JPH0649349A - グリスレスの樹脂摺動部材 - Google Patents
グリスレスの樹脂摺動部材Info
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- JPH0649349A JPH0649349A JP20794792A JP20794792A JPH0649349A JP H0649349 A JPH0649349 A JP H0649349A JP 20794792 A JP20794792 A JP 20794792A JP 20794792 A JP20794792 A JP 20794792A JP H0649349 A JPH0649349 A JP H0649349A
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- Japan
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- copolymer
- resin
- parts
- ethylene
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、また
はポリスチレン系樹脂を含むポリフェニレンエーテル樹
脂、(B)特定のエチレン共重合体、(C)ビニル芳香
族化合物−共役ジエン化合物共重合体及びまたはビニル
芳香族化合物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物
からなる樹脂摺動部材。 【効果】 本発明の樹脂摺動部材は、自材と他の樹脂と
の摺動性が良好で、グリスレス可能な材料である。
はポリスチレン系樹脂を含むポリフェニレンエーテル樹
脂、(B)特定のエチレン共重合体、(C)ビニル芳香
族化合物−共役ジエン化合物共重合体及びまたはビニル
芳香族化合物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物
からなる樹脂摺動部材。 【効果】 本発明の樹脂摺動部材は、自材と他の樹脂と
の摺動性が良好で、グリスレス可能な材料である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自材同士と他の樹脂材
料との摺動性に優れ、グリスレス可能な電気・電子分
野、自動車分野、各種工業材料分野で利用できる樹脂摺
動部材に関する。
料との摺動性に優れ、グリスレス可能な電気・電子分
野、自動車分野、各種工業材料分野で利用できる樹脂摺
動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル系樹脂は、機械
的特性、電気的特性、耐熱性に優れ、吸水性が低くかつ
寸法安定性に優れているため、例えば工業部品、電気・
電子部品、事務機器ハウジング自動車部品、精密部品な
どの樹脂成形体として広く利用されている。
的特性、電気的特性、耐熱性に優れ、吸水性が低くかつ
寸法安定性に優れているため、例えば工業部品、電気・
電子部品、事務機器ハウジング自動車部品、精密部品な
どの樹脂成形体として広く利用されている。
【0003】しかしながら、これら実用化されているポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物は、非晶性樹脂のた
め自己潤滑性が悪く、動摩擦係数が高いため、摩擦熱に
溶融し、材料と材料が接触し、片方もしくは両方が動く
ような摺動部品、例えばパソコン等のキィトップベース
材料として使用できない欠点を有している。このため、
例えば、特開昭50−22040号では、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂に鉱油等を添加して摺動性を改良する提
案がされているが鉱油を用いると成形品からブリードア
ウトするというトラブルが生じる。また特開昭61−1
85560号には、ポリフェニレンエーテル樹脂にチタ
ン酸カリウムウィスカー及び粉末状高密度ポリエチレン
を含む組成物が耐摩耗性に優れた摺動部材樹脂組成物を
与える旨の提案があるが、ここで得られる組成物の成形
体は、極度な剥離現象が起こるほかに、連続摩擦走行試
験後の摩擦面に変形を生ずるのが現状である。さらに特
開昭62−141062号には、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂とアルキルジフェニルエーテルから成る樹脂組成
物が提案され、動摩擦係数の低下があり、限界PV値の
向上が見られるものの添加剤に起因した耐熱性の低下が
あり、連続摩擦走行試験中に溶融現象が起こり、摩擦摩
耗量も多くなり実用にたえないのが現状である。
リフェニレンエーテル系樹脂組成物は、非晶性樹脂のた
め自己潤滑性が悪く、動摩擦係数が高いため、摩擦熱に
溶融し、材料と材料が接触し、片方もしくは両方が動く
ような摺動部品、例えばパソコン等のキィトップベース
材料として使用できない欠点を有している。このため、
例えば、特開昭50−22040号では、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂に鉱油等を添加して摺動性を改良する提
案がされているが鉱油を用いると成形品からブリードア
ウトするというトラブルが生じる。また特開昭61−1
85560号には、ポリフェニレンエーテル樹脂にチタ
ン酸カリウムウィスカー及び粉末状高密度ポリエチレン
を含む組成物が耐摩耗性に優れた摺動部材樹脂組成物を
与える旨の提案があるが、ここで得られる組成物の成形
体は、極度な剥離現象が起こるほかに、連続摩擦走行試
験後の摩擦面に変形を生ずるのが現状である。さらに特
開昭62−141062号には、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂とアルキルジフェニルエーテルから成る樹脂組成
物が提案され、動摩擦係数の低下があり、限界PV値の
向上が見られるものの添加剤に起因した耐熱性の低下が
あり、連続摩擦走行試験中に溶融現象が起こり、摩擦摩
耗量も多くなり実用にたえないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
先行技術で開示されるポリフェニレンエーテル樹脂組成
物の摺動性の改良は、ポリフェニレンエーテル樹脂に動
