JPH0649138B2 - 液体の膜分離方法 - Google Patents

液体の膜分離方法

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JPH0649138B2
JPH0649138B2 JP60238692A JP23869285A JPH0649138B2 JP H0649138 B2 JPH0649138 B2 JP H0649138B2 JP 60238692 A JP60238692 A JP 60238692A JP 23869285 A JP23869285 A JP 23869285A JP H0649138 B2 JPH0649138 B2 JP H0649138B2
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等 増田
直紀 大熊
利夫 山寺
一郎 中島
直道 森
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工業技術院長
日立プラント建設株式会社
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、液体の膜分離方法に係り、特に駆動装置によ
り回転される過膜を備えた装置における膜性能を回復
させるための液体の膜分離方法に関する。
〔従来技術〕
膜を用いた液体の処理は、廃水処理、純水装置、分離、
精製、濃縮、さらには近年膜型リアクタとしてバイオ分
野にも応用されている。膜を用いた液体処理における最
大の問題点は運転中における汚濁物の膜面堆積による膜
性能の低下が生じることである。特に廃水処理等のよう
に固形物を多く含む液を膜処理する場合、膜面への汚濁
物の堆積を防止する必要がある。膜面への汚濁物の堆積
を防止する方法には、第1に前処理により固形物を取り
除く方法、第2は膜面の堆積物を取り除き膜性能を回復
させる方法がある。第1の方法は、固形物が製品となる
場合には適用できない。一方、第2の方法にはスポンジ
ボール洗浄、フラツシング洗浄等の物理的な洗浄法、
酸、アルカリ、酸化剤等の薬液を用いる化学的な洗浄
法、酵素等の生化学的作用による洗浄法がある。これら
の膜性能回復方法は、それぞれの洗浄法を単独又は組合
せて行なわれている。しかしながらスポンジボール洗浄
による方法はスポンジボールにより汚濁物を剥ぎ取る方
法であるため、チューブ型の膜洗浄には適用できるが回
転平膜には適用することができない。またフラツシング
洗浄による方法は被処理液を大流量で流すことによつて
膜面におけるせん断応力を大きくし、膜面の汚濁物を剥
離させるものであるが、回転平膜では大流量の被処理液
を流動させるための動力が大きい問題がある。また被処
理液を回転平膜が設置された処理槽から抜き出し、回転
平膜を薬液に浸漬して膜性能を回復させる方法や回転平
膜を薬液に浸漬した状態で回転平膜を回転させて膜性能
を回復させる方法もある。しかしながらこのような薬液
による洗浄法では、大量の薬液を要する問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解消し、
回転平膜の過膜を有する装置に適用することができる
とともに大量の薬液を用いることなく容易に膜性能の回
復を行うことができる液体の膜分離方法を提供すること
にある。
〔発明の概要〕
本発明は、膜面に堆積した固形物を除去する手段として
膜面のせん断応力を大きくする点に着目し、過水側の
流路を閉とした状態で過膜の回転数を変化させ、ある
いは過膜の回転方向を正逆に変化させる等の過膜の
回転を制御するようにしたものである。
本発明において、液体膜分離装置は、過水の流路を形
成する中空回転軸の軸方向に所定の間隔をおいて複数枚
設置されるとともに中空回転軸と一体となつて回転する
過膜を備えており、この過膜は円板状に形成されて
いる。
回転過膜の回転制御時には、中空回転軸内の過水流
路に連通される流路を閉とした状態とする。過水側の
流路を閉とすると、被処理液が膜面を通過しない状態と
なり、この状態で回転過膜の回転制御を行うと、汚濁
物の剥離が効率的に進行し、膜性能が回復する。回転
過膜の回転数を制御する場合、通常の膜処理を行つてい
る状態で回転過膜の回転数を、通常の減速機のギヤ比
が1:10であること及び消費動力と洗浄回復効率を考
慮し、通常の膜処理の回転数の1/10〜5倍の範囲内で変
化させることにより、膜面のせん断応力を変化させ汚濁
物を剥離させることができる。また回転過膜の回転数
の増加、減少を繰り返すことによつて、汚濁物の剥離効
果を更に増大させることができる。更に回転過膜の回
転方向を正逆に変化させることも膜面の汚濁物の剥離に
効果があり、前記汚濁物の剥離操作すなわち洗浄操作
を、後記実施例1にある如く、所定時間毎に実施するこ
とが、膜面への汚濁物の堆積防止を継続的になしうるた
め好ましい。
また本発明において、回転過膜の回転制御と同時に次
