JPH0649512Y2 - 船外機のチルト装置 - Google Patents

船外機のチルト装置

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JPH0649512Y2
JPH0649512Y2 JP15469987U JP15469987U JPH0649512Y2 JP H0649512 Y2 JPH0649512 Y2 JP H0649512Y2 JP 15469987 U JP15469987 U JP 15469987U JP 15469987 U JP15469987 U JP 15469987U JP H0649512 Y2 JPH0649512 Y2 JP H0649512Y2
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tilt
outboard motor
groove
shaft hole
tilt shaft
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圭介 大穀
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、船外機のチルト装置に関する。
(従来の技術) 第8図に側面を示すように、船外機本体1は、ドライブ
シャフトハウジング2の上部にエンジン3が搭載されて
エンジンカバー4で覆われ、ドライブシャフトハウジン
グ2の下部にはギヤケース5が接合されていてこれにプ
ロペラシャフトが軸承され、このプロペラシャフトにプ
ロペラ6が取付けられており、エンジン3の駆動により
プロペラ6を回転して船体を推進させるようになってい
る。そしてこの船外機本体1は、クランプブラケット7
により船体に装着され、このクランプブラケット7に対
してスイベルブラケット8を介してチルト自在とされて
いる。
このような船外機においては、第7図に示すようにステ
アリング軸9を中心として船外機本体1を回転させ、操
舵するようになっているほか、船外機本体1の縦方向の
トリム、すなわち船首を上下させるためにチルト軸10を
中心としてピッチ方向に回転可能とされている。
そして、船外機のチルト角を設定した後その角度に固定
させるための手段としてクランプブラケット7の下方部
にチルトストッパピン孔11,11…が複数個配設され、こ
のピン孔のいずれかにチルトストッパピン12を差し込ん
でこのピン12をスイベルブラケット8に当て、所定のチ
ルト角に固定すると共に船外機のスラスト力を支えるよ
うになされている。
また繋留時には、チルト角を大巾に大きくして船外機本
体1の下部を跳ね上げ、水面上に露出させておけるよう
にするため、別のストッパピンを用意している。
このほかリバース時に船外機に逆スラスト力が加わった
場合でもチルト角を維持できるようにするためのロック
機構、浅瀬を走航する際に大きいチルト角をもってある
程度以上の負荷では跳ね上がるシャロードライブ機構を
設けることがある。さらに第8図に模式化して示すよう
に、スイベルブラケット8と船外機本体1とを上下2箇
所でマウントゴム13,14により支持することが必要とな
っている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の船外機のチルト装置では、チルト角の設定のため
にチルトストッパピン孔、チルトストッパピンを用意す
ることが必要であることを初め、チルト角変更の都度チ
ルトストッパピン12の嵌め外し操作が必要となり、その
嵌め外し操作も船外機本体1の下方で行なうことになる
ため容易でないという問題を有し、そのうえマウント部
の設置を伴うので、前述のチルト角ロック機構やシャロ
ードライブ機構等を付帯するとなると船外機の構造が著
しく複雑となるなどの問題があった。
この考案は、チルト軸の軸部分のみによりチルト角の設
定が行なえ、チルト角の設定操作を容易にすると共に、
チルトストッパピンをはじめマウント部を含む構成部品
を不要とすることができる船外機のチルト装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記従来技術が有する問題点を解決する手段として、船
外機本体側のスイベルブラケットのチルト軸孔の内周に
軸方向に延びるスプライン、セレーション等の凹凸条溝
を形成すると共に、クランプブラケットに固定のチルト
軸に筒状のチルトロック部材を軸方向摺動可能で回転不
能に嵌合させ、このチルトロック部材の外周に前記チル
ト軸孔の凹凸条溝に係合可能な凹凸条溝を形成し、この
チルトロック部材の凹凸条溝をチルト軸孔の凹凸条溝に
係合させることにより、スイベルブラケットを任意のチ
ルト角をもってチルト軸に固定させたものである。