摩擦係数の低い樹脂や滑剤等を配合することで達成しよ
うとする試みがなされているが、その成形体としての性
能は不十分である。
先行技術で開示されるポリフェニレンエーテル樹脂組成
物の摺動性の改良は、ポリフェニレンエーテル樹脂に動
摩擦係数の低い樹脂や滑剤等を配合することで達成しよ
うとする試みがなされているが、その成形体としての性
能は不十分である。
【0005】なかでも、ポリフェニレンエーテル樹脂に
ポリエチレンを配合する技術は、摺動性の性能を出す量
を添加すると層剥離現象がひどく実用化できないのが現
状である。また層剥離が出ない程度の添加量では、摺動
性の性能は、発現できないのが現状である。また、樹脂
摺動材は自材同士で使用することはあまりなく、他の樹
脂材料との組み合わせが多いため他の樹脂材料の摺動性
が問題となる。
ポリエチレンを配合する技術は、摺動性の性能を出す量
を添加すると層剥離現象がひどく実用化できないのが現
状である。また層剥離が出ない程度の添加量では、摺動
性の性能は、発現できないのが現状である。また、樹脂
摺動材は自材同士で使用することはあまりなく、他の樹
脂材料との組み合わせが多いため他の樹脂材料の摺動性
が問題となる。
【0006】本発明の目的は、自材同士と他の樹脂材料
との摺動性に優れ、グリスレスが可能な樹脂摺動部材を
提供することにある。
との摺動性に優れ、グリスレスが可能な樹脂摺動部材を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、またはポリスチレン系樹脂を含
むポリフェニレンエーテル樹脂64〜88重量部、
(B)下記式(1)の構造を含むエチレン共重合体4〜
12重量部、
ェニレンエーテル樹脂、またはポリスチレン系樹脂を含
むポリフェニレンエーテル樹脂64〜88重量部、
(B)下記式(1)の構造を含むエチレン共重合体4〜
12重量部、
【0008】
【化2】
【0009】(C)ビニル芳香族化合物−共役ジエン化
合物共重合体及びまたはビニル芳香族化合物−共役ジエ
ン化合物共重合体の水素添加物8〜24重量部からなる
ことを特徴とする樹脂摺動部材に関する。以下、本発明
に関して詳細に述べる。(A)成分のポリフェニレンエ
ーテル樹脂(以下単にPPEと略記する)とは、結合単
位が下記式(2)
合物共重合体及びまたはビニル芳香族化合物−共役ジエ
ン化合物共重合体の水素添加物8〜24重量部からなる
ことを特徴とする樹脂摺動部材に関する。以下、本発明
に関して詳細に述べる。(A)成分のポリフェニレンエ
ーテル樹脂(以下単にPPEと略記する)とは、結合単
位が下記式(2)
【0010】
【化3】
【0011】で表され、還元粘度(0.5/デシリット
ル、クロロホルム溶液、30℃測定)が0.30〜0.
70の範囲、より好ましくは0.40〜0.65範囲に
あるホモ重合体および/または共重合体である。このP
PEの具体的なものとしては、例えばポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フ−ニレンエーテル)、ポリ(2−メ
チル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエ
ーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレ
ンエーテル)等が挙げられ、さらに、2,6−ジメチル
フェノールと他のフェノール(例えば、2,3,6−ト
リメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノー
ル)との共重合体が好ましく、中でもポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメ
チルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールと
の共重合体が好ましく、さらに、ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル)が特に好ましい。
ル、クロロホルム溶液、30℃測定)が0.30〜0.
70の範囲、より好ましくは0.40〜0.65範囲に
あるホモ重合体および/または共重合体である。このP
PEの具体的なものとしては、例えばポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フ−ニレンエーテル)、ポリ(2−メ
チル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエ
ーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレ
ンエーテル)等が挙げられ、さらに、2,6−ジメチル
フェノールと他のフェノール(例えば、2,3,6−ト
リメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノー
ル)との共重合体が好ましく、中でもポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメ
チルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールと
の共重合体が好ましく、さらに、ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル)が特に好ましい。
【0012】該PPEは公知の方法で得られるものであ
れば特に限定されるものではなく、例えば、米国特許第
3306874号明細書記載のHayによる第一銅塩と
アミンのコンプレックスを触媒として用い、例えば2,
6−キシレノールを酸化重合する事により容易に製造で
き、そのほかにも米国特許第3306875号明細書、
米国特許第3257357号明細書、米国特許第325
7358号明細書及び特公昭52−17880号公報等
に記載された方法で容易に製造する事が出来る。
れば特に限定されるものではなく、例えば、米国特許第
3306874号明細書記載のHayによる第一銅塩と
アミンのコンプレックスを触媒として用い、例えば2,
6−キシレノールを酸化重合する事により容易に製造で
き、そのほかにも米国特許第3306875号明細書、
米国特許第3257357号明細書、米国特許第325
