JPH0649673U - 錠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信機能を備えたＩＣカード（タグ）で解錠
できる錠装置を提供する。 【構成】 施錠機構と、その施錠機構を解錠する解錠機
構と、ＩＣカードとの間でデータの授受を行うデータ授
受手段と、そのデータ授受手段が前記非接触式カードか
ら受信したデータ中に予め定められたデータが含まれて
いるときに、前記解錠機構を駆動させる制御手段とから
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は錠装置に係り、特に通信機能を備えたＩＣカードにより解錠されるも のに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、錠装置としては、錠本体に鍵を挿入して解錠する機械錠が一般に用いら れている。また、近年、磁気カードで解錠可能なカード式錠も出現している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、カード式錠は、磁気カードが他の目的、例えばホテルの入出管理等 に利用できて便利である反面、カード化社会の到来により、他のカードと一緒に 所持しなければならず、所持するカード枚数が増加する不便がある。

【０００４】 他方、近年、記憶容量の大きなＩＣカードが多用されるようになってきており 、しかも通信機能を備えたＩＣカードも出現するようになってきている（例えば 、特開平１−２４６６８７号公報に示されるような通信機能を備えたＩＣカード 状の接触式定期券）。

【０００５】 そこで、本考案者らは、通信機能を備えたＩＣカードを利用することにより、 従来のような機械式の鍵を持つことなく、また、鍵のみの機能を有するカードを 別途所持する必要のない錠装置を鋭意研究して、本考案に係る錠装置を提案する にいたった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る錠装置の構成は、施錠機構と、その施錠機構を解錠する解錠機構 と、非接触式カードとの間でデータの授受を行うデータ授受手段と、そのデータ 授受手段が前記非接触式カードから受信したデータ中に予め定められたデータが 含まれているときに、前記解錠機構を駆動させる制御手段とを有することを特徴 としている。

【０００７】

【作用】

上記構成において、制御手段は、データ授受手段が非接触式カード側から所定 の予め定められたデータを受信したときに解錠機構を駆動させる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する、図１は、一実施例装置を荷 物を保管する際に適用したときの概略構成図である。

【０００９】 図１においてＲは錠本体で、Ｃは利用者イの所持する非接触式カード（以下、 ＩＣカードという）である。錠本体Ｒの鎖Ｒ′は、建物Ｂに固定されたホルダＨ と荷物ロの取手ロ′との間に掛け渡されていて、荷物ロは自由に移動できないよ うに施錠されている。

【００１０】 ＩＣカードＣは、通信機能を備えており、このＩＣカードＣと錠本体Ｒとの電 気的構成は図２に示されている。

【００１１】 ＩＣカードは、メモリ１に格納されているデータを基に演算処理する中央処理 部（ＣＰＵ）２を有していて、このＣＰＵ２は、Ｉ／Ｏユニット３を介してアン テナ４を備えた送受信部５を接続している。上記メモリ１には、ＩＣカードＣの 識別データ（ＩＤデータ）が予め記憶されている。なお、図中６は、ＩＣカード Ｃを駆動するためのバッテリーである。

【００１２】 錠本体Ｒは、ＩＣカードＣと交信するためのアンテナ７を備えた送受信部８を 有していて、この送受信部８は、Ｉ／Ｏユニット９を介してメンモリ１０に格納 されているデータを基に演算処理するＣＰＵ１１に接続されている。上記メモリ １０には、予めＩＣカードＣのＩＤデータが記憶されている。

【００１３】 Ｉ／Ｏユニット９に接続されている錠ドライバ１２は、ソレノイド１３を駆動 するもので、このソレノイド１３が駆動されて駆動ロッド１３ａがコイルばね１ ４に抗して吸引されたときに、駆動ロッド１３ａが係合片１５の孔１５ａから解 放されて解錠されるように構成されている。

【００１４】 図中１６は、錠本体Ｒを駆動するためのバッテリーであり、ソレノイド１３を 駆動するために、ＩＣカードのバッテリー６よりも大きな容量を有している。

【００１５】 本実施例装置の施錠機構は、周知の錠と同様に、係合片１５の自由移動（図２ の矢印方向の移動）が阻止されることにより施錠状態となり、他方、駆動ロッド １３ａが穴１５ａから外れて係合片１５が自由移動できると解錠できるように構 成されている。

【００１６】 なお、施錠は、係合片１５を強制的に移動させると、駆動ロッド１３ａの斜面 の作用により駆動ロッド１３ａをコイルばね１４に抗してソレノイド側に移動さ せ、駆動ロッド１３ａが穴１５ａに一致して挿入された後は、係合片１５の移動 は阻止されることにより行われる。

【００１７】 本実施例装置を解錠するには、ＩＣカードＣを錠本体Ｒに接近させて行われる 。すなわち、ＩＣカードＣが錠本体Ｒの通信エリア内に達すると、ＩＣカードＣ を錠本体Ｒとの間でデータの授受が開始される。

【００１８】 この際、錠本体ＲのＣＰＵ１１は、ＩＣカードＣから取込んだデータ中に予め メモリ１０に記録されているデータと一致するデータ（カードＩＤ）が含まれて いるときは、錠ドライバ１２を駆動してソレノイドを作動させる。このため、駆 動ロッド１３ａは穴１５ａから外れ解錠が可能となる。

【００１９】 以上のように、本実施例装置では、ＩＣカードＣを用いて解錠できるので、極 めて便利となり、カードＩＤが解錠条件となるので、安全性も高く、しかも他の 用途にも兼用することができる。

【００２０】

【考案の効果】

本実施例に係る錠装置は、施錠機構と、その施錠機構を解錠する解錠機構と、 ＩＣカードとの間でデータの授受を行うデータ授受手段と、そのデータ授受手段 が前記非接触式カードから受信したデータ中に予め定められたデータが含まれて いるときに、前記解錠機構を駆動させる制御手段とからなるので、ＩＣカードを 利用して解錠することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例装置の概略構成図である。

【図２】電気的構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

Ｒ 錠本体 Ｃ 非接触式カード（ＩＣカード）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 施錠機構と、 前記施錠機構を解錠する解錠機構と、 非接触式カードとの間でデータの授受を行うデータ授受
   手段と、 前記データ授受手段が前記非接触式カードから受信した
   データ中に予め定められたデータが含まれているとき
   に、前記解錠機構を駆動させる制御手段と、 を有することを特徴とする錠装置。