JPH0649248A - 透光性光学素子の着色方法 - Google Patents

透光性光学素子の着色方法

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JPH0649248A
JPH0649248A JP5066471A JP6647193A JPH0649248A JP H0649248 A JPH0649248 A JP H0649248A JP 5066471 A JP5066471 A JP 5066471A JP 6647193 A JP6647193 A JP 6647193A JP H0649248 A JPH0649248 A JP H0649248A
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JP
Japan
Prior art keywords
colored
lens
optical element
coloring
coating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP5066471A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Ninomiya
信司 二宮
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Eyeglasses (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼鏡用レンズを着色するに際し、染料中への
浸漬という従来の着色方法を用いることなく、着色が容
易で、色選択性、色再現性に優れ、かつ大量に安価に着
色できる着色方法を得ること。 【構成】 眼鏡用レンズの表面に、有色塗料をコーティ
ングして、該光学素子の外面に有色透光塗膜を形成する
着色方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、透光性光学素子、特に眼鏡用レ
ンズの着色方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】眼鏡用レンズ、例えばプ
ラスチックレンズの着色は従来、プラスチックレンズを
染料中に浸漬(ディッピング)し、該レンズ表面の微細
な凹部内に染料を含浸させることによって行なわれてい
た。しかし、この染料中に浸漬する着色方法は、染料の
液温、濃度、着色すべきプラスチックレンズの重合度
(多孔質度)等のファクタによって、染色条件が微妙に
異なるという不可避の問題があり、このため、厳密に同
じ色を多量に得ること、あるいは色見本と厳密に同じ色
を得ることは非常に困難であった。また耐熱性に劣る樹
脂材料の場合には、染色の際の熱により、レンズ表面が
僅かに歪む可能性もある。
【0003】また、プラスチック材料には、染料分子が
侵入できない材料が沢山ある。このような材料には、従
来のディッピング法による染色ができないため、着色眼
鏡レンズとして用いることができず、材料の選択の余地
が狭められていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は従って、染料中への浸漬という
従来の着色方法に代わり得る、着色が容易で、色選択
性、色再現性に優れ、かつ大量に安価に着色できる透光
性光学素子の着色方法を得ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、基本的にはコーティング(塗
装)によって眼鏡用レンズの外面に有色透光塗膜を形成
するという発想に基づいてなされたものである。すなわ
ち、本発明は、透光性光学素子の表面に、有色塗料をコ
ーティングして、該光学素子の外面に有色透光塗膜を形
成することを特徴としている。
【0006】透光性光学素子は、例えば、眼鏡用レンズ
である。本発明は、特に、この眼鏡用レンズが、ガラス
または内部に塗料の有色分子が侵入できないプラスチッ
ク材料からなる場合に有用である。つまり、本発明は、
眼鏡用レンズの「外面」に有色透光塗膜を形成するもの
であるから、有色分子が侵入する微細孔を有しない、従
来着色ができなかった眼鏡用レンズを着色することがで
きる。
【0007】塗料には、染料を含む染料タイプと顔料を
含む顔料タイプが知られているが、本発明は、どのタイ
プを用いてもよい。一般的には、顔料タイプの方が耐候
性に優れているが、染料タイプの使用も可能である。
【0008】顔料タイプの場合、その顔料は有色透明
で、その粒径が1.0μm 以下、好ましくは0.5μm
以下であるものが好ましい。粒径が1.0μm を越える
と、外観的に好ましくない。具体的には、ネオアレック
スNo.100(日本化工塗料株式会社製)を用いる
と、好ましい結果が得られた。
【0009】眼鏡用レンズの場合、少なくとも2枚のレ
ンズ半体を貼り合わせる貼合せ眼鏡用レンズにも適用で
きる。一方のレンズ半体の貼合せ面に、有色塗料をコー
ティングして、該光学素子の外面に有色透光塗膜を形成
し、その後、この有色透光塗膜上に他方のレンズ半体を
貼り合わせるのである。この構造によれば、一対のレン
ズ半体によって有色透光塗膜が挟まれるため、有色透光
塗膜を十分に保護することができる。
【0010】もっとも、顔料を含む有色透光塗膜は、加
熱し、あるいは時間が経過する程、レンズとの接合強度
が高まるという性質がある。従って、単レンズの表面に
有色透光塗膜を付す場合にも、コーティング後、加熱
し、あるいは十分な時間をおけば、該有色透光塗膜を露
出させても、実用上、何ら問題のないレンズが得られ
る。コーティングは、例えば、スプレーコーティング、
スピンコーティング、ディップコーティング等によって
行なうことができる。
【0011】
【発明の実施例】以下図面に基づいて本発明を説明す
る。図1は、本発明方法の原理を示すもので、周知の重
合工程を経て所要形状に完成された眼鏡用プラスチック
レンズ11の表裏の一面、例えば裏面12には、スプレ
ー13によって、有色透光塗膜14が直接コーティング