7358号明細書及び特公昭52−17880号公報等
に記載された方法で容易に製造する事が出来る。
【0013】また本発明で用いるPPEは、上記したP
PEの他に、該PPEとα,β−不飽和カルボン酸また
はその誘導体とをラジカル発生剤の存在下、非存在下で
溶融状態、溶解状態、スラリー状態で80〜350℃の
温度下で反応させる事によって得られる変性PPE
(0.01〜10重量%がグラフトまたは付加)であっ
てもよく、さらに上記したPPEと該変性PPEの任意
の割合での混合物であっても構わない。
PEの他に、該PPEとα,β−不飽和カルボン酸また
はその誘導体とをラジカル発生剤の存在下、非存在下で
溶融状態、溶解状態、スラリー状態で80〜350℃の
温度下で反応させる事によって得られる変性PPE
(0.01〜10重量%がグラフトまたは付加)であっ
てもよく、さらに上記したPPEと該変性PPEの任意
の割合での混合物であっても構わない。
【0014】また、(A)成分の1つとして用いること
のできるポリスチレン系樹脂とはビニル芳香族化合物の
単独重合物またはビニル芳香族化合物と共重合可能な単
量体を含有したものが挙げられる。前記ビニル芳香族化
合物の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、α
−エチルスチレン、α−メチルスチレン−p−メチルス
チレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、などの核アルキル置換スチレン、o
−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルス
チレン、p−ブロモスチレン、ジクロルスチレン、ジブ
ロモスチレン、トリクロルスチレン、トリブロモスチレ
ンなどの核ハロゲン化スチレンなどが挙げられるが、こ
の中でスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
のできるポリスチレン系樹脂とはビニル芳香族化合物の
単独重合物またはビニル芳香族化合物と共重合可能な単
量体を含有したものが挙げられる。前記ビニル芳香族化
合物の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、α
−エチルスチレン、α−メチルスチレン−p−メチルス
チレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、などの核アルキル置換スチレン、o
−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルス
チレン、p−ブロモスチレン、ジクロルスチレン、ジブ
ロモスチレン、トリクロルスチレン、トリブロモスチレ
ンなどの核ハロゲン化スチレンなどが挙げられるが、こ
の中でスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
【0015】また、ビニル芳香族化合物と共重合可能な
単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル、フマロニトリル、マレオニトリルなどの
シアン化ビニルや、メタクリル酸メチル、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、及
びブタジエン、イソプレンなどが挙げられるが、この中
でもジエン、アクリロニトリルが好ましい。ジエンは、
非水添、部分水添物を含む。(A)成分中のポリスチレ
ン系樹脂は実質的に連続相であるが、ABS、ゴム変性
ポリスチレン等の架橋ゴム粒子を含むポリスチレン系樹
脂の架橋粒子は、分散相に存在する。本発明の(A)成
分は、64〜88重量部の範囲であり、好ましくは70
〜85重量部である。(A)成分を100重量部とした
ときポリスチレン系樹脂は、5〜95重量部の範囲であ
り、好ましくは10〜90重量部含んでいてもよい。
単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル、フマロニトリル、マレオニトリルなどの
シアン化ビニルや、メタクリル酸メチル、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、及
びブタジエン、イソプレンなどが挙げられるが、この中
でもジエン、アクリロニトリルが好ましい。ジエンは、
非水添、部分水添物を含む。(A)成分中のポリスチレ
ン系樹脂は実質的に連続相であるが、ABS、ゴム変性
ポリスチレン等の架橋ゴム粒子を含むポリスチレン系樹
脂の架橋粒子は、分散相に存在する。本発明の(A)成
分は、64〜88重量部の範囲であり、好ましくは70
〜85重量部である。(A)成分を100重量部とした
ときポリスチレン系樹脂は、5〜95重量部の範囲であ
り、好ましくは10〜90重量部含んでいてもよい。
【0016】つぎに本発明の(B)成分のエチレン共重
合体は、通常の成形材料として用いられる数平均分子量
が30,000以上のエチレン共重合体であり、下記式
(1)の構造を含む。
合体は、通常の成形材料として用いられる数平均分子量
が30,000以上のエチレン共重合体であり、下記式
(1)の構造を含む。
【0017】
【化4】
【0018】共重合されるモノマーとしては、例えば、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、2−メチル−
1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、不飽和カルボン酸または
その誘導体の中から選ばれる(メタ)アクリル酸、メチ
ル(メタ)アクリレート等のアクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート等が挙げられ、1種及び2種以上併用することが出
来る。
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、2−メチル−
1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、不飽和カルボン酸または
その誘導体の中から選ばれる(メタ)アクリル酸、メチ
