JP2014153490A - 眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 - Google Patents
眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014153490A JP2014153490A JP2013021971A JP2013021971A JP2014153490A JP 2014153490 A JP2014153490 A JP 2014153490A JP 2013021971 A JP2013021971 A JP 2013021971A JP 2013021971 A JP2013021971 A JP 2013021971A JP 2014153490 A JP2014153490 A JP 2014153490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye
- spectacle lens
- heater
- vapor deposition
- spectacle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Coloring (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
【解決手段】眼鏡レンズ基材4を予め定めた温度に加熱する予備加熱部2を備える。眼鏡レンズ基材4を収容する減圧用容器31を有しかつ昇華性染料を昇華させて眼鏡レンズ基材4に付着させる染料昇華部3を備える。予備加熱部2は、眼鏡レンズ基材4の一方のレンズ面4a,4bと対向する第1のヒータ6と、眼鏡レンズ基材4の他方のレンズ面4a,4bと対向する第2のヒータ7とを備える。第1のヒータ6および第2のヒータ7は、輻射熱でレンズ面4a,4bを加熱するものである。
【選択図】 図3
Description
特許文献1に記載されている昇華染色法は、眼鏡レンズ基材の表面に染料を蒸着によって付着させる蒸着ステップと、眼鏡レンズ基材に付着された染料を眼鏡レンズ基材内に浸透させる染色ステップとによって実施される。
また、眼鏡レンズ基材の形状によっては中心部と周縁部とで温度が異なってしまうことから、均一に染色を行うことが出来ないと言った問題もあった。
本発明に係る眼鏡レンズの染料蒸着方法によれば、予備加熱ステップで次の眼鏡レンズ基材が加熱されているときに、先に予備加熱が終了した他の眼鏡レンズ基材を使用して染料蒸着ステップを実施することができる。
また、眼鏡レンズ基材の両面が第1のヒータと第2のヒータとによって充分に加熱されるから、眼鏡レンズ基材の中心部と周縁部との温度差を小さくすることができる。
したがって、本発明によれば、眼鏡レンズ基材の予備加熱を行うにもかかわらず、高い生産性が得られるとともに、眼鏡レンズ基材の全域にわたって均一に染色することが可能な眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法を提供することができる。
図1に示す眼鏡レンズ用染料蒸着装置1は、本発明に係る眼鏡レンズの染料蒸着方法を実施するためのものである。この染料蒸着装置1は、詳細は後述するが、予備加熱部2と、染料昇華部3とを備えている。前記予備加熱部2は、前記染料蒸着方法の予備加熱ステップS1(図2参照)を実施するためのものである。前記染料昇華部3は、前記染料蒸着方法の染料蒸着ステップS2を実施するためのものである。
前記染料蒸着ステップS2においては、前記予備加熱ステップS1で予備加熱が終了した眼鏡レンズ基材4に昇華性染料を付着させる。
前記伝熱体11は、ヒータ本体12の熱を眼鏡レンズ基材4に輻射熱として伝達するためのもので、熱伝導率が高い金属によって形成されている。この実施の形態による伝熱体11は、アルミニウム合金によって形成されている。
このため、この実施の形態による前記第1、第2のヒータ6,7には、前記パイプ13と、空気ホース21と、空気ポンプ22とからなる送風装置24が接続されることになる。
前記減圧用容器31は、図示していない減圧装置に接続されている。減圧用容器31内の圧力は、染料の昇華時に前記減圧装置によって予め定めた真空度となるように減圧される。
図7に示す染料昇華部3においては、減圧用容器31内が減圧された状態で染料基板33が昇華用ヒータ32により加熱されることによって、昇華性染料34が昇華して眼鏡レンズ基材4の下側のレンズ面4bに付着する。
すなわち、予備加熱部2で次の眼鏡レンズ基材4が加熱されているときに、先に予備加熱が終了している他の眼鏡レンズ基材4に染料昇華部3で染料を付着させることができる。言い換えれば、予備加熱ステップS1で次の眼鏡レンズ基材4が加熱されているときに、先に予備加熱が終了している他の眼鏡レンズ基材4を使用して染料蒸着ステップS2を実施することができる。
この結果、この実施の形態によれば、眼鏡レンズ基材4の予備加熱を行うにもかかわらず、高い生産性が得られる。
また、眼鏡レンズ基材4の両面が第1のヒータ6と第2のヒータ7とによって充分に加熱されるから、眼鏡レンズ基材4の中心部と周縁部との温度差を小さくすることができる。
したがって、本発明によれば、眼鏡レンズ基材4の予備加熱を行うにもかかわらず、高い生産性が得られるとともに、眼鏡レンズ基材4の全域にわたって均一に染色することが可能な眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法を提供することができる。
このため、前記レンズ面4a,4bの中心部の温度が他の部位の温度と比べて低くなる。したがって、この実施の形態によれば、前記レンズ面4a,4bの中心部の温度が過度に高くなることを防ぐことができるから、染料を高濃度でむらなく均一に蒸着することが可能な眼鏡レンズ用染料蒸着装置を提供することができる。
前記送風装置24によって前記レンズ面4a,4bの中心部に吹き付けられた空気は、レンズ面4a,4bに沿って中心部から外周部に向けて流れる。この空気は、第1、第2のヒータ6,7によって加熱されたレンズ面4a,4bに触れることにより暖められる。すなわち、温風がレンズ面4a,4bの中心部側から外周部に向けて流れるようになる。
このため、眼鏡レンズ基材4の中心部と外周部との温度差が小さくなるとともに、外周部の温度が速く上昇するように、眼鏡レンズ基材4が予備加熱部2で加熱される。この結果、眼鏡レンズ基材4は、2つのレンズ面4a,4bの全域において温度分布が均一になるように速く加熱される。
したがって、この実施の形態によれば、生産性を更に向上させながら、染料をより一層高濃度でむらなく均一に蒸着することが可能な眼鏡レンズ用染料蒸着装置を提供することができる。