(作用) 船外機のチルト角を変更するには、チルト軸に対しチル
トロック部材を軸方向にスライドさせてその外周の凹凸
条溝をチルト軸孔の凹凸条溝から外せば、チルト軸に対
しスイベルブラケットが自由に回動できる状態になるの
でスイベルブラケットを回動させて船外機本体を所望の
チルト角に位置させ、再びチルトロック部材の凹凸条溝
をチルト軸孔の凹凸条溝内に挿入するようにスライドさ
せれば、チルトロック部材の凹凸条溝とチルト軸孔の凹
凸条溝とが係合してスイベルブラケットが所望のチルト
角をもってチルト軸に固定され、回転方向にロックされ
て所望のチルト角に維持される。
(実施例) 以下この考案の実施例を第1図ないし第7図により第2
図と共通する部材には同一符号を用いて説明する。
第1図ないし第3図はこの考案の基本的実施例を示すも
ので、第1図において符号8はスイベルブラケットの端
部を示し、この端部にチルト軸孔15が形成されている。
このチルト軸孔15の内周面には、軸方向に延びるスプラ
イン等の凹凸条溝16が形成されている。この凹凸条溝16
は、スプラインに限らず、セレイション、あるいはキー
溝であってもよい。
チルトロック部材17は円筒状を有し、クランプブラケッ
ト7(第8図参照)に固定のチルト軸18にキー19とキー
溝20,21とを介して軸方向には摺動自在で回転方向には
不動に嵌合される。チルトロック部材17はチルト軸18の
軸端に嵌着された抜止め22により離脱しないようになっ
ている。
上記チルトロック部材17の外周面の軸方向一半部には、
前記チルト軸孔15の内周の凹凸条溝16に係合可能なスプ
ライン等の凹凸条溝23が形成されており、軸方向他半部
はチルト軸孔15の凹凸条溝16の山径よりやや小径の円筒
状に形成されている。さらにチルトロック部材17の外端
には鍔状のつまみ部24が形成され、チルトロック部材17
の軸方向摺動操作時の手掛けとなっている。
したがって、船外機のチルト角を変更する場合には、チ
ルトロック部材17のつまみ部24を持って第2図に示すよ
うに引出すと、チルト軸孔15とチルトロック部材17との
凹凸条溝16,23の係合が外れるのでスイベルブラケット
8はチルト軸18に対し自由に回転し得る状態となる。
スイベルブラケット8が回転フリーの状態で船外機本体
1を所望のチルト角に設定したのち再びチルトロック部
材17を軸方向にスライドさせてチルト軸孔15に押込め
ば、第3図に示すようにそのとき合致する両者の凹凸条
溝16,23が噛合って回転方向には不動な状態に係止さ
れ、船外機本体1を所望のチルト角の位置に拘束し、設
定されたチルト角を維持する。
これによりチルト角は凹凸条溝16,23の1歯分のピッチ
に対応する回転角分の微調整ができ、段階的に最適なチ
ルト角の選択が広範囲にわたって行なうことができる。
第4図は、スイベルブラケット8とチルト軸孔15との間
に捩りマウントゴム25を介在させ、船外機本体1のエン
ジン3あるいはプロペラ6からの振動が船体に伝わるこ
とを防ぎ、併せて従来のマウントゴム13,14を省略する
ことができるようにした実施例である。第1図ないし第
3図に示す部材と同じ部材には同じ符号を付して説明す
る。
この船外機のチルト装置は、スイベルブラケット8と、
チルト軸孔15を形成するための円筒部材26とを別体と
し、これらの間に捩りマウントゴム25を介在させること
によって構成される。
スイベルブラケット8にマウントゴム25を介して弾力的
に固定され、円筒部材26に形成されるチルト軸孔15がス
イベルブラケット8のチルト軸孔として形成される。こ
のスイベルブラケット8のチルト軸孔15の凹凸条溝16に
第1図ないし第3図に示したものと同様に、チルトロッ
ク部材17の外周面に形成される凹凸条溝23を嵌合させる
ことで、船外機本体を所望のチルト角をもってチルト軸
18に固定させることができる。
第5図は、プロペラ6のスラストトルクにより決まるマ
ウントの弾性変形量(高速時)と、船外機本体1の振動
を吸収するために必要な変形量(低速時)の兼ね合いが
単一マウントゴムでは両立させて設計することができな
い場合の対応例を示すもので、この場合には前記円筒部
材26にレバー27を設け、このレバー27をスイベルブラケ
ット8側に設けたストッパ28に適当な角度で当るように
して弾性係数を変化させるようにすることができる。
また第6図は、マウントゴムにナイトハルト型マウント
ゴム25を用いた場合で、スイベルブラケット8に多角形
孔29(図では六角孔)をあける一方、円筒部材26の外周
に6つの爪状突部30,30…を有するひとで状のプレート3
1を固着し、これら爪状突部30,30…の間にマウントゴム
25,25…を介在させたものである。
これにより円筒部材26はスイベルブラケット8にマウン