ル(メタ)アクリレート等のアクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート等が挙げられ、1種及び2種以上併用することが出
来る。
【0019】このエチレン共重合体の例として、線状低
密度ポリエチレン、エチレン/プロピレンランダム共重
合体、エチレン/(メタ)アクリル酸ランダム共重合
体、エチレン/(メタ)アクリレートランダム共重合
体、エチレン/(メタ)グリシジルアクリレート共重合
体、不飽和カルボン酸グラフト線状低密度ポリエチレ
ン、密度0.91未満の超低密度ポリエチレンが挙げら
れる。これらの共重合体に摺動性が低下しない程度に他
のポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレンのポリオレフィン及びワックスをブレンドしても
良い。
密度ポリエチレン、エチレン/プロピレンランダム共重
合体、エチレン/(メタ)アクリル酸ランダム共重合
体、エチレン/(メタ)アクリレートランダム共重合
体、エチレン/(メタ)グリシジルアクリレート共重合
体、不飽和カルボン酸グラフト線状低密度ポリエチレ
ン、密度0.91未満の超低密度ポリエチレンが挙げら
れる。これらの共重合体に摺動性が低下しない程度に他
のポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレンのポリオレフィン及びワックスをブレンドしても
良い。
【0020】例えば、エチレン/プロピレンランダム共
重合体は、エチレン含有量が、50〜80重量%、好ま
しくは60〜75重量%であり、メルトフローレイトが
0.01〜100g/10分、好ましくは、0.1〜2
0g/10分である。第三成分として少量のジエンモノ
マー、例えばジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネン、1,4−ヘキサジエン等が共重合体されても良
い。エチレン/プロピレンランダム共重合体は、通常バ
ナジウム化合物と有機アルミニウム化合物の組み合わせ
触媒を用いて製造される。具体的には、例えば溶液とし
てヘキサンを使い、これにオキシ三塩化バナジウムを添
加し、次にエチレンとプロピレンの混合ガスを溶解、飽
和させた後、エチルアルミニウムセスキクロリドを予め
ヘキサンに溶解した溶液を添加して重合を行うことによ
って製造できる。
重合体は、エチレン含有量が、50〜80重量%、好ま
しくは60〜75重量%であり、メルトフローレイトが
0.01〜100g/10分、好ましくは、0.1〜2
0g/10分である。第三成分として少量のジエンモノ
マー、例えばジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネン、1,4−ヘキサジエン等が共重合体されても良
い。エチレン/プロピレンランダム共重合体は、通常バ
ナジウム化合物と有機アルミニウム化合物の組み合わせ
触媒を用いて製造される。具体的には、例えば溶液とし
てヘキサンを使い、これにオキシ三塩化バナジウムを添
加し、次にエチレンとプロピレンの混合ガスを溶解、飽
和させた後、エチルアルミニウムセスキクロリドを予め
ヘキサンに溶解した溶液を添加して重合を行うことによ
って製造できる。
【0021】線状低密度ポリエチレンは、エチレン含有
量80〜99.5重量%、好ましくは82〜99重量%
で、1−ブテン等のモノマーと共重合する事で得られ
る。メルトフローレイトは、0.01〜100g/分、
好ましくは0.1〜20g/分である。エチレンとの共
重合成分としては1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテンが挙げられ、これらを2種以上併用し
ても良い。線状ポリエチレン重合体の製造法としては、
圧力5〜2500kg/cm2 、温度50〜300℃の
条件下でチーグラー型触媒、バナジウム型触媒、カミン
スキー型触媒等の触媒を用いて、エチレンと共重合する
方法が採られる。
量80〜99.5重量%、好ましくは82〜99重量%
で、1−ブテン等のモノマーと共重合する事で得られ
る。メルトフローレイトは、0.01〜100g/分、
好ましくは0.1〜20g/分である。エチレンとの共
重合成分としては1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテンが挙げられ、これらを2種以上併用し
ても良い。線状ポリエチレン重合体の製造法としては、
圧力5〜2500kg/cm2 、温度50〜300℃の
条件下でチーグラー型触媒、バナジウム型触媒、カミン
スキー型触媒等の触媒を用いて、エチレンと共重合する
方法が採られる。
【0022】これらのエチレン共重合体のうち、エチレ
ン/プロプレンランダム共重合体、線状低密度ポリエチ
レン、密度0.91未満の超低密度ポリエチレンが好ま
しい。本発明において(B)成分のエチレン共重合体の
量は、4〜12重量部、好ましくは5〜10重量部の範
囲から選ばれる。4重量部未満では摺動性が悪く、12
重量部を超えると相溶性が悪くなる。
ン/プロプレンランダム共重合体、線状低密度ポリエチ
レン、密度0.91未満の超低密度ポリエチレンが好ま
しい。本発明において(B)成分のエチレン共重合体の
量は、4〜12重量部、好ましくは5〜10重量部の範
囲から選ばれる。4重量部未満では摺動性が悪く、12
重量部を超えると相溶性が悪くなる。
【0023】つぎに本発明の(C)成分のビニル芳香族
化合物−共役ジエン化合物共重合体、ビニル芳香族化合
物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物(以下、コ
ンパティビライザー)は、ビニル芳香族化合物と共役ジ
エン化合物を共重合して得られる共重合体、ビニル芳香
族化合物と共役ジエン化合物を共重合して得られる共重
合体の水素添加物(共重合した共役ジエン化合物に基づ
くオレフィン性二重結合の少なくとも50%以上、好ま
しくは80%以上が水素添加されている)であり、これ
らの少なくとも1種が用いられ、併用しても構わない。
化合物−共役ジエン化合物共重合体、ビニル芳香族化合
物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物(以下、コ
ンパティビライザー)は、ビニル芳香族化合物と共役ジ
エン化合物を共重合して得られる共重合体、ビニル芳香
