2を設置しておく。
この仕切り弁2は、図2,図3に示すように、例えば円
板状の蓋体12が上下に揺動開閉するスイング開閉式と
し、開状態で上方に退避してカプセルCを支障なく通過
させ、かつ閉状態で管路を閉塞できるようにする。
ば両端に接続フランジ11を有する鋼管ユニット10か
ら構成し、切羽の進行に伴って継ぎ足して延長でき、あ
るいは短縮できるようにする。また、この鋼管ユニット
10の上流側(切羽側)に仕切り弁2を設置しておく。
この仕切り弁2は、図2,図3に示すように、例えば円
板状の蓋体12が上下に揺動開閉するスイング開閉式と
し、開状態で上方に退避してカプセルCを支障なく通過
させ、かつ閉状態で管路を閉塞できるようにする。
【0010】そのため、鋼管ユニット10の上流側に
は、開閉する蓋体12を収納できる大きさの例えば直方
体形状の収納部13を設け、ここに蓋体12を配置す
る。蓋体12は、鋼管ユニット10の鋼管内径より大き
い外径の円板とし、上流側の面における外周部にリング
状のシール部材14を取り付け、垂直の閉状態で収納部
13の上流側内壁面に当接して管路を閉塞できるように
する。また、蓋体12の上部に回転軸15を設け、この
回転軸15を支持ブラケット16により収納部13の上
流側に取り付け、垂直の閉状態と水平の開状態との間を
90°開閉揺動できるようにする。水平の開状態で蓋体
12は、収納部13の上部空間に収納されることにな
る。
は、開閉する蓋体12を収納できる大きさの例えば直方
体形状の収納部13を設け、ここに蓋体12を配置す
る。蓋体12は、鋼管ユニット10の鋼管内径より大き
い外径の円板とし、上流側の面における外周部にリング
状のシール部材14を取り付け、垂直の閉状態で収納部
13の上流側内壁面に当接して管路を閉塞できるように
する。また、蓋体12の上部に回転軸15を設け、この
回転軸15を支持ブラケット16により収納部13の上
流側に取り付け、垂直の閉状態と水平の開状態との間を
90°開閉揺動できるようにする。水平の開状態で蓋体
12は、収納部13の上部空間に収納されることにな
る。
【0011】蓋体12を開閉動作させる駆動装置は、例
えば減速機付き電動モータ17とし、このモータにより
回転軸15を直接正逆回転させて蓋体12を90°回転
させるようにする(図3参照)。また、これに限らず、
エアシリンダとラック・ピニオンによる方式とし、回転
軸に取り付けたピニオンをエアシリンダのピストンロッ
ドに取り付けたラックにより回転させるようにしてもよ
い。
えば減速機付き電動モータ17とし、このモータにより
回転軸15を直接正逆回転させて蓋体12を90°回転
させるようにする(図3参照)。また、これに限らず、
エアシリンダとラック・ピニオンによる方式とし、回転
軸に取り付けたピニオンをエアシリンダのピストンロッ
ドに取り付けたラックにより回転させるようにしてもよ
い。
【0012】供給配管3は、各ブロックBの上流側すな
わち鋼管ユニット10の収納部13に接続し、供給され
た圧縮空気によりカプセルCを圧送できるようにする。
また、この供給配管3は、図1に示すように、搬送管1
に沿って配設した供給本管8に接続し、地上のブロワー
(図示省略)から圧縮空気が供給されるようにする。
わち鋼管ユニット10の収納部13に接続し、供給され
た圧縮空気によりカプセルCを圧送できるようにする。
また、この供給配管3は、図1に示すように、搬送管1
に沿って配設した供給本管8に接続し、地上のブロワー
(図示省略)から圧縮空気が供給されるようにする。
【0013】排気配管5は、鋼管ユニット10の下流側
に接続し、カプセルCの下流側の空気を排出するように
する。この排気配管5は、開放式として、空気を大気放
出してもよいし、排出本管9に接続するようにしてもよ
い。排出本管9を設ける場合には、排出本管9の先端を
前記加圧用のブロワーと別の吸引用のブロワーあるいは
前記加圧用のブロワーの吸引口に接続し、カプセルCの
下流側の管路内圧力を積極的に低下させ、カプセル前後
の圧力差を大きくする。このようにすることにより、カ
プセルの推進力を増大させることができる。
に接続し、カプセルCの下流側の空気を排出するように
する。この排気配管5は、開放式として、空気を大気放
出してもよいし、排出本管9に接続するようにしてもよ
い。排出本管9を設ける場合には、排出本管9の先端を
前記加圧用のブロワーと別の吸引用のブロワーあるいは
前記加圧用のブロワーの吸引口に接続し、カプセルCの
