JPH0648356U - 薄型コイルの保持基板 - Google Patents

薄型コイルの保持基板

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JPH0648356U
JPH0648356U JP8968492U JP8968492U JPH0648356U JP H0648356 U JPH0648356 U JP H0648356U JP 8968492 U JP8968492 U JP 8968492U JP 8968492 U JP8968492 U JP 8968492U JP H0648356 U JPH0648356 U JP H0648356U
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coil
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thin
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pattern plate
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隆祐 東
元秦 有賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属パターン板の切り残りによる絶縁不良を
解消することができる薄型コイルの保持基板を提供す
る。 【構成】 所定のパターン形状に形成された金属パター
ン板31と薄型コイルKを保持するためのコイル収納凹
部33を有するコイル枠体32とを重畳状態で一体に形
成し、コイル枠体32から外れた部分の金属パターン板
31を切断する際、金属パターン板31のコイル枠体3
2から外れた部分に対応したコイル枠体32の壁部に切
欠き部36を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、面対向型モータ等に適用可能な薄型コイルの保持基板に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、面対向型モータ等の薄型化を図るために、導電板を筒状に巻回して巻線 体を構成し、この巻線体を複数個環状に配列してこれらを絶縁モールド成形し、 このモールド成形物を巻線体を横断する方向にスライスするもの、或いは、導電 板を筒状に巻回してなる巻線体を横断する方向にスライスすることにより駆動コ イルとして薄型コイル(スライスコイル)を用いたものがある。
【0003】 図6乃至図8は、斯かる薄型コイルの保持基板を示す。図6において、正方形 状の金属パターン板1にはプレス又はエッチング等の方法により結線パターン2 が形成されている。
【0004】 この際、最終的に必要とする完全な結線パターン2が残るように打ち抜くと、 結線パターン2の一部が金属パターン板1から分離してしまうので、この結線パ ターン2は最終的なパターンではなく、金属パターン板1の本体部分と結線パタ ーン2との間の適所にパターン保持部4,5を残した不完全なパターンとなって いて、金属パターン板1の本体部分と結線パターン2とがパターン保持部4,5 で一体に連結された形となっている。
【0005】 また、結線パターン2の内周面には略リング状の結線パターン12があり、こ の結線パターン12から放射状に延びた端子部8及びこれに続くパターン保持部 7によって結線パターン2と結線パターン12とが一体に連結されている。
【0006】 このように、結線パターン2,12を形成した金属パターン板1の結線パター ン2の片面側には、図7に示すように、絶縁樹脂を射出して結線パターン2と一 体化したコイル枠体3を有する。
【0007】 コイル枠体3は、金属パターン板1の結線パターン12の部分も覆っている。 樹脂形成の際、後の工程で薄型コイルKの配置を容易にするため、コイル枠体3 の周方向に一定の間隔で薄型コイルKの平面形状に合わせたコイル収納凹部10 をコイル数に合わせて複数箇所に形成する。
【0008】 このようにして得られた金属パターン板1の片面を樹脂からなるコイル枠体3 と一体成形したものは、図8に示すように、結線パターン2及び結線パターン1 2の上面及び両面側がコイル枠体3の成形樹脂によって覆われ、各結線パターン 2,12の下面はコイル枠体3から露出している。
【0009】 図6に示すように、金属パターン板1のコイル枠体3との一体成形部、特に、 結線パターン2の部分には多数の突起11が設けられている。
【0010】 この多数の突起11は、結線パターン2の外周縁と内周縁の両側に形成されて いる。従って、上述したように、樹脂を射出して結線パターン2と一体化したコ イル枠体3を形成したとき、成形樹脂が突起11の周囲を取り囲み、結線パター ン2とコイル枠体3との密着強度が強くなる。最も、結線パターン2の表面を粗 くしておけば、突起11を設ける必要なく結線パターン2とコイル枠体3との密 着強度を確保することができる。
【0011】 このようにしてコイル枠体3を樹脂で形成した後、金属パターン板1の各パタ ーン保持部4,5をプレスパンチで切り離し、コイル枠体3を金属パターン板1 から切り離す。
【0012】 コイル枠体3は、金属パターン板1の結線パターン2,12の部分をインサー ト成形するため、コイル枠体3によって結線パターン2が一体に保持された状態 で薄型コイルの保持基板が完成される。
【0013】 このようにして構成された薄型コイルの保持基板は、各コイルの巻始めと接す るコイル収納凹部10内の端子部8と、各コイルの巻終りと接するコイル収納凹 部10内の端子部9を折り曲げて、コイルを実装し易いようにフォーミングする 。各コイル収納凹部10には、予め所定の形状に巻回された薄型コイルKを挿入 する。
【0014】 このとき、薄型コイルKの巻始めと巻終りの絶縁被覆(図示せず)を剥がして おき、続いてリフロー半田付けを行えば、薄型コイルKの巻始めが端子部8に、 薄型コイルKの巻終りが端子部9に夫々半田付けされて薄型コイルKの結線が完 了する。
【0015】 ちなみに、図示例では、各薄型コイルKが3相Y形に結線される。リフロー半 田付けで各薄型コイルKが結線パターン2,12に結合されることにより、各薄 型コイルKはコイル枠体3と実質的に一体化されることになるが、各薄型コイル Kをコイル枠体3により強固に一体化するために、各薄型コイルKをコイル枠体 3に接着してもよい。
