JPH0648341B2 - 遮光羽根のカシメ方法 - Google Patents

遮光羽根のカシメ方法

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JPH0648341B2
JPH0648341B2 JP18823985A JP18823985A JPH0648341B2 JP H0648341 B2 JPH0648341 B2 JP H0648341B2 JP 18823985 A JP18823985 A JP 18823985A JP 18823985 A JP18823985 A JP 18823985A JP H0648341 B2 JPH0648341 B2 JP H0648341B2
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JP
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light
crimping
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caulking
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JP18823985A
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JPS6247628A (ja
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博信 加藤
隆 松原
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、カメラなどのシャッタや絞りに用いられる遮
光羽根にカシメピンをカシメ付ける方法に関するもので
ある。
(発明の背景) フォーカルプレンシャッタのうちスクエアー型と呼ばれ
るものやレンズシャッタに用いられる遮光羽根は、平行
運動や回転運動を行なうことにより光路を遮断または開
放する。また、レンズの絞り羽根も回転運動を行なうこ
とにより光量を増減する。そして、これらの遮光羽根や
絞り羽根(以下、後者も含めて遮光羽根または単に羽根
という)を運動させるために、これらの羽根はアームに
よって支えられている。この場合、羽根とアームとは互
いに回動自在となるようにカシメピンによって連結され
ている。
次に、このカシメピンについて第4図に基づき説明す
る。第4図において、カシメピン1に形成されたカシメ
用段差部2は傾斜しているため、遮光羽根3に設けられ
たカシメピン挿通用孔4の周辺部分は、予め円錐状のく
ぼみにプレス形成されており、前記段差部2の傾斜に合
わせて傾いている。カシメ作業は次のように行われる。
まず、カシメピン1をアーム5のカシメピン軸支孔6に
差し込み、さらに、遮光羽根3に設けられたカシメピン
挿通用孔4に差し込む。次に、カシメピン1のカシメ用
輪体部7を、第4図に示すように押し潰して遮光羽根3
をカシメ用輪体部7とカシメ用段差部2との間に挟み込
むことで、遮光羽根3とカシメピン1とのカシメを行な
う。アーム5のカシメピン軸支孔6は、カシメピン1が
アーム5に対して回動自在に嵌合されるようにその大き
さが設定されているため、遮光羽根3はアーム5の回転
に従動して前述のような平行運動または回転運動をする
ことになる。
ところで、最近さらに高速走行可能な遮光羽根の開発へ
の要求が高まってきたので、この要求に応じてプラスチ
ック、線維強化プラスチック、線維強化金属、セラミッ
クス、またはベリリウムやマグネシウム合金といった軽
金属あるいはそれらの複合材料など比重の小さい材料で
構成した遮光羽根が提案されている。
しかし、これらの材料で構成した遮光羽根には以下の欠
点があった。すなわち、セラミックスや軽金属は延性が
乏しいため、遮光羽根3のカシメピン挿通用孔4の周辺
部分にあらかじめプレス形成によって円錐状のくぼみを
形成することが困難である。また線維強化プラスチック
およびこれを含む複合積層材は、構成素材に塑性変形量
の差異があるため、最も塑性変形量の小さい素材によっ
て全体の変形量が制限されてしまい、相当に面倒な手段
を採らなければ正常なくぼみを作ることができない。さ
らに、プラスチックはプレス形成が可能であるが、一般
に機械的強度が低く、熱や水分の影響を受け易いため、
くぼみ形成後に放置しておいた場合などに、くぼみの形
状が変化する恐れがある。
そして、このような欠点のために正常なくぼみ形状が得
られない羽根にカシメ作業を行なうと、不完全なカシメ
状態となりシャッタとしての良品率が低下する一因とな
ってしまう。
(発明の目的) 本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、羽根にあ
らかじめ円錐状のくぼみ形状を設けずにこの羽根とカシ
メピンとを完全なカシメ状態とする遮光羽根のカシメ方
法を提供することを目的とする。
(発明の概要) 上記目的を達成するために、本発明は、抜け止め用頭部
と、該頭部から突出したカシメ用輪体部と、前記頭部か
ら前記輪体部よりも小さい突出量で該輪体部の外周部に
突出すると共に突出端面が円径方向に下方傾斜した円錐
型段差部と、からなるカシメピンを用いて遮光羽根にカ
シメを行なうカシメ方法において、 前記遮光羽根に設けられた、前記輪体部の外径よりもわ
ずかに大きい径を有するカシメピン挿通用孔に該輪体部
を挿通する第1の工程と、 前記カシメピン挿通用孔に挿通した輪体部を前記円錐型
段差部に向けて折り曲げることより、平面状に形成され
ている前記遮光羽根のカシメピン挿通用孔の周辺部分を
弾性変形させ、該弾性変形された部分を前記折り曲げら
れた輪体部と円錐型段差部との間で挟持する第2の工程
と、 により遮光羽根をカシメピンにカシメ付けるようにし
た。
本発明に使用されるカシメピンは、弾性変形した遮光羽
根のくぼみが元に戻ろうとするのを抑えてしっかりと保
持する必要があることから、比較的強度が大きいことが
望ましい。また、カシメ工程中に割れが生じない程度の
延性を有している必要がある。さらに、遮光羽根とアー
ムとを連結した後にアームの回動における軸となるた
め、耐摩耗性も要求される。このような要求を満たす材
料としては、例えば、鉄鋼、チタン、チタン合金、銅合
金、アルミニウム合金等が挙げられる。従って、実施に
際しては、これらの材料の中から1つを選択して用いれ
