JPH0648616B2 - 光導電膜 - Google Patents

光導電膜

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JPH0648616B2
JPH0648616B2 JP10053584A JP10053584A JPH0648616B2 JP H0648616 B2 JPH0648616 B2 JP H0648616B2 JP 10053584 A JP10053584 A JP 10053584A JP 10053584 A JP10053584 A JP 10053584A JP H0648616 B2 JPH0648616 B2 JP H0648616B2
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孝夫 栗山
幸男 高崎
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/26Image pick-up tubes having an input of visible light and electric output
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/10Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
    • H01J29/36Photoelectric screens; Charge-storage screens
    • H01J29/39Charge-storage screens
    • H01J29/45Charge-storage screens exhibiting internal electric effects caused by electromagnetic radiation, e.g. photoconductive screen, photodielectric screen, photovoltaic screen
    • H01J29/451Charge-storage screens exhibiting internal electric effects caused by electromagnetic radiation, e.g. photoconductive screen, photodielectric screen, photovoltaic screen with photosensitive junctions
    • H01J29/456Charge-storage screens exhibiting internal electric effects caused by electromagnetic radiation, e.g. photoconductive screen, photodielectric screen, photovoltaic screen with photosensitive junctions exhibiting no discontinuities, e.g. consisting of uniform layers

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、光導電形撮像管のターゲットに用いる光導電
膜の構造に関するもので、特に整流性接触形光導電膜の
光応答特性のうち、撮像管起動直後の感度の変動を低減
しうる光導電膜に関する。
〔発明の背景〕
すでに知られているように、非晶質Seは光導電性を示
し、n型導電性の信号電極と組み合わせることにより、
整流性接触形の光導電膜を作ることができる。この場
合、Seは長波長光に対する感度を持たないので、これ
を改善するためSe膜の一部にTeを添加する方法がと
られている。
(特許第902189号)(特許第1083551号)
(特許第1100053号) また、強い光に対する焼付を低減するため、Se膜の一
部にGaF,MoO,In等を添加する方法
がとられている。(特開昭57−197876号)。第
1図に従来術によるターゲットの原理的構造図を示す。
図において1は透光性基板、2は透明導電膜、3はP型
光導電膜増感部分、4はp型光導電膜でターゲットの蓄
積容量を減少させる層、5は電子ビームのランデイング
を補助するための層である。p型光導電膜増感部分3は
Se,As,GaF,p型光導電膜4はSe,As、
ビームランデイング補助層5はSbで構成されて
いる。第2図は、第1図におけるp型光導電膜増感部分
3の膜厚方向の成分分布の一例を示したものである。こ
の例では感度を増すためのTeは透明導電膜2との界面
にあたる膜厚ゼロの位置には全く存在せず(aの部
分)、膜厚500Åの部分から急速に濃度を増し、膜厚
1000Åにわたつて添加されている(bの部分)。a
およびbの部分に添加されているAsは、Seの熱的安
定性を高めるためのものである。Cの部分には、Se中
