JP2790841B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、耐熱性、耐油性にすぐれブロー成形に適し
た熱可塑性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリアミド、スチレン系化合物と
α,β不飽和ジカルボン酸無水物を成分として含有する
共重合体およびゴム状物質を実質的な構成成分とし、か
つこれらの成分が特定の分散形態を構成してなるブロー
成形に適し、その他の押出成形にも利用できる熱可塑性
樹脂組成物に関する。
<従来の技術> ポリアミド樹脂は機械的強度、耐油性、耐摩耗性、耐
熱性などに優れ、最も代表的なエンジニアリングプラス
チックの一つとして、多量に利用されている。しかしな
がら、このポリアミド樹脂は寸法安定性、吸湿性、高荷
重下での耐熱変形性、乾燥時の耐衝撃性などの性質が他
のプラスチックに比べて低いという欠点を有している。
これに対し、ポリフェニレンエーテル樹脂は寸法安定
性、電気的特性、高荷重下での耐熱変形性、耐水性など
の優れた樹脂であり、工業的にはポリスチレン系樹脂と
ブレンドされた形で幅広く利用されているが、このポリ
フェニレンエーテル樹脂は耐油性及び成形流動性に劣る
という大きな欠点を有している。
このように、前記の両樹脂のそれぞれの長所を生か
し、両者の欠点を相補うことを目的として、両樹脂をブ
レンドすることが試みられ、これまでにも多数の組成物
が提案されている。
このようなものとして、両樹脂にスチレン系化合物と
α,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体を配合した
ブレンド物が、特公昭59−33614号公報、ヨーロッパ特
許公開第147874号明細書、特開昭63−235364号公報およ
び特開昭62−273254号公報に開示されている。特公昭59
−33614号公報に開示された組成物は、耐油性、耐衝撃
性、耐熱性等のバランスが十分でなく、また、ヨーロッ
パ特許公開第147874号明細書に開示された組成物は、耐
衝撃性が著しく劣り、特開昭63−235364号公報に開示さ
れた組成物は、溶融流動性を向上したに過ぎず、いずれ
もブロー成形に適した樹脂組成物を提供するものではな
い。一方、特開昭62−273254号公報の実施例に見られる
組成物は、分散粒子径が大きいため耐衝撃性が十分でな
く、また、ブロー成形に適した樹脂組成物については、
何ら明示されていない。
ブロー成形法は、射出成形法に比べコストメリットが
大きく最近特に注目されており、ポリフェニレンエーテ
ルとポリアミドのブレンド物においても、ブロー成形に
適した材料の開発が強く望まれていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 ブロー成形用材料は、押出されたパリソンが自重で垂
れ下がるドローダウン現象を起こさせない為に、低剪断
速度下においては高粘度が必要であり、かつ高剪断速度
下で押出された際にパリソンの外観がメルトフラクチャ
ー現象等により悪化しないことが必要である。
本発明の目的は、このような事情に鑑み、ポリフェニ
レンエーテルとポリアミドのブレンド系において、耐熱
変形性、耐衝撃性、耐油性などのバランスに優れかつ、
ブロー成形に適した樹脂組成物を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、スチレ
ン系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物を成分と
して含有する共重合体およびゴム状物質を所定の割合で
含有して成る組成物において、これらの成分の分散形態
を特定の状態に制御することにより、その目的を達成し
うることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、(A)ポリフェニレンエーテル
20〜70重量%、(B)ポリアミド25〜70重量%、(C)
スチレン系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物と
を成分として含有し、かつα,β不飽和ジカルボン酸無
水物の含有量が1〜40重量%である共重合体0.05〜3重
量%および(D)ゴム状物質0〜30重量%を含有し、か
つ(B)成分のポリアミドが連続相を形成し、この連続
相中に(B)成分以外の成分が平均粒子径0.1〜3μm
の分散相を形成していることを特徴とするブロー成形に
適した熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
本発明において(A)成分として用いられるポリフェ
ニレンエーテルは、一般式 (ここに、R1,R2,R3,R4,R5,R6は同一又は異なるtert−
ブチル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリール
基、ハロゲン、水素などの一価の残基であり、R5,R6
同時に水素ではない。) を繰り返し単位とし、構成単位が〔I〕又は〔I〕及び
〔II〕から成る単独重合体あるいは共重合体などであ
る。
ポリフェニレンエーテルの単独重合体の代表例として
は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−nプロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−nプロピル
