JPH0648183B2 - 鋳片の凝固厚演算装置 - Google Patents
鋳片の凝固厚演算装置Info
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- JPH0648183B2 JPH0648183B2 JP63207887A JP20788788A JPH0648183B2 JP H0648183 B2 JPH0648183 B2 JP H0648183B2 JP 63207887 A JP63207887 A JP 63207887A JP 20788788 A JP20788788 A JP 20788788A JP H0648183 B2 JPH0648183 B2 JP H0648183B2
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- solidification
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- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続鋳造される鋳片の凝固厚演算装置に関す
る。
る。
連続鋳造設備ではクレータエンド位置を管理しており、
この目的で凝固厚みの計測が行なわれている。
この目的で凝固厚みの計測が行なわれている。
第5図はその概要を示し、10は連続鋳造される鋳片、
10aはその凝固部、10bは未凝固部、CEはその
端、即ちクレータエンドである。12はモールド、14
はロール群である。16がシェル(凝固部)厚み測定装
置で、鋳片10のCEのやゝ手前で超音波を送受信し、
シェル厚みを測定する。18はCE位置推定装置でシェ
ル厚み測定結果からクレータエンドCEの位置を推定す
る。CE位置及び形状の推定方法は例えば特開昭57−13
9457に開示されている。22はCE位置変化指示・演算
装置で、CEが所定位置にあるように鋳片引出し速度及
び又は冷却度を制御するその制御信号を演算し、ピンチ
ロールモータ24及び又は2次冷却ノズル26へ出力す
る。20は表示/作業指示用のディスプレイである。本
発明はこのようなシェル厚み測定装置16に係るもので
ある。
10aはその凝固部、10bは未凝固部、CEはその
端、即ちクレータエンドである。12はモールド、14
はロール群である。16がシェル(凝固部)厚み測定装
置で、鋳片10のCEのやゝ手前で超音波を送受信し、
シェル厚みを測定する。18はCE位置推定装置でシェ
ル厚み測定結果からクレータエンドCEの位置を推定す
る。CE位置及び形状の推定方法は例えば特開昭57−13
9457に開示されている。22はCE位置変化指示・演算
装置で、CEが所定位置にあるように鋳片引出し速度及
び又は冷却度を制御するその制御信号を演算し、ピンチ
ロールモータ24及び又は2次冷却ノズル26へ出力す
る。20は表示/作業指示用のディスプレイである。本
発明はこのようなシェル厚み測定装置16に係るもので
ある。
凝固厚み測定装置の例を第6図に示す。全図を通してそ
うであるが、他の図と同じ部分には同じ符号が付してあ
る。30は高電圧パルサで、送信器32に高電圧パルス
を与えて鋳片表面に電磁超音波を発生させる。34は受
信器で、鋳片を透過した超音波を電磁的に受信し、受信
出力を増幅器36を介して演算器38に与え、該演算器
は超音波の送信、受信タイミングから超音波が鋳片を透
過するに要した時間を測定する。42は鋳片厚み計(高
さセンサ)、44は鋳片厚み(全厚)を出力する増幅器
である。また46は走査型放射表面温度計、48は該温
度計の出力を用いて鋳片中の超音波の速度を求める音速
演算器である。40は凝固厚演算器で、次式により凝固
厚Sを演算する。
うであるが、他の図と同じ部分には同じ符号が付してあ
る。30は高電圧パルサで、送信器32に高電圧パルス
を与えて鋳片表面に電磁超音波を発生させる。34は受
信器で、鋳片を透過した超音波を電磁的に受信し、受信
出力を増幅器36を介して演算器38に与え、該演算器
は超音波の送信、受信タイミングから超音波が鋳片を透
過するに要した時間を測定する。42は鋳片厚み計(高
さセンサ)、44は鋳片厚み(全厚)を出力する増幅器
である。また46は走査型放射表面温度計、48は該温
度計の出力を用いて鋳片中の超音波の速度を求める音速