のような操作を併用することもできる。すなわち、所定
の間隔をおいて配置された回転過膜の間隙にガス導入
管から空気、O2,N2,CH4等のガスを噴出させ、被処理
液中に発生する気泡により膜面を洗浄することができ
る。気泡による膜面の洗浄では膜面の汚濁物の剥離に有
効であるが、膜吸着物を除去することが困難である。こ
の場合には、酸、アルカリ、NaClOなどの酸化剤、又は
洗剤等から膜吸着物に成分に応じて選択し、これらの薬
液を被処理液に注入する。上記のようなガスや薬液によ
る膜面の洗浄時には回転過膜の回転制御による物理的
な剥離作用が付加されるのでガス量又は薬液を低減でき
る。
〔発明の実施例〕
実施例1 活性汚泥濃度1%の液を直径20cmの回転過平膜で処
理した。第1図に運転条件として回転過平膜の回転数
100r.p.m.操作圧力0.5kg/cm2で連続処理したときの
膜透過水量の経時変化をAで示している。また回転過
膜の回転数100r.p.m.操作圧力0.5kg/cm2で処理し、
1時間毎に1回、過水側の流路を閉じた状態で回転
過膜の回転数を500r.p.m.に変え、かつ1分間の気泡
噴出を行う処理を繰り返したときの膜透過水量の経時変
化をBで示している。第1図から明らかなように本実施
例(B)は膜透過水量が多く、かつ経時変化が少ないこと
から膜性能が十分に回復されていることがわかる。
実施例2 活性汚泥濃度1%の液を直径20cmの回転過平膜の回
転数50r.p.m.操作圧力0.5kg/cm2で5時間処理した後
の膜過水量は0.8m3/m2.dであつた。次いで過水側の
流路を閉じた状態でNaClOを200ppm含む10の液内
で回転過膜を100r.p.m.で回転させながら洗浄を行
つた。このときの膜透過水量は1.0m3/m2.dであつた。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、過水側の流路を閉じた
状態で回転過膜の回転を制御する洗浄操作を所定時間
毎に実施することによって、膜面の剪断力を所定時間毎
に大きくうなしうるため、膜面に堆積する固形物を効率
よく除去し、継続的に膜性能の回復を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来法と本発明における膜透過水量の経時変化
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 一郎 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 森 直道 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 審査官 山田 泰之 (56)参考文献 特開 昭48−65179(JP,A) 特公 昭49−31431(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過水の流路を形成する中空回転軸の軸方
    向に所定の間隔をおいて複数枚設置されるとともに中空
    回転軸と一体となって回転する過膜を備えた液体膜分
    離装置による液体の膜分離方法において、前記中空回転
    軸内の過水流路に連通される流路を閉とした状態で前
    記過膜の回転を制御する洗浄操作を、所定時間毎に実
    施することを特徴とする液体の膜分離方法。
  2. 【請求項2】前記過膜の回転を制御する操作が、その
    過膜の回転数を制御する操作である特許請求の範囲第
    (1)項記載の液体の膜分離方法。
  3. 【請求項3】前記過膜の回転を制御する操作が、その
    過膜の回転方向を正逆に変化させる操作である特許請
    求の範囲第(1)項記載の液体の膜分離方法。
JP60238692A 1985-10-25 1985-10-25 液体の膜分離方法 Expired - Fee Related JPH0649138B2 (ja)

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JPS6297607A JPS6297607A (ja) 1987-05-07
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GB1417973A (en) * 1971-12-06 1975-12-17 Danske Sukkerfab Separation apparatus
AU475129B2 (en) * 1972-04-07 1976-08-12 Opti-Holding Ag Slide fastener

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JPS6297607A (ja) 1987-05-07

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