下流側の管路内圧力を積極的に低下させ、カプセル前後
の圧力差を大きくする。このようにすることにより、カ
プセルの推進力を増大させることができる。
【0014】カプセルCは、図4に示すように、土砂が
積載される容器としてのカプセル、あるいは土砂自体を
カプセル化したものを使用する。前者の場合には、図4
(A)に示すように、容器に車輪20を取り付けて走行
抵抗を減少させたり、シール部材21を設けて空気の漏
れ率を減少させ、効率の良い搬送ができるようにする。
また、土砂の投入口・排出口はカプセルCの前後や胴部
に設けるなどして土砂を投入、排出できるようにする。
後者の場合には、図4(B)に示すように、掘削した土
砂Aを適当な型枠を用いて一定の大きさ・形状の塊にし
た後、減圧により土砂の水分を利用して表面を凍結し、
強度を持たせて取扱を容易化したものを使用する。
積載される容器としてのカプセル、あるいは土砂自体を
カプセル化したものを使用する。前者の場合には、図4
(A)に示すように、容器に車輪20を取り付けて走行
抵抗を減少させたり、シール部材21を設けて空気の漏
れ率を減少させ、効率の良い搬送ができるようにする。
また、土砂の投入口・排出口はカプセルCの前後や胴部
に設けるなどして土砂を投入、排出できるようにする。
後者の場合には、図4(B)に示すように、掘削した土
砂Aを適当な型枠を用いて一定の大きさ・形状の塊にし
た後、減圧により土砂の水分を利用して表面を凍結し、
強度を持たせて取扱を容易化したものを使用する。
【0015】センサー7は、近接スイッチあるいは光電
スイッチなどを使用し、ブロックBの中間部分でカプセ
ルCを検出できるようにする。図5に示すように、制御
装置30には、プログラマブルシーケンサを使用し、各
ブロックBのセンサー7からの検出信号に基づいて各ブ
ロックBの仕切り弁2、給気弁4、排気弁6を開閉制御
する。制御は、ブロックBを2つ一組として走行ゾーン
Zを形成し、次のように行う。
スイッチなどを使用し、ブロックBの中間部分でカプセ
ルCを検出できるようにする。図5に示すように、制御
装置30には、プログラマブルシーケンサを使用し、各
ブロックBのセンサー7からの検出信号に基づいて各ブ
ロックBの仕切り弁2、給気弁4、排気弁6を開閉制御
する。制御は、ブロックBを2つ一組として走行ゾーン
Zを形成し、次のように行う。
【0016】カプセルCは、搬送管1の先端から適宜の
エントリー装置により搬送管1内に挿入され、各走行ゾ
ーンZにカプセルCが位置する定常状態から次のように
動作する(図6、図1参照)。 (1) カプセルC1 が位置する走行ゾーンZ1 は、仕切り
弁2−1、2−3を「閉」、仕切り弁2−2を「開」と
することにより構成される。 (2) 給気弁4−1、排気弁6−2を開け、給気弁4−
2、排気弁6−1を閉じると、圧縮空気がカプセルC1
の上流側に供給され、カプセルC1 の下流側の空気が排
出され、前後の圧力差によりカプセルC1 がブロックB
1 からB 2へと走行する。
エントリー装置により搬送管1内に挿入され、各走行ゾ
ーンZにカプセルCが位置する定常状態から次のように
動作する(図6、図1参照)。 (1) カプセルC1 が位置する走行ゾーンZ1 は、仕切り
弁2−1、2−3を「閉」、仕切り弁2−2を「開」と
することにより構成される。 (2) 給気弁4−1、排気弁6−2を開け、給気弁4−
2、排気弁6−1を閉じると、圧縮空気がカプセルC1
の上流側に供給され、カプセルC1 の下流側の空気が排
出され、前後の圧力差によりカプセルC1 がブロックB
1 からB 2へと走行する。
【0017】(3) カプセルC1 がブロックB2 のセンサ
ー7−2を通過する時、先行するカプセルC2 がセンサ
ー7−4を通過していないと、給気弁4−1と排気弁6
−2を閉じ、カプセルC1 を仕切り弁2−3の手前で停
止させる。ここで、排気弁6−2を閉じることによりカ
プセルC1 と仕切り弁2−3との間の空気が圧縮され、
圧縮による制動によりカプセルC1 が仕切り弁2−3に
衝突することなく停止する。また、ここで排気弁6−2
により圧縮空気を積極的に制御することにより、所定の
位置に停止させることもできる。
ー7−2を通過する時、先行するカプセルC2 がセンサ
ー7−4を通過していないと、給気弁4−1と排気弁6
−2を閉じ、カプセルC1 を仕切り弁2−3の手前で停
止させる。ここで、排気弁6−2を閉じることによりカ
プセルC1 と仕切り弁2−3との間の空気が圧縮され、
