JPH0649462B2 - 後輪操舵装置 - Google Patents
後輪操舵装置Info
- Publication number
- JPH0649462B2 JPH0649462B2 JP63012646A JP1264688A JPH0649462B2 JP H0649462 B2 JPH0649462 B2 JP H0649462B2 JP 63012646 A JP63012646 A JP 63012646A JP 1264688 A JP1264688 A JP 1264688A JP H0649462 B2 JPH0649462 B2 JP H0649462B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- booster
- pressure oil
- rear wheel
- power steering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動車の後輪操舵装置に関するものである。
<従来の技術> 大型自動車で後輪2軸車において、前輪操舵時の旋回性
を向上させるために、後輪軸車輪を自由操向可能とし、
前輪の操舵に追従して後後軸車輪を操向させるセルフス
テア機構を装備したものは公知である。
を向上させるために、後輪軸車輪を自由操向可能とし、
前輪の操舵に追従して後後軸車輪を操向させるセルフス
テア機構を装備したものは公知である。
<発明が解決しようとする課題> 前記公知のセルフステア機構には、高速走行時に後後軸
車輪を直進方向にロックするロック装置と、低速走行時
にに前記ロックを解除したときに後後軸車輪の横振れを
防止するためのシミーダンパとが設けられている。従っ
て、高速走行時における後後軸車輪のセルフステア作用
は抑制されているため、高速走行時の操舵応答性に難点
がある。
車輪を直進方向にロックするロック装置と、低速走行時
にに前記ロックを解除したときに後後軸車輪の横振れを
防止するためのシミーダンパとが設けられている。従っ
て、高速走行時における後後軸車輪のセルフステア作用
は抑制されているため、高速走行時の操舵応答性に難点
がある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記従来の問題点に鑑み、高速走行時におい
ても操舵応答性を向上させたもので、その構成は、左右
一対の後輪を操向機構によって操向可能とし、高速時に
前記操向機構の動きをロックし後輪を直進方向に規制す
るスプリングチャンバよりなる後輪操向ロック装置と、
前記操向機構と連結したパワーステアリングブースタ
と、このパワーステアリングブースタと前輪用パワース
テアリングとを連結した圧油配管と、この圧油配管路に
設置され高速前進時に前記前輪用パワーステアリングか
らの圧油を前記パワーステアリングブースタに供給して
前記後輪操向ロック装置のスプリングチャンバのスプリ
ング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を操舵し、低速
前進時には前記圧油の供給を停止すると共にパワーステ
アリングブースタ内の油の移動を規制する車速感応切換
弁とを備えたものである。
ても操舵応答性を向上させたもので、その構成は、左右
一対の後輪を操向機構によって操向可能とし、高速時に
前記操向機構の動きをロックし後輪を直進方向に規制す
るスプリングチャンバよりなる後輪操向ロック装置と、
前記操向機構と連結したパワーステアリングブースタ
と、このパワーステアリングブースタと前輪用パワース
テアリングとを連結した圧油配管と、この圧油配管路に
設置され高速前進時に前記前輪用パワーステアリングか
らの圧油を前記パワーステアリングブースタに供給して
前記後輪操向ロック装置のスプリングチャンバのスプリ
ング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を操舵し、低速
前進時には前記圧油の供給を停止すると共にパワーステ
アリングブースタ内の油の移動を規制する車速感応切換
弁とを備えたものである。
<作 用> 上記の構成により、高速走行時には、スプリングチャン
バよりなる後輪操向ロック装置によって後輪操向機構の
動きをロック状態とし、前輪操舵によって前輪用パワー
ステアリングからの圧油室をパワーステアリングブース
タに供給して前記後輪操向ロック装置のスプリングチャ
ンバのスプリング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を
操舵し、低速走行時にはパワーステアリングブースタが
シミーダンパとして操舵してセルフステア作動を行うも
のである。
バよりなる後輪操向ロック装置によって後輪操向機構の
動きをロック状態とし、前輪操舵によって前輪用パワー
ステアリングからの圧油室をパワーステアリングブース
タに供給して前記後輪操向ロック装置のスプリングチャ
ンバのスプリング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を
操舵し、低速走行時にはパワーステアリングブースタが
シミーダンパとして操舵してセルフステア作動を行うも
のである。
<実施例> 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。1は前
軸、2は前輪、3は前輪用パワーステアリング、4は後
前軸、5は後後軸、6は前記後後軸5に取付けられてい
る左右一対の後後輪(後輪と略称する)である。この後
輪6はナックル7、タイロッドアーム8、このタイロッ
ドによる操向機構により操向可能である。
軸、2は前輪、3は前輪用パワーステアリング、4は後
前軸、5は後後軸、6は前記後後軸5に取付けられてい
る左右一対の後後輪(後輪と略称する)である。この後
輪6はナックル7、タイロッドアーム8、このタイロッ
ドによる操向機構により操向可能である。
10は左右一対からなるスプリングチャンバであり、前記
タイロッドアーム8と連結されている。このスプリング
チャンバ10は高速時及び後退時には大気と通じスプリン
グ力によりタイロッドアーム8の動きを拘束し、後輪6
を直進方向にロックする。また、低速時にはエアが供給
され、スプリングを圧縮して前記ロックを解除し、後輪
6のセルフステア作動を可能とするものである。すなわ
ち、車速に応じて前記スプリングチャンバ10へのエアの
供排機が制御される。その制御機構は、車速センサ12か
らの信号を入力するコンピュータ13により制御される電
磁弁11を前記スプリングチャンバ10へのエア回路に設置
した構造である。
タイロッドアーム8と連結されている。このスプリング
チャンバ10は高速時及び後退時には大気と通じスプリン
グ力によりタイロッドアーム8の動きを拘束し、後輪6
を直進方向にロックする。また、低速時にはエアが供給
され、スプリングを圧縮して前記ロックを解除し、後輪
6のセルフステア作動を可能とするものである。すなわ
ち、車速に応じて前記スプリングチャンバ10へのエアの
供排機が制御される。その制御機構は、車速センサ12か
らの信号を入力するコンピュータ13により制御される電
磁弁11を前記スプリングチャンバ10へのエア回路に設置
した構造である。
14は後後軸5とタイロッド9間に連結されたパワーシリ
ンダブースタ(ブースタと略称する)である。このブー
スタ14は高速前進時に前輪用パワーステアリング3より
圧油が供給され、後輪6を前輪2と同位相で操舵し、低
速前進時には前記圧油の供給を停止すると共に、ブース
タ14内の油の移動を規制してシミーダンパ機能を奏する
ものである。
ンダブースタ(ブースタと略称する)である。このブー
スタ14は高速前進時に前輪用パワーステアリング3より
圧油が供給され、後輪6を前輪2と同位相で操舵し、低
速前進時には前記圧油の供給を停止すると共に、ブース
タ14内の油の移動を規制してシミーダンパ機能を奏する
ものである。
このブースタ14規制機構は次の通りである。前輪用パワ
ーステアリング3に接続された圧油配管15a、15bと、ブ
ースタ14に接続された圧油配管16a、16bとの間にコンピ
ュータ13によって高、低速時に切換作動される切換弁17
を設ける。この切換弁17は、高速時に前記圧油配管15
a、15b及び16a、16bを連通する第1ポート17aと、低速
時には圧油配管15a、15bを閉じ、圧油配管16a、16bを絞
りを介して連通する第2ポート17とを有している。
ーステアリング3に接続された圧油配管15a、15bと、ブ
ースタ14に接続された圧油配管16a、16bとの間にコンピ
ュータ13によって高、低速時に切換作動される切換弁17
を設ける。この切換弁17は、高速時に前記圧油配管15
a、15b及び16a、16bを連通する第1ポート17aと、低速
時には圧油配管15a、15bを閉じ、圧油配管16a、16bを絞
りを介して連通する第2ポート17とを有している。
次に本発明の作動を説明する。先ず低速前進時には、電
磁弁11はエアをスプリングチャンバ10に供給するよう切
換えられる。これによりスプリングチャンバ10内のスプ
リングが圧縮され、タイロッドアーム8の動きを自由と
し、前輪2の舵角に追従して後輪6が操向するセルフス
テア作動が得られる。このとき、切換弁17は第2ポート
17bに切換えられ、前輪用パワーステアリング3からの
圧油は停止し、ブースタ14側の圧油配管16a、16bは絞り
を介して連通し、この絞りの作用によりブースタ14の動
きに抵抗を付与してシミーダンパとして機能する。
磁弁11はエアをスプリングチャンバ10に供給するよう切
換えられる。これによりスプリングチャンバ10内のスプ
リングが圧縮され、タイロッドアーム8の動きを自由と
し、前輪2の舵角に追従して後輪6が操向するセルフス
テア作動が得られる。このとき、切換弁17は第2ポート
17bに切換えられ、前輪用パワーステアリング3からの
圧油は停止し、ブースタ14側の圧油配管16a、16bは絞り
を介して連通し、この絞りの作用によりブースタ14の動
きに抵抗を付与してシミーダンパとして機能する。
高速前進時は、電磁弁11はスプリングチャンバ10にに供
給されていたエアを大気に排気し、チャンバ内を大気圧
とするように切換えられる。これによりスプリングチャ
ンバ10内のスプリングが伸びてタイロッドアーム8の動
きを拘束し、後輪6を直進方向にロックする。このと
き、切換弁17は第1ポート17aに切換えられ、圧油配管1
5a、15b及び16a、16bを連通する。従って前輪2を操舵
すると、その圧油がブースタ14に供給され、後輪6も前
輪2と同位相で操舵される。尚、前記スプリングチャン
バ10のスプリングにより後輪6は直進方向にロックされ
ているが、ブースタ14の作動力は前記スプリング力に打
ち勝つよう設定され、操舵を可能としている。また、後
退時にも後輪6ののロックを効かせる。この後退時は低
速であるため、切換弁17は第2ポート17bに切換えられ
ており、ブースタ14による後輪操舵は行わない。さら
に、図例では本発明を後2軸車に用いたものであるが、
後1軸車にも適用することも可能である。
給されていたエアを大気に排気し、チャンバ内を大気圧
とするように切換えられる。これによりスプリングチャ
ンバ10内のスプリングが伸びてタイロッドアーム8の動
きを拘束し、後輪6を直進方向にロックする。このと
き、切換弁17は第1ポート17aに切換えられ、圧油配管1
5a、15b及び16a、16bを連通する。従って前輪2を操舵
すると、その圧油がブースタ14に供給され、後輪6も前
輪2と同位相で操舵される。尚、前記スプリングチャン
バ10のスプリングにより後輪6は直進方向にロックされ
ているが、ブースタ14の作動力は前記スプリング力に打
ち勝つよう設定され、操舵を可能としている。また、後
退時にも後輪6ののロックを効かせる。この後退時は低
速であるため、切換弁17は第2ポート17bに切換えられ
ており、ブースタ14による後輪操舵は行わない。さら
に、図例では本発明を後2軸車に用いたものであるが、
後1軸車にも適用することも可能である。
<発明の効果> 以上のように本発明によると、後輪操向機構に、高速時
に前記操向機構の動きをロックし後輪を直進方向に規制
するスプリングチャンバよりなる後輪操向ロック装置
と、前記操向機構と連結したパワーステアリングブース
タを設け、切替弁により高速前進時に前輪用パワーステ
アリングからの圧油を前記パワーステアリングブースタ
に供給して前記後輪操向ロック装置のスプリングチャン
バのスプリング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を操
舵するようにした構成であるから、後輪軸全体の剛性が
大きく、外乱に対して影響されることがなく、高速走行
時における操舵応答性並びに操安性を向上する。また、
パワーステアリングブースタは、低速前進、後退時には
切換弁によってシミーダンパとして機能する多用性を有
する効果がある。
に前記操向機構の動きをロックし後輪を直進方向に規制
するスプリングチャンバよりなる後輪操向ロック装置
と、前記操向機構と連結したパワーステアリングブース
タを設け、切替弁により高速前進時に前輪用パワーステ
アリングからの圧油を前記パワーステアリングブースタ
に供給して前記後輪操向ロック装置のスプリングチャン
バのスプリング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪を操
舵するようにした構成であるから、後輪軸全体の剛性が
大きく、外乱に対して影響されることがなく、高速走行
時における操舵応答性並びに操安性を向上する。また、
パワーステアリングブースタは、低速前進、後退時には
切換弁によってシミーダンパとして機能する多用性を有
する効果がある。
図面は本発明の一実施例を示す機構図である。 2……前輪、3……前輪ようパワーステアリング、6…
…後後輪、7……ナックル、8……タイロッドアーム、
9……タイロッド、10……スプリングチャンバ、11……
電磁弁、14……パワーステアリングブースタ、15a、15
b、16a、16b……圧油配管、17……切換弁。
…後後輪、7……ナックル、8……タイロッドアーム、
9……タイロッド、10……スプリングチャンバ、11……
電磁弁、14……パワーステアリングブースタ、15a、15
b、16a、16b……圧油配管、17……切換弁。
Claims (1)
- 【請求項1】左右一対の後輪を操向機構によって操向可
能とし、高速時に前記操向機構の動きをロックし後輪を
直進方向に規制するスプリングチャンバよりなる後輪操
向ロック装置と、前記操向機構と連結したパワーステア
リングブースタと、このパワーステアリングブースタと
前輪用パワーステアリングとを連結した圧油配管と、こ
の圧油配管路に設置され高速前進時に前記前輪用パワー
ステアリングからの圧油を前記パワーステアリングブー
スタに供給して前記後輪操向ロック装置のスプリングチ
ャンバのスプリング力に打ち勝って前輪と同位相で後輪
を操舵し、低速前進時には前記圧油の供給を停止すると
共にパワーステアリングブースタ内の油の移動を規制す
る車速感応切換弁とを備えたことを特徴とする後輪操舵
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012646A JPH0649462B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | 後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012646A JPH0649462B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | 後輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01190580A JPH01190580A (ja) | 1989-07-31 |
JPH0649462B2 true JPH0649462B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=11811128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63012646A Expired - Lifetime JPH0649462B2 (ja) | 1988-01-25 | 1988-01-25 | 後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649462B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITRE20110092A1 (it) * | 2011-11-07 | 2013-05-08 | Fad Assali S P A | Assale posteriore sterzante |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59128055A (ja) * | 1983-01-13 | 1984-07-24 | Mazda Motor Corp | 車両の4輪操舵装置 |
-
1988
- 1988-01-25 JP JP63012646A patent/JPH0649462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01190580A (ja) | 1989-07-31 |
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