−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−nブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−クロル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−
6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテルなどの
ホモポリマーが挙げられる。
ポリフェニレンエーテル共重合体は、オルトクレゾー
ル又は一般式 (ここにR3,R4,R5,R6はtert−ブチル基を除く炭素数1
〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲン、水素などの
一価の残基であり、R5,R6は同時に水素ではない。)で
表わされる2,3,6−トリメチルフェノールなどのアルキ
ル置換フェノールと共重合して得られるポリフェニレン
エーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエーテル
共重合体を包含する。
本発明において(B)成分として用いられるポリアミ
ドは、ポリマー主鎖に を有するものであって、加熱溶融できるものであれば、
いずれも可能である。
その代表的なものとしては、4−ナイロン、6−ナイ
ロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナイロ
ン、テレフタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミン
からのポリアミド、アジピン酸とメタキシリレンジアミ
ンからのポリアミド、アジピン酸とアゼライン酸及び2,
2−ビス(p−アミノシクロヘキシル)−プロパンから
のポリアミド、テレフタル酸と4,4′−ジアミノジシク
ロヘキシルメタンからのポリアミドおよびこれらの共重
合ナイロンが挙げられる。この中で、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、6−6,6共重合ナイロンの単独または併用
が好ましく、特にJIS K6810に基づいて濃硫酸溶液で測
定された相対粘度2.8以上のポリアミドが好ましい。
本発明において(C)成分として用いられるスチレン
系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物とを成分と
して含有する共重合体には、非ゴム補強共重合体および
耐衝撃性ゴム補強共重合体が含まれる。一般に、本発明
に用いられる共重合体はラジカル重合を利用する通常の
塊状重合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合技術によ
り製造することが出来る。
本発明に用いる共重合体を形成するスチレン系化合物
としては、スチレン、オルトメチルスチレン、パラメチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、メタエチルスチレン、
クロルスチレン、イソプロピルスチレン、ターシャリー
ブチルスチレン、アルファメチルスチレン、エチルビニ
ルトルエンなどまたはそれらの混合物が用いられる。
α,β不飽和ジカルボン酸無水物はスチレン系化合物と
共重合しうる単量体であればよく、無水マレイン酸、ク
ロロ無水マレイン酸、無水シトラコン酸、ブテニル無水
コハク酸、テトラヒドロ無水フタール酸などである。ま
た第3成分として、スチレン系化合物および、α,β不
飽和ジカルボン酸無水物と共重合しうる単量体を導入し
てもよく、その例としては、メタアクリル酸エステル、
アクリル酸エステル、アクリル酸、メタアクリル酸、ビ
ニルシアン化合物、などを用いてもよい。
本発明に用いるゴム補強された共重合体は、ポリブタ
ジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテンゴ
ム、水素化スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリ
アクリル酸エステルゴム、ポリイソプレンゴム、天然ゴ
ムなどのゴム状重合体の存在下に上記した如き単量体を
重合させることによって得られる。
本発明に用いる好適な共重合体の例としては、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン
酸−メタアクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水
マレイン酸−アクリル酸エステル共重合体などおよびそ
れらのゴム補強重合体である。
更に、本発明に用いる(C)成分としての共重合体は
成分としてスチレン系化合物を60〜99重量%含み、α,
β不飽和ジカルボン酸無水物の含有量が1〜40重量%の
範囲にある共重合体又はスチレン系化合物とα,β不飽
和ジカルボン酸無水物とを成分として含有する共重合体
が60〜96重量%のスチレン系化合物と2〜30重量%の
α,β不飽和ジカルボン酸無水物と2〜20重量%のメタ
アクリル酸エステル又はアクリル酸エステルとの共重合
体であることが好ましい。ゴム補強共重合体の場合には
ゴム成分を除いた樹脂相の部分の組成が上記の範囲にあ