圧縮による制動によりカプセルC1 が仕切り弁2−3に
衝突することなく停止する。また、ここで排気弁6−2
により圧縮空気を積極的に制御することにより、所定の
位置に停止させることもできる。
【0018】(4) (3) とは逆に、先行するカプセルC2
がセンサー7−4を通過していれば、仕切り弁2−3を
「開」、仕切り弁2−2、2−4を「閉」とし、ブロッ
クB2,B3 により、次の走行ゾーンZ1 を形成する。 (5) 給気弁4−2、排気弁6−3を開け、給気弁4−
3、排気弁6−2を閉じると、圧縮空気がカプセルC1
の上流側に供給され、カプセルC1 の下流側の空気が排
出され、前後の圧力差によりカプセルC1 がブロックB
2 からB3 へと走行する。 (6) 先行するカプセル、後行するカプセルの走行ゾーン
Zも同様に1ブロックずつ移動し、多数のカプセルが同
時に搬送される。
がセンサー7−4を通過していれば、仕切り弁2−3を
「開」、仕切り弁2−2、2−4を「閉」とし、ブロッ
クB2,B3 により、次の走行ゾーンZ1 を形成する。 (5) 給気弁4−2、排気弁6−3を開け、給気弁4−
3、排気弁6−2を閉じると、圧縮空気がカプセルC1
の上流側に供給され、カプセルC1 の下流側の空気が排
出され、前後の圧力差によりカプセルC1 がブロックB
2 からB3 へと走行する。 (6) 先行するカプセル、後行するカプセルの走行ゾーン
Zも同様に1ブロックずつ移動し、多数のカプセルが同
時に搬送される。
【0019】以上のような搬送方法であれば、多くのカ
プセルを1つの搬送パイプラインに同時に載せることが
でき、従来の長い搬送管内に1つの土砂塊が走行する吸
引方式に比較して、単位時間当たりの土砂搬出量を大幅
に増大させることができ、また搬送効率を向上させるこ
とができる。また、走行ゾーン毎に圧縮空気等を供給す
るため、1つのカプセルを搬送するための空気量を従来
の吸引方式に比較して低減でき、従来の吸引方式のよう
に大量の空気を必要とせず、エネルギー効率を向上でき
る。さらに、1つずつカプセルを走行制御できるため、
土砂搬出作業の運転・停止・再開を自動化できる。ま
た、走行ゾーン毎にカプセルを配置し、この走行ゾーン
を移動させるため、搬送の安全性も向上する。
プセルを1つの搬送パイプラインに同時に載せることが
でき、従来の長い搬送管内に1つの土砂塊が走行する吸
引方式に比較して、単位時間当たりの土砂搬出量を大幅
に増大させることができ、また搬送効率を向上させるこ
とができる。また、走行ゾーン毎に圧縮空気等を供給す
るため、1つのカプセルを搬送するための空気量を従来
の吸引方式に比較して低減でき、従来の吸引方式のよう
に大量の空気を必要とせず、エネルギー効率を向上でき
る。さらに、1つずつカプセルを走行制御できるため、
土砂搬出作業の運転・停止・再開を自動化できる。ま
た、走行ゾーン毎にカプセルを配置し、この走行ゾーン
を移動させるため、搬送の安全性も向上する。
【0020】なお、以上は2つのブロックで走行ゾーン
を形成する例を示したが、これに限らず、1つのブロッ
クで走行ゾーンを形成することも可能であり、また3つ
以上のブロックから走行ゾーンを形成することもでき
る。さらに、カプセルの混み具合に応じて、走行ゾーン
を形成するブロックの数を適宜に選択することも可能で
ある。また、搬送は圧送方式について説明したが、負圧
のみによる搬送方式を採用することもできる。また、以
上は推進工法に適用した例を示したが、これに限らず掘
削した土砂を搬出するその他の場合、さらには土砂以外
のばら物の搬送にも適用できることはいうまでもない。
を形成する例を示したが、これに限らず、1つのブロッ
クで走行ゾーンを形成することも可能であり、また3つ
以上のブロックから走行ゾーンを形成することもでき
る。さらに、カプセルの混み具合に応じて、走行ゾーン
を形成するブロックの数を適宜に選択することも可能で
ある。また、搬送は圧送方式について説明したが、負圧
のみによる搬送方式を採用することもできる。また、以
上は推進工法に適用した例を示したが、これに限らず掘
削した土砂を搬出するその他の場合、さらには土砂以外
のばら物の搬送にも適用できることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】前述の通り、この発明の搬送方法は、空
気圧搬送管を仕切り弁により複数にブロック分けし、各
ブロックに供給配管・給気弁・排気配管・排気弁・セン