で電子を補獲する深い準位を形成すると考えられるAs
と、Se中で電子を捕獲して負の空間電荷を形成するた
めのGaFが添加されている。このcの部分によつて
強い光に対する焼付を低減するとともに、増感効果を高
めている。Asの濃度は膜厚1000Åにわたつて一様
な勾配で減少している。GaFの濃度は膜厚1000
Åにわたつて一様に分布している。このような構造を持
つターゲットは長波長光に対する感度を増加させ、強い
光に対する焼付を低減させるという目的は達しており、
残像、解像度等撮像管として通常要求される特性は良好
である。しかし、このターゲットには、負の空間電荷を
形成する領域の膜厚が厚いと撮像管起動直後の感度の変
動が大きいという欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、撮像管起動直後に生じる感度の変動を
低減したターゲットを提供することにある。
〔発明の概略〕
増感効果を損なうことなく撮像管起動直後の感度の変動
を減少するという前記の目的を達成するため、本発明に
おいては、従来考えられているSe中で電子を捕獲する
準位を形成して増感効果を高めるための層を薄くするこ
とを骨子とする。
本発明によれば、第2図a,bの部分(感光層)で入射
光により生成されたキャリアは、cの部分(以下、増感
補助層と呼ぶ)を組み合わせることによって、信号電流
として有効に取り出されるが、この部分の膜厚をたとえ
ば50〜90Åにすることにより、従来提案されている
膜厚に比べ、増感効果を損なうことなく撮像管起動直後
の感度の変動を低減できることが明らかになつた。
第3図は、本発明を説明するための成分分布の一例であ
る。以下、本発明の説明中の成分比は重量比で表示す
る。第3図の例では、Teは透明導電膜との界面にあた
る膜厚ゼロの位置には全く存在せず(a′の部分)、膜
厚500Åの部分から急速に濃度を増し、30%の濃度
で膜厚1000Åにわたつて添加されている(b′の部
分)。ASはa′の部分には6%、b′の部分には3%
の濃度で膜厚方向に一様に分布している。このTe,A
sの構成は原理的には第2図の場合と同じである。第2
図と異なるのは、増感補助層c′の部分である。c′の
部分の膜厚は50Å、その部分のAs濃度は20%で膜
厚方向に一様に分布している。又、c′の部分には、G
aFが1500ppmの濃度で膜厚方向に一様に分布し
ている。
第3図の例では、As及びGaFは膜厚方向に一様な
濃度でc′の部分全体に分布しているが、必ずしも一様
である必要はなく、濃度変化をもつていてもかまわな
い。たとえばc′の部分全体にわたつてAsとGaF
の両者が同時に添加されていなくてもかまわない。ま
た、第3図の例では、c′の部分をSe,As,GaF
で構成しているが、本発明によればこの部分の少くと
も一部にTeを含んでいてもかまわないし、その濃度は
膜厚方向に一様に分布してもよく、濃度変化を持つてい
ても良い。また、Asの代りに、Se中で深い電子捕獲
準位を形成すると考えられる物質、すなわちBi,S
b,Ge,Sのいずれか、またはAsと上記元素から成
る群の中から選ばれた複数の元素であつても良い。必要
なことは、c′の部分の膜厚を20Å以上500Å以
下、さらに好ましくは50Å以上500Å以下とし、こ
のc′の部分の少くとも一部に、Se中で負の空間電荷
を形成するような物質、すなわちCuO,In
SeO,V,MoO,WO,GaF,I
nF,Zn,Ga,In,Cl,I,Brから成る群
から選ばれた少くとも1者を膜厚20Å以上90Å以下
の領域にわたつて含有せしめることである。c′の部分
に添加するSe中で深い電子捕獲準位を形成する物質の
濃度は1%以上30%以下、負の空間電荷を形成するよ
うな上記物質の濃度は10ppm以上1%以下が好まし
く、濃度が上記以下の場合は増感補助層としての効果が
そこなわれて撮像管起動直後の感度が低下する方向に変
動し、逆に上記以上の場合は増加方向の感度変動が大き
くなつてしまう。
すでにまた、信号電流の大部分を生成する領域a′,
b′の部分に、浅い準位を形成するような弗化物Li
F,CaF等を添加することにより、強い光に対する
残像を改良する方法(特願昭54−71767号)が提
案されているが、この方法と本発明を組み合わせても、
上記強い光に対する残像改善効果を損なうことなく、本
発明の目的である撮像管起動直後の感度の変動を低減す
ることができる。
以下、本発明による光導電膜の構造を実施例に従つて説
明する。
〔発明の実施例〕
実施例1 ガラス基板上に酸化スズを主体とする透明導電膜を形成
し、さらに整流性接触補助層としてGeOを200
Å,CeOを200Åの厚さに3×10−6Torr
の真空中で蒸着する。その上に第1層としてSe,As
Seを別々の蒸着ポートから100〜500Åの厚
さに蒸着する。このAs濃度は6%とし、膜厚方向に一
様に分布させる。続いてSe,AsSe,Teを別
々の蒸着ポートから蒸発させ、500〜1000Åの厚
さの第2層を形成する。このときTe濃度は35〜25