演算器である。40は凝固厚演算器で、次式により凝固
厚Sを演算する。
こゝでτは演算器38が求めた超音波の鋳片透過時間、
Dは増幅器44が出力した鋳片厚み、Vlは溶鋼中(未
凝固部)の超音波の速度、Vsはシェル中(凝固部)の
超音波の平均速度である。Vs,Vlは演算器48が出
力する。
Dは増幅器44が出力した鋳片厚み、Vlは溶鋼中(未
凝固部)の超音波の速度、Vsはシェル中(凝固部)の
超音波の平均速度である。Vs,Vlは演算器48が出
力する。
周知のように超音波の伝播速度は温度で変る。鋳片内温
度は第7図(a)に示すように表面がTsで最も低く、凝
固部S内では図示のように折れ線状に上昇し、未凝固部
で更にステップ状に上昇したのち一定になる。つれて超
音波の速度V(T)は第7図(b)の如くなる。未凝固部は温
度一定であるからその音速Vlは一定であるが、凝固部
の音速Vsは各部の温度に応じて変る。凝固厚Sの算出
式(1)におけるVsは平均値である。即ち超音波がVs
で凝固部Sを通り、Vlで未凝固部(D−2S)を通
り、透過時間τとはτ=2S/Vs+(D−2S)/V
lの関係があるとして(1)式は求められている。実際の
Vsが第7図(b)の如く変るなら、このVsの平均値を
求めることが(1)式の計算に必要である。
度は第7図(a)に示すように表面がTsで最も低く、凝
固部S内では図示のように折れ線状に上昇し、未凝固部
で更にステップ状に上昇したのち一定になる。つれて超
音波の速度V(T)は第7図(b)の如くなる。未凝固部は温
度一定であるからその音速Vlは一定であるが、凝固部
の音速Vsは各部の温度に応じて変る。凝固厚Sの算出
式(1)におけるVsは平均値である。即ち超音波がVs
で凝固部Sを通り、Vlで未凝固部(D−2S)を通
り、透過時間τとはτ=2S/Vs+(D−2S)/V
lの関係があるとして(1)式は求められている。実際の
Vsが第7図(b)の如く変るなら、このVsの平均値を
求めることが(1)式の計算に必要である。
従来、凝固部の音速の平均値は、第7図(a)の凝固部温
度分布を表面温度Tsと凝固開始温度(これは鋼種など
に応じて一定)TSLとを結ぶ直線または2次曲線で表わ
し、これで平均温度を求め、該平均温度で音速−温度特
性曲線を読んで得られる音速が、求める平均音速とする
等の方法で得ている。
度分布を表面温度Tsと凝固開始温度(これは鋼種など
に応じて一定)TSLとを結ぶ直線または2次曲線で表わ
し、これで平均温度を求め、該平均温度で音速−温度特
性曲線を読んで得られる音速が、求める平均音速とする
等の方法で得ている。
特開昭60−12266 も熱鋼片の厚み方向における平均温度
を求める方法を開示しているが、これは電磁超音波を用
い、超音波の熱鋼片透過時間τを測定し、また熱鋼片の
厚みDを測定し、V=D/τとして音速Vを求め、音速
Vと温度TとはV=−0.669T+5583の関係があるとして
該Vより熱鋼片平均温度Tを求める。TとVは1次式の
関係があるとしているが、勿論これはある狭い範囲、第
7図(b)のTAr〜TLLの範囲などで成立するに過ぎな
い。
を求める方法を開示しているが、これは電磁超音波を用
い、超音波の熱鋼片透過時間τを測定し、また熱鋼片の
厚みDを測定し、V=D/τとして音速Vを求め、音速
Vと温度TとはV=−0.669T+5583の関係があるとして
該Vより熱鋼片平均温度Tを求める。TとVは1次式の
関係があるとしているが、勿論これはある狭い範囲、第
7図(b)のTAr〜TLLの範囲などで成立するに過ぎな
い。
本発明はかゝる点を改善し、第7図の如き特性を忠実に
従った、可及的に高精度な平均音速を得て、凝固厚みを
正確に算出可能にすることを目的とするものである。
従った、可及的に高精度な平均音速を得て、凝固厚みを
正確に算出可能にすることを目的とするものである。
凝固厚みSは前記(1)式で求められるから、第1図(b)に
示すように超音波透過時間τの算出手段38、鋳片厚み
Dの算出手段45、凝固部平均音速Vsの算出手段49
を設け、これら及び未凝固部音速Vlを用いて凝固厚み
演算手段40に前記(1)式を計算させればよい。本発明
ではこの凝固部平均音速算出手段49を第1図(a)で構
成する。
示すように超音波透過時間τの算出手段38、鋳片厚み
Dの算出手段45、凝固部平均音速Vsの算出手段49
を設け、これら及び未凝固部音速Vlを用いて凝固厚み