サーを設けてカプセルを走行制御するようにしたため、
次のような効果を奏する。 (1) 多くのカプセルを1つの搬送ラインに載せることが
でき、単位時間当たりの土砂搬出量を増大することがで
き、土砂のカプセル輸送の大容量化と搬送効率の向上を
図れる。 (2) カプセルを使用することにより、気密性を向上でき
ると共に、走行ゾーン毎に圧縮空気等を制御することに
よりカプセルの必要駆動力を低減でき、エネルギー効率
を向上させることができる。 (3) カプセルを1つずつ制御できるので、搬出作業の運
転・停止・再開が自動化でき、また安全性も向上する。
気圧搬送管を仕切り弁により複数にブロック分けし、各
ブロックに供給配管・給気弁・排気配管・排気弁・セン
サーを設けてカプセルを走行制御するようにしたため、
次のような効果を奏する。 (1) 多くのカプセルを1つの搬送ラインに載せることが
でき、単位時間当たりの土砂搬出量を増大することがで
き、土砂のカプセル輸送の大容量化と搬送効率の向上を
図れる。 (2) カプセルを使用することにより、気密性を向上でき
ると共に、走行ゾーン毎に圧縮空気等を制御することに
よりカプセルの必要駆動力を低減でき、エネルギー効率
を向上させることができる。 (3) カプセルを1つずつ制御できるので、搬出作業の運
転・停止・再開が自動化でき、また安全性も向上する。
【図1】この発明の搬送方法を実施するための搬送ライ
ンを示す概略図である。
ンを示す概略図である。
【図2】図1の搬送ラインにおける単位ブロックの一例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】(A) ,(B) は、この発明で使用するカプセルの
例を示す概略側面図である。
例を示す概略側面図である。
【図5】この発明の制御装置を示すブロック図である。
【図6】この発明の搬送方法の作動状況を順に示す概略
図である。
図である。
【図7】従来の負圧による吸引方式で土砂を搬出する例
を示す概略図である。
を示す概略図である。
C カプセル B ブロック Z 走行ゾ
ーン 1 搬送管 10 鋼管ユ
ニット 2 仕切り弁 11 接続フ
ランジ 3 供給配管 12 蓋体 4 給気弁 13 拡径部 5 排気配管 14 シール
部材 6 排気弁 15 回転軸 7 センサー 16 支持部
材 8 供給本管 17 減速機
付き電動モータ 9 排気本管
ーン 1 搬送管 10 鋼管ユ
ニット 2 仕切り弁 11 接続フ
ランジ 3 供給配管 12 蓋体 4 給気弁 13 拡径部 5 排気配管 14 シール
部材 6 排気弁 15 回転軸 7 センサー 16 支持部
材 8 供給本管 17 減速機
付き電動モータ 9 排気本管
Claims (1)
- 【請求項1】 土砂等を積載したカプセルあるいは土砂
自体を塊状化したカプセルを、空気圧により搬送管内を
搬送する搬送方法において、 前記搬送管を仕切り弁により複数のブロックに区分し、
各ブロックには、ブロック内の上流側に空気を供給する
供給配管および給気弁と、ブロックの下流側でブロック
内の空気を排出する排気配管および排気弁と、ブロック
内のカプセルの走行位置を検出するセンサーを設け、単
数あるいは複数のブロックから走行ゾーンを形成し、各
走行ゾーンにカプセルを配置し、先行カプセルの走行位
置に応じて仕切り弁を開閉することにより、後行カプセ
ルの走行ゾーンを順次下流側へ移動させつつカプセルを
走行させることを特徴とする土砂等の空気圧による搬送
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20348192A JPH0649861A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 土砂等の空気圧による搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20348192A JPH0649861A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 土砂等の空気圧による搬送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649861A true JPH0649861A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16474867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20348192A