【0016】 このように構成された薄型コイルの保持基板は、周知の通り、モータのステー タ基板に取り付けられて、偏平なロータマグネットと対向配置される。結線パタ ーン2はステータ基板の配線パターンに半田付けなどによって接続され、これに よって各薄型コイルが外部回路に接続される。そして、ロータマグネットの回転 位置に応じて各薄型コイルKへの通電を切り換えることにより、ロータマグネッ トを含むロータを回転駆動させることができる。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のように構成された薄型コイルの保持基板にあっては、金属パ ターン板1のプレス切断部周辺には所謂Dカット部を有しており、切断部の金属 パターン板1の残り(切り代)がモータの金属リングと接触して絶縁不良となり 易いという問題があった。
【0018】 本考案は上記事情に鑑みなされたものであって、金属パターン板の切り残りに よる絶縁不良を解消することができる薄型コイルの保持基板を提供することを目 的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本考案は、その目的を達成するため、所定のパターン形状に形成された金属パ ターン板に、薄型コイルを保持するためのコイル収納凹部を有するコイル枠体を 重畳状態で一体に形成し、前記コイル枠体から外れた部分の金属パターン板を切 断してなる薄型コイルの保持基板において、前記金属パターンの外れた部分に対 応したコイル枠体の壁部に複数以上の切欠き部を形成したことを要旨とする。
【0020】
【作用】
このような構成においては、金属パターンが外方へ突出するコイル枠体の壁部 に切欠き部が設けられていることにより、金属パターン板の切り残りによる絶縁 不良を解消することができる。
【0021】
【実施例】
次に、本考案の薄型コイルの保持基板の実施例を図1乃至図5に基づいて説明 する。
【0022】 図1は本考案の薄型コイルの保持基板を示す平面図、図2は同じく図1A−A 線に沿う断面図、図3は同じく底面図、図4(A)は本考案の薄型コイルの保持 基板の要部の拡大図、図4(B)は同じく断面図、図5は本考案の薄型コイルの 保持基板を実装したモータの断面図である。
【0023】 図1乃至図3において、31は所定の結線パターン状に加工された金属パター ン板、32はコイル枠体、33は金属パターン板31に薄型コイルKの形状に沿 って形成された複数のコイル収納凹部である。なお、この金属パターン板31と コイル枠体32とは一体に成形されているが、その成形は上述した従来技術と同 様であるためその説明を省略する。
【0024】 このコイル収納凹部33の薄型コイルKの電極端子周辺に位置した側壁には、 図4(A),(B)に示すように、半田案内テーパ部34を有する半田溝35が 形成されている。
【0025】 このことにより、コイル収納凹部33内に薄型コイルKを挿入し、半田溝35 の半田案内テーパ部34にペースト状の半田を案内させつつコイル収納凹部33 内に薄型コイルKを固定すると共に、金属パターン板31と電気的に接続させる 際に、実際の半田付け端子に比べて比較的大きな径のディスペンサーニードルを 使用することができるばかりでなく、確実かつ安定した半田供給が行え、しかも 飛散した半田中のフラックスを回収することができるという利点を有する。
【0026】 一方、金属パターン板31のプレス切断される部分に対応したコイル枠体32 の周辺の壁部には切欠き部36が形成されている。
【0027】 この切欠き部36は、その内部で金属パターン板31が切断されているため、 切断した金属パターン板31の切り残りが切欠き部36の中に入り、図5に示す ように、保持機構をモータ37に実装した際、金属リング38の内周面と接触し 易くなる。また、金属リング38を保持機構に嵌めた場合にも同様に、若干の切 り残しを内側に向けて折り込むことで更に接触を防ぐことができる。更に、接着 の際には、この切欠き部を基点に接着剤を流し込むことができるため、接着作業 を容易に行うことができる。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の薄型コイルの保持基板にあっては、金属パター ンの外れた部分に対応したコイル枠体の壁部に複数以上の切欠き部を形成したこ とにより、金属パターン板の切り残りによる絶縁不良を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の薄型コイルの保持基板の平面図であ
る。
【図2】同じく図1A−A線に沿う断面図である。
【図3】同じく底面図である。
【図4】(A)は本考案の薄型コイルの保持基板の要部
の拡大図、(B)は同じく断面図である。
【図5】本考案の薄型コイルの保持基板を実装したモー
タの断面図である。
【図6】従来の金属パターン板の平面図である。
【図7】同じく、金属パターン板にコイル枠体を一体成
形した平面図である。
【図8】図7の拡大断面図である。
【符号の説明】
31 金属パターン板 32 コイル枠体 33 コイル収納凹部 36 切欠き部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターン形状に形成された金属パ
    ターン板に、薄型コイルを保持するためのコイル収納凹
    部を有するコイル枠体を重畳状態で一体に形成し、前記
    コイル枠体から外れた部分の金属パターン板を切断して
    なる薄型コイルの保持基板において、 前記金属パターンの外れた部分に対応したコイル枠体の
    壁部に複数以上の切欠き部を形成したことを特徴とする
    薄型コイルの保持基板。
JP1992089684U 1992-12-04 1992-12-04 薄型コイルの保持基板 Expired - Fee Related JP2590220Y2 (ja)

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JPH0648356U true JPH0648356U (ja) 1994-06-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002069477A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Substrat d'excitation de machine electrique rotative

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002069477A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Substrat d'excitation de machine electrique rotative

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