族化合物と共役ジエン化合物を共重合して得られる共重
合体の水素添加物(共重合した共役ジエン化合物に基づ
くオレフィン性二重結合の少なくとも50%以上、好ま
しくは80%以上が水素添加されている)であり、これ
らの少なくとも1種が用いられ、併用しても構わない。
【0024】このコンパティビライザーの共重合形態と
してランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共
重合体またはこれらの組み合わせが挙げられ、中でもブ
ロック共重合体が好ましい。このコンパティビライザー
を構成するビニル芳香族化合物としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3
ブチルスチレン、ジフェニルエチレン等のうちから1種
または2種以上が選択でき、中でもスチレンが好まし
い。また、共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン等のうちから1種または2
種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレンおよび
これらの組合せが好ましい。
してランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共
重合体またはこれらの組み合わせが挙げられ、中でもブ
ロック共重合体が好ましい。このコンパティビライザー
を構成するビニル芳香族化合物としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3
ブチルスチレン、ジフェニルエチレン等のうちから1種
または2種以上が選択でき、中でもスチレンが好まし
い。また、共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジ
エン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン等のうちから1種または2
種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレンおよび
これらの組合せが好ましい。
【0025】このようなコンパティビライザーの一例と
しては、アニオン重合して得られるスチレン−ブタジエ
ン共重合体、さらにこのスチレン−ブタジエン共重合体
の水素添加物が挙げられ、これらは、例えば、英国特許
第1,130,770号、米国特許第3,281,38
3号および同3,639,517号明細書に記載された
方法や、英国特許第1,020,720号、米国特許第
3,333,024号および同4,501,857号明
細書に記載された方法で容易に製造できる。
しては、アニオン重合して得られるスチレン−ブタジエ
ン共重合体、さらにこのスチレン−ブタジエン共重合体
の水素添加物が挙げられ、これらは、例えば、英国特許
第1,130,770号、米国特許第3,281,38
3号および同3,639,517号明細書に記載された
方法や、英国特許第1,020,720号、米国特許第
3,333,024号および同4,501,857号明
細書に記載された方法で容易に製造できる。
【0026】このコンパティビライザーとして例えば、
旭化成工業(株)より「タフプレン」「ソルプレン」
「タフデン」、「アサプレン」、「タフテック」という
商品名で市販されているものを用いることができる。ま
た、必要により、例えば、スチレン−ブタジエン共重合
体等の、構造中(例えばブタジエン部分)の不飽和部分
を公知の方法で水素添加等により飽和させたものであっ
ても、α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体とを
ラジカル発生剤の存在下、または非存在下で溶融状態、
溶解状態、またはスラリー状態で80〜300℃の温度
下で反応させる事によって得られる変性エラストマーで
あっても良く、さらには、上記エラストマーと該水素添
加エラストマー及び変性エラストマーとの混合物であっ
ても構わない。本発明の(C)成分の量は、8〜24重
量部、好ましくは10〜20重量部の範囲から選ばれ
る。
旭化成工業(株)より「タフプレン」「ソルプレン」
「タフデン」、「アサプレン」、「タフテック」という
商品名で市販されているものを用いることができる。ま
た、必要により、例えば、スチレン−ブタジエン共重合
体等の、構造中(例えばブタジエン部分)の不飽和部分
を公知の方法で水素添加等により飽和させたものであっ
ても、α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体とを
ラジカル発生剤の存在下、または非存在下で溶融状態、
溶解状態、またはスラリー状態で80〜300℃の温度
下で反応させる事によって得られる変性エラストマーで
あっても良く、さらには、上記エラストマーと該水素添
加エラストマー及び変性エラストマーとの混合物であっ
ても構わない。本発明の(C)成分の量は、8〜24重
量部、好ましくは10〜20重量部の範囲から選ばれ
る。
【0027】本発明の樹脂摺動部材は上記の(A)成分
と(B)成分と(C)成分を溶融混練して得られ、下記
に示す各種成形方法で得られる。溶融混練方法の一例と
しては押出機等を用いて溶融混練する方法が挙げられる
が、一般に行われている混練方法であれば特に制限を受
けない。フィード方法は、材料を一括で投入する方法、
材料の一部をサイドフィードする方法、予備混練物をフ
ィードする方法が考えられるがいずれの方法でもよい。
押出機は、2軸以上の押出機か単軸ではBUSS社のコ
ニーダー等に見られる混練が可能な押出機が好ましい。
混練の指標として比エネルギー(単位押出量当たりスク
リュー軸にかかるエネルギー)で0.15〜0.25k
w・kg/hrが好ましく、特に0.16〜0.23k
w・kg/hrが好ましい。
と(B)成分と(C)成分を溶融混練して得られ、下記
に示す各種成形方法で得られる。溶融混練方法の一例と
しては押出機等を用いて溶融混練する方法が挙げられる
が、一般に行われている混練方法であれば特に制限を受
けない。フィード方法は、材料を一括で投入する方法、
材料の一部をサイドフィードする方法、予備混練物をフ
ィードする方法が考えられるがいずれの方法でもよい。
押出機は、2軸以上の押出機か単軸ではBUSS社のコ
