JP2007222740A - 縦型分離膜モジュールの洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 分離膜に付着している懸濁成分の回収率が高い、洗浄方法の提供。
【解決手段】 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間である、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。
【選択図】 なし
【解決手段】 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間である、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、河川水や地下水等の天然水や各種排水等の原水を濾過するために用いる、縦型分離膜モジュールの洗浄方法に関する。
近年、浄水用の濾過設備として、従来のような凝集沈殿設備にかわって、分離膜モジュールを用いる方法が、設備費用や運転の容易さから、採用されるようになってきている。
一般に、分離膜モジュールを用いて濾過作業を続行すると、原水の懸濁成分や、遊離固形物、あるいは溶解有機物等が膜濾過面に付着し、膜の濾過能力を徐々に低下させ、最終的には膜濾過が不可能となる。このような濾過能力の低下を防止するために、一般的には、膜付着物の物理的、マニュアル的な除去作業が行われている。更に、これを自動化し機械的に物理的除去を行い定常作業化する場合もある。しかしながら、物理的洗浄では完全な除去は困難であり、また強度の物理的洗浄は、膜を損傷させやすく、膜の寿命も短く交換が必要となる。
膜の交換は、濾過作業の停止と透過水生産の停止を招く。このような濾過能力の低下を防止するために、薬液を注入させる方法や、殺菌剤を混入させた液で逆洗浄する方法等が提案されている(特許文献1、2)。特許文献3では、薬液を混入させて、濾過停止を定期的に行なう方法が提案されている。しかしながら、いずれの方法もかなりの労力と時間を要し、分離膜による浄水濾過装置のネックとなっている。
特許文献4では、原水側の2つの出入口から排出される洗浄水量に差を付ける逆圧洗浄方法が開示されており、実施例では、1分間の逆圧洗浄と、フラッシング洗浄が行われている。
特開平8−141375号公報
特開平8−24857号公報
特開2001−170456号公報
特開2005−7324号公報
本発明は、分離膜面に付着した懸濁成分を効率よく除去することができる縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、課題の解決手段として、
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間である、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間である、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
本発明の洗浄方法は、式:V2/V1>1.0で示される関係を満たすと共に、1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間になるように設定することにより、分離膜面に付着している懸濁成分を除去できるため、長期間、高い透水性能を維持することができる。
本発明の洗浄方法は、V2/V1=1.25〜2.0を満たすようできる。また、1回の洗浄に要する時間を67.5〜90秒とすることができるので、更に懸濁成分の除去性能を高めることができる。
なお、洗浄水の下部原水出入口及び上部原水出入口からの排出量が一定であるとき、V2/V1は、下部原水出入口からの洗浄水排出時間(T1)と上部原水出入口からの洗浄水排出時間(T2)の比率(T2/T1)と一致する。
請求項3の発明は、課題の他の解決手段として、
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ水の回収率が90%より高くなるように運転する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ水の回収率が90%より高くなるように運転する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
本発明の洗浄方法は、分離膜面に付着している懸濁成分の除去性能が高いため、式:V2/V1>1.0で示される関係を満たすと共に、水の回収率が90%より高い運転をすることができる。
本発明の洗浄方法は、V2/V1=1.25〜2.0を満たすようにすることで、更に効率よく分離膜面に付着している懸濁成分の除去性能を高めることができる。