演算手段40に前記(1)式を計算させればよい。本発明
ではこの凝固部平均音速算出手段49を第1図(a)で構
成する。
即ち、予めメモリに格納しておいた鋼種毎の音速温度特
性のうちの該当するものをプロセッサへ取込むステップ
、同様に予めメモリに格納しておいた冷却パターン毎
の鋼片内部温度分布関数のうちの該当するものをプロセ
ッサへ取込むステップ、凝固厚み部分を差分化し、各
部分の代表温度Tiを求めるステップ、温度Tiに対
する音速V(Ti)を求め、それらの平均を求めるステップ
、格納しておいた鋳片内部温度分布関数と計測した表
面温度が異なる場合はそのT(X)の関数型は固定し、該
関数型のTsと実際の表面温度との差をΔTsとして、
Ts+ΔTsの場合の温度分布を比例的にシフトして求
めるステップ、このシフトした温度分布関数から
のステップで平均音速Vsを求めるステップで、凝固
部平均音速算出手段49を構成する。
性のうちの該当するものをプロセッサへ取込むステップ
、同様に予めメモリに格納しておいた冷却パターン毎
の鋼片内部温度分布関数のうちの該当するものをプロセ
ッサへ取込むステップ、凝固厚み部分を差分化し、各
部分の代表温度Tiを求めるステップ、温度Tiに対
する音速V(Ti)を求め、それらの平均を求めるステップ
、格納しておいた鋳片内部温度分布関数と計測した表
面温度が異なる場合はそのT(X)の関数型は固定し、該
関数型のTsと実際の表面温度との差をΔTsとして、
Ts+ΔTsの場合の温度分布を比例的にシフトして求
めるステップ、このシフトした温度分布関数から
のステップで平均音速Vsを求めるステップで、凝固
部平均音速算出手段49を構成する。
鋳片内の温度分布は第7図(a)に示した如くであり、音
速と温度の関係は同図(b)の如くである。勿論これらは
一例であり、種々の要因で変化する。しかし温度分布
(a)については、計測点までの間に鋳片が受けた冷却の
態様(どの部分を通っているときどの程度の冷却を受け
たか等、こゝでは冷却パターンという)及び鋼種が決ま
るとほゞその形状が決まり、また音速温度特性(b)につ
いては鋼種が決まるとほゞその形状が決まるとしてよい
(本発明ではこのような設定を行なう)。そこで鋳造予
定の鋼種全てにつき(b)の音速温度特性を求めてこれら
をメモリに格納しておきまた予想される種々の冷却パタ
ーンにつき(a)の温度分布特性を求めてこれらをメモリ
に格納しておく。そして凝固厚みの演算に際しては該当
する音速温度特性と温度分布特性をメモリから読出す
()。
速と温度の関係は同図(b)の如くである。勿論これらは
一例であり、種々の要因で変化する。しかし温度分布
(a)については、計測点までの間に鋳片が受けた冷却の
態様(どの部分を通っているときどの程度の冷却を受け
たか等、こゝでは冷却パターンという)及び鋼種が決ま
るとほゞその形状が決まり、また音速温度特性(b)につ
いては鋼種が決まるとほゞその形状が決まるとしてよい
(本発明ではこのような設定を行なう)。そこで鋳造予
定の鋼種全てにつき(b)の音速温度特性を求めてこれら
をメモリに格納しておきまた予想される種々の冷却パタ
ーンにつき(a)の温度分布特性を求めてこれらをメモリ
に格納しておく。そして凝固厚みの演算に際しては該当
する音速温度特性と温度分布特性をメモリから読出す
()。
温度分布特性は冷却パターンをもとに該当するものをメ
モリから読出すが、表面温度が計測値Ts′と等しいも
のはメモリに格納されていないときはその温度差ΔTs
で補正を行なう。この補正は、比例的なシフトで行な
う。例えば、凝固開始温度TSLは鋼種により決まって一
定であるからこれは変らず、唯、表面温度TsがTs+
ΔTsでこれに応じて凝固部温度分布が変るのであるか
ら、x=0つまり表面ではTs+ΔTとし、以後x=S
までを比例配分してTs+ΔTs(s−x)/Sとする
()。この結果は第7図(c)の如くなる。
モリから読出すが、表面温度が計測値Ts′と等しいも
のはメモリに格納されていないときはその温度差ΔTs
で補正を行なう。この補正は、比例的なシフトで行な
う。例えば、凝固開始温度TSLは鋼種により決まって一
定であるからこれは変らず、唯、表面温度TsがTs+
ΔTsでこれに応じて凝固部温度分布が変るのであるか
ら、x=0つまり表面ではTs+ΔTとし、以後x=S
までを比例配分してTs+ΔTs(s−x)/Sとする
