JPH064954Y2 - 有機溶剤を用いる洗浄装置 - Google Patents

有機溶剤を用いる洗浄装置

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JPH064954Y2
JPH064954Y2 JP5459688U JP5459688U JPH064954Y2 JP H064954 Y2 JPH064954 Y2 JP H064954Y2 JP 5459688 U JP5459688 U JP 5459688U JP 5459688 U JP5459688 U JP 5459688U JP H064954 Y2 JPH064954 Y2 JP H064954Y2
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正人 田中
忠義 市川
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株式会社千代田製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る洗浄装置は、フロン等の有機溶剤を用い
て、金属、或はIC基板等、各種物品を洗浄する場合に
利用する。
(従来の技術) 各種物品に付着した汚れを落とす場合、従来からフロン
等の有機溶剤を用いる洗浄装置が使用されている。
この様な洗浄装置を用いて洗浄作業を行なう場合は、第
2図に示す様に、気密性を有する洗浄槽1の内部に被洗
浄物2を収納してから、排液管6の電磁弁7を閉じ、貯
溜槽3と洗浄槽1とを結ぶ給液管4の途中に設けた電磁
弁5を開き、洗浄槽1の内部に洗浄溶の有機溶剤を送り
込んだ後、電磁弁5を閉じる。この有機溶剤は、超音波
振動子11,11によって加振したり、或は攪拌翼によ
って攪拌し、被洗浄物2の表面に付着した油等の汚れを
落とす。
洗浄作業の完了後、洗浄槽1の貯溜槽3とを結ぶ排液管
6の途中に設けた電磁弁7を開放すると共に、洗浄槽内
を大気に通じさせ(この機構の説明は省略した)、送液
ポンプ8を運転し、洗浄槽1から貯溜槽3に向け、液状
の有機溶剤を排出してから、排出完了後、洗浄処理済の
被洗浄物2の取り出しを行なう。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様な従来の有機溶剤を用いる洗浄装置
に於いては、洗浄槽1への有機溶剤の出し入れに伴なっ
て、この有機溶剤の蒸気の一部が外部に漏れる事が避け
られず、周囲の環境を悪化させる場合があった。
即ち、従来の洗浄装置の場合、貯溜槽3の内側を、この
貯溜槽3の上端部に設けた吸排管9を通じて大気に連通
させており、しかも貯溜槽3の上部空間10内には、有
機溶剤の蒸気と空気とを混合した状態で存在させてい
た。
この為、洗浄作業の終了に伴なって、貯溜槽3内に液状
の有機溶剤が送り込まれ、この貯溜槽3の上部空間10
の容積が減少した場合、この上部空間10内に存在す
る、有機溶剤の蒸気を含む混合気体が、大気中に放散さ
れ周囲の環境を汚す原因となっていた。
特に、洗浄容の有機溶剤として広く使用されるフロン
は、オゾン層を破壊する等、地球全体としての環境破壊
に繋る事が報告されており、周囲に漏れる事を極力低く
抑える必要がある。
本考案の有機溶剤を用いる洗浄装置は、この様な問題を
解決するものである。
(課題を解決する為の手段) 本考案の有機溶剤を用いる洗浄装置は、上方が開口した
有底筒状で、上端開口と気密に塞ぐ事の出来る蓋を有す
る洗浄槽と、この洗浄槽の内部に送り込む為の有機溶剤
を貯溜し、上部空間を蒸発器と凝縮器とを連接した蒸留
器に連通させた貯溜槽とを持ち、洗浄槽、貯溜槽、蒸留
器を弁、送液ポンプ、真空ポンプを設けた管系で連結し
たものである。
(作用) 上述の様に構成される本考案の有機溶剤を用いる洗浄装
置に於いては、貯溜槽の内部を、液状の有機溶剤の他、
この有機溶剤の蒸気で満たしており、貯溜槽の内部を直
接大気と連通させていない為、この貯溜槽の内部に存在
する有機溶剤の蒸気が大気中に放散される事がない。
又、洗浄作業の完了に伴なって洗浄槽中の液状有機溶剤
