JPH0649163Y2 - 藺草ハーベスタの収積構造 - Google Patents

藺草ハーベスタの収積構造

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JPH0649163Y2
JPH0649163Y2 JP10432588U JP10432588U JPH0649163Y2 JP H0649163 Y2 JPH0649163 Y2 JP H0649163Y2 JP 10432588 U JP10432588 U JP 10432588U JP 10432588 U JP10432588 U JP 10432588U JP H0649163 Y2 JPH0649163 Y2 JP H0649163Y2
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晴充 牧園
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は刈取穀稈を収積する積載台を、機体に対する取
付支点を中心にダンプ揺動可能に構成するとともに、前
記積載台に収積された前記穀稈を受止める積載台のダン
プする側に設けた側壁を、収積穀稈を放出する開放揺動
姿勢に切換可能に設けてある藺草ハーベスタの収積構造
に関する。
〔従来の技術〕
積載台を揺動させて収積藺草を放出する際に前記側壁を
同様に開放揺動姿勢に切換えるものとして、先に、本出
願人によって特願昭63−144383号(特開平1−312924
号)のなかで提案したものがあり、このものの要旨は積
載台のダンプ作動と同時にこの積載台に対して相対揺動
を開始し、最終的には側壁の受止め面が集積台の収積面
と同一平面内に位置する状態まで大きく揺動する構成を
採っている点にあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような構成を取る場合には、積載台が揺動を開始す
るとともに、前記側壁上部の藺草より順番に放出移動を
始め、側壁の揺動角度が大きくなる毎に収積下側の藺草
も放出移動を開始し、放出される。
したがって、この場合には収積藺草の上部から順番に放
出移動を開始することになるので、下方の収積藺草上を
移動する放出藺草がその下方の収積藺草と絡み合って放
出姿勢が乱れたり、収積時に絡み付いた部分の一方の藺
草束だけが移動を開始するので、その部分で損傷を起こ
したりすることがあって、好ましい放出形態ではなかっ
た。
本考案の目的は放出時の側壁開放タイミングに工夫を凝
らすことによって、絡み付き少なくかつ損傷の少ない状
態で放出できるものを提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による特徴構成は、 前記積載台が放出のための所定傾斜姿勢に切換った状
態で、 ()放出藺草に対する前記側壁の受止め面が収積面と
同一平面内に位置する傾斜状態で、 ()前記受止め面の下向き先端が地面に極接近する放
出姿勢に、 前記側壁を切換える機構を設けてある点にあり、 その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、藺草を放出する際には、 イ積載台をダンプ揺動させる。この場合に、前記側壁は
受止め姿勢を維持している。
ロ前記側壁が受け止め姿勢を維持した状態で、積載台が
所定傾斜姿勢になると、前記側壁が特徴構成(),
()で述べた姿勢にまで姿勢にまで一挙に切換わる。
すると、側壁で受け止められていた全収積藺草が略一体
で移動を開始し放出される。
したがって、収積藺草は、従来のように一部だけが放出
移動を開始するわけではなく、略全部の収積藺草が一斉
に移動を開始する(又は、いっせいに移動を開始する藺
草が多くなっている)ので、収積時の状態を維持し乍ら
放出されることになる。その為に、放出藺草同志の絡み
付きが少なく、傷付き現象が少なくなる。しかも、側壁
の受止め面が収積面と同一平面内で地面近くまで延出さ
れているので、地面に放出されるまで放出藺草が滑り落
ちる形態を採ることになり地面に着地する際の衝撃が少
なくなる。
〔考案の効果〕
その結果、収積面及び受止め面を滑り落ちる際の絡み付
きが少なく、放出後の藺草の後仕舞い作業を円滑に行え
るとともに、傷付き現象も抑えられるので、商品価値の
低下を来すことはない。
〔実施例〕 乗用型の藺草ハーベスタについて説明する。第6図及び
第7図に示すように、植立藺草の絡みを解す左右一対の
分草装置(1),(1)、分草後の植立草を導入し乍ら
引起す左右一対の引越し装置(2),(2)、引起され
た藺草の株元を切断するバリカン型の刈取装置(3)等
を走行機体(4)の前端横一側方に配すとともに、刈取