請求項5発明は、課題の他の解決手段として、
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールをフラッシング洗浄する洗浄方法であり、
下部原水出入口から洗浄水を供給し、上部原水出入口から排出してフラッシング洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールをフラッシング洗浄する洗浄方法であり、
下部原水出入口から洗浄水を供給し、上部原水出入口から排出してフラッシング洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
請求項6の発明は、課題の他の解決手段として、
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
請求項1〜4のいずれかに記載の逆圧洗浄と、請求項5記載のフラッシング洗浄を組み合わせて洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
請求項1〜4のいずれかに記載の逆圧洗浄と、請求項5記載のフラッシング洗浄を組み合わせて洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法を提供する。
本発明では、逆圧洗浄とフラッシング洗浄を組み合わせることで、更に懸濁成分の回収率を高めることができる。
本発明の縦型分離膜モジュールの洗浄方法によれば、分離膜の洗浄による懸濁成分の除去性能が高いので、長期間、濾過運転をした場合でも、安定した透水性能を維持することができる。
図1により、本発明の実施の形態を説明する。図1は、縦型分離膜モジュールを含む膜分離システムの概念図である。
濾過運転時、原水ポンプ2を作動させ、原水タンク1の原水を膜モジュール(縦型分離膜モジュール)3に送って濾過し、濾過後の透過水は、透過水タンク4に送って貯水する。
膜モジュール(縦型分離膜モジュール)3は、ケーシング内に複数本の分離膜(中空糸膜)が縦置きに収容されたものであり、ケーシングと送液管となるパイプが連結された部分に、下部原水出入口11、上部原水出入口12及び透過水出口(洗浄水入口)13を有している。
分離膜は公知のものであり、逆浸透膜、ナノ濾過膜、限外濾過膜及び精密濾過膜等を挙げることができるが、限外濾過膜及び精密濾過膜が好ましい。分離膜の材質としては、酢酸セルロース、セルロース系、ポリアクリロニトリル系、ポリスルホン系、ポリオレフィン系等のものを挙げることができるが、セルロース系樹脂、特に逆洗効果が顕著に現れる酢酸セルロースが好ましい。
濾過運転の継続により、膜面に汚れ(懸濁成分)が付着することにより、透水速度が低下するため、分離膜の洗浄を行う。本発明では、分離膜の洗浄方法として、
(1)特定条件による逆圧洗浄
(2)フラッシング洗浄
(3)特定条件による逆圧洗浄とフラッシング洗浄を組み合わせた洗浄
を選択して適用する。
(1)特定条件による逆圧洗浄
(2)フラッシング洗浄
(3)特定条件による逆圧洗浄とフラッシング洗浄を組み合わせた洗浄
を選択して適用する。
(1)特定条件による逆圧洗浄
逆圧洗浄時、濾過運転を停止した後、洗浄ポンプ5を作動させ、貯水タンク4内の透過水を洗浄水として透過水出口(洗浄水入口)13から圧入し、分離膜面に付着している懸濁成分を除去する。そして、洗浄水は、下部原水出入口11及び上部原水出入口12から排出する。なお、洗浄水は、次亜塩素酸ナトリウム等を添加した、遊離塩素成分を1〜10ppm含有するものでもよい。
逆圧洗浄時、濾過運転を停止した後、洗浄ポンプ5を作動させ、貯水タンク4内の透過水を洗浄水として透過水出口(洗浄水入口)13から圧入し、分離膜面に付着している懸濁成分を除去する。そして、洗浄水は、下部原水出入口11及び上部原水出入口12から排出する。なお、洗浄水は、次亜塩素酸ナトリウム等を添加した、遊離塩素成分を1〜10ppm含有するものでもよい。
このとき、下部原水出入口11からの洗浄水排出量(V1)〔又は洗浄水の排出量が一定の場合の下部原水出入口11からの洗浄水排出時間T1〕と上部原水出入口12からの洗浄水排出量(V2)〔洗浄水の排出量が一定の場合の上部原水出入口12からの洗浄水排出時間(T2)〕の比率は、次式:V2/V1>1.0(又はT2/T1>1.0)で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間は60秒を超える時間になるように洗浄する方法を適用する。
V2/V1(又はT2/T1)は、1.25〜2.0が好ましく、1.5〜2.0がより好ましい。また1回の洗浄に要する時間は、60秒超〜90秒以内が好ましく、67.5秒〜90秒がより好ましく、75秒〜90秒が更に好ましい。