ることが好ましい。
本発明において(D)成分として用いられるゴム状物
質としては、スチレン−ブタジェンブロック共重合体、
水素化スチレン−ブタジェンブロック共重合体、エチレ
ン−プロピレンエラストマー、スチレングラフトエチレ
ン−プロピレンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂、ゴム状のコ
アと非ゴム状ポリマーのシェルからなるコア・シェルポ
リマーなどであり、特にスチレン−ブタジェンブロック
共重合体、およびブタジェン部分の一部または全てが水
素添加されたスチレン−ブタジェンブロック共重合体が
好ましい。また、これらのゴム状物質を、エポキシ化合
物や不飽和カルボン酸及びその誘導体などで変成したも
のを用いることもできる。
本発明におけるポリフェニレンエーテル、ポリアミ
ド、スチレン系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水
物を含有する共重合体およびゴム状物質の構成割合は、
この4成分の合計量に対し、ポリフェニレンエーテル20
〜70重量%好ましくは30〜60重量%、ポリアミド25〜70
重量%好ましくは30〜55重量%、スチレン系化合物と
α,β不飽和カルボン酸無水物を含有する共重合体0.05
〜3重量%好ましくは0.2〜2重量%およびゴム状物質
0〜30重量%好ましくは5〜20重量%である。
さらに、各成分の分散形態については、ポリアミドが
連続相を形成し、その他の成分が該連続相中に分散して
平均粒子径0.1〜3μ好ましくは、0.2〜2μの分散相を
形成していることが必要である。
また、前記4成分の合計量に対し、ポリアミドが25重
量%未満又はポリアミド以外の3成分の合計量が75重量
%を超える場合は、いかなる混練条件においても、ポリ
アミドが連続相を、他の成分が分散相を形成することが
できない。一方、ポリアミドが70重量%を超えるかポリ
フェニレンエーテルが20重量%未満では、該組成物の高
荷重下における耐熱変形性が劣るので好ましくない。
スチレン系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物
を含有する共重合体は、組成物の溶融粘度を高めブロー
成形性を向上させるために必要である。該共重合体は、
スチレン含有量が60重量%未満の場合、又はα,β不飽
和ジカルボン酸が40重量%以上の場合は、樹脂組成物の
耐衝撃性などの機械的特性が低下して好ましくなく、ま
たα,β不飽和ジカルボン酸が1重量%未満の場合は、
樹脂組成物の溶融粘度を高める効果が小さく、ブロー成
形に適した樹脂組成物が得られない。また、本発明樹脂
組成物を構成する4成分の合計量に対し、該共重合体が
0.05重量%未満では、ブロー成形性が劣り、3重量%以
上は、熱変形温度や溶融押出物の外観に悪影響を及ぼし
好ましくない。
ゴム状物質は、耐衝撃性向上の為に必要であり、必要
に応じて配合すれば良いが、30重量%を超えると熱変形
温度や他の機械的強度の低下が大きい。
また、各成分の分散形態を前記のようにするのは、ポ
リアミドが分散相を形成するか、又はポリアミドとポリ
アミド以外の成分の両方が連続相を形成する場合には、
該組成物の耐油性が低下し、ポリアミド以外の成分が平
均粒子径3μ以上では、耐衝撃性が低下し、溶融押出物
の外観も劣る。
また、0.1μm未満では耐衝撃性及び溶融押出物の外
観は特に改善されず、かつ、0.1μm未満に制御するこ
とは、加工機械の機械的剪断能力の面から難しくなり、
必要としない。
次に、本発明組成物の一般的な製造方法について説明
するが、もちろん前記の各条件が満足されておれば、他
の製造方法を用いることもできる。
すなわち、本発明組成物は、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリアミド、スチレン系化合物とα,β不飽和ジカ
ルボン酸無水物を含有する共重合体及びゴム状物質を、
これらの合計量に対し、それぞれ20〜70重量%、25〜70
重量%、0.05〜3重量%および0〜30重量%の割合で溶
融混練することにより得られる。
混練方法は4成分を一括混練してもよいし、あらかじ
め2成分以上を予備混練したブレンド物に残りの成分を
混練してもよい。
溶融混練の際、ポリフェニレンエーテルの分散粒子径
調節の為に、α,β−不飽和カルボン酸及びその誘導
体、ビニルシラン化合物、飽和脂肪族ポリカルボン酸及
びその誘導体を前記3成分の合計量に対し0.1〜2重量
%添加することができる。
該化合物の代表例としては、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸イミド、ビニルメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメトキシシラン、クエン酸、リンゴ酸な
どである。
また、これらの化合物に代えて、該化合物を付加した
変性ポリフェニレンエーテルを配合することもでき、
(A)成分ポリフェニレンエーテルの一部または全てを
変性ポリフェニレンエーテルとすることもできる。
溶融混練する温度及び時間は、使用するポリアミドの
種類や、ポリアミドとポリフェニレンエーテルとの組成
比によって異なるが、通常、240〜350℃、好ましくは26
0〜320℃の範囲の温度が、また0.2〜10分、好ましくは