ばよい。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例を示す概略断面図である。
カシメピン1は、アーム5に設けられたカシメピン軸支
孔6の径よりも大きい直径を有するように形成された抜
け止め用頭部8と、この頭部8の下部に突出して設けら
れ挿通用孔4よりもわずかに小さい直径を有するカシメ
用輪体部7と、この輪体部7の外周部に突設された円錐
型段差部9と、からなる。円錐型段差部9の突出端面9
aは、図に示すように円錐状に円径方向に下方傾斜して
(ピン1の軸に近づくにつれて突出量が減少して)お
り、また、ピン1の軸方向に対する突出量が輪体部7の
突出量よりも小さく設定されている。段差部9は、アー
ム5に設けられたカシメピン軸支孔6に遊びをもった状
態ではまるようになっており、段差部9の外周径は軸支
孔6の直径よりも適当な分だけ小さく設定されている。
遮光羽根3の材質は、プラスチックのような弾性変形可
能なものを用いることとする。また、遮光羽根3のカシ
メピン挿通用孔4の周辺部分は平面に保たれている。
以下、カシメピン1と遮光羽根3とでカシメを行なう過
程について説明する。まず、カシメピン1の円錐型段差
部9をアーム5のカシメピン軸支孔6に差し込み、さら
に、カシメ用輪体部7を遮光羽根3のカシメピン挿通用
孔4に差し込む。次に、抜け止め用頭部8を金型10で
押さえた状態で、第1図のようにカシメピン1の下方か
らポンチ11を矢印の方向に移動させる。これにより、
第2図のようにカシメ用輪体部7は外側(外周方向)に
折り曲げられ、遮光羽根3のカシメピン挿通用孔4の周
辺部分は段差部9の突出端面9aに押し付けられ、この
端面9aの形状に応じて弾性変形する。従って、遮光羽
根3は、折り曲げられた輪体部7と突出端面9aとの間
に挟まれた状態で支持される。なお、カシメピン挿通用
孔4の周辺部分の変形は全て弾性変形に限るものではな
く、わずかに塑性変形が存在していてもよい。
以上のように、本発明においては、平板状の羽根がカシ
メを行なう工程中に突出端面9aの形状(傾斜量)とポ
ンチ11の形状とに応じた形状に弾性変形していく。そ
して、最終的に段差部9の突出端面9aと折り曲げられ
た輪体部7との間に羽根が強固に挟持されることにな
る。
第3図は、本発明の他の実施例を示す概略断面図であ
り、前述の実施例に樹脂を塗布する工程を加えたもので
ある。なお、第3図では第1図と同一機能を有する構成
部品についは同一符号を付してその説明を省略する。本
実施例では図に示すように、カシメを行った部分に樹脂
12を塗布してある。これにより、カシメ用輪体部7を
保護することができる。
また、樹脂12に接着剤を用いることで、カシメ用輪体
部7と遮光羽根3との結合力を向上させることができ
る。さらに、接着剤中に潤滑性粒子(例えば、テフロン
粒子)を添加すれと、接着剤が遮光羽根3の下面(アー
ムとは反対側の面)から飛び出して羽根が走行する際に
隣接する他の羽根と摺り合ったとしても、その際の摩擦
抵抗が大幅に減少する。従って、羽根を高速走行させる
時のような、カシメピン1の強度が特に要求される場合
に有効となる。接着剤は、エポキシ系樹脂からなるもの
が有効であるが、粘度の低いシアノアクリレート系を用
いると毛細管現象によりカシメピン1が羽根3を圧着し
ている間隙にも流入するので、接着力をより向上させる
ことが可能となる。
(発明の効果) 本発明によれば、カシメ加工中に遮光羽根のカシメピン
挿通用孔の周辺部分を弾性変形させながら、カシメ用輪
体部と段差部とで羽根を挟持してカシメを行なうため、
遮光羽根にあらかじめカシメ用のくぼみを設ける必要が
ない。従って、前述のように遮光羽根の材料がくほみを
形成し難いものであっても、確実にカシメピンとの間で
カシメを行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例で、アーム、遮光羽根に挿
通されたカシメピンがカシメをされる直前の状態を示す
概略断面図である。 第2図は、前記カシメピンがカシメをされた後の状態を
示す概略断面図である。 第3図は、前記実施例(第2図参照)に樹脂12を塗布
した状態を示す概略断面図である。 第4図は、従来のカシメ法でカシメを行ったカシメピン
と遮光羽根を示す概略断面図である。 (主要部分の符号の説明) 1……カシメピン 3……遮光羽根 5……アーム 7……カシメ用輪体部 9……円錐状段差部 9a……前記段差部9の突出端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抜け止め用頭部と、該頭部から突出したカ
    シメ用輪体部と、前記頭部から前記輪体部よりも小さい
    突出量で該輪体部の外周部に突出すると共に突出端面が
    円径方向に下方傾斜した円錐型段差部と、からなるカシ
    メピンを用いて遮光羽根にカシメを行なうカシメ方法に
    おいて、 前記遮光羽根に設けられた、前記輪体部の外径よりもわ
    ずかに大きい径を有するカシメピン挿通用孔に該輪体部
    を挿通する第1の工程と、 前記カシメピン挿通用孔に挿通した輪体部を前記円錐型
    段差部に向けて折り曲げることより、平面状に形成され
    ている前記遮光羽根のカシメピン挿通用孔の周辺部分を
    弾性変形させ、該弾性変形された部分を前記折り曲げら
    れた輪体部と円錐型段差部との間で挟持する第2の工程
    と、 からなることを特徴とする遮光羽根のカシメ方法。
JP18823985A 1985-08-27 1985-08-27 遮光羽根のカシメ方法 Expired - Lifetime JPH0648341B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069777A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Canon Inc 光量調節装置及び該光量調節装置の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009069777A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Canon Inc 光量調節装置及び該光量調節装置の製造方法

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