ニーダー等に見られる混練が可能な押出機が好ましい。
混練の指標として比エネルギー(単位押出量当たりスク
リュー軸にかかるエネルギー)で0.15〜0.25k
w・kg/hrが好ましく、特に0.16〜0.23k
w・kg/hrが好ましい。
【0028】混練温度はPPEのガラス転移点(約21
0℃)以上であれば良いが、好ましくは220℃〜35
0℃、より好ましくは230℃〜340℃の範囲で行う
のがよい。本発明では、上記の成分のほかに、本発明の
特徴および効果を損わない範囲で必要に応じて他の付加
的成分、例えば、酸化防止剤、耐候性改良剤、ポリオレ
フィン用造核剤、スリップ剤、無機または有機の充填剤
や補強材(ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、マ
イカ、タルク、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム、ワ
ラストナイト等)、難燃剤(ハロゲン系難燃剤、赤燐、
トリフェニルホスフェート等のリン系化合物難燃剤)、
難燃助剤、可塑剤、各種着色剤、帯電防止剤、離型剤等
を添加してもかまわない。
0℃)以上であれば良いが、好ましくは220℃〜35
0℃、より好ましくは230℃〜340℃の範囲で行う
のがよい。本発明では、上記の成分のほかに、本発明の
特徴および効果を損わない範囲で必要に応じて他の付加
的成分、例えば、酸化防止剤、耐候性改良剤、ポリオレ
フィン用造核剤、スリップ剤、無機または有機の充填剤
や補強材(ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、マ
イカ、タルク、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム、ワ
ラストナイト等)、難燃剤(ハロゲン系難燃剤、赤燐、
トリフェニルホスフェート等のリン系化合物難燃剤)、
難燃助剤、可塑剤、各種着色剤、帯電防止剤、離型剤等
を添加してもかまわない。
【0029】本発明の樹脂摺動部材の成形方法は射出成
形、押出成形、圧縮成形、中空成形など、一般に行われ
ている成形方法であれば特に問題はなく、得られる樹脂
摺動部材の形状は何等限定されるものではなく、成形方
法による制約を受けることはない。
形、押出成形、圧縮成形、中空成形など、一般に行われ
ている成形方法であれば特に問題はなく、得られる樹脂
摺動部材の形状は何等限定されるものではなく、成形方
法による制約を受けることはない。
【0030】
【0031】
【参考例1:PPEの調製】酸素吹き込み口を反応器底
部に有し、内部に冷却用コイル、攪拌羽根を有するステ
ンレス製反応機内部を窒素で充分置換した後、臭化第二
銅53.6g、ジーn−ブチルアミン1110g、さら
にトルエン20リットル、n−ブタノール16リット
ル、メタノール4リットルの混合溶媒に2,6−キシレ
ノール8.75kgを溶解して反応器に仕込んだ。攪拌
しながら反応器内部に酸素を吹き込み続け、180分間
重合を行った。なお、内温は30℃に維持するため、重
合中冷却コイルに水を循環させた。重合終了後、析出し
たポリマーをろ別しメタノール/塩酸混合液を添加し、
ポリマー中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用
いて充分洗浄した後乾燥し、淡黄白色粉末状のPPE
(還元粘度0.54)を得た。
部に有し、内部に冷却用コイル、攪拌羽根を有するステ
ンレス製反応機内部を窒素で充分置換した後、臭化第二
銅53.6g、ジーn−ブチルアミン1110g、さら
にトルエン20リットル、n−ブタノール16リット
ル、メタノール4リットルの混合溶媒に2,6−キシレ
ノール8.75kgを溶解して反応器に仕込んだ。攪拌
しながら反応器内部に酸素を吹き込み続け、180分間
重合を行った。なお、内温は30℃に維持するため、重
合中冷却コイルに水を循環させた。重合終了後、析出し
たポリマーをろ別しメタノール/塩酸混合液を添加し、
ポリマー中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用
いて充分洗浄した後乾燥し、淡黄白色粉末状のPPE
(還元粘度0.54)を得た。
【0032】
【参考例2:スチレン・ブタジエンブロック共重合体の
水素添加物】窒素置換した50リットルの攪拌機、ジャ
ケット付きオートクレーブにシクロヘキサン33.1リ
ットル、スチレン1.16kgを仕込み攪拌しながら7
0℃に昇温した。さらにテトラメチルエチレンジアミン
5.4g、sec−ブチルリチウム2.8gを添加し6
0分間重合した。その後ブタジエン2.31kgをオー
トクレーブに供給し90分間重合した。所定時間ブタジ
エンを重合後さらにスチレン1.16kgをオートクレ
ーブに供給し60分間重合を続け、全体としてポリスチ
レン−ポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有するブ
ロック共重合体を得た。ここで得たブロック共重合体を
分析したところ、結合スチレン量50重量%、ポリスチ
レンブロックセグメントの数平均分子量26800、ポ
リマー全体の分子量分布1.03、ポリブタジエンブロ
ックセグメントの1.2結合量が41%であった。
水素添加物】窒素置換した50リットルの攪拌機、ジャ
ケット付きオートクレーブにシクロヘキサン33.1リ
ットル、スチレン1.16kgを仕込み攪拌しながら7
0℃に昇温した。さらにテトラメチルエチレンジアミン
5.4g、sec−ブチルリチウム2.8gを添加し6
0分間重合した。その後ブタジエン2.31kgをオー
トクレーブに供給し90分間重合した。所定時間ブタジ
エンを重合後さらにスチレン1.16kgをオートクレ
ーブに供給し60分間重合を続け、全体としてポリスチ
レン−ポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有するブ
ロック共重合体を得た。ここで得たブロック共重合体を
分析したところ、結合スチレン量50重量%、ポリスチ
レンブロックセグメントの数平均分子量26800、ポ
リマー全体の分子量分布1.03、ポリブタジエンブロ
ックセグメントの1.2結合量が41%であった。
【0033】ここで得たブロック共重合体をさらに特公