トゴム25を介して弾力的に固定され、円筒部材26の内周
面がスイベルブラケット8のチルト軸孔15として形成さ
れる。このチルト軸孔15に軸方向に延びるスプライン,
セレイション等の凹凸条溝16が形成され、凹凸条溝16に
チルトロック部材17の外周に形成された凹凸条溝23が嵌
合してスイベルブラケット8は所望のチルト角をもって
チルト軸18に固定される。
これによれば、船外機本体1側からの振動を吸収する作
用のうえ、弾性係数を非線形化することができるので、
前進微速時、前進高速時、後進時に求められる弾性係数
に近付けることができる。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案は、船外機本体側のスイベルブラ
ケットのチルト軸孔の内周に軸方向に延びるスプライ
ン、セレイション等の凹凸条溝を形成すると共に、クラ
ンプブラケットに固定のチルト軸に筒状のチルトロック
部材を軸方向摺動可能で回転不能に嵌合させ、このチル
トロック部材の外周に前記チルト軸孔の凹凸条溝に係合
する凹凸条溝を形成し、このチルトロック部材の凹凸条
溝を介してチルト軸孔の凹凸条溝を係合することによ
り、スイベルブラケットを任意のチルト角をもってチル
ト軸に固定させるようにしたので、チルト角の設定操作
が船外機の上方位置のみで行なうことができ、その操作
もチルトロック部材をスライドさせるのみでよいから操
作性が頗る改善されると同時にチルト角を前記凹凸条溝
のピッチ分ずつ微細にかつ大きい範囲にわたって変更す
ることができ、特にチルトロックピンやクランプブラケ
ットのチルトピン孔等を設ける必要がなく、軽量化を図
りながら構成を簡素化し、船外機全体の構造をシンプル
化することができる。
またリバースロック、シャロードライブ機構等を付帯す
る場合も、その機構が全て手元に集中させることがで
き、そのためこの種の機構の簡略化が図れ、しかもマウ
ントゴムの構造も簡単になり、非線形型にしやすいため
防振性能を大巾に改善することが可能となるなどの種々
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る船外機のチルト装置の基本的実
施例を示す要部の正面図、第2図は船外機のチルト装置
のロック解除状態時の縦断側面図、第3図は船外機のチ
ルト装置のロック状態時の縦断側面図、第4図ないし第
6図は船外機のチルト装置の他の実施例を示す正面図、
第7図は従来の船外機を模式化して示す側面図、第8図
はこの考案を適用する船外機の一例を示す側面図であ
る。 1……船外機本体、2……ドライブシャフトハウジン
グ、5……ギヤケース、6……プロペラ、7……クラン
プブラケット、8……スイベルブラケット、15……チル
ト軸孔、16,23……凹凸条溝、17……チルトロック部
材、18……チルト軸、19……キー、25……マウントゴ
ム、26……円筒部材、27……レバー、28……ストッパ、
29……多角形孔、30……爪状突部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船外機本体側のスイベルブラケットのチル
    ト軸孔の内周に軸方向に延びるスプライン、セレイショ
    ン等の凹凸条溝を形成すると共に、クランプブラケット
    に固定のチルト軸に筒状のチルトロック部材を軸方向摺
    動可能で回転不能に嵌合させ、このチルトロック部材の
    外周に前記チルト軸孔の凹凸条溝に係合可能な凹凸条溝
    を形成し、このチルトロック部材の凹凸条溝をチルト軸
    孔の凹凸条溝に係合させることにより、スイベルブラケ
    ットを任意のチルト角をもってチルト軸に固定させたこ
    とを特徴とする船外機のチルト装置。
JP15469987U 1987-10-12 1987-10-12 船外機のチルト装置 Expired - Lifetime JPH0649512Y2 (ja)

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JP15469987U JPH0649512Y2 (ja) 1987-10-12 1987-10-12 船外機のチルト装置

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JP15469987U JPH0649512Y2 (ja) 1987-10-12 1987-10-12 船外機のチルト装置

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JPH0159799U JPH0159799U (ja) 1989-04-14
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