0.5〜5分程度の混練時間が用いられる。溶融混練装置
としては、押出機、ニーダー、ロールなどを用いること
ができるが、特に好適なのは押出機である。
本発明組成物には、所望に応じ他のポリマー、可塑
剤、難燃剤、あるいはガラス繊維、カーボン繊維、チタ
ン酸カリウム繊維、カーボンブラック、マイカ、タル
ク、シリカ、クレーなどの充填剤などを、本発明の目的
を損わない範囲内で添加することができる。前記他のポ
リマーとしては、ポリフェニレンエーテル相に実質的に
相溶するポリマーであることが望ましく、例えばポリス
チレンやゴム変性ポリスチレンなどが挙げられる。
なお、本発明における分散形態及び分散粒子径は電子
顕微鏡写真法により求めることができ、また該分散粒子
径は次のようにして算出することができる。
すなわち、成形品より切り取った超薄切片の透過型電
子顕微鏡写真(写真倍率4000培)を調整し、分散粒子径
di、粒子数niを求め、分散相の平均径を次式により算出
する。
この場合、粒子形状が球形とみなせない場合には、そ
の短径と長径を測定し、両者の和の1/2を粒子径とし
た。また、平均粒子径の算出には最低2,000個の粒子の
径を測定する。
<発明の効果> 本発明の樹脂組成物は、耐油性、耐衝撃性、耐熱変形
性などの物性バランスに優れる上に、低剪断速度下での
溶融粘度が高く、高剪断速度下での溶融押出し時におけ
る外観に優れるため、ブロー成形更には他の押出成形に
も適する材料を提供できる。
<実施例> 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。実
施例における材料の特性は、下記試験法により評価し
た。
溶融特性; 東洋精機(株)製、キャピログラフによ
り、L/D=2のオリフィスを用い、特に明記しない限り2
60℃で1sec-1の剪断速度における見かけの溶融粘度(η
melt)を測定した。更に、100sec-1の剪断速度下におけ
る溶融押出物の外観と垂れを、メルト・フラクチャー現
象の程度により平滑な場合を良とし、メルト・フラクチ
ャーが著しい場合を不良として実視判定した。
アイゾット衝撃強さ(ノッチ付);JIS K 7110 加熱変形温度 ; JIS K 7207 加重18.6kg/cm2 実施例1及び比較例1〜3 固有粘度が0.56(25℃、クロロロホルム中)であるポ
リ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、相対
粘度が3.2(25℃・濃硫酸中)である6−ナイロン(旭
化成工業製、商品名:ブライト)、スチレンと無水マレ
イン酸の共重合体及びスチレン−ブタジェンブロック共
重合体(旭化成工業製、商品名:タフプレンA)を、第
1表に示す割合で配合した。ついで、分散粒子径調節剤
として、無水マレイン酸を全配合量に対し0.5重量部配
合し、スクリュー直径53mmの二軸押出機(Werner & Pf
lederer社製、ZSK−53)を用いて、290℃、200rpmで押
出混練し、ペレット化した。その後、ペレットによる溶
融特性及び射出成形された試験片による物性を評価し
た。その結果を第1表に示す。
実施例2〜3及び比較例4〜6 実施例1における、配合割合を第2表に示す割合に変
更し、同様に評価して第2表に示す結果を得た。ただ
し、比較例6は、スクリュー直径30mmの二軸押出機を用
いて混練した。
実施例4〜7 実施例4〜6は、実施例1におけるゴム状物質を水素
化スチレン−ブタジェンブロック共重合体(旭化成工業
製、商品名:タフテックH 1271)10重量%に代え、更
に、ポリアミドとして第3表に示すナイロンを用い、ま
た、実施例7は、実施例1におけるゴム状物質をスチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体(旭化成工業製、商品
名:タフプレン200)5重量%と、前記タフテックH 127
1を5重量%に代えて、同様に評価した。
その結果を第3表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 21:00) (C08L 77/00 71:12 25:08 21:00) (56)参考文献 特開 平2−247250(JP,A) 特開 平1−129057(JP,A) 特開 昭61−204263(JP,A) 特開 昭61−204261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 71/12 C08L 77/00 - 77/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンエーテル20〜70重量
    %、 (B)ポリアミド25〜70重量%、 (C)スチレン系化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無
    水物とを成分として含有し、かつα,β不飽和ジカルボ
    ン酸の含有量が1〜40重量%である共重合体0.05〜3重
    量% および (D)ゴム状物質0〜30重量% を含有し、かつ(B)成分が連続相を形成し、この連続
    相中に(B)成分以外の成分が平均粒子径0.1〜3μm
    の分散相として存在することを特徴とする熱可塑性樹脂
    組成物
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