JPH0649274U - 作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制装置 - Google Patents
作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制装置Info
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- JPH0649274U JPH0649274U JP9121292U JP9121292U JPH0649274U JP H0649274 U JPH0649274 U JP H0649274U JP 9121292 U JP9121292 U JP 9121292U JP 9121292 U JP9121292 U JP 9121292U JP H0649274 U JPH0649274 U JP H0649274U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンフードの浮き上がりを防止してエン
ジンルームの気密的な閉鎖を可能にすると共に、閉鎖時
に規制解除レバーが連動する不都合を解消して安全性の
向上を計る。 【構成】 独立状に構成した規制解除レバー7と開放規
制機構11とを接当状に連繋すると共に、ラツチプレー
ト15がストライク13に対して側方から係合すべく構
成する。
ジンルームの気密的な閉鎖を可能にすると共に、閉鎖時
に規制解除レバーが連動する不都合を解消して安全性の
向上を計る。 【構成】 独立状に構成した規制解除レバー7と開放規
制機構11とを接当状に連繋すると共に、ラツチプレー
ト15がストライク13に対して側方から係合すべく構
成する。
Description
【0001】
本考案は、油圧シヨベル等の作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制 装置に関するものである。
【0002】
一般に、この種作業用走行車には、エンジンルームを覆蓋するエンジンフード が上下開閉揺動自在に取付けられているが、該エンジンフードは、不用意に開放 してしまうことがないよう常時は開放が規制され、また、メンテナンス等に際し ては開放が許容される必要がある。このため従来では、前記エンジンフードに、 常時は機体側に設けられるストライクに係合してエンジンフードの開放規制を行 う一方、戻し弾機の付勢力に抗した規制解除レバーの解除操作に基づいて前記開 放規制を解除する開放規制機構を設けており、この様な開放規制機構が例えば実 開昭59−51682号公報に開示されている。しかるにこのものは、戻し弾機 に付勢される規制解除レバーと、ストライクに上方から係合するラツチ体とを直 接一体的に連結したものであるため、戻し弾機の付勢力を受けるラツチ体が常時 上方からストライクを押圧することに起因し、その反力がエンジンフードを開放 する方向に作用してしまうことになり、この結果、エンジンフードが浮き上がつ てエンジンルームを気密的に閉鎖できないという欠点を有している。しかも、エ ンジンフードの閉鎖に伴つてラツチ体がストライクに自動的に係合する際には、 外部に露出する規制解除レバーがラツチ体に連動してしまうため、該連動する規 制解除レバーに触れてオペレータが怪我をする惧れもあり問題となつていた。
【0003】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる作業用 走行車におけるエンジンフードの開放規制装置を提供することを目的として創案 されたものであつて、機体に上下方向開閉揺動自在に取付けられたエンジンフー ドに、常時は機体側に設けられるストライクに係合してエンジンフードの開放規 制を行う一方、戻し弾機の付勢力に抗した規制解除レバーの解除操作に基づいて 前記開放規制を解除する開放規制機構を備えてなる作業用走行車において、前記 開放規制機構に、エンジンフードの閉鎖に伴つて側方からストライクに自動的に 係合するラツチ体と、作動アームの揺動に基づいて前記ラツチ体を非係合姿勢に 強制変姿せしめるカム体とを設け、さらに前記作動アームには、規制解除レバー の解除操作に基づいて作動アームを揺動させる連結片を接当状に連繋したことを 特徴とするものである。 そして本考案は、この構成によつて、エンジンフードの浮き上がりを防止して エンジンルームの気密的な閉鎖を可能にすると共に、閉鎖時に規制解除レバーが 連動する不都合を解消して安全性の向上も計れるようにしたものである。
【0004】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧 シヨベルであつて、該油圧シヨベル1は、クローラ式の走行部2、該走行部2の 上方に旋回自在に支持される旋回部3、該旋回部3の前端部に連結される作業部 4等で構成されており、そして前記各部は、旋回部3の後部に搭載されるエンジ ン(図示せず)の動力で油圧作動せしめられるが、これらの基本構成は何れも従 来通りである。
【0005】 5は前記エンジンを上方から覆蓋するエンジンフードであつて、該エンジンフ ード5は、機体(旋回部3)に支軸6を介して上下開閉揺動自在に取付けられて いるが、その後面中央部には、後述する規制解除レバー7を収容するための凹部 5aが形成されている。
【0006】 前記規制解除レバー7は、支軸8を支点として前後揺動すべく上端部が軸支さ れて、凹部5a内に収容される姿勢と、凹部5aから突出する姿勢とに揺動変姿 し得るが、常時は戻し弾機9の付勢力に基づいて凹部5a内に収容されている。 また、規制解除レバー7にはシリンダ錠10が設けられており、該シリンダ錠1 0の施錠状態では、ロツクプレート10aが凹部5aの側壁に係合して規制解除 レバー7の揺動操作が規制される一方、シリンダ錠10の解錠状態では、ロツク プレート10aの係合が解除されて規制解除レバー7の揺動操作が許容されるよ うになつている。