られた藺草の上部を吊下げ挾持して機体後方でかつ斜め
上方に向けて搬送する前後挾持搬送装置(5)を設け、
この挾持藺草の株元側部分を機体横側方に向けて強制搬
送する上下一対の横送り搬送装置(8)を設けるととも
に、前記搬送装置(8)によって送風装置(6A)吹出口
(6a)前方に放出風力に抗して強制的に搬送された藺草
の株元側部分を、送風装置(6A)吹出口(6a)からの放
出風によって上方に向けて吹上げ屑蘭を選り出す風力式
選り装置(6)を設け、更に、放出風によって吹上げら
れた藺草の株元側部分を結束床(10)上に導く係止爪持
上げ搬送装置(12)を備えるとともに、結束床(10)上
に載置された藺草を選る補助選り装置(13)及び結束す
る結束装置(7)を配置し、以上を刈取フレーム(33)
に搭載してこの刈取フレーム(33)を走行機体(4)に
対して横軸芯(X)周りで上下揺動可能に枢支するとと
もに、この結束装置(7)の後方にシリンダ(14)とパ
ンタグラフ式昇降リンク機構(19)とによって上下し、
かつ、後記する第1機構の解除によって取付支点として
の後支点(Y)でパンタグラフ式昇降リング機構(19)
と一体で上下揺動(ダンプ作動)する積載台(15)を設
け、積載台(15)後端の収積藺草を受止める側壁として
の受止め杆(37)を後方倒れになるように設置し、引起
し装置(2)とは反対側横一側に延出(16)及び運転部
(9)を設け、これらを左右クローラ走行装置(11),
(11)を備えた走行機体(4)に搭載して乗用型の藺草
ハーベスタを構成してある。
次に積載台(15)について説明する。第1図及び第2図
に示すように、この積載台(15)はパンタグラフ式の昇
降リンク機構(19)を介して走行機体(4)に取付けて
ある。つまり、昇降リンク機構(19)における左右夫々
2本のリンクのうちの第2リンク(21)の後下端を連結
支点(Y)として走行機体(4)に枢支して、昇降リン
ク機構(19)をこの連結支点(Y)周りに上下揺動可能
に構成するとともに、前記第2リンク(21)とともに昇
降リンク機構(19)を構成する第1リンク(20)の後上
端を積載台(15)下面に相対揺動可能に枢支して、昇降
リンク機構(19)を積載台(15)に連結してある。一方
第2リンク(21)の前上端と第1リンク(20)の前下端
には夫々転動ローラ(22)が装着され、第2リンク(2
1)の前上端は積載台(15)の下面に取付けてあるチャ
ンネル状固定ガイドフレーム(23)内に相対摺動可能に
保持されている。他方、第1リンク(20)の前下端も同
様に走行機体(4)に固着されたチャンネル状固定ガイ
ドフレーム(24)内に相対摺動可能に保持されている。
次に、第1切換機構(A)について説明する。第4図に
示すように、前記左右のチャンネル状固定ガイドフレー
ム(24),(24)の後端上面に前記転動ローラ(22)が
抜け出る程度の切欠きを設けるとともに、この切欠きを
開閉すべく前後に摺動する摺動押え部材(25)を設け、
この摺動押え部材(25)の摺動を許し乍ら走行機体
(4)上面よりの持上りを防止するガイド押え(26)を
設けてある。前記左右摺動押え部材(25)は横向きフレ
ーム(27)で一体連結され、一体で摺動する。そこで、
手動操作レバー(28)に第1連係ロッド(29),(29)
で連係された左右のベルクランク(30),(30)より夫
々第2連係ロッド(31),(31)を延出して前記横向き
フレーム(27)に連結することによって、摺動押え部材
(25),(25)を人為操作できる。したがって、第2図
で示すように、摺動押え部材(25)で前記ガイドフレー
ム(24)の後端切欠きを閉塞する状態で、前記シリンダ
(14)を伸張させれば、前記転動ローラ(22)によって
第1リンク(20)の前下端と第2リンク(21)の前上端
がチャンネル状ガイドフレーム(23),(24)内を後方
に移動し、昇降リンク機構(19)が伸張状態になる。す
ると、第2図に示すように、積載台(15)が平行に昇降
する。又反対に、第1図で示すように摺動押え部材(2
5)を摺動移動させて前記ガイドフレーム(24)の切欠
きを開放した状態でシリンダ(14)を伸張作動させる
と、昇降リンク機構(19)が収縮状態で積載台(15)と
一体で上方に揺動する。
次に、積載台(15)の後面には側壁としての手摺状の受
止め杆(37)が設けてあり、この受止め杆(37)によっ
て集積作物を受け止めるとともに、積載台(15)のダン
プ状態では開放可能に構成してあり、この受止め杆(3
7)に対する第2切換機構(B)について説明する。第
3図に示すように前記積載台(15)の収積藺草茎先側に
この収積藺草の茎先部分を受けとめそれの垂れ下りを防
止する茎先受けフレーム(17)を設けるとともに、この
茎先受けフレーム(17)の後端に前記受止め杆(37)を
相対揺動可能にピン連結してある。この茎先受けフレー
ム(17)はその前端で運転部(9)近くに設けてある手
元レバー(18)と横軸(32)を介して連動連結され、こ
の手元レバー(18)との間のロック機構(34)によっ
て、移動が規制されている。このロック機構(34)は、
手元レバー(18)と一体揺動するアーム(34A)と、こ
のアーム(34A)をロック方向に付勢するスプリング(3
4B)と、前記アーム(34A)に形成されたロック用孔に
係合してロック状態を保持すべく茎先受けフレーム(1
7)と一体作動するロック杆(34C)とからなる。ここ
で、前記受止め杆(37)は圧縮式付勢バネ(35)によっ
て藺草束受け止め姿勢に保持され、藺草束の荷重が所定
荷重になると開放姿勢になり、その所定荷重が開放され
ると元の受け止め姿勢に前記付勢バネ(35)によって復
帰する。そして、前記受止め杆(37)が受け止め姿勢で
は、図示するように、前記アーム(34A)が付勢されて
そのアーム(34A)のロック用孔の周壁がロック杆(34
C)に食い込む状態でロック杆(34C)ひいては茎先受け
フレーム(17)のドア開放側への移動を阻止している。
このような状態で、積載台(15)がダンプ揺動すると、
前記手元レバー(18)及びロック機構(34)も一体で揺
動するが、ロック機構(34)が作用しているので、藺草
の荷重がかかっても受止め杆(37)は開放作動しない。
そこで、前記手元レバー(18)を付勢方向とは反対方向
に操作すると、ロック杆(34C)に対するアーム(34A)
側係合孔のロック作用が解除されて、茎先受けフレーム
(17)は後方に略直線的に移動し、受止め杆(37)が開
放作動される。このときに、受止め杆(37)の受止め面
と積載台(15)の収積面とが同一平面上に位置する状態
となり、藺草束の放出を円滑にする。尚、この積載台
(15)の収積面上には滑りをよくする塩ビ製のシート
(36)が設けてある。すべて放出されると、受止め杆
(37)は前記付勢バネ(35)によって元の受止め姿勢に
戻り、手元レバー(18)をスプリング付勢状態にすると
ロックされる。
〔別実施例〕 前記積載台(15)の揺動(ダンプ)方向を後方側にし
てそれに対応して受止め杆(37)を積載台(15)の後面
側に設けたが、ダンプ方向を機体側方側にしてそれに対
して受止め杆(37)を側面側に設けてもよい。
側壁(37)として受止め杆式のものにしているが、全
面が板部材できたものでもよく、図面のものに限定され
るものではない。
受止め杆(37)を放出姿勢に切換える機構(B)とし
ては、受止め杆(37)を油圧シリンダ等で駆動し、積載
台(15)の揺動角を検出するセンサを設け、このセンサ
が所定角度を検出したならば受止め杆(37)を自動的に
揺動開放するように油圧シリンダを作動させる構成を採
ってもよい。
積載台(15)としては昇降機能はなく、揺動するダン
プ機構だけを持つ構成でもよい。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る藺草ハーベスタの収積構造の実施例
を示し、第1図は積載台の揺動状態を示す側面図、第2
図は積載台の昇降状態を示す側面図、第3図は側壁の揺
動を司る機構を示す側面図、第4図は第1切換機構を示
す斜視図、第5図は第4図の要部拡大縦断図、第6図は
全体側面図、第7図は全体平面図である。 (15)……積載台、(37)……側壁、(B)……切換え
る機構、(Y)……取付支点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈取穀稈を収積する積載台(15)を、機体
    に対する取付支点(Y)を中心にダンプ揺動可能に構成
    するとともに、前記積載台(15)に収積された前記穀稈
    を受止める積載台(15)のダンプする側に設けた側壁
    (37)を、収積穀稈を放出する開放揺動姿勢に切換可能
    に設けてある藺草ハーベスタの収積構造であって、前記
    積載台(15)が放出のための所定傾斜姿勢に切換った状
    態で、放出藺草に対する前記側壁(37)の受止め面が収
    積面と同一平面内に位置する傾斜状態でかつ前記受止め
    面の下向き先端が地面に極接近する放出姿勢に前記側壁
    (37)を切換える機構(B)を設けてある藺草ハーベス
    タの収積構造。
JP10432588U 1988-08-05 1988-08-05 藺草ハーベスタの収積構造 Expired - Lifetime JPH0649163Y2 (ja)

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