また、このとき、V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ水の回収率が90%より高くなるように洗浄する方法を適用することもできる。V2/V1は1.25〜2.0が好ましく、1.5〜2.0がより好ましく、水の回収率は95%以上が好ましい。
このような要件を満たすようにして洗浄することにより、膜の透水性能を高く維持することができる。
(2)フラッシング洗浄
フラッシング洗浄時、濾過運転を停止した後、洗浄ポンプ5を作動させ、貯水タンク4内の透過水を洗浄水として下部原水出入口11から供給し、上部原水出入口12から排出する。なお、洗浄水は、次亜塩素酸ナトリウム等を添加した、遊離塩素成分を1〜10ppm含有するものでもよい。
フラッシング洗浄時、濾過運転を停止した後、洗浄ポンプ5を作動させ、貯水タンク4内の透過水を洗浄水として下部原水出入口11から供給し、上部原水出入口12から排出する。なお、洗浄水は、次亜塩素酸ナトリウム等を添加した、遊離塩素成分を1〜10ppm含有するものでもよい。
(3)特定条件による逆圧洗浄とフラッシング洗浄を組み合わせた洗浄
逆圧洗浄とフラッシング洗浄の組み合わせは特に制限されるものではなく、例えば、一定時間の濾過運転と洗浄を1サイクルとするとき、
(i)1サイクルの洗浄において、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
(ii)1サイクルの洗浄ごとに、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
(iii)複数サイクルの洗浄ごとに、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
にすることができる。
逆圧洗浄とフラッシング洗浄の組み合わせは特に制限されるものではなく、例えば、一定時間の濾過運転と洗浄を1サイクルとするとき、
(i)1サイクルの洗浄において、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
(ii)1サイクルの洗浄ごとに、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
(iii)複数サイクルの洗浄ごとに、上記した逆圧洗浄と上記したフラッシング洗浄を、順不同にて、交互に1回又は2回以上行う組み合わせ、
にすることができる。
実施例1
図1に示す膜分離システムにて、濾過運転と洗浄を行った。分離膜モジュールとして、酢酸セルロース中空糸膜を1470本用いた膜面積3.5m2のFE10−FUC1583(ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社製)モジュールを使用して、河川表流水を濾過実験した。濾過運転は全量濾過方式で行い、原水を分離膜モジュール3の原水下部出入口11から入れ、透過水出入口13から排出した。排出流量は1.17m3/時間で行った。
図1に示す膜分離システムにて、濾過運転と洗浄を行った。分離膜モジュールとして、酢酸セルロース中空糸膜を1470本用いた膜面積3.5m2のFE10−FUC1583(ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社製)モジュールを使用して、河川表流水を濾過実験した。濾過運転は全量濾過方式で行い、原水を分離膜モジュール3の原水下部出入口11から入れ、透過水出入口13から排出した。排出流量は1.17m3/時間で行った。
(通常運転)
透過流速8m/日で90分間の濾過運転した後、透過量16m/日で60秒間の逆圧洗浄を1サイクルとして、これを繰り返して4日間濾過運転した。逆圧洗浄は、透過水出口(洗浄水入口)13から洗浄水(透過水;遊離塩素濃度で3〜5ppmになるように次亜鉛素酸ナトリウムを添加したもの)を供給し、洗浄水は、下部原水出入口11及び上部原水出入口12から排出した。洗浄水の透過量(分離膜の透過量)は16m/日と一定であり、下部原水出入口11からの排出時間は30秒(T1)、上部原水出口12からの排出時間は30秒(T2)の合計で60秒(T2/T1=1.0)であった。水の回収率は97.8%であった。4日間の連続運転後、懸濁成分が膜面に付着し、膜閉塞を起こしていた中空糸膜の本数は120本であった。