【0007】 一方、11は前記凹部5aの裏面に取付プレート12を介して着脱自在に取付 けられた開放規制機構であつて、該開放規制機構11は、常時は機体側に設けら れるストライク13に係合してエンジンフード5の開放を規制する一方、戻し弾 機9の付勢力に抗した規制解除レバー7の解除操作に基づいてエンジンフード5 の開放規制を解除すべく、ガイドプレート14、ラツチプレート15、カムプレ ート16、連結弾機17、作動アーム18等の部材で構成されており、以下、こ れら部材の詳細を順次説明する。
【0008】 まず、前記ガイドプレート14は、断面略凵字状の板体に形成され、その基端 部が前記取付プレート12に対して一体的に溶着される一方、先端側中央部には 、エンジンフード5の閉鎖に伴つてストライク13に嵌合するガイド溝14aが 形成されるものであるが、ガイドプレート14の取付角度は、エンジンフード5 の開閉方向に沿う角度に傾斜設定されている。
【0009】 また、ラツチプレート15は、一体的に形成される軸部15aを介してガイド プレート14の一側部に回動自在に取付けられるものであるが、このものには、 ガイド溝14aがストライク13に嵌合する際にストライク13に接当してラツ チプレート15を自動的に回動せしめる接当片15bと、この回動に伴いストラ イク13に側方から係合してエンジンフード5の開放を規制する係合片15cと が一体形成されている。
【0010】 さらに、カムプレート16は、基端部に一体的に形成される軸部16aを介し てガイドプレート14の他側部に揺動自在に取付けられるものであり、そしてこ のものには、ラツチプレート15の接当片15bに嵌合状に係合してラツチプレ ート15を開放規制位置にロツク状に位置保持する凹部16bが一体形成されて いるが、さらにカムプレート16の先端部は、前記連結弾機17を介してラツチ プレート15に連動連結されている。つまり、カムプレート16をb方向に強制 揺動させた場合には、凹部16bから接当片15bが外れ、かつ連結弾機17に 蓄勢された引張力が作用することに基づいてラツチプレート15がa方向に回動 し、これに伴い係合片15cのストライク13に対する係合が解除されてエンジ ンフード5の開放規制が解除されるようになつている。しかも開放規制解除位置 まで回動したラツチプレート15は、カムプレート6の側部とガイドプレート1 4のフランジ部との間に連結弾機17の付勢力を受けつつ挟持されることによつ て位置保持され、そして開放規制解除位置に位置保持されたラツチプレート15 は、前述の如くエンジンフード5の閉鎖に伴い接当片15bがストライク13に 接当することに基づいて自動的に開放規制位置に回動するようになつている。
【0011】 またさらに、作動アーム18は、カムプレート16と一体的に揺動すべく、基 端部が前記軸部16aに一体的に溶着されるものであるが、側方に延びる作動ア ーム18の先端部には、前記規制解除レバー7の裏面に一体的に突設された連結 片7aが接当状に連繋されている。即ち、作動アーム18は、規制解除レバー7 の戻し弾機9に抗する操作に伴つてc方向に揺動し、該揺動に基づいてカムプレ ート16をb方向に強制揺動させて前述した開放規制解除を行う一方、開放規制 解除状態では連結片7aから離間するc方向端部位置に位置保持され、そして位 置保持された作動アーム18は、閉鎖時におけるラツチプレート15の自動係合 に伴つて開放規制位置まで復帰揺動することになるが、復帰揺動中は作動アーム 18と連結片7aとが離間しており、このため規制解除レバー7の連動が回避さ れるようになつている。
【0012】 ところで、前記ストライク13は略冂字状に形成されると共に、下端部がプレ ート19に一体的に溶着されているが、該プレート19がボルト固定されるステ ー20は、機体底部のフレーム21まで達すると共に、該フレーム21に下方か ら貫通するボルト22によつて固定されている。つまり、仮に開放規制機構11 が故障した場合でも、前記ボルト22を外してストライク13を可動状態とする ことによりエンジンフード5の開放が許容されるようになつている。
【0013】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、開放規制機構11は、常時は 機体側に設けられるストライク13に係合してエンジンフード5の開放を規制す る一方、戻し弾機9の付勢力に抗した規制解除レバー7の解除操作に基づいてエ ンジンフード5の開放規制を解除することになるが、独立状に構成した規制解除 レバー7と開放規制機構11とを接当状に連繋すると共に、ラツチプレート15 がストライク13に対して側方から係合すべく構成したため、規制解除レバー7 の戻し弾機9がラツチプレート15を常時付勢したり、エンジンフード5に開放 方向の反力が作用することを確実に回避できることになる。この結果、エンジン フード5が浮き上がるという従来の欠点を解消してエンジンルームの気密的な閉 鎖を可能にすることができる。
【0014】 しかも、開放規制解除状態では、規制解除レバー7が開閉規制機構11から完 全に独立しているため、エンジンフード5の閉鎖時に規制解除レバー7が連動し てしまうことがなく、このため連動する規制解除レバー7に触れてオペレータが 怪我をするような従来の欠点を解消して安全性の向上も計ることができる。