を貯溜槽に戻した場合、この貯溜槽の上部空間の容積が
減少するが、この上部空間に存在する有機溶剤の蒸気
は、凝縮器に送られて凝縮する為、上部空間の圧力が高
くなり過ぎて、洗浄槽から貯溜槽への液状有機溶剤の送
り込みが行なえなくなる事はない。又、蒸発器と凝縮器
とを上下に連接して構成した蒸留器は、使用済の溶剤を
蒸留し浄化して貯溜槽へ送るので、貯溜槽内に汚れのな
い溶剤を蓄積することが出来る。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく
説明する。
第1図は、本考案の有機溶剤を用いる洗浄装置の実施例
を示す略縦断面図である。
1は、上方が開口した有底筒状の洗浄槽で、上端開口を
気密に塞ぐ事の出来る蓋12を有し、底面には超音波振
動子11,11を装着して、洗浄槽1の内部に送り込ん
だ液状の有機溶剤を加振し、この有機溶剤を浸漬された
被洗浄物2の洗浄を効率良く行なえる様にしている。
洗浄槽1の内部に送り込む為の有機溶剤を貯溜した貯溜
槽3は、上記洗浄槽1よりも高所に設けられており、こ
の貯溜槽3の底部に一端を接続し、途中に電磁弁5を設
けた給液管4の他端を洗浄槽1に接続する事で、電磁弁
5の開放に伴なって、貯溜槽3内に貯溜された液状の有
機溶剤が、重力により洗浄槽1に流下する様にしてい
る。
又、蒸気貯溜槽3の上部に一端を接続した接続管13の
他端は、蒸留器14の中間部に接続して、この蒸留器1
4から貯溜槽3に、液状の有機溶剤の他、有機溶剤の蒸
気が送り込まれ、貯溜槽3の上部空間10が、常に有機
溶剤の蒸気で満たされる様にしている。
洗浄槽1の底部に一端を接続し、中間部に電磁弁7と送
液ポンプ8とを設けた排液管6の他端は、貯溜槽3に接
続して、蒸気電磁弁7の開放と送液ポンプ8の運転とに
伴なって、洗浄槽1内の液状有機溶剤を貯溜槽3に戻せ
る様にしている。
前記接続管13により貯溜槽3と接続された蒸留器14
は、下半の蒸発器15と上半の凝縮器16とを組み合わ
せる事で構成されている。液状の有機溶剤を貯溜出来る
様に、有底筒状に形成された蒸発器ケーシング17の底
部には、液状の有機溶剤を加熱蒸発させる為のヒータ1
8を、上端開口部を蓋12で塞いだ筒状の凝縮器ケーシ
ング19の内周面には有機溶剤の蒸気を凝縮させる為の
冷却器20を、それぞれ配設している。
上記蒸発器ケーシング17の横断面積は、凝縮器ケーシ
ング19の横断面積よりも小さくし、且つ、蒸発器ケー
シング17の上端縁を凝縮器ケーシング19の底面より
も上方に突出させて、この突出部の外側に、凝縮液受部
21を形成している。そして凝縮器ケーシング19の内
周面に配設された冷却器20は、この凝縮液受部21の
上方に位置させて、冷却器20に触れて凝縮した有機溶
剤が、凝縮液受部21に流下する様にしている。
洗浄槽1に一端を接続し、途中に電磁弁22と真空ポン
プ23とを接続した蒸気排出管24の他端は、蒸留器1
4を構成する凝縮器16に接続して、洗浄槽1から排出
した有機溶剤蒸気を凝縮器16に送り込み、この凝縮器
16内で凝縮させる様にしている。
第1図に於いて、25は洗浄槽1内に大気を導入する為
の吸気管、26はこの吸気管25の途中に設けた電磁弁
である。
上述の様に構成される洗浄装置により、被洗浄物2の洗
浄を行なう場合、次の様にして行なう。
先ず、電磁弁7を閉じ、電磁弁5を開いて被洗浄物2を
入れた洗浄槽1内に液状の有機溶剤を重力流下により送
り込む。洗浄槽の上部にある空気は、電磁弁26を開い
て吸気管25から放出する。超音波振動子11を作動さ
せて所定時間の洗浄を終ったならば、電磁弁7を開放す
ると共に送液ポンプ8を運転し、洗浄槽1内の液状有機
溶剤を貯溜槽3に戻す。洗浄槽1内には吸気管25から
空気が導入される。
それ迄洗浄1内に存在していた液状の有機溶剤が貯溜槽
3に戻されるに従って、この貯溜槽3の上部空間10の
容積が減少し、この上部空間10に満たされていた有機
溶剤の蒸気が、接続管13を通って蒸留器14の凝縮器
ケーシング19内に送り込まれる。
この様にして凝縮器ケーシング19内に送り込まれた有
機溶剤の蒸気は、この凝縮器ケーシング19の内周面に