%,As濃度は2%で膜厚方向に一様に分布させる。第
2層の上に増感補助層として、Se,As,In
からなる第3層を50〜90Åの厚さに蒸着する。第3
層を蒸着する場合、Se,AsSe,In
別々の蒸着ボートから同時に蒸発させる。このときAs
濃度は20%、In濃度は500ppmで膜厚方向
に一様に分布させる。第3層の上に第4層としてSeと
AsSeを同時に蒸着し、全体の膜厚が6μmとな
るようにする。このとき、第4層のAs濃度は2%と
し、膜厚方向に一様に分布させる。第1層から第4層ま
では2×10−6Torrの真空中で蒸着する。第4層
の上にビームランデイング補助層として、2×10−1
Torrのアルゴン雰囲気中でSbを1000Å
の厚さに蒸着する。
実施例2 ガラス基板上に酸化スズを主体とする透明導電膜を形成
し、その上に第1層としてSe,AsSeをそれぞ
れ別々の蒸着ボートから300Åの厚さに蒸着する。A
s濃度は6%で膜厚方向に一様に分布させる。第1層の
上に第2層としてSe,AsSe,Teをそれぞれ
別々の蒸着ポートから蒸発させ500Åの厚さに蒸着す
る。Te濃度は35%、As濃度は2%で膜厚方向に一
様に分布させる。第2層の上に第3層を蒸着する。第3
層は、まず前半部として50Åの厚さにSe,As
,Inをそれぞれ別々の蒸着ボートにより蒸
着する。この部分のAs濃度は25%,In濃度
は300ppmで膜厚方向に一様に分布させる。さらにそ
の上に第3層の後半部として30Åの厚さにSe,As
Se,Inをそれぞれ別々の蒸着ボートによ
り蒸着する。As濃度は3%、In濃度は300
ppmで膜厚方向に一様に分布させる。この第3層の前半
部と後半部を合わせて増感補助層とする。次にSe,A
sよりなる第4層を蒸着し、全体の膜厚を4μmとす
る。第4層のAs濃度は3%とし、膜厚方向に一様に分
布させる。第1層から第4層までの蒸着は2×10−6
Torrの真空中で行なう。第4層の上に3×10−1
Torrのアルゴン雰囲気中でSbを750Åの
厚さに蒸着する。
実施例3 ガラス基板上に酸化インジウムを主体とする透明導電膜
を形成し、さらに整流性接触補助層としてCeOを3
×10−6Torrの真空中で300Åの厚さに蒸着す
る。その上に第1層としてSe,AsSeを別々の
蒸着ボートから200Åの厚さに蒸着する。このときA
s濃度は3%で膜厚方向に一様に添加する。続いて第2
層としてSe,AsSe,Teを別々の蒸着ボート
から600Åの厚さに蒸着する。このときTe濃度は3
0%、As濃度は3%とし、膜厚方向に一様に分布させ
る。第1層、第2層で感光層を形成する。第2層の上に
増感補助層として、Se,As,GaFよりなる第3
層を蒸着する。第3層を蒸着する場合、まずSeとAs
Seを別々の蒸着ボートから20Åの厚さに蒸着す
る。このときAs濃度は25%で膜厚方向に一様に分布
させる。さらにその上に、Se,AsSe,GaF
を別々の蒸着ボートから50Åの厚さに蒸着する。こ
のときAs濃度は2%、GaF濃度は1000ppmで
膜厚方向に一様に分布させる。以上で第3層の蒸着を終
る。続いて第4層を蒸着する。第4層はSeとAs
を別々の蒸着ボートから同時に蒸着し、第1層から
第4層までの膜厚が5μmとなるようにする。第4層の
As濃度は2%で膜厚方向に一様に分布させる。第4層
までの蒸着は3×10−6Torrの真空中で行なう。
第4層の上に、2×10−1Torrのアルゴン雰囲気
中でSbを1000Åの厚さに蒸着する。
実施例4 ガラス基板上に酸化インジウムを主体とする透明導電膜
を形成し、さらに整流性接触補助層として、CeO
200Åの厚さに蒸着する。この蒸着は2×10−6
orrの真空中で行なう。続いて第1層の蒸着を次の手
順で行なう。まず、Se,AsSe,LiFを別々
の蒸着ボートから80〜300Åの厚さに蒸着する。こ
のときAs濃度は6%、LiF濃度は1000ppmと
し、膜厚方向に一様に分布させる。さらにこの上に、S
e,AsSe,LiFを別々の蒸着ボートから、6
0Åの厚さに蒸着する。この場合のAs濃度は10%、
LiF濃度は6000ppmで膜厚方向に一様に分布させ
る。以上で第1層の蒸着を終る。第1層の上に第2層を
蒸着する。第2層はまず、Se,AsSe,Te,
LiFを別々の蒸着ボートから250Åの厚さに蒸着す
る。このときのAs濃度は2%、Te濃度は33%、L
iF濃度は3000ppmで膜厚方向に一様に分布させ
る。さらにその上に、Se,AsSe,Teを別々
の蒸着ボートから250Åの厚さに蒸着する。この場合
のAs濃度は2%、Te濃度は33%で膜厚方向に一様
に分布させる。以上で第2層の蒸着を終る。次に第3層
を蒸着する。第3層はまず、Se,AsSe,Ga
を別々の蒸着ボートから50Åの厚さに蒸着する。
このときのAs濃度は20%、GaF濃度は1500
ppmで膜厚方向に一様に分布させる。さらにその上に、
Se,AsSeを別々の蒸着ボートから300〜4
50Åの厚さに蒸着する。この場合のAs濃度は10%
で膜厚方向に一様に分布させる。以上で増感補助層とな