したがって、この実施の形態によれば、眼鏡レンズ基材4のレンズ面4a,4bをより一層均等に加熱することができるから、更に高い品質となるように染料を眼鏡レンズ基材4に蒸着させることができる。
眼鏡レンズ基材Aは、レンズ度数がS−16.00の凹レンズ(マイナスレンズ)である。この眼鏡レンズ基材Aのレンズ径は65Φで、コバ厚は15mm、中心肉厚は3mmである。
眼鏡レンズ基材Bは、レンズ度数がS+2.00の凸レンズ(プラスレンズ)である。この眼鏡レンズ基材Bのレンズ径は75Φで、コバ厚は0.8mm、中心肉厚は2.4mmである。
眼鏡レンズ基材Cは、レンズ度数がS−4.00の凹レンズ(マイナスレンズ)である。この眼鏡レンズ基材Cのレンズ径は75Φで、コバ厚は4.4mm、中心肉厚は1.0mmである。
これらの温度測定点1〜5の温度は、送風装置24を使用した場合と、送風装置24を使用しない場合との両方について測定した。
第1、第2のヒータ6,7の設定温度は100℃とした。なお、眼鏡レンズ基材A〜Cの目標加熱温度は75℃である。
Claims (5)
- 眼鏡レンズ基材を予め定めた温度に加熱する予備加熱部と、
前記予備加熱部によって加熱された前記眼鏡レンズ基材を収容する減圧用容器を有しかつ前記減圧用容器の中で昇華性染料を昇華させて前記眼鏡レンズ基材に付着させる染料昇華部とを備え、
前記予備加熱部は、前記眼鏡レンズ基材の一方のレンズ面と対向する第1のヒータと、前記眼鏡レンズ基材の他方のレンズ面と対向する第2のヒータとを備え、
前記第1のヒータおよび第2のヒータは、輻射熱で前記レンズ面を加熱するものであることを特徴とする眼鏡レンズ用染料蒸着装置。 - 請求項1記載の眼鏡レンズ用染料蒸着装置において、前記第1のヒータおよび第2のヒータは、前記レンズ面の中心部と対向する部位の温度が他の部位より低くなるように形成されていることを特徴とする眼鏡レンズ用染料蒸着装置。
- 請求項1または請求項2記載の眼鏡レンズ用染料蒸着装置において、前記第1のヒータおよび第2のヒータには、前記レンズ面の中心部に空気を吹き付ける送風装置が接続されていることを特徴とする眼鏡レンズ用染料蒸着装置。
- 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の眼鏡レンズ用染料蒸着装置において、前記第1のヒータおよび第2のヒータは、通電されることにより発熱するヒータ本体と、このヒータ本体を囲む状態でこのヒータ本体に接触する伝熱体とを備え、
前記伝熱体における前記眼鏡レンズ基材と対向する加熱面と前記ヒータ本体との間には、熱が拡散する熱容量を有する熱拡散部が設けられていることを特徴とする眼鏡レンズ用染料蒸着装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちいずれか一つに記載の眼鏡レンズ用染料蒸着装置を用いて眼鏡レンズ基材に染料を蒸着させる眼鏡レンズの染料蒸着方法であって、
前記眼鏡レンズ用染料蒸着装置の予備加熱部で眼鏡レンズ基材を加熱する予備加熱ステップと、
前記予備加熱ステップで加熱された前記眼鏡レンズ基材を前記眼鏡レンズ用染料蒸着装置の前記減圧用容器内に装填し、この減圧容器内で染料を昇華させて前記眼鏡レンズ基材に付着させる染料蒸着ステップとを有することを特徴とする眼鏡レンズの染料蒸着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021971A JP2014153490A (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | 眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021971A JP2014153490A (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | 眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014153490A true JP2014153490A (ja) | 2014-08-25 |
Family
ID=51575421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013021971A Pending JP2014153490A (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | 眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014153490A (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159376A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-08 | Suwa Seikosha Kk | Gas phase dyeing of plastic lens |
JPS6263061A (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-19 | Toshiba Ceramics Co Ltd | ウエハ貼付プレ−トの加熱方法 |
JPH03267369A (ja) * | 1990-03-19 | 1991-11-28 | Fujitsu Ltd | スパッタリング装置 |
JPH11100674A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Shibaura Mechatronics Corp | 真空処理装置 |
JP2001214386A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Nidek Co Ltd | プラスチックレンズの染色方法及び染色用基体 |
JP2002040202A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-06 | Seiko Epson Corp | プラスチックレンズの着色方法および装置 |
JP2005025130A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Pentax Corp | プラスチックレンズの染色方法及び染色装置 |
JP2008298962A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 光学シート及びその製造方法 |
JP2011048345A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-03-10 | Hoya Corp | プラスチックレンズの染色方法および染色装置 |
