JPH064952B2 - アラミドスラリー製造法 - Google Patents

アラミドスラリー製造法

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JPH064952B2
JPH064952B2 JP25057587A JP25057587A JPH064952B2 JP H064952 B2 JPH064952 B2 JP H064952B2 JP 25057587 A JP25057587 A JP 25057587A JP 25057587 A JP25057587 A JP 25057587A JP H064952 B2 JPH064952 B2 JP H064952B2
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JP
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aramid
slurry
fibrid
cake
producing
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竜司 植村
豪男 木村
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、アラミドフィブリッドの圧搾ケークを水中で
完全に分散させフィブリッド集合体粒子が残存しない均
一でかつ抄紙物性の良好な抄紙スラリー製造の為の離解
・叩解方法に関するものである。
また、さらにかかるケークを用いて、優れた電気特性を
有する紙、もしくは、圧縮紙の製造に好適なアラミドフ
ィブリッドの水系スラリーを製造する為の方法に関する
ものである。
<従来技術> 各種の合成重合体から“フィブリッド(fibrid)”と称
されるパルプ状粒子を製造することは、米国特許第2,98
8,782号公報,同第2,999,788号公報等に記載されており
従来公知である。
かかる方法による合成フィブリッドの場合は、フィブリ
ッド1に対し水が4〜5倍程度含まれており、比較的水
系スラリーとして分散が容易である。そこで、このよう
なフィブリッドについては、パルパー分散にて,均一な
水系スラリーとなり、その後ビーター叩解により、フィ
ブリッド粒度分布を、目的に応じ調整し、叩解により生
じたフィブリッドのよじれを高速離解機の離解作用で改
善する方法、または、ビーター叩解だけの処理で抄紙す
る方法、あるいは、ディスクリファイナーにて、フィブ
リッドとフロックとを共精砕する方法などが知られてい
る(特開昭60-9989号公報)。
しかし、このような多量の水分を含むフィブリッド集合
体は、取扱性が悪く、輸送コストも非常に高くなり、更
に輸送中に集合形態の変形や崩壊が生じたり、水分が蒸
発したり浸出したりする問題がある。
そこでケークの含液量が合成フィブリッド(固形分)の
絶乾重量に対し0.5〜3倍である取扱性良好なアラミド
フィブリッドのケークが提案されている(特開昭61-167
009号公報)。
ところが、このようなアラミドフィブリッドのケーク
は、前述の如き分散,叩解,離解方法では、フィブリッ
ドの完全離解が極めて難しく、ケークが圧搾されている
為、抄紙スラリー中にフィブリッドの未離解粒子が残存
したり、離解,叩解不足による抄紙物性が不良となった
り、あるいは逆に叩解条件を強化し残存粒子をディスク
リファイナー等で破壊しようとした場合には、フリーネ
スが低下し抄紙性も著しく低下する等の問題がある。
<発明の目的> 本発明の目的はかかるアラミドフィブリッドのケークを
極度にフリーネスを低下させることなく離解,叩解し、
水系抄紙スラリー中にフィブリッド集合体の未離解粒子
が残存せず、かつ抄子性良好で地合い及び抄紙物性も良
好なシート状物を形成する為のアラミドフィブリッドケ
ークの離解,叩解方法を提供することにある。
また、さらに、かかるケークを用いて優秀な電気特性を
有する紙もしくは圧縮紙の製造に好適なアラミドフィブ
リッドの水系スラリーを得ることにある。
<発明の構成> すなわち本発明はアラミドフィブリッドのケークを分散
後、高速離解機でフイルム状に離解せしめ、ディスクリ
ファイナーで叩解し、再度高速離解機で処理して、優秀
な電気特性を有する紙もしくは圧縮紙の製造に好適なア
ラミドフィブリッドの水系スラリーを得る方法である。
ここでパルパー処理濃度は0.50〜2.00%が良好である。
0.5%未満の濃度で処理すると最終工程終了後の抄紙ス
ラリー濾水度が低下し抄紙困難になる。又、2.00%を越
える処理濃度では分散不十分となり圧搾ケークが完全に
分散せず、良好な物性の紙もしくは圧縮紙が得られな
い。
高速離解機の回転歯回転数は3000〜3600rpm程度が望ま
しいが、本発明ではパルパー処理後にこの高速離解機に
て、圧搾されたアラミドフィブリッドケークをさらに離
解し、フィブリッドをフイルム状にすることが一つの特
徴である。圧搾されたケークをパルパー処理後、直ちに
叩解することは、スラリー中にフィブリッドの未離解粒
子を残存させ、さらに濾水度の著しい低下をともない、
抄紙後の諸物性も不良となる。
高速離解機で処理するときの濃度は、0.30〜1.50%であ
り、さらに好ましくは0.7〜1.0%である。
本発明では、前述の如くパルパーから高速離解処理後に
叩解を実施する。ここで叩解に使用する装置は、ビータ
ーとディスクリファイナーがあるが、ピーターはフィブ
リッドによじれをもたらし、かつ長い処理時間を要する
為好ましくなく、ディスクリファイナー処理が好適であ
る。さらに、ディスクリファイナーのディスク間隙が0.