る第3層の蒸着を終り、続いてSe,Asよりなる第4
層を蒸着する。第4層は、Se,AsSeを別々の
蒸着ボートから蒸着し、第1層から第4層までの膜厚が
全体で6μmになるようにする。第4層のAs濃度は
2.5%とし、膜厚方向に一様に分布させる。第1層か
ら第4層までの蒸着は2×10−6Torrの真空中で
行なう。続いてビームランデイング補助層として、2×
10−1Torrのアルゴン雰囲気中でSbを7
50Åの厚さに蒸着する。
実施例5 ガラス基板上に酸化スズを主体とする透明導電膜を形成
し、その上に第1層として、Seを80〜300Åの厚
さに蒸着する。続いてSeとTeをそれぞれ別々の蒸着
ボートから蒸着し、膜厚600Åの第2層を形成する。
この場合、Te濃度は30%で膜厚方向に一様に分布さ
せる。次に第3層として、SeとInを別々の蒸
着ボートから90Åの膜厚に蒸着する。この場合、In
濃度は1000ppmで膜厚方向に一様に分布させ
る。第3層の上にSeを膜厚4μm蒸着する。第1層か
ら第4層までは2×10−6Torrの真空中で蒸着す
る。第4層の上に2×10−1Torrのアルゴン雰囲
気中でSbを1000Å蒸着し、電子ビームラン
デイング補助層を形成する。なお、上記の第1層から第
4層にわたつてAsまたはGeを10%以下添加すれ
ば、Seの結晶化が防止されて熱的安定性を向上するこ
とができる。
実施例6 ガラス基板上に酸化インジウムを主体とするる透明導電
膜を形成し、さらに整流性接触補助層としてGeO
200Å,CeOを200Åの厚さに3×10−6
orrの真空中で蒸着する。その上に第1層として、S
e,AsSeを別々の蒸着ボートから80〜300
Åの厚さに蒸着させる。このときのAs濃度は5%で膜
厚方向に一様に分布させる。次にSe,AsSe
Teを別々の蒸着ボートから蒸発させ、500〜100
0Åの膜厚の第2層を形成する。このときTe濃度は3
5〜25%、As濃度は3%で膜厚方向に一様に分布さ
せる。第2層の上に増感補助層として第3層を蒸着す
る。第3層は、まず前半部として、Se,As
,Teをそれぞれ別々の蒸着ボートにより50〜2
0Åの膜厚に蒸着する。この場合、As濃度は3〜10
%、Te濃度は40〜20%で、いずれも膜厚方向に一
様に分布させる。続いて第3層後半部として、Se,A
Se,Inを別々の蒸着ボートによ20〜
70Åの膜厚に蒸着する。このときのAs濃度は20
%、In濃度は500ppmで膜厚方向に一様に分
布させる。以上の前半部と後半部で、その合計膜厚が5
0〜100Åの第3層を構成する。続いて、Se,As
よりなる第4層を蒸着し、全体の膜厚が6μmとなるよ
うにする。第4層のAs濃度は2%とし、膜厚方向に一
様に分布させる。第1層から第4層までの蒸着は2×1
−6Torrの真空中で行なう。第4層の上に3×1
−1Torrのアルゴン雰囲気中でSbを10
00Åの厚さに蒸着する。
実施例7 ガラス基板上に酸化インジウムを主体とする透明導電膜
を形成し、さらに整流性接触補助層として、CeO
3×10−6Torrの真空中で300Åの厚さに蒸着
する。その上に第1層として、Se,AsSeをそ
れぞれ別々の蒸着ボートで200Åの厚さに蒸着させ
る。このときのAs濃度は3%で膜厚方向に一様に分布
させる。次に第2層として、Se,AsSe,Te
を別々の蒸着ボートから同時に蒸着させ600Åの厚さ
に蒸着する。この場合、Te濃度は33%、As濃度は
3%で膜厚方向に一様に分布させる。第2層の上に第3
層を蒸着する。第3層は、まず前半部として、Se,A
Se,Te,GaFをそれぞれ別々のボートで
30Åの厚さに蒸着する。このときのTe濃度は10〜
25%、As濃度は3%、GaF濃度は1500ppm
で膜厚方向に一様に分布させる。続いて第3層後半部と
して、Se,AsSe,GaFを別々の蒸着ボー
トから30Åの厚さに蒸着する。この場合のAs濃度は
10〜20%、GaF濃度は1000ppmで膜厚方向
に一様に分布させる。以上で合計膜厚が60Åの第3層
の蒸着を終る。次に第4層を蒸着する。第4層は、Se
とAsSeを別々の蒸着ボートから同時に蒸着し、
第1層から第4層までの膜厚が5μmとなるようにす
る。第4層のAs濃度は2%で膜厚方向に一様に分布さ
せる。第4層までの蒸着は3×10−6Torrの真空
中で行なう。第4層の上に4×10−1Torrのアル
ゴン雰囲気中でSbを500Åの厚さに蒸着す
る。
〔発明の効果〕
本発明を実施することにより、撮像管起動直後に生じる
感度の変動を改善することができる。この効果の物理的
解釈はまだ十分解明されてはいないが、増感補助層(第
3層)の膜厚を20〜500Åと薄くすることによつ
て、その部分で光により励起された電子が準位に捕獲さ
れにくくなり、撮像管起動直後の感度変動の原因となる
増感補助層内の空間電荷の変化を抑制できたためと考え
られる。
第4図は、Se中で負の空間電荷を形成するための物質
を添加する領域の膜厚と感度の変動の関係を示したもの
である。物質を添加する領域の膜厚が100Å以上では
