JPH0132487B2 - - Google Patents

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JPH0132487B2
JPH0132487B2 JP55059669A JP5966980A JPH0132487B2 JP H0132487 B2 JPH0132487 B2 JP H0132487B2 JP 55059669 A JP55059669 A JP 55059669A JP 5966980 A JP5966980 A JP 5966980A JP H0132487 B2 JPH0132487 B2 JP H0132487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dyeing
lenses
lens
dyed
plastic
Prior art date
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Expired
Application number
JP55059669A
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English (en)
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JPS56159376A (en
Inventor
Hiroo Sumi
Masaru Egawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP5966980A priority Critical patent/JPS56159376A/ja
Publication of JPS56159376A publication Critical patent/JPS56159376A/ja
Publication of JPH0132487B2 publication Critical patent/JPH0132487B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチツクレンズの気相染色方法
に関するものである。
最近、眼鏡用レンズとしてガラスに代り、安全
性の高い、軽量で、自由に染色できるプラスチツ
クレンズが普及してきている。プラスチツクレン
ズの特徴の一つとして染色が店頭で自由に行なえ
ることは、眼鏡のフアツシヨン化に大きな意味を
もつている。
従来、プラスチツクレンズとしては、ポリCR
−39(ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートの商品名)が主材料で、この樹脂の染色方法
として分散染料の水溶液中にポリCR−39レンズ
を約80℃で30秒〜10分程度浸漬することによつて
染色可能であつた。
しかし、最近プラスチツクレンズは、ポリCR
−39レンズに種々の有機物被覆をほどこしてレン
ズとしての性能を向上させている。その例として
は、ハードコートレンズ、防曇コートレンズがあ
る。
これらの有機物被覆レンズを分散染料水溶液で
染色する際次のような欠点が生じる。
1 ハードコートは、特公昭47−13543、昭53−
45222のように一般にシリコーン樹脂等を用い
るためにハードコート表面は撥水性になり、水
容液中では水をはじき染色されない。
2 防曇コートは、一般に吸水性樹脂で形成され
ているために高温の水溶液中に樹脂を浸漬する
ことは樹脂を膨潤させ好ましくない。また、特
公昭52−47765のような界面活性剤を吸水性樹
脂の中に混合させ防曇性を良くしている場合、
防曇コートを水溶液中に浸漬することは界面活
性剤を水溶液中に溶かし出すことになり防曇性
能を劣化させる原因となる。
これらの欠点を除き有機物被覆レンズを染色す
る方法としては、 1に関して……水溶液以外の非水性溶媒による
染色方法が考えられるが、眼鏡店にて染色する場
合、非水性溶媒は人体に有害でありまた排棄も困
難な点が多く好ましくない。
2に関して……吸水性高分子の膨潤しない溶媒
を選択し染色すればよいが、1同様好ましくな
い。またもう一つの欠点の防曇コート中の界面活
性剤の溶出を防ぐ方法としては、界面活性剤を多
量に含む溶液中で染色する方法が考えられるが、
これも界面活性剤の廃棄による環境汚染に懸念が
ある。
本発明は、このような分散染料水溶液による染
色の欠点を除去したもので、その目的は、レンズ
の有機物被覆の多種多様に対応する染色方法を提
供することにある。
本発明のプラスチツクレンズの気相染色方法
は、 前記プラスチツクレンズを加熱するとともに、
染料を容器中で加熱気体化させ、前記プラスチツ
クレンズを前記気体化させた染料と接触させるこ
とによつて、前記プラスチツクレンズを染色させ
ることを特徴とする。
すなわち、気体状の染料を加熱状態のプラスチ
ツクレンズに接触させる染色方法であり、染色剤
そのものの特性が着色に寄与し、溶媒による影響
がないために、上述の1、2の欠点を生じること
なく染色できる。
第1図に本発明による気相染色を実施するため
の装置の概略断面を示す。1は遠赤外線ランプで
あり、これによりプラスチツクレンズ2を加熱す
る。プラスチツクレンズ2は、断熱材3を介して
容器の上端に固定されており、容器の底部には染
色剤4が置かれている。加熱部5により、染色剤
4を加熱して気体化し、気体化した染色剤がプラ
スチツクレンズ2に接触してプラスチツクレンズ
2は染色される。
本発明の気相染色法は、大気中でも実施できる
ため、真空蒸着機やスパツタリング装置のような
大掛かりな真空装置を必要とせず、第1図に示す
ようなきわめて簡便な装置で実施できるものであ
る。したがつて、眼鏡店などに設置し、お客の好
みに応じて所望の色に簡単に染色することがで
き、プラスチツクレンズの商品価値を高めるうえ
で多大の効果を有するものである。
本発明の気相染色の染色剤としては、昇華性の
良い分散染料が良く、約100℃〜300℃に熱してや
ることによつて気体化する。
その分散染料としては、三井樹脂着色用染料
(MITSUI PS Color)、カヤセツトブルー906、
カヤセツトブルーN、カヤセツトブラウン939(日
本火薬(株)商品名)、Terasil Brill Blue 3RL、
Terasil Blue 2R、Terasil Brown 3R、Terasil
Yellow 2GL(日本チバガイギー(株)商品名)等が
ある。
気体状染色剤に接触させるプラスチツクレンズ
は、約50〜150℃に加熱しておかないと着色しに
くく、温度が高いほど着色し易い。
以下実施例に基づいて詳しく説明する。
実施例 1 ポリCR−39レンズを第1図の装置を用いレン
ズ温度80℃とし、染色剤としてMitsui PS Red
BBを約10mg用い250℃に加熱し約5分間放置し
て染色した。
可視光透過率40%に着色された。
実施例 2 ビスタ防曇レンズ(服部時計点商品名)を実施
例−1と同じ条件で染色した。
可視光透過率60%に着色された。この染色方法
によつて、防曇コート中に含まれる界面活性剤が
抜け出ることもなく均一に染色されていた。
実施例 3 耐擦傷性レンズでシリコン樹脂コートしてある
スミペツクス(住友化学工業製造)を実施例1と
同じ条件で染色した。
可視光透過率70%に着色された。
比較例 1 実施例3に用いたと同じレンズを、ビスタプラ
スチツクレンズ染色剤(服部時計点商品名)の赤
色の80℃水溶液中(5g/)に20分浸漬した。
可視光透過率88%であり、未染色品の可視光透
過率が92%からみるとほとんど着色していない。
実施例 4 実施例3に用いた同じレンズを、実施例1のレ
ンズ温度を100℃にかえて染色した。その結果、
可視光透過率60%に着色された。
実施例3と実施例4との比較によつて、レンズ
温度が高いほど染色されやすいことがわかる。こ
のレンズ温度による着色のし易さを利用して、レ
ンズを加熱する時に、レンズを故意に半分加熱し
半分を加熱しなければ半分だけ着色度の濃いレン
ズも得るとができる。
本発明は、本実施例にみるように多種多様のレ
ンズに同一の機具を用いて容易に染色できる方法
であり、また染色によるレンズの性能を劣化させ
ることなく染色できる方法であり、レンズの染色
方法として優れたものである。また、染色方法が
簡単なため、眼鏡のように装用者の好みによつて
店頭で自由に染色できるという点でも価値があ
り、秀れた染色方法である。
更に、本発明の他の効果は、中心厚をうすくし
た(1mm以下)凹レンズに於て、従来の温水によ
る染色では、中心部と周辺部の厚さによる熱膨張
の急激な差により、中心部に歪(局部的ふくら
み)が生じる為、中心厚をうすくしたレンズに
は、適用できなかつたが、本発明の方法に従え
ば、熱膨張の急激な差が生じないので、安心して
染色することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、気相染色機の断面図を示す。 1……遠赤外線ランプ、2……プラスチツクレ
ンズ、3……断熱材、4……染色剤、5……加熱
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクレンズの気相染色方法におい
    て、 前記プラスチツクレンズを加熱するとともに、
    昇華性の分散染料を容器中で加熱気体化させ、前
    記プラスチツクレンズを前記気体化させた前記分
    散染料と接触させることによつて、前記プラスチ
    ツクレンズを染色することを特徴とするプラスチ
    ツクレンズの気相染色方法。
JP5966980A 1980-05-06 1980-05-06 Gas phase dyeing of plastic lens Granted JPS56159376A (en)

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JPS56159376A JPS56159376A (en) 1981-12-08
JPH0132487B2 true JPH0132487B2 (ja) 1989-07-04

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ID=13119822

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