Pending JPH0649861A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 土砂等の空気圧による搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649861A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2347203A (en) * | 1999-02-23 | 2000-08-30 | Calsonic Corp | Expansion wedge for a heat exchanger tube |
KR100841775B1 (ko) * | 2002-10-09 | 2008-06-27 | 주식회사 포스코 | 기송관 내의 정지 캐리어 관통장치 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP20348192A patent/JPH0649861A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2347203A (en) * | 1999-02-23 | 2000-08-30 | Calsonic Corp | Expansion wedge for a heat exchanger tube |
GB2347203B (en) * | 1999-02-23 | 2001-11-07 | Calsonic Corp | Expansion wedge for heat exchanger tube |
KR100841775B1 (ko) * | 2002-10-09 | 2008-06-27 | 주식회사 포스코 | 기송관 내의 정지 캐리어 관통장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2020107C (en) | High efficiency feeder apparatus for pneumatic conveying lines | |
CN103388046B (zh) | 转炉煤气干法除尘细灰气力输送方法 | |
CN209758557U (zh) | 一种聚氯乙烯输送组件及其集装箱装料装置和卸料装置 | |
CN103662858B (zh) | 一种散料无尘装卸料装置 | |
CN104863099A (zh) | 一种鱼类下行过坝系统 | |
CN204057270U (zh) | 一种鼓型卸料装置及其气动输送物料传输系统 | |
JPH0649861A (ja) | 土砂等の空気圧による搬送方法 | |
JP4066062B2 (ja) | 粉体の空気輸送方法および装置 | |
AU647420B2 (en) | A device for handling of bulk material | |
CN103803315A (zh) | 活动石子煤装置 | |
US3173725A (en) | Pneumatic conveyor structure | |
CN205555515U (zh) | 多功能吸物机 | |
CN209796383U (zh) | 一种散货集装箱及连续卸料系统 | |
GB2028759A (en) | Improvements in and relating to bulk discharge systems | |
CN203699450U (zh) | 活动石子煤装置 | |
CN214217349U (zh) | 粉尘输送储存系统 | |
CN113772427B (zh) | 一种用于散料输送的组合式车载气力输送装置 | |
CN219258876U (zh) | 一种气力输送装置及输送车 | |
CN205110678U (zh) | V法铸造中的砂处理系统 | |
CN211687469U (zh) | 一种热相分离处理固渣储运装置 | |
CN204568848U (zh) | 大米生产中的稻谷仓储运输系统 | |
CN206427733U (zh) | 一种便捷谷物干燥机用谷物输送装置 | |
JP2900796B2 (ja) | ホッパー構造 | |
JP4423625B2 (ja) | 空気圧送泥状搬送物の空気分離装置 | |
CN208201148U (zh) | 集装箱氧化铝下料系统 |