透過流速8m/日で90分間の濾過運転した後、透過量16m/日で60秒間の逆圧洗浄を1サイクルとして、これを繰り返して4日間濾過運転した。逆圧洗浄は、透過水出口(洗浄水入口)13から洗浄水(透過水;遊離塩素濃度で3〜5ppmになるように次亜鉛素酸ナトリウムを添加したもの)を供給し、洗浄水は、下部原水出入口11及び上部原水出入口12から排出した。洗浄水の透過量(分離膜の透過量)は16m/日と一定であり、下部原水出入口11からの排出時間は30秒(T1)、上部原水出口12からの排出時間は30秒(T2)の合計で60秒(T2/T1=1.0)であった。水の回収率は97.8%であった。4日間の連続運転後、懸濁成分が膜面に付着し、膜閉塞を起こしていた中空糸膜の本数は120本であった。
(本発明の逆圧洗浄を含む濾過運転)
上記した通常運転に引き続いて、同じ膜モジュールを用いて、透過流速8m/日で113分間の濾過運転した後、透過量16m/日で75秒間の逆圧洗浄を1サイクルとして、これを繰り返して19日間の連続濾過運転した。
上記した通常運転に引き続いて、同じ膜モジュールを用いて、透過流速8m/日で113分間の濾過運転した後、透過量16m/日で75秒間の逆圧洗浄を1サイクルとして、これを繰り返して19日間の連続濾過運転した。
逆圧洗浄は、透過水出口(洗浄水入口)13から洗浄水(透過水;遊離塩素濃度で3〜5ppmになるように次亜鉛素酸ナトリウムを添加したもの)を供給し、洗浄水は、下部原水出入口11及び上部原水出入口12から排出した。洗浄水の透過量は16m/日と一定であり、下部原水出入口11からの排出時間は30秒(T1)、上部原水出口12からの排出時間は45秒(T2)の合計で75秒(T2/T1=V2/V1=1.5)であった。19日間運転後、懸濁成分が膜面に付着し、膜閉塞を起こしていた中空糸膜の本数は16本であった。
(本発明のフラッシング洗浄を含む濾過運転)
上記した本発明の逆圧洗浄を含む濾過運転に引き続いて、同じ膜モジュールを用いて、透過流速8m/日で135分間の濾過運転した。
上記した本発明の逆圧洗浄を含む濾過運転に引き続いて、同じ膜モジュールを用いて、透過流速8m/日で135分間の濾過運転した。
フラッシング洗浄は、下部原水出入口11から洗浄水(透過水;遊離塩素濃度で3〜5ppmになるように次亜鉛素酸ナトリウムを添加)を供給し、上部原水出入口12から排出した。洗浄水の上部原水出入口12からの排出量は8m/日で、1分間行った。この濾過運転とフラッシング洗浄を1サイクルとして9日間運転後、懸濁成分が膜面に付着し、膜閉塞を起こしていた中空糸膜の本数は16本のままでであった。
1 原水タンク
3 縦型分離膜モジュール
4 透過水タンク
3 縦型分離膜モジュール
4 透過水タンク
Claims (6)
- 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ1回の洗浄に要する時間が60秒を超える時間である、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。 - 下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、V2/V1=1.25〜2.0を満たしている、請求項1記載の縦型分離膜モジュールの洗浄方法。
- 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
透過水出口から洗浄水を供給し、下部原水出入口及び上部原水出入口から排出して逆圧洗浄するとき、下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、次式:V2/V1>1.0で示される関係を有しており、かつ水の回収率が90%より高くなるように運転する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。 - 下部原水出入口からの洗浄水排出量(V1)と上部原水出入口からの洗浄水排出量(V2)の比率が、V2/V1=1.25〜2.0を満たしており、かつ水の回収率が90%より高くなるように運転する、請求項3記載の縦型分離膜モジュールの洗浄方法。
- 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールをフラッシング洗浄する洗浄方法であり、
下部原水出入口から洗浄水を供給し、上部原水出入口から排出してフラッシング洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。 - 少なくとも下部原水出入口、上部原水出入口及び透過水出口を有する縦型分離膜モジュールに、下部原水出入口から原水を供給して膜を通過させて濾過処理をした後、膜モジュールを逆圧洗浄する洗浄方法であり、
請求項1〜4のいずれかに記載の逆圧洗浄と、請求項5記載のフラッシング洗浄を組み合わせて洗浄する、縦型分離膜モジュールの洗浄方法。
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