昭63−5401号公報の実施例1〜12と同様にして
水素添加反応を実施し、ポリスチレン−水素添加された
ポリフタジエン−ポリスチレンの構造を有しポリブタジ
エンブロックセグメント部の水素添加率99.9%の水
添ブロック共重合体を合成した。次に樹脂摺動部材の物
性測定評価法について説明する。 (0)試験片の調整 射出成形機(ファナック株式会社 MODEL 50D
シリンダー温度280℃、成形サイクル1分)で試験
片を作成した。
昭63−5401号公報の実施例1〜12と同様にして
水素添加反応を実施し、ポリスチレン−水素添加された
ポリフタジエン−ポリスチレンの構造を有しポリブタジ
エンブロックセグメント部の水素添加率99.9%の水
添ブロック共重合体を合成した。次に樹脂摺動部材の物
性測定評価法について説明する。 (0)試験片の調整 射出成形機(ファナック株式会社 MODEL 50D
シリンダー温度280℃、成形サイクル1分)で試験
片を作成した。
【0034】摩耗試験成形品 外径25.6mm×内径
20mm×高さ15mm、接触面積2cm2 (1)摩耗試験 スラスト摩擦摩耗試験機(東洋精機製作所製)を用いて
摩耗相手材料としてPOM(テナック4520:旭化
成)、ABS(スタイラック121:旭化成)、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂(ザイロン500Z:旭化成)を
選び、雰囲気温20℃、無潤滑、各々の相手材に対し面
圧2kg/cm2 、摺動速度6cm/秒で走行距離50
kmの連続走行し、単位距離当たりの摩耗量を自材と相
手材の摩耗量の和として求めた。
20mm×高さ15mm、接触面積2cm2 (1)摩耗試験 スラスト摩擦摩耗試験機(東洋精機製作所製)を用いて
摩耗相手材料としてPOM(テナック4520:旭化
成)、ABS(スタイラック121:旭化成)、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂(ザイロン500Z:旭化成)を
選び、雰囲気温20℃、無潤滑、各々の相手材に対し面
圧2kg/cm2 、摺動速度6cm/秒で走行距離50
kmの連続走行し、単位距離当たりの摩耗量を自材と相
手材の摩耗量の和として求めた。
【0035】グリスレス可能な摺動性とは、自材と相手
材の摩耗量の和が2×10-7g/m以下の値を有する材
料である。
材の摩耗量の和が2×10-7g/m以下の値を有する材
料である。
【0036】
【実施例1】還元粘度0.54のポリフェニレンエーテ
ル35重量部、ポリスチレン(685:旭化成工業
(株)製)44重量部、表1のの線状低密度ポリエチ
レン7重量部、スチレン−ブタジエン共重合体(アサフ
レックス810 旭化成工業(株)製、)7重量部、ス
チレン−ブタジエン共重合体(ソルプレンT406 日
本エラストマー(株)製)7重量部、安定剤としてイル
ガ、ノックス3114(チバガイギー製)0.2部、P
EP36(旭電化製)0.6部をヘンシェルミキサーで
ブレンドし、二軸同方向押出機(ZSK−25:Wer
ner&Pfleiderer社製)を用い、シリンダ
ー温度280℃で溶融混練し、押出したストランドをペ
レットとして得た。ここで得たペレットを280℃に設
定した射出成形機に供給し、金型温度80℃の条件で試
験成形品を射出成形した。試験成形品を摩耗試験機に取
り付け、走行距離50kmで試験した。結果を表2に示
した。
ル35重量部、ポリスチレン(685:旭化成工業
(株)製)44重量部、表1のの線状低密度ポリエチ
レン7重量部、スチレン−ブタジエン共重合体(アサフ
レックス810 旭化成工業(株)製、)7重量部、ス
チレン−ブタジエン共重合体(ソルプレンT406 日
本エラストマー(株)製)7重量部、安定剤としてイル
ガ、ノックス3114(チバガイギー製)0.2部、P
EP36(旭電化製)0.6部をヘンシェルミキサーで
ブレンドし、二軸同方向押出機(ZSK−25:Wer
ner&Pfleiderer社製)を用い、シリンダ
ー温度280℃で溶融混練し、押出したストランドをペ
レットとして得た。ここで得たペレットを280℃に設
定した射出成形機に供給し、金型温度80℃の条件で試
験成形品を射出成形した。試験成形品を摩耗試験機に取
り付け、走行距離50kmで試験した。結果を表2に示
した。
【0037】
【実施例2】実施例1の線状低密度ポリエチレン7重量
部の代わりに表1ののエチレン/プロピレンランダム
共重合体7重量部をブレンドし、実施例1を繰り返し
た。結果を表2に示した。
部の代わりに表1ののエチレン/プロピレンランダム
共重合体7重量部をブレンドし、実施例1を繰り返し
た。結果を表2に示した。
【0038】
【比較例1】実施例1の線状低密度ポリエチレン7重量
部の代わりに表1のの高密度ポリエチレン7重量部を
ブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
部の代わりに表1のの高密度ポリエチレン7重量部を
ブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
【0039】
【比較例2】実施例1の線状低密度ポリエチレン7重量
部の代わりに表1のの低密度ポリエチレン7重量部を
ブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
部の代わりに表1のの低密度ポリエチレン7重量部を
ブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
【0040】
【実施例3】実施例1の線状低密度ポリエチレン7重量
部の代わりにMFIの違う表1のの線状低密度ポリエ
チレン7重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。
結果を表2に示した。
部の代わりにMFIの違う表1のの線状低密度ポリエ
チレン7重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。
結果を表2に示した。
【0041】
【実施例4】実施例2のエチレン/プロピレンランダム
共重合体7重量部の代わりにMFIの違う表1ののエ
チレン/プロピレンランダム共重合体7重量部をブレン
ドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示した。