-
2013
- 2013-02-07 JP JP2013021971A patent/JP2014153490A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159376A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-08 | Suwa Seikosha Kk | Gas phase dyeing of plastic lens |
JPS6263061A (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-19 | Toshiba Ceramics Co Ltd | ウエハ貼付プレ−トの加熱方法 |
JPH03267369A (ja) * | 1990-03-19 | 1991-11-28 | Fujitsu Ltd | スパッタリング装置 |
JPH11100674A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Shibaura Mechatronics Corp | 真空処理装置 |
JP2001214386A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Nidek Co Ltd | プラスチックレンズの染色方法及び染色用基体 |
JP2002040202A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-06 | Seiko Epson Corp | プラスチックレンズの着色方法および装置 |
JP2005025130A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Pentax Corp | プラスチックレンズの染色方法及び染色装置 |
JP2008298962A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 光学シート及びその製造方法 |
JP2011048345A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-03-10 | Hoya Corp | プラスチックレンズの染色方法および染色装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI646214B (zh) | 在化學氣相沉積反應器中的基座的設計 | |
US10704146B2 (en) | Support assembly for substrate backside discoloration control | |
US7772527B2 (en) | Heat reflector and substrate processing apparatus comprising the same | |
TWI601233B (zh) | 用於急速熱處理的最小接觸邊緣環 | |
JP2011075690A (ja) | プラスチックレンズの染色方法および染色装置 | |
TWI656598B (zh) | 用於熱處理室的支撐圓柱 | |
US9842753B2 (en) | Absorbing lamphead face | |
JP7175766B2 (ja) | サセプタ支持体 | |
KR101458606B1 (ko) | 렌즈의 염색방법 및 염색장치 | |
KR101292626B1 (ko) | 기판 안치 수단 및 이를 구비하는 기판 처리 장치 | |
EP0993026A1 (fr) | Dispositif autorisant le traitement d'un substrat dans une machine prévue pour traiter de plus grands substrats et système de montage d'un substrat dans ce dispositif | |
JPH0814020B2 (ja) | 真空蒸着器における蒸着基板加熱装置ならびにボートの支持構造 | |
US20080305314A1 (en) | Optical thin-film-forming methods and apparatus, and optical elements formed using same | |
US9786529B2 (en) | Pyrometry filter for thermal process chamber | |
WO2020212398A3 (en) | Source arrangement, deposition apparatus and method for depositing source material | |
JP2014153490A (ja) | 眼鏡レンズ用染料蒸着装置および眼鏡レンズの染料蒸着方法 | |
WO2014129435A1 (ja) | 染色装置 | |
CN104576487A (zh) | 支撑装置、衬底处理设备以及衬底处理方法 | |
WO2014176174A1 (en) | Absorbing lamphead face | |
JP2013053355A (ja) | 気相成長装置 | |
JP3735287B2 (ja) | 真空蒸着装置及び真空蒸着方法 | |
JPH07194965A (ja) | 成膜方法及び成膜装置 | |
CN107074609B (zh) | 轻型大尺寸望远镜镜坯的制造方法及根据该方法制造的镜坯 | |
JP2019511121A (ja) | 負圧で圧締された基板を有するサセプタおよびエピタキシャル成長のための反応器 | |
JP2011075689A (ja) | プラスチックレンズの保持方法、昇華染色方法および昇華染色装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161026 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20161221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170117 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170117 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170306 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170427 |