【0015】 さらに前記実施例においては、ガイドプレート14をエンジンフード5の開閉 方向に沿つて傾斜配置しているため、ガイドプレート14に組付けられるラツチ プレート15がストライク13に対して略直角方向から接当することになり、こ の結果、ストライク13とラツチプレート15との擦れ合いを少なくして部材の 摩耗を可及的に防止することができる。
【0016】 またさらに前記実施例では、機体底部のボルト22を外すことによりストライ ク13を可動状態にすることが可能になるため、仮令開放規制機構11が故障し た場合でもエンジンフード5の開放が許容されるという利点がある。
【0017】
【作用効果】 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、機体側に設け られるストライクに係合してエンジンフードの開放を規制し、該開放規制を、戻 し弾機の付勢力に抗した規制解除レバーの解除操作に基づいて解除する開放規制 機構を備えるものでありながら、該開放規制機構は、側方からストライクに係合 するラツチ体によつてエンジンフードを開放規制すべく構成されると共に、規制 解除レバーとは接当状に連繋されている。従つて、規制解除レバーの戻し弾機が ラツチ体を付勢することがない許りか、仮令ラツチ体に付勢力が作用したとして もエンジンフードに開放方向の反力が作用することがなく、この結果、エンジン フードが浮き上がるという従来の不具合を解消してエンジンルームを気密的に閉 鎖することができる。
【0018】 しかも、エンジンフードの閉鎖に伴つてラツチ体がストライクに自動的に係合 する際には、作動アームが規制解除レバーから独立して揺動することになるため 、エンジンフードの閉鎖時に規制解除レバーが無用に動いてしまうことがなく、 このためエンジンフードの閉鎖に連動する規制解除レバーに触れてオペレータが 怪我をするような不都合を解消して安全性を向上させることができる。
【図1】油圧シヨベルの側面図である。
【図2】同上後面図である。
【図3】同上要部切欠き側面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】図3のC矢視図である。
1 油圧シヨベル 5 エンジンフード 7 規制解除レバー 7a 連結片 11 開放規制機構 13 ストライク 14 ガイドプレート 15 ラツチプレート 16 カムプレート 17 連結弾機 18 作動アーム
Claims (1)
- 【請求項1】 機体に上下方向開閉揺動自在に取付けら
れたエンジンフードに、常時は機体側に設けられるスト
ライクに係合してエンジンフードの開放規制を行う一
方、戻し弾機の付勢力に抗した規制解除レバーの解除操
作に基づいて前記開放規制を解除する開放規制機構を備
えてなる作業用走行車において、前記開放規制機構に、
エンジンフードの閉鎖に伴つて側方からストライクに自
動的に係合するラツチ体と、作動アームの揺動に基づい
て前記ラツチ体を非係合姿勢に強制変姿せしめるカム体
とを設け、さらに前記作動アームには、規制解除レバー
の解除操作に基づいて作動アームを揺動させる連結片を
接当状に連繋したことを特徴とする作業用走行車におけ
るエンジンフードの開放規制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121292U JPH0649274U (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121292U JPH0649274U (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649274U true JPH0649274U (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=14020119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9121292U Pending JPH0649274U (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 作業用走行車におけるエンジンフードの開放規制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649274U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292609A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Komatsu Utility Co Ltd | 作業車両 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0212957B2 (ja) * | 1986-11-11 | 1990-03-30 | Nisshin Oil Mills Ltd |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP9121292U patent/JPH0649274U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0212957B2 (ja) * | 1986-11-11 | 1990-03-30 | Nisshin Oil Mills Ltd |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292609A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Komatsu Utility Co Ltd | 作業車両 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970916 |