03〜1.00mmであることが好ましく、極めて好ましくは、
0.10〜0.50mmである。このディスクリファイナーの叩解
処理によってフィブリッドの未離解粒子が完全に破壊さ
れ、第1図に示す如く、好適な粒度分布の水系スラリー
が得られる。横軸はフィルタの目開き(メッシュ)であ
り24onは24メッシュ上に残存したもの、150passは150メ
ッシュを通過したものを示す。
しかし、デイスクリファイナーで処理してもなおフィブ
リッドに若干のよじれが残る。そこで再度、高速離解処
理をすることでこのよじれを離解せしめ、フィブリッド
をフイルム状の開いた状態にすることができる。本離解
処理の場合も、処理濃度は0.30〜1.50%が好ましい。こ
の濃度調整によって任意に最終抄紙スラリー濾水度を設
定することが可能である。
<発明の効果> 本発明の方法では、未解離粒子を完全に破壊することが
でき、最終抄紙スラリー濃度200ml以下の設定で良好な
水系スラリーを得ることができる。このスラリーを用い
ることにより抄紙後の地合いおよび物性がともに極めて
良好な合成紙を得ることができるようになった。
また抄紙工程での濾水性が良好であり、従って抄紙性も
きわめて優れている。
<実施例> 次に実施例により本発明を更に詳しく説明する。
なお、実施例における各測定値は、以下の方法で評価し
たものである。
(1) 坪 量 JIS P 8124に準じて測 定した。
(2) 引張強さ JIS P 8113に準じて測 定した。
(3) 伸 び JIS P 8132に準じて測 定した。
(4) 絶縁破壊強度 JIS C 2111の18.1 に準じて測定した。
実施例1 アラミドフィブリッドケークをパルパー(協和鉄工所
製,容量1.2m3)にて処理濃度1.25%で20分間処理後、
ローター径160mmφの高速離解機(VF−1 完全離解
機 0−1 横浜ポンプ製作所製)にて濃度0.3%で処
理をした。
さらに、そのスラリーをディスクリファイナー(KRK
型高濃度リファイナー,熊谷理機工業(株)製)にてディ
スク間隙0.3mm,濃度0.3%で叩解後、再度同一高速理解
機にて、同様の処理をした。得られたフィブリッドスラ
リーは、濾水度110mlであり、フィブリッドの未離解粒
子が完全に破壊された極めて良好な抄紙スラリーであっ
た。
更に、これに同じ重合体からなる繊度2デニール,繊維
長6mmの短繊維を分散させたスラリーを加え、25cm×20
cm型角型シートマシンにて手抄きした。抄紙物性は、第
1表に示す如く極めて良好であった。
比較例1 実施例1のアラミドフィブリッドケークを用い、同一パ
ルパーにて同一条件で処理した後、同一ディスクリファ
イナーにて濃度0.3%,ディスク間隙0.3mmの処理をし、
更に実施例1の高速離解機にて同一条件で2回処理を行
った。本処理の場合、ディスクリファイナー処理後に濾
水度が著しく低下し、さらに、フィブリッドの未離解粒
子が、最終抄紙スラリーにまで残存した。
なお、実施例1と同様の方法で手抄きした抄紙の物性
は、第1表に示す如く、あまり良好でなく、シート中に
フィブリッドの未離解粒子の残存が認められた。
比較例2 実施例1のアラミドフィブリッドケークを用い同一パル
パーにて同一条件で処理した後、同一高速離解機にて同
一条件で2回実施した後、同一ディスクリファイナーに
て、濃度0.3%,ディスク間隙0.3mmで処理をした。本処
理の場合、フィブリッドの未離解粒子は完全破壊されて
おり、その残存は認められなかったが、ディスクリファ
イナー処理後のフィブリッドによじれが発生し、抄紙紙
層形成の際に、フィブリッドが積層されにくい状況とな
った。実施例1と同様の方法で手抄きした抄紙の物性
は、第1表に示す如く、あまり良好でなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法により得られた好適なフィブリ
ッド粒度分布の一例である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アラミドフィブリッドケークを分散後、フ
    ィブリッドをフィルム状に離解せしめ、叩解し、その後
    さらに離解することを特徴とするアラミドスラリー製造
    法。
  2. 【請求項2】アラミドフィブリドケークが、アラミドフ
    ィブリッドのスラリーを圧搾し、該圧搾物を粉砕した
    後、これを再度圧搾して板状に固めたケークである特許
    請求の範囲第(1)項に記載のアラミドスラリー製造法。
  3. 【請求項3】ケークの含液量がアラミドフィブリッドケ
    ーク(固形分)の絶乾重量に対し、0.5〜3倍である特
    許請求の範囲第(1)項に記載のアラミドスラリー製造
    法。
  4. 【請求項4】ケークの形状が円板状又は角板状である特
    許請求の範囲第(2)項または第(3)項に記載のアラミドス
    ラリー製造法。
  5. 【請求項5】ケークの分散をパルパーで実施し、分散時
    のフィブリッド水系スラリー濃度が0.50〜2.00重量%で
    ある特許請求の範囲第(1)項〜第(4)項のいずれかに記載
    のアラミドスラリー製造法。
  6. 【請求項6】フィブリッドの離解を高速離解機で実施
    し、離解時のスラリー濃度が0.30〜1.50%である特許請
    求の範囲第(1)項〜第(5)項のいずれかに記載の記載のア
    ラミドスラリー製造法。
  7. 【請求項7】フィブリッドの叩解は、ディスクリファイ
    ナーで実施し、叩解時のスラリー濃度が0.30〜1.50%で
    ある特許請求の範囲第(1)項〜第(6)項のいずれかに記載
    のアラミドスラリー製造法。
  8. 【請求項8】ディスクリファイナーのディスク間隙が0.
    03〜1.00mmである特許請求の範囲第(1)項〜第(7)項のい
    ずれかに記載のアラミドスラリー製造法。
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