配設された冷却器20によって冷却されて凝縮し、冷却
器20の下方に設けられた凝縮液受部21に受けられ、
更に接続管13を通って貯溜槽3に戻される。
洗浄槽1内の液状有機溶剤を総て貯溜槽3に戻したなら
ば、電磁弁26を閉じ、蒸気排出管24の途中に設けた
電磁弁22を開放すると共に真空ポンプ23を起動し
て、洗浄槽1内に残留していた有機溶剤蒸気を、蒸留器
14内に排出する。
この様に、蒸気排出管24を通じて蒸留器14に排出さ
れた有機溶剤の蒸気は、元々この蒸留器14内に存在し
ていた有機溶剤の蒸気と共に、この蒸留器14に設けた
冷却器20によって凝縮液化され、凝縮液受部21に捕
集されて、接続管13を通じて貯溜槽3に回収される。
真空ポンプ23の運転に伴なって、洗浄槽1内が所定の
真空度に達したならば、電磁弁22を閉じ、真空ポンプ
23を停止すると共に、それ迄閉じていた電磁弁26を
開き、吸気管25を通じて洗浄槽1内に空気を送り込
む。
この結果、洗浄槽1内の圧力が上昇する為、この圧力が
大気圧程度に迄上昇したならば、洗浄槽1の蓋12を開
き、洗浄作業が完了した被洗浄物2の取り山しを行な
う。
尚、第1図に鎖線で示したように、貯溜槽3と蒸発器1
5とを傾斜管27で接続しておけば、貯溜槽3への溶剤
送入が増すに従って余分量を蒸発器15へ溢流させて貯
溜槽3の貯液量を一定にすると共に、洗浄作業で汚れた
溶剤と共に蒸発器15において蒸留し再使用するように
できる。
(考案の効果) 本考案の有機溶剤を用いる洗浄装置は、以上に述べた通
り構成される為、洗浄作業の繰り返しに伴なって有機溶
剤の蒸気が周囲に放散される事を防止する事が可能とな
り、周囲の環境を保護する効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の有機溶剤を用いる洗浄装置の実施例
を示す略縦断面図、第2図は従来の洗浄装置を示す略縦
断面図である。 1:洗浄槽、2:被洗浄物、3:貯溜槽、4:給液管、
5:電磁弁、6:排液管、7:電磁弁、8:送液ポン
プ、9:吸排管、10:上部空間、11:超音波振動
子、12:蓋、13:接続管、14:蒸留器、15:蒸
発器、16:凝縮器、17:蒸発器ケーシング、18:
ヒータ、19:凝縮器ケーシング、20:冷却器、2
1:凝縮液受部、22:電磁弁、23:真空ポンプ、2
4:蒸気排出管、25:吸気管、26:電磁弁、27:
傾斜管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方が開口した有底筒状で、上端開口を気
    密に塞ぐ事の出来る蓋を有し、内部に収容した被洗浄物
    を有機溶剤の液に浸漬して洗浄する洗浄槽(1)と、こ
    の洗浄槽(1)より上方に位置して有機溶剤を貯溜する
    密閉蓋を設けた貯溜槽(3)と、ヒータ(18)を設け
    た蒸発器(15)のケーシング(17)の上部に、冷却
    器(20)を設けた凝縮器(16)を連接し、冷却器の
    下方に設けた凝縮液受部(21)を貯溜槽(3)に向け
    傾斜させた接続管(13)により貯溜槽(3)に連通さ
    せた蒸留器(14)とを持ち、洗浄槽(1)の上部を弁
    を設けた吸気管(25)により大気に通じさせると共
    に、弁を設けた蒸気排出管(24)により真空ポンプ
    (23)を経て蒸発器(15)に通じさせ、洗浄槽
    (1)の下部を弁を設けた排液管(6)により送液ポン
    プ(8)を介して貯溜槽(3)に通じさせ、貯溜槽
    (3)の下部を弁を設けた給液管(4)により洗浄槽
    (1)に連結した有機溶剤を用いる洗浄装置。
JP5459688U 1988-04-25 1988-04-25 有機溶剤を用いる洗浄装置 Expired - Lifetime JPH064954Y2 (ja)

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JPH01163487U JPH01163487U (ja) 1989-11-14
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