共重合体7重量部の代わりにMFIの違う表1ののエ
チレン/プロピレンランダム共重合体7重量部をブレン
ドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示した。
【0042】
【比較例3】比較例1の高密度ポリエチレン7重量部の
代わりにMFIの違う表1のの高密度ポリエチレン7
重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表
2に示した。
代わりにMFIの違う表1のの高密度ポリエチレン7
重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表
2に示した。
【0043】
【比較例4】比較例2の低密度ポリエチレン7重量部の
代わりにMFIの違う表1のの低密度ポリエチレン7
重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表
2に示した。
代わりにMFIの違う表1のの低密度ポリエチレン7
重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を表
2に示した。
【0044】
【実施例5】実施例1のスチレン−ブタジエンブロック
共重合体14重量部の代わりに参考例2のスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体の水素添加物14重量部をブ
レンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
共重合体14重量部の代わりに参考例2のスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体の水素添加物14重量部をブ
レンドし、実施例1を繰り返した。結果を表2に示し
た。
【0045】
【実施例6】実施例1のポリスチレン44重量部の代わ
りにポリスチレン(685)34重量部、ゴム変性ポリ
スチレン(旭化成ポリスチレン495:旭化成工業)1
0重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を
表2に示した。実施例1〜4と比較例1〜4を比べて明
かなようにポリオレフィンの共重合体に式(1)の構造
を含む共重合体は、他の樹脂との摺動性に優れている。
自材と他材の摩耗量の合計が2×10-7g/m以下とな
りグリスレスが可能と考えられる。
りにポリスチレン(685)34重量部、ゴム変性ポリ
スチレン(旭化成ポリスチレン495:旭化成工業)1
0重量部をブレンドし、実施例1を繰り返した。結果を
表2に示した。実施例1〜4と比較例1〜4を比べて明
かなようにポリオレフィンの共重合体に式(1)の構造
を含む共重合体は、他の樹脂との摺動性に優れている。
自材と他材の摩耗量の合計が2×10-7g/m以下とな
りグリスレスが可能と考えられる。
【0046】実施例5では、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体から水添共重合体に代えているが摺動性
は、実施例1と同等である。実施例6では、ゴム変性ポ
リスチレンが入っていて、架橋ゴムの摺動性に与える影
響は、ほとんどない。
ック共重合体から水添共重合体に代えているが摺動性
は、実施例1と同等である。実施例6では、ゴム変性ポ
リスチレンが入っていて、架橋ゴムの摺動性に与える影
響は、ほとんどない。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば自材同士と他の樹脂との
摺動性に優れたグリスレス可能な樹脂摺動部材が得られ
る。
摺動性に優れたグリスレス可能な樹脂摺動部材が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9:06 23:08)
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)ポリフェニレンエーテル樹脂、ま
たはポリスチレン系樹脂を含むポリフェニレンエーテル
樹脂64〜88重量部、(B)下記式(1)の構造を含
むエチレン共重合体4〜12重量部、 【化1】 (C)ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物共重合体
及びまたはビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物共重
合体の水素添加物8〜24重量部からなることを特徴と
するグリスレスの樹脂摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20794792A JPH0649349A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | グリスレスの樹脂摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20794792A JPH0649349A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | グリスレスの樹脂摺動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649349A true JPH0649349A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16548178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20794792A Withdrawn JPH0649349A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | グリスレスの樹脂摺動部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649349A (ja) |
-
1992
- 1992-08-04 JP JP20794792A patent/JPH0649349A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |