JPH0648195A - 液封ラジエータ支持装置 - Google Patents

液封ラジエータ支持装置

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JPH0648195A
JPH0648195A JP20634092A JP20634092A JPH0648195A JP H0648195 A JPH0648195 A JP H0648195A JP 20634092 A JP20634092 A JP 20634092A JP 20634092 A JP20634092 A JP 20634092A JP H0648195 A JPH0648195 A JP H0648195A
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JP
Japan
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liquid
radiator
vibration
liquid chamber
shaft member
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Withdrawn
Application number
JP20634092A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Mitsunari
和敬 光成
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Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持マウントの耐久性悪化の防止を図りつ
つ、ラジエータの弾性支持による車体の制振作用をより
効果的に得る。 【構成】 ラジエータ1と、その上下部を支持する上部
ブラケット2および下部ブラケットとの間に、上部マウ
ント5および下部マウントを上下方向に介在させる。各
マウントを、ラジエータから上下方向に延びる内軸軸部
材12と、これに同軸かつ相対移動可能に外挿した内筒
体13および外筒体14と、内軸部材の基端部12aと
外筒体とを連結する主弾性体15と、内軸部材の先端部
側を覆うダイヤフラム16とで基本構成する。加えて、
内筒体と外筒体とを連結する中間仕切り体18と、中間
仕切り体を挟んだ作動室17aおよび平衡室17bと、
両室を連通するオリフィス29,19とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体封入式マウントを
介してラジエータを支持する液封ラジエータ支持装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラジエータ支持装置として、
ラジエータの上下部と車体フレームとの間に弾性マウン
トを介在させて上記ラジエータを支持するものが知られ
ている(例えば、特開昭58−161616号公報また
は特開昭57−60911号公報参照)。この種のもの
は、特に、エンジンがアイドル回転時などの低回転状態
における車体前部の共振の抑制を図るために、上記ラジ
エータを車体に弾性支持することにより、上記ラジエー
タを慣性質量とするダイナミックダンパを構成するよう
になっており、上記弾性マウントはゴム弾性体でのみ構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴム弾性体
でのみ構成された弾性マウントは、その共振周波数領域
が比較的狭く、その狭い周波数領域でピーク的に制振作
用が発揮されるものであるため、上記アイドル回転時に
車体に作用する振動のすべての領域に対して十分な制振
作用を発揮することができないという問題がある。しか
も、上記弾性マウントの組付け時などにおいて、その取
付け位置にずれが生じた場合、上記共振周波数領域にず
れが生じて所期の制振作用を得ることができないという
事態の発生するおそれがある。
【0004】これらの問題を少しでも解消するために、
上記ゴム弾性体を減衰機能のより高い材質、すなわち、
損失係数(tanδ)のより高い材質のもの(例えば、
イソブチレンイソプレンラバー;IIR)とすることが
考えられるが、その場合、上記損失係数が高い程、ゴム
弾性体の内部発熱量が大きくなる上、上記IIRを用い
たゴム弾性体ではラジエータ側からの熱影響との相乗作
用により熱劣化やヘタリなどをより受け易くなり、耐久
性の悪化を招く。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、支持用マウン
トの耐久性悪化の防止を図りつつ、ラジエータの弾性支
持による車体の制振作用をより効果的に得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ラジエータの上下部がそれ
ぞれマウント手段を介して車体に支持されるものであ
り、上記マウント手段を弾性体と、この弾性体の内部に
振動入力方向にそれぞれ画成された複数の液室と、これ
ら複数の液室を互いに連通する絞り通路と、上記各液室
に封入された液体とを備えものとする。そして、上記絞
り通路を上記車体側から上記弾性体に作用する入力振動
により一の液室から他の液室への液体の流動が生じるよ
うに配置する構成とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明おいて、マウント手段を以下の構成とする
ものである。すなわち、ラジエータに基端部が連結され
て先端部が振動入力方向に延びる内軸部材と、この内軸
部材に対して同軸にかつ上記振動入力方向に相対移動可
能に外挿された内筒体および外筒体と、上記内軸部材と
上記外筒体との上記振動入力方向に対してラジエータ側
の各部位を互いに連結する主弾性体と、上記外筒体の上
記振動入力方向に対してラジエータ側と反対側の位置で
上記内軸部材の先端部を覆う可撓性薄膜壁部材と、この
薄膜壁部材と上記主弾性体との間に画成された液室と、
この液室に封入された液体とを備える。加えて、上記内
筒体と上記外筒体とを連結する弾性体であって、上記液
室を上記振動入力方向に第1液室部と第2液室部とに仕
切る中間仕切り体と、この中間仕切り体の外周部に周方
向に形成されかつ一端が上記第1液室部に、他端が上記
第2液室部にそれぞれ連通された絞り通路とを備える。
そして、上記内軸部材に、上記内筒体の各端部から上記
振動入力方向に所定距離隔てた位置に上記各端部と当接
する凸段部をそれぞれ形成する構成とするものである。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、上記請求
項2記載の発明において、中間仕切り体を、内筒体を囲
みかつ液体が封入された環状の内部液室と、上記内筒体
および外筒体のいずれか一方に固定されて上記内部液室
内に上記振動入力方向と直交する方向に突出する環状の
邪魔板とを備える構成とするものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
例えばエンジンのアイドル回転時などの振動が車体側か
らラジエータ側に入力した場合、その入力振動が弾性マ
ウントの弾性体のばね作用による振動吸収と、複数の液
室間で絞り通路を通しての液体の流動抵抗に基づく減衰
作用による振動吸収とによって制振される。このため、
共振周波数領域が上記弾性体のみの場合よりも拡がり上
記アイドル回転時の振動の周波数領域の全域にわたる制
振が図られる。また、上記液体の流動抵抗に基づく減衰
作用により、大衝撃力入力時のラジエータをマスとする
振動系の振動加速度の低減化が図られて上記ラジエータ
に作用する加振力の低減化が図られる。これにより、ラ
ジエータ自体およびラジエータホースとの接続部などの
耐久性の向上が図られる。
【0010】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、マスとしてのラジ
エータが振動入力方向に加振された場合、主弾性体が第
1液室部を縮小化もしくは拡大化させる方向に変形し、
この変形により第1液室部内の液体が絞り通路を通して
第2液室部側に、または、第2液室部内の液体が上記絞
り通路を通して第1液室部側に流動されて第2液室部を
区画形成する薄膜壁部材がはらみ出されもしくは凹まさ
れる。このため、上記入力振動が、上記主弾性体のばね
作用により吸収されるほか、上記液体の絞り通路を通る
際の流動抵抗によっても減衰される。この際、入力振動
が大衝撃力であって、内軸部材が内筒体内を上記振動入
力方向に相対移動して凸段部が内筒体と当たり内筒体を
押圧する程のものである場合、中間仕切り手段が主弾性
体の変形方向と同方向に変形されて、上記縮小化、拡大
化された第1液室部が逆に拡大化、縮小化されるため、
上記とは逆の方向への液体の流動が強制的に生じる。こ
れにより、液体の流動抵抗による減衰作用がより促進さ
れて、特に大振動入力時の制振がより促進される。
【0011】さらに、請求項3記載の発明によれば、上
記請求項2記載の発明による作用に加えて、中間仕切り
体の内部液室が邪魔板により振動入力方向に区画されて
おり、上記内軸部材の凸段部が内筒体と衝突して内筒体
を振動入力方向に相対移動させた場合、その内筒体の相
対移動に伴い邪魔板が上記内部液室内を移動して内部液
室内で液体の強制流動が生じる。この液体の流動により
上記入力振動の減衰作用がより促進されて、特に大振動
入力時の制振がより促進される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1〜図3は、本発明の実施例に係る液封
ラジエータ装置を示し、1は車体の前面側に配置された
ラジエータ、2は車体前部のラジエータサポート3にボ
ルト4によって取付けられて上記ラジエータ1の上端部
を支持する上部ブラケット、5はこの上部ブラケット2
と上記ラジエータ1の上端部との間に介在されたマウン
ト手段である上部マウント、6は上記車体前部のクロス
メンバ7に固定されて上記ラジエータ1の下端部を支持
する下部ブラケット、8はこの下部ブラケット6と上記
ラジエータ1の下端部との間に介在されたマウント手段
である下部マウントである。
【0014】上記ラジエータ1の上端部には上方に凸に
湾曲して突出する湾曲凸部9が車幅方向(図1の紙面に
直交する方向)に形成されており、この湾曲凸部9の車
幅方向両側の各位置に上記上部マウント5が外嵌されて
いる。そして、この各上部マウント5に対して上部ブラ
ケット2が上方から外嵌されている。また、上記ラジエ
ータ1の下端部には上記車幅方向両側の各位置に下方に
突出する突起10が形成されており、この各突起10が
上記下部マウント8に内嵌されている。そして、この各
下部マウント8に対して下部ブラケット6が下方から外
嵌されている。つまり、上記上・下部のマウント5,8
はラジエータ1と上・下部のブラケット2,6との間に
振動入力方向である上下方向に挟まれて配置されてい
る。
【0015】上記上部マウント5は、図4に詳細を示す
ように、上記ラジエータ1に取付けられる板状の取付部
材11と、この取付部材11から上方に立設された内軸
部材12と、この内軸部材12の軸Xと同軸に配置され
た内筒体13および外筒体14と、上記取付部材11お
よび上記内軸部材12の基端部(図4の下端部)12a
と上記外筒体14の上記軸X方向(以下、単に上下方向
という)の下端側とを連結するゴム製の主弾性体15
と、上記外筒体14の上端側に連結されて上記内軸部材
12の先端部12bを覆う可撓性薄膜壁部材であるゴム
製ダイヤフラム16と、このダイヤフラム16と主弾性
体15と外筒体14とにより画成されて液体Lが封入さ
れた液室17と、上記内筒体13の外周面と外筒体14
の内周面とを互いに連結して上記液室17を上下方向に
仕切って作動室17aと平衡室17bとに区画する中間
仕切り体18とを備えている。
【0016】上記取付部材11は、湾曲凸部9の外面形
状とほぼ同様な形状に屈曲形成された板状部11aと、
この板状部11aの内面に加硫接着されて上記湾曲凸部
9の側に突出する複数のゴム製凸条11b,11b,…
とからなり、上記湾曲凸部9に上方から外嵌されて上記
各凸条11bが上記湾曲凸部9の外周面に密着するよう
になっている。
【0017】上記内軸部材12は、上記基端部12aと
先端部12bとが上記内筒体13の内径より大径に、上
記軸部12cが上記内筒体13の内径より所定寸法小径
にそれぞれ形成されており、かつ、上記軸部12cが上
記内筒体13の上下方向長さより所定寸法長く形成され
ている。これにより、上記軸部12cと内筒体13とが
上下方向に相対移動可能になっており、上記基端部12
aおよび先端部12bと上記軸部12cとの境界部に、
上記内軸部材12の上下動により上記内筒体13の上下
端面と当接する凸段部12d,12eが形成されてい
る。また、上記軸部12cの外周面と上記内筒体13の
内周面との間に上記作動室17aと平衡室17bとを上
下方向に互いに連通する内周側オリフィス19が形成さ
れている。なお、上記内軸部材12の外周面には薄膜1
2fが上記主弾性体15と一体加硫成形されており、内
筒体13との干渉時の保護が図られている。
【0018】上記外筒体14は下端側の周縁が内方に折
曲げられて、この折曲げ縁14aの下面に上記主弾性体
15の逆ハ字状の周端部が加硫接着されている。そし
て、上記外筒体14の上端側周縁が内方にかしめられ
て、このかしめ縁14bと上記折曲げ縁14aとの間に
上記中間仕切り体18の外周部、ダイヤフラム16の外
周縁およびこのダイヤフラム16の上方を覆う有底筒状
の保護筒部材20の開口縁を挟んでそれぞれ位置固定す
るようになっている。この保護筒部材20の外径は上記
外筒体14のそれより所定寸法小さく形成されており、
この保護筒部材20の外周面にゴム製の保護リング2a
を介して上部ブラケット2が外嵌するようになってい
る。この上部ブラケット2により、上記取付部材11の
各凸条11bをラジエータ1の湾曲凸部9に上方から圧
着させた状態で上部マウント5が位置固定されている。
なお、図4中20aは上記保護筒部材20に貫通形成さ
れた空気抜き用の穴である。
【0019】上記作動室17aは上記主弾性体15と中
間仕切り体18との間に、上記平衡室17bは上記ダイ
ヤフラム16と上記中間仕切り体18との間にそれぞれ
形成されている。
【0020】上記中間仕切り体18は、上記内筒体13
の上下方向中間位置から外周側に突出した環状の邪魔板
21と、外周側の上下で一対の中間筒部材22a,22
bと、上記内筒体13の外周面と上記中間筒部材22
a,22bの内周面とを互いに連結する上下で一対のゴ
ム製の弾性体23a,23bとから構成されており、そ
の一対の弾性体23a,23bとの上下間に環状の内部
液室24が画成されている。そして、上記各中間筒部材
22a,22bの外周面にはゴム製薄膜25が加硫接着
されており、この薄膜25を介して上記外筒体14の内
周面に圧嵌合されている。
【0021】また、図5に詳細を示すように、上記両中
間筒部材22a,22bの接合部の全周には内周側に凹
まされた環状凹溝26が形成されており、また、上側中
間筒部材22aの一部には上記凹溝26と平衡室17b
とを連通する縦溝27が形成され、軸Xを挟んで上記縦
溝27と反対側の位置の下側中間筒部材22bには上記
凹溝26と作動室17aとを連通する縦溝28が形成さ
れている。これら凹溝26および両縦溝27,28によ
って上記作動室17aと平衡室17bとを互いに連通す
る絞り通路である外周側オリフィス29が構成されてい
る。さらに、上記両弾性体23a,23bには、上記邪
魔板21の外周端部を上下方向から挟みかつその邪魔板
21の上下面との間に隙間を残して相対向する方向に突
出する環状の凸部30a,30bが形成されている。
【0022】上記中間仕切り体18は上記内筒体13の
外周面に一体加硫成形されたものであり、以下、この一
体加硫成形方法について図6に基づいて説明する。
【0023】まず、中央部に凸状の成形部31aが形成
された下型31の上に、円形の成形穴32aが形成され
た中型32を載置して位置固定する。次に、上記成形穴
32aの内周面に、下側中間筒部材22b、それぞれ周
方向に2つ割りにされた第1中子33a,33b、第2
中子34a,34bおよび第3中子35a,35b、並
びに上側中間筒部材22aをこの順で組付ける。この
際、上記第2中子34a,34bには、あらかじめ内筒
体13に固着された邪魔板21の外周部が挟み込まれて
おり、上記第2中子34a,34bの組付けにより上記
内筒体13の上記下型31の成形部31aへの位置固定
が同時に行われる。そして、上型36を上記中型32に
被せて、その凸状成形部36aを上記内筒体13に内挿
した状態にする。これにより、成形準備が終了する。
【0024】次に、上下の各成形部31a,36aおよ
び各中子33a〜35a、33b〜35bにより区画さ
れた成形空間に未加硫ゴムを注入し、上側および下側の
弾性体23a,23bの加硫成形を行うことにより、上
記内筒体13と各中間筒部材22a,22bとの一体加
硫接着を行う。そして、脱型して一対の中間筒部材22
a,22bを液中で互いに接合することにより、内部液
室24に液体Lが封入された状態の中間仕切り体18が
形成される。なお、この加硫成形に際し、各中間部材2
2a,22bの外周面にゴム製薄膜25を同時に加硫接
着成形してもよい。
【0025】次に、上記下部マウント8は、図7に詳細
を示すように、上記ラジエータ1の突起10を保持する
保持部材37と、この保持部材37から下方に垂下され
た内軸部材38と、この内軸部材38と同軸に配置され
た内筒体39および外筒体40と、上記保持部材37お
よび上記内軸部材38の基端部(図7の上端部)38a
と上記外筒体40の上端側とを連結するゴム製の主弾性
体41と、周囲が上記外筒体40の下端側に連結されて
中央部が上記内軸部材38の先端部を構成する頭部38
bと一体連結された可撓性薄膜壁部材であるゴム製ダイ
ヤフラム42と、このダイヤフラム42と主弾性体41
と外筒体40とにより画成されて液体Lが封入された液
室43と、上記内筒体39の外周面と外筒体40の内周
面とを互いに連結して上記液室43を上下方向に仕切っ
て作動室43aと平衡室43bとに区画する中間仕切り
体44とを備えている。
【0026】上記保持部材37は有底筒状に形成され、
内周面に上記主弾性体41と一体に加硫接着された薄膜
41aを介して、上記保持部材37内に内嵌されたラジ
エータ1の突起10を保持するようになっている。
【0027】上記内軸部材38は、上記基端部38aと
頭部38bとが上記内筒体39の内径より大径に、軸部
38cが上記内筒体39の内径より所定寸法小径にそれ
ぞれ形成されており、かつ、上記軸部38cが上記内筒
体39の上下方向長さより所定寸法長く形成されてい
る。これにより、上記軸部38cと内筒体39とが上下
方向に相対移動可能になっており、上記基端部38aお
よび頭部38bと上記軸部38cとの境界部に、上記内
軸部材38の上下動により上記内筒体39の上下端面と
当接する凸段部38d,38eが形成されている。ま
た、上記軸部38cの外周面と上記内筒体39の内周面
との間に上記作動室43aと平衡室43bとを上下方向
に互いに連通する内周側オリフィス45が形成されてい
る。なお、上記内軸部材38の外周面には薄膜38fが
上記主弾性体41と一体加硫成形されており、また、上
記頭部38bは上記軸部38c内に下方から圧入されて
一体的に組付けられるようになっている。
【0028】上記外筒体40は上端側の周縁が内方に折
曲げられて、この折曲げ縁40aに上記主弾性体41の
ハ字状の周端部が加硫接着されている。そして、上記外
筒体40の下端側周縁が内方にかしめられて、このかし
め縁40bと上記折曲げ縁40aとの間に上記中間仕切
り体44の外周部、ダイヤフラム42の外周縁およびこ
のダイヤフラム42の下方を覆う有底筒状の保護筒部材
46の開口縁を挟んでそれぞれ位置固定するようになっ
ている。この保護筒部材46の外径は上記外筒体40の
それより所定寸法小さく形成されており、この保護筒部
材46の外周面にゴム製の保護リング6aを介して下部
ブラケット6が下から外嵌するようになっている。この
下部ブラケット6により、上記保持部材37が突起10
を保持した状態で、下部マウント8が上下方向に挟まれ
て位置固定されている。なお、図7中46aは空気抜き
用の貫通穴である。
【0029】上記作動室43aは上記主弾性体41と中
間仕切り体44との間に、上記平衡室43bは上記ダイ
ヤフラム42と上記中間仕切り体44との間にそれぞれ
形成されている。
【0030】上記中間仕切り体44は、上記上部マウン
ト5における中間仕切り体18と同じ構成を有するもの
であり、上記中間仕切り体18と同様に形成されたもの
である。すなわち、上記中間仕切り体44は、上記内筒
体39に固着された環状の邪魔板21と、外周側の上下
で一対の中間筒部材22a,22bと、上記内筒体39
と上記中間筒部材22a,22bとを互いに連結する上
下で一対のゴム製の弾性体23a,23bとから構成さ
れており、その一対の弾性体23a,23bとの間に環
状の内部液室24が画成されている。そして、上記各中
間筒部材22a,22bの外周面に加硫接着されたゴム
製薄膜25を介して上記外筒体40の内周面に圧嵌合さ
れている。また、上記両中間筒部材22a,22bの接
合部の全周に形成された環状凹溝26と、作動室43a
に連通する縦溝27と、平衡室43bに連通する縦溝2
8とによって上記作動室43aと平衡室43bとを互い
に連通する絞り通路である外周側オリフィス29が形成
されている。さらに、上記両弾性体23a,23bに
は、上記邪魔板21の外周端部を上下方向から挟みかつ
その邪魔板21の上下面との間に隙間を残して相対向す
る方向に突出する環状の凸部30a,30bが形成され
ている。
【0031】次に、上記上部マウント5および下部マウ
ント8における各部材の仕様について説明する。双方の
中間仕切り体18,44における弾性体23a,23b
は、それぞれ主弾性体15,41よりも高硬度のゴムが
用いられている。また、各内筒体13,39の端面と各
凸段部12d,12e,38d,38eとの距離と上記
主弾性体15,41および液体Lの流動抵抗による振動
減衰との関係において、エンジンのアイドル回転時の振
動(例えば15〜40Hz)が入力した場合における上
記内軸部材12,38の上下方向への相対移動量は、上
記各凸段部12d,12e,38d,38eと上記内筒
体13,39とが衝突しない範囲になるように設定され
ている。そして、上記振動より大きい大衝撃が入力した
場合、上記内軸部材12,38の相対移動により内筒体
13,39に上記各凸段部12d,12e,38d,3
8eが衝突して各中間仕切り体18,44を上下方向に
撓ませるように設定されている。
【0032】また、具体的な仕様の一例として、ラジエ
ータ1の重量が例えば8〜15Kgfで、このラジエータ
1の質量に対する車体の質量の比κが0.05〜0.2
であり、このラジエータ1を2〜4のマウントで支持す
るとした場合、上記主弾性体15,41のばね定数k2
が2.0〜7.5Kgf/mmの値に設定され、かつ、内
周側オリフィス19,45および外周側オリフィス29
に基づく液体Lの流動抵抗による減衰係数cが0.02
〜0.09の値に設定されて、減衰係数比μが0.26
〜0.42の範囲の値で、損失係数tanδが0.52
〜0.84の範囲の値が好ましいものとして設定され
る。
【0033】次に、上記構成の実施例の基本的な作用、
効果を図8の振動系モデルに基づいて説明する。
【0034】同図において、m1 は車体Bの質量、k1
は車体Bを支持するばね定数、x1は加振力F cosωt
が作用した時の車体Bの振幅、m2 はラジエータ1の質
量、x2 は上記加振力が車体Bに作用した時のラジエー
タ1の振幅である。そして、上記質量m2 のラジエータ
1がばね定数k2 のばねと、減衰係数cのダッシュポッ
トとからなる上部および下部マウント5,8により上記
車体Bに支持されており、上記ばねが上記両マウント
5,8における主弾性体15,41に相当し、上記ダッ
シュポットが両マウント5,8における内周側および外
周側オリフィス19,45,29を通る液体Lの流動抵
抗に相当する。すなわち、車体B側のばね定数k1 によ
る主振動系に、上記ラジエータ1をマスとした上記ばね
定数k2 および減衰係数cによる副振動系が付加されて
いるものである。
【0035】この振動系モデルにおいて、車体B側から
振動が入力した場合、質量m2 からなる上記ラジエータ
1には上記主弾性体15,41によるばね作用に加え
て、液体Lの流動抵抗に基づく減衰力が作用した状態で
の振動が生じるため、上記ラジエータ1をマスとするダ
イナミックダンパによる車体Bの制振を上記ばね作用と
減衰作用との双方に基づいて行うことができる。この場
合、弾性体のばね作用でのみ制振を行う従来のラジエー
タ支持装置の場合よりも、共振周波数領域が拡がりアイ
ドル回転時の振動の周波数領域の全域にわたる制振作用
を得ることができる。
【0036】また、上記液体Lの流動抵抗に基づく減衰
作用により、大衝撃力入力時のラジエータ1をマスとす
る副振動系の振動加速度の低減化を図ることができ、上
記ラジエータ1に作用する加振力の低減化を図ることが
できる。これにより、ラジエータ1自体およびラジエー
タホースとの接続部などの耐久性の向上を図ることがで
きる。さらに、上記共振周波数領域の拡大によりラジエ
ータ1に対する上部または下部マウント5,8の組付け
位置にずれが生じて共振ピークの位置が多少ずれても、
上記従来のラジエータ支持装置の場合よりも制振機能の
悪化度合いを小さくすることができる。
【0037】さらに、上部および下部マウント5,8の
減衰機能を増大調節する際、すなわち、損失係数を増大
させる際、オリフィス19,45,29の流路長さ、流
路断面積などを調節することにより、上記損失係数の調
節を容易に行うことができ、従来のラジエータ支持装置
におけるゴムの材質変更による調節のみでは困難な範囲
にまで増大調節することができる。このため、上記減衰
機能の増大調節の自由度、すなわち、ラジエータ支持装
置の設計の自由度を拡大させることができ、ラジエータ
を装着する車体側の条件に応じて最適な制振機能を有す
るラジエータ支持装置を形成することができる。また、
これにより、従来のラジエータ支持装置における上記ゴ
ムの材質変更に起因する耐久性の悪化を容易に防止する
ことができる。
【0038】特に、上記ばね定数k2 および減衰係数c
をラジエータ1の質量m2 に対する車体Bの質量m1 の
比などに基づいて所定の最適値とすることにより、より
効果的な制振を行うことができる。すなわち、上記ばね
定数k2 および減衰係数cを上記の好ましい一例として
示した値を採用することにより、共振曲線を図9に実線
で示す共振曲線P2 のようにS点およびP点の2つの定
点の近傍でそれぞれ極値を有してそれらの両定点間でほ
ぼ等しい応答倍率を有するものとすることができる。同
図に一点鎖線で示す共振曲線P1 は減衰係数比μが0の
場合のものであり、2つの共振点としての2つの極大値
(ピーク)を有している。そして、上記減衰係数比μを
増大させる程、上記極大値の値が小さくなり、所定値を
越えると両ピークが重なり始め、上記減衰係数比μが∞
に至ると同図に破線で示すように共振曲線P3 は両ピー
クが1つに重なって共振点が1つとなり上記応答倍率は
無限大となる。すなわち、ラジエータ1の共振点(η=
1.0)近傍の極めて狭い領域でピーク的な共振が生じ
る。これらに対して上記減衰係数比μとして0.26〜
0.42の範囲の内の値を採用した場合の共振曲線P2
は、上記S点およびP点の2つの定点の近傍間でほぼ等
しい応答倍率を有して、上記ラジエータ1の共振点を挟
んで共振周波数領域を拡大させることができる。なお、
上記S点およびP点は減衰係数比のいかんに拘らず、す
べての共振曲線が必ず通過する定点である。
【0039】次に、上記構成の実施例の具体的な作用、
効果を図4および図7に基づいて説明する。
【0040】車体側から上部および下部ブラケット2,
6を介して、エンジンのアイドル回転時の振動が上部お
よび下部マウント5,8に対して上下方向に入力した場
合、その入力振動が各外筒体14,40を介して各主弾
性体15,41に伝達されて、この各主弾性体15,4
1が上下方向に撓まされて各内筒体13,39および各
中間仕切り体18,44が各内軸部材12,38に沿っ
て上下方向に相対移動する。上記各外筒体14,40の
相対移動の方向が例えば下方に押し下げられる方向であ
る場合、各作動室17a,43aが縮小化されて各平衡
室17b,43bが拡大化されるため、各内周側オリフ
ィス19,45および各外周側オリフィス29を通して
上記各作動室17a,43a側から各平衡室17b,4
3b側への強制的な液体Lの流動が生じる。この液体L
の各内周側オリフィス19,45および各外周側オリフ
ィス29を通る際の流動抵抗により、上記入力振動が減
衰される。この際、上記各内軸部材12,38は上記各
内筒体13,39の内部を自由に相対移動することがで
きる上、上記各内軸材12,38の各凸段部12d,1
2e,38d,38eと各内筒体13,39が接触しな
いため、上記入力振動に対する減衰は、各中間仕切り体
18,44は関与せず、上記各主弾性体15,41のば
ね作用と上記各オリフィス19,45,29での液体L
の流動抵抗との双方に基づいて行われる。
【0041】そして、上記アイドル回転時の振動よりも
大きい大衝撃力が上記各外筒体14,40に作用した場
合、上記各内軸部材12,38の各凸段部12d,12
e,38d,38eが各内筒体13,39に衝突して両
者の接触により各内周側オリフィス19,45が閉塞さ
れるとともに、各内筒体13,39が上記各内軸部材1
2,38と同方向に強制的に相対移動される。この相対
移動に伴い各中間仕切り体18,44の各弾性体23
a,23bも上記各外筒体14,40の相対移動方向と
は逆の方向に撓んで変形する。このため、上記各作動室
17a,43aおよび平衡室17b,43bは上記衝突
までの拡大、縮小化の方向とは逆の方向、すなわち、そ
れまで拡大化されていた場合縮小化され、それまで縮小
されていた場合拡大化される。
【0042】この拡大、縮小化の逆転によりそれまでの
上記各オリフィス19,45,29を通しての液体Lの
流動が各外周側オリフィス29のみの流動となりかつそ
れまでと逆の方向への流動に強制的に変更される。これ
により、それまでの液体Lの流動抵抗よりもさらに強い
流動抵抗が生じ、この流動抵抗の増大により上記大衝撃
力の減衰を効果的に行うことができる。加えて、上記各
内筒体13,39の相対移動により各邪魔板21が各内
部液室24内を上下方向に移動して各内部液室24内で
の液体Lの強制的な流動を生じさせる。さらに、上記各
邪魔板21が移動して環状凸部30a,30bの一方と
衝突して押圧することにより、各弾性体23a,23b
を強制的に変形させて上記液体Lの強制流動をさらに促
進させる。このため、上記各弾性体23a,23b自体
のばね作用に加えて、各内部液室24内の液体Lの流動
抵抗により上記大衝撃力の吸収、減衰をより促進させる
ことができる。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、上部マウント5および
下部マウント8として内部に中間仕切り体18,44を
備えたものを示したが、これに限らず、上記中間仕切り
体18,44でなくても、例えば、振動入力方向に液室
を2つに仕切るものであって、かつ、絞り通路が貫通形
成されているものであればよい。
【0044】上記実施例では、絞り通路として各オリフ
ィス19,45,29を示しているが、これに限らず、
これらのオリフィスの位置、断面積、長さおよび数など
を適宜変更してもよい。
【0045】また、上記実施例では、中間仕切り体1
8,44の邪魔板21を内筒体13,39に固着してい
るが、これに限らず、邪魔板を外筒体14,40側から
内方に突出させてもよい。この場合、中間筒部材22
a,22bに固着または上記外筒体14,40に直接固
着させてもよい。
【0046】さらに、上記実施例では、各凸段部12
d,12e,38d,38eと各内筒体13,39との
衝突時に各内周側オリフィス19,45を閉塞するよう
にしているが、これに限らず、例えば切欠き凹部を上記
内筒体の端面に設けるなどして閉塞しないようにしても
よい。その他、本発明の制振を逸脱しない限りにおいて
種々の変更、調整が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における液封ラジエータ支持装置によれば、例えばエ
ンジンのアイドル回転時などの振動が車体側からラジエ
ータ側に入力した場合、その振動をマウント手段の弾性
体のばね作用による振動吸収と、複数の液室間で絞り通
路を通しての液体の流動抵抗に基づく減衰作用による振
動吸収とによって制振することができる。この場合、共
振周波数領域が従来装置における弾性体のばね作用での
みの場合よりも拡げることができ、上記アイドル回転時
の振動の周波数領域の全域にわたる制振を効果的に図る
ことができる。しかも、上記共振周波数領域の拡大によ
りラジエータに対するマウント手段の組付け位置にずれ
が生じて共振ピークの位置が多少ずれても従来装置の場
合よりも制振機能の悪化度合いを小さくすることができ
る。
【0048】また、上記液体の流動抵抗に基づく減衰作
用により、大衝撃力入力時のラジエータをマスとする振
動系の振動加速度の低減化を図ることができ、上記ラジ
エータに作用する加振力の低減化を図ることができる。
これにより、ラジエータ自体およびラジエータホースと
の接続部などの耐久性の向上を図ることができる。
【0049】さらに、マウント手段の減衰機能の増大調
節を液体の流動抵抗度合いの調節により容易に行うこと
ができ、従来装置におけるゴムの材質変更によってのみ
での調節では困難な範囲にまで増大調節することができ
る。このため、上記減衰機能の増大調節の自由度、すな
わち、ラジエータ支持装置の設計の自由度を拡大させる
ことができ、ラジエータを装着する車体側の条件に応じ
て最適な制振機能を有するラジエータ支持装置を形成す
ることができる。また、これにより、従来装置における
上記ゴムの材質変更に起因する耐久性の悪化を容易に防
止することができる。
【0050】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、マスとしての
ラジエータが振動入力方向に加振された場合、主弾性体
が第1液室部を縮小化もしくは拡大化させる方向に変形
し、この変形により第1液室部内の液体が絞り通路を通
して第2液室部側に、または、第2液室部内の液体が上
記絞り通路を通して第1液室部側に流動されて第2液室
部を区画形成する薄膜壁部材がはらみ出されもしくは凹
まされるため、上記入力振動を、上記主弾性体のばね作
用により吸収することができるほか、上記液体の絞り通
路を通る際の流動抵抗によっても減衰することができ
る。従って、上記請求項1記載の発明による効果を容易
かつ確実に達成することができる。
【0051】また、この場合、入力振動が大衝撃力など
の比較的大きい振動に対しても、内軸部材が上記振動入
力方向に相対移動して凸段部が内筒体と当たり内筒体を
押圧するため、中間仕切り手段が主弾性体の変形方向と
同方向に変形されて、上記縮小化、拡大化された第1液
室部を逆に拡大化、縮小化させることができ、上記とは
逆の方向への強制的な液体の流動を生じさせることがで
きる。これにより、液体の流動抵抗による減衰作用をよ
り促進させることができ、特に上記大振動入力時の制振
作用のより促進を図ることができる。
【0052】さらに、請求項3記載の発明によれば、上
記請求項2記載の発明による効果に加えて、中間仕切り
体の内部液室が邪魔板により振動入力方向に区画されて
おり、上記内軸部材の凸段部が内筒体と衝突して内筒体
を振動入力方向に相対移動させた場合、その内筒体の相
対移動に伴い邪魔板が上記内部液室内を移動して内部液
室内で液体の強制流動を生じさせることができるため、
この液体の流動により上記入力振動の減衰作用をさらに
促進することができ、特に大振動入力時の制振をより効
果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図2】ラジエータ上部の支持部分の分解斜視図であ
る。
【図3】ラジエータ下部の支持部分の分解斜視図であ
る。
【図4】上部マウントの拡大縦断面図である。
【図5】中間仕切り体の一対の中間筒部材を重ねた状態
の正面図である。
【図6】中間仕切り体の成形方法を示す断面図である。
【図7】下部マウントの拡大縦断面図である。
【図8】車体側の主振動系にラジエータ側の副振動系を
付加した振動系モデルを示す図である。
【図9】加振振動数をラジエータの固有振動数で除した
η値と応答倍率との関係において減衰係数比を変化させ
た場合の共振曲線を示す図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ 3 ラジエータサポート(車体) 5 上部マウント(マウント手段) 7 クロスメンバ(車体) 8 下部マウント(マウント手段) 12,38 内軸部材 12d,12e,38d,38e 凸段部 13,39 内筒体 14,40 外筒体 15,41 主弾性体(弾性体) 16,42 ダイヤフラム(可撓性薄膜壁部材) 17a,43a 作動室(液室,第1液室部) 17b,43b 平衡室(液室,第2液室部) 18,44 中間仕切り体 19,45 内周側オリフィス(絞り通路) 21 邪魔板 23a,23b 弾性体(中間仕切り体の弾性体) 24 内部液室 29 外周側オリフィス(絞り通路) L 液体 B 車体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータの上下部がそれぞれマウント
    手段を介して車体に支持される液封ラジエータ支持装置
    であって、 上記マウント手段は弾性体と、この弾性体の内部に振動
    入力方向にそれぞれ画成された複数の液室と、これら複
    数の液室を互いに連通する絞り通路と、上記各液室に封
    入された液体とを備えており、 上記絞り通路は上記車体側から上記弾性体に作用する入
    力振動により一の液室から他の液室への液体の流動が生
    じるように配置されていることを特徴とする液封ラジエ
    ータ支持装置。
  2. 【請求項2】 マウント手段が、ラジエータに基端部が
    連結されて先端部が振動入力方向に延びる内軸部材と、 この内軸部材に対して同軸にかつ上記振動入力方向に相
    対移動可能に外挿された内筒体および外筒体と、 上記内軸部材と上記外筒体との上記振動入力方向に対し
    てラジエータ側の各部位を互いに連結する主弾性体と、 上記外筒体の上記振動入力方向に対してラジエータ側と
    反対側の位置で上記内軸部材の先端部を覆う可撓性薄膜
    壁部材と、 この薄膜壁部材と上記主弾性体との間に画成された液室
    と、 この液室に封入された液体と、 上記内筒体と上記外筒体とを連結する弾性体であって、
    上記液室を上記振動入力方向に第1液室部と第2液室部
    とに仕切る中間仕切り体と、 この中間仕切り体の外周部に周方向に形成されかつ一端
    が上記第1液室部に、他端が上記第2液室部にそれぞれ
    連通された絞り通路とを備えており、 上記内軸部材には上記内筒体の各端部から上記振動入力
    方向に所定距離隔てた位置に上記各端部と当接する凸段
    部がそれぞれ形成されている請求項1記載の液封ラジエ
    ータ支持装置。
  3. 【請求項3】 中間仕切り体が、内筒体を囲みかつ液体
    が封入された環状の内部液室と、 上記内筒体および外筒体のいずれか一方に固定されて上
    記内部液室内に上記振動入力方向と直交する方向に突出
    する環状の邪魔板とを備えている請求項2記載の液封ラ
    ジエータ支持装置。
JP20634092A 1992-08-03 1992-08-03 液封ラジエータ支持装置 Withdrawn JPH0648195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100482962B1 (ko) * 2001-11-20 2005-04-15 기아자동차주식회사 라디에이터 진동 흡수 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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