感度の変動が大きくなり始める。また、この膜厚が薄い
場合には、安定にその効果を得ることが困難である。望
ましい膜厚は20Å以上90Å以下である。
第5図は撮像管起動直後の感度の変動を示したものであ
る。横軸は増感補助層の膜厚、縦軸は感度の変動を示し
ている。第5図では、増感補助層の膜厚が厚すぎる場
合、感度変動が正方向に激増し、逆に膜厚が薄すぎる場
合は負方向に増加している。望ましい膜厚は20Å以上
500Å以下である。
なお、本発明は撮像管ターゲツトに対してなされたもの
であるが、同様の材料を用いた受光素子にも応用できる
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術による撮像管ターゲツトの原理的構造
図、第2図は第1図に示した撮像管ターゲツトの増感領
域の成分分布の一例を示す図、第3図は本発明による撮
像管ターゲツトの一部分の成分分布の一例を示す図、第
4図ならびに第5図は撮像管起動直後の感度の変動を示
す図である。 1……透光性基板、2……透明導電膜、3……p型光導
電膜増感部分、4……p型光導電膜、5……ビィームラ
ンディング補助層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 孝夫 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会総合技術研究所内 (72)発明者 高崎 幸男 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平井 忠明 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 野中 育光 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 井上 栄典 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (56)参考文献 特開 昭59−132541(JP,A) 特開 昭57−80637(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の入射側から、互いに接して設けられた
    第1セレン層と、テルルを含有する第2セレン層と、第
    3セレン層との積層膜からなる増感部を備えた光導電膜
    において、 上記第3セレン層の少なくとも一部に設けられ、20Å
    〜90Åの範囲の厚さを有し、セレンの中で負の空間電
    荷を形成する酸化物であって、In以外の酸化物
    と、セレンの中で負の空間電荷を形成する弗化物と、II
    族、III族又はVII族に属し且つセレンの中で負の空間電
    荷を形成する元素とから成る群から選ばれた少なくとも
    一者を、重量比の平均で10ppm以上1%以下の濃度で
    含有する空間電荷層を有することを特徴とする光導電
    膜。
  2. 【請求項2】光の入射側から、互いに接して設けられた
    第1セレン層と、テルルを含有する第2セレン層と、第
    3セレン層との積層膜からなる増感部を備えた光導電膜
    において、 上記第3セレン層の少なくとも第2セレン層と接する領
    域に設けられ、20Å〜90Åの範囲の厚さを有し、セ
    レンの中で負の空間電荷を形成するInを重量比
    の平均で10ppm以上1%以下の濃度で含有する空間電
    荷層を有することを特徴とする光導電膜。
  3. 【請求項3】上記酸化物は、CuO、SeO、V
    、MoO及びWOから成る群より選ばれた少なく
    とも一者であり、上記弗化物は、GaF又はInF
    の少なくとも一者であり、上記元素は、Zn、Ga、I
    n、Cl、I及びBrからなる群より選ばれた少なくと
    も一者であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の光導電膜。
  4. 【請求項4】上記第3セレン層の厚さは、20Å以上5
    00Å以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項乃至第3項の何れかに記載の光導電膜。
  5. 【請求項5】上記第3セレン層は、セレンの中で深い電
    子捕獲準位を形成する物質を含有することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項乃至第4項の何れかに記載の光導
    電膜。
  6. 【請求項6】上記物質は、As、Bi、Sb、Ge及び
    Sからなる群の中から選ばれた単数または複数の元素か
    らなり、上記第3セレン層は該物質を平均で1重量%以
    上30重量%以下の濃度で含有することを特徴とする特
    許請求の範囲第5項記載の光導電膜。
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