される。この有色透光塗膜14は、顔料を含む顔料タイ
プ塗料、染料を含む染料タイプ塗料のいずれによっても
形成することができる。スプレー13は、予め異なる色
の複数を用意し、これから選択使用する。勿論、複数の
色を重複して塗布することにより、異なる色調を得るこ
ともできる。
【0012】図3は、本発明によって形成する有色透光
塗膜14とレンズ11の関係を模式的に示す拡大図であ
る。塗膜層14は、レンズ11の外面に形成されてい
る。これに対し、従来のディッピング染色法で染色する
と、図4に示すように、プラスチックレンズ11’の微
細孔内に染料分子が侵入して、該レンズ11’内に染着
層14’が形成される。従来のディッピング染色法で
は、ディッピングした全表面に染着層14’が形成され
るのに対し、本発明によれば、所要の面のみに塗膜層1
4を形成することができる。
【0013】図2は、貼合せ眼鏡用プラスチックレン
ズ、通称貼合せレンズに、本発明方法を適用する実施例
である。一対のプラスチックレンズ半体21、22の一
方の貼合せ面21aに、同様に、スプレー13によって
有色透光塗膜14を形成する。その後、この有色透光塗
膜14上に、他方のプラスチックレンズ半体22を重ね
て、貼合せ面22aを有色透光塗膜14(貼合せ面21
a)に貼着する。貼着には、適宜の接着剤を使用する。
【0014】この貼合せレンズの貼合せ面に有色透光塗
膜14を形成する利点は、有色透光塗膜14が露出しな
い点である。有色透光塗膜14の形成後、すぐにプラス
チックレンズ半体21と22を貼り合わせても、有色透
光塗膜14が露出しないため、有色透光塗膜14の剥離
等の問題が生じる余地がない。
【0015】スプレー13の色見本は店頭に展示するこ
とができ、選択した色のスプレー13による着色は、店
頭において迅速に行なうことができる。本発明の眼鏡用
プラスチックレンズの着色方法は、色の選択性、再現
性、着色の容易性、大量処理性、迅速性のいずれをとっ
ても、従来の染色法に比して優れている。
【0016】本発明は、プラスチックレンズ半体21、
22が塗料の有色分子を侵入させる微細孔を有しない場
合に、好適な着色方法であるが、微細孔を有するプラス
チックレンズに適用することを妨げるものではない。ま
た、ガラスレンズにも勿論利用できる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明方法は、眼鏡用レ
ンズのような透光性光学素子を、優れた色選択性、色再
現性で容易に着色することができ、安価な大量着色方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を眼鏡用プラスチックレンズに適用
した実施例を示す模式図である。
【図2】本発明方法を眼鏡用貼合せレンズに適用した実
施例を示す模式図である。
【図3】本発明方法によって着色した眼鏡レンズの塗膜
層とレンズとの関係を模式的に示す拡大図である。
【図4】従来のディッピング染色法によって着色した眼
鏡レンズの塗膜層とレンズとの関係を模式的に示す拡大
図である。
【符号の説明】
11 眼鏡用プラスチックレンズ 13 スプレー 14 有色透光塗膜 21 22 プラスチックレンズ半体 21a 22a 貼合せ面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性光学素子の表面に、有色塗料をコ
    ーティングして、該光学素子の外面に有色透光塗膜を形
    成することを特徴とする透光性光学素子の着色方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、透光性光学素子は、
    眼鏡用レンズである透光性光学素子の着色方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、眼鏡用レンズは、少
    なくとも一対のレンズ半体を貼り合わせる貼合せ眼鏡用
    レンズであり、 一方のレンズ半体の貼合せ面に、有色塗料をコーティン
    グして、該光学素子の外面に有色透光塗膜を形成し、そ
    の後、この有色透光塗膜上に他方のレンズ半体を貼り合
    わせる透光性光学素子の着色方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、コーティングは、スプレーコーティング、スピンコ
    ーティング、ディップコーティングのいずれかによって
    行なわれる透光性光学素子の着色方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、塗料中には、有色透明で、その粒径が1.0μm 以
    下の顔料が含まれている透光性光学素子の着色方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、塗料中には、染料が含まれている透光性光学素子の
    着色方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、透光性光学素子は、ガラスまたは内部に塗料の有色
    分子が侵入できないプラスチック材料である透光性光学
    素子の着色方法。
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JP4-81821 1992-04-03
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065036A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Hoya Corp 眼鏡用プラスチックレンズの製造方法
JP2014522365A (ja) * 2011-05-13 2014-09-04 イフォクレール ヴィヴァデント アクチェンゲゼルシャフト セラミック、ガラスセラミック、またはガラスをドープまたは着色する方法

Cited By (3)

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