()。この結果は第7図(c)の如くなる。
メモリから読出したまたはそれを修正した温度分布特性
を微小区分dxで細分し、各区分の代表温度Ti(i=
1,2,…N)を求める()。代表温度としては、当
該区分の温度分布を直線で近似して求めた単純平均を利
用できる。
を微小区分dxで細分し、各区分の代表温度Ti(i=
1,2,…N)を求める()。代表温度としては、当
該区分の温度分布を直線で近似して求めた単純平均を利
用できる。
次は、メモリから読出した音速温度特性を前記Tiで読
み、音速V(Ti)を得る。そしてこれらの単純平均を求
め、それを凝固部平均音速Vsとする()。
み、音速V(Ti)を得る。そしてこれらの単純平均を求
め、それを凝固部平均音速Vsとする()。
このようにすると凝固部平均音速Vsがより実際に近い
ものになり、凝固厚み測定精度が上る。例えば従来方式
では第7図(b)のTAr3〜TLL間を直線近似しているのが
実態であり、そして平均温度は変態点温度TAr3以下に
なることもあるが、この場合は上記直線近似では大きな
誤差がでてしまう。本発明によればこのようなことはな
い。
ものになり、凝固厚み測定精度が上る。例えば従来方式
では第7図(b)のTAr3〜TLL間を直線近似しているのが
実態であり、そして平均温度は変態点温度TAr3以下に
なることもあるが、この場合は上記直線近似では大きな
誤差がでてしまう。本発明によればこのようなことはな
い。
数値例を挙げると、音速誤差は従来方式で34m/sec
、本発明方式で12m/sec になり、凝固厚測定誤差
は2.5mm、測定精度1%を確保できる。
、本発明方式で12m/sec になり、凝固厚測定誤差
は2.5mm、測定精度1%を確保できる。
第2図にCE位置制御に用いた本発明の実施例を示す。
鋳片にはその一面に電磁超音波を発生し、他面でそれを
検出するが、送信時刻推定処理51では前者のタイミン
グを送信器コイルに加える送信電流波形から検出し、後
者は受信時刻推定処理52が受信波形から推定する。
鋳片にはその一面に電磁超音波を発生し、他面でそれを
検出するが、送信時刻推定処理51では前者のタイミン
グを送信器コイルに加える送信電流波形から検出し、後
者は受信時刻推定処理52が受信波形から推定する。
受信波形は第3図に示す如きものであり、デジタル処理
するので多数のデータの時系列になる。ゼロクロス部の
これらのデータをプロットすると○領域内に拡大して示
す如くなる。この波形のピーク点のタイミングPを受信
時刻τ2とするが、このピーク値及びその前後の3つの
ゼロクロス点を求め、ゼロクロス点の受信時刻を補正し
て受信時刻τ2とする。
するので多数のデータの時系列になる。ゼロクロス部の
これらのデータをプロットすると○領域内に拡大して示
す如くなる。この波形のピーク点のタイミングPを受信
時刻τ2とするが、このピーク値及びその前後の3つの
ゼロクロス点を求め、ゼロクロス点の受信時刻を補正し
て受信時刻τ2とする。
透過時間推定処理53では送信時刻τ1と受信時刻τ2
から透過時間τ=τ2−τ1を計算する。
から透過時間τ=τ2−τ1を計算する。
鋳片厚み推定処理55では、セグメントフレームの間隔
から鋳片厚みDを算出する。即ちモールドから引出され
る鋳片は第5図に示す如く多数のロール14で支持さ
れ、これらのロールは所定数ずつセグメントフレーム
(SF)で支持される。従ってSFの間隔はロール間
隔、ひいては鋳片厚みに応じて変るから、これを測定し
て鋳片厚みDを得ることができる。
から鋳片厚みDを算出する。即ちモールドから引出され
る鋳片は第5図に示す如く多数のロール14で支持さ
れ、これらのロールは所定数ずつセグメントフレーム
(SF)で支持される。従ってSFの間隔はロール間
隔、ひいては鋳片厚みに応じて変るから、これを測定し
て鋳片厚みDを得ることができる。
内部温度モデル選択手段61は前述のメモリに入ってい
る温度分布特性を、当該鋳片が受けた冷却パターンに従
って選択する。選択した温度分布特性は鋼種により補正
する。即ち、凝固開始温度TSLを内部温度モデル補正手
段62に加えて温度分布特性を補正する。補正要領は前
記表面温度の場合に準ずる。
る温度分布特性を、当該鋳片が受けた冷却パターンに従
って選択する。選択した温度分布特性は鋼種により補正
する。即ち、凝固開始温度TSLを内部温度モデル補正手
段62に加えて温度分布特性を補正する。補正要領は前
記表面温度の場合に準ずる。
また鋼種を音速特性モデル選択手段65に加え、該当す
る音速温度特性を選択させる。
る音速温度特性を選択させる。
前記補正した温度分布特性により各部温度Tiを求め、
これで上記音速温度特性を読んでV(Ti)を得、平均すれ
ば、平均音速Vsが求まるが、一々これを行なうと計算
量が多くなり、コンピュータの負担が増すので、計算結
果を表面温度Ts別のテーブルにしておく。固相平均音
速テーブル演算手段63が、この処理を行なう。
これで上記音速温度特性を読んでV(Ti)を得、平均すれ
ば、平均音速Vsが求まるが、一々これを行なうと計算
量が多くなり、コンピュータの負担が増すので、計算結
果を表面温度Ts別のテーブルにしておく。固相平均音
速テーブル演算手段63が、この処理を行なう。
表面温度推定手段66は計測した表面温度TS1、計算表
面温度TS2、同中央部温度Tcを入力され、表面温度推
定値Tsを出力する。計測値には異常に高い/低いもの
があるが、これらは計算値によりチェックし、異常なら
廃棄して前の値を使用し、または加重平均によるならし
処理をして、妥当な表面温度Tsを出力する。このよう
な補正をすると、CE位置制御のための冷却調整で表面
のみ異常に低温になることがあるが、かゝるものに対し
ても妥当な表面温度を出力することができる。
面温度TS2、同中央部温度Tcを入力され、表面温度推
定値Tsを出力する。計測値には異常に高い/低いもの
があるが、これらは計算値によりチェックし、異常なら
廃棄して前の値を使用し、または加重平均によるならし
処理をして、妥当な表面温度Tsを出力する。このよう
な補正をすると、CE位置制御のための冷却調整で表面
のみ異常に低温になることがあるが、かゝるものに対し
ても妥当な表面温度を出力することができる。
固相平均音速推定手段64では、手段63の音速テーブ
ルを手段66からの表面温度で読んで凝固部平均音速V
sを出力する。
ルを手段66からの表面温度で読んで凝固部平均音速V
sを出力する。
シェル厚計算手段54では手段53,55,64から
τ,D,Vsを入力され、これらを用いて前記(1)式に
より凝固厚みSを計算する。
τ,D,Vsを入力され、これらを用いて前記(1)式に
より凝固厚みSを計算する。
CE位置計算手段56は、凝固厚S、鋳片厚みD、鋳造
速度Vz、経過時間TEを入力され、クレータエンド位
置を出力する。完全凝固時間Ts(i)は次式の関数で与
えられるので Ts(i)=f(TE(i),D,S)……(2) これと鋳造速度VzからCE位置を算出できる。このC
E位置が目標位置にあるようにVz及び又は冷却パター
ンを制御するが、この部分は第2図に示してない。
速度Vz、経過時間TEを入力され、クレータエンド位
置を出力する。完全凝固時間Ts(i)は次式の関数で与
えられるので Ts(i)=f(TE(i),D,S)……(2) これと鋳造速度VzからCE位置を算出できる。このC
E位置が目標位置にあるようにVz及び又は冷却パター
ンを制御するが、この部分は第2図に示してない。
クレータエンドCEは第4図(a)(b)に示すように種々の
形状をしているので凝固厚測定は複数点、例えば図示の
如く5点で行なう。この場合電磁超音波の送受信器は5
組設けて図示5点の位置に配置し、演算装置はこれらに
共通に1組設け、切換えスイッチにより逐次測定、演算
する。電磁超音波を発生するには送信器のコイルに大電
流パルスを流すが、これには高電圧電源とトリガ電極付
きスパークギャップを使用する。
形状をしているので凝固厚測定は複数点、例えば図示の
如く5点で行なう。この場合電磁超音波の送受信器は5
組設けて図示5点の位置に配置し、演算装置はこれらに
共通に1組設け、切換えスイッチにより逐次測定、演算
する。電磁超音波を発生するには送信器のコイルに大電
流パルスを流すが、これには高電圧電源とトリガ電極付
きスパークギャップを使用する。
以上説明したように、本発明では凝固厚みの計算に必要
な凝固部平均音速を、凝固部内音速の実態に合わせて正
確に算出するので、該凝固部の厚みの計測精度を高める
ことができ、CE位置制御などの精度を高めることがで
きる。
な凝固部平均音速を、凝固部内音速の実態に合わせて正
確に算出するので、該凝固部の厚みの計測精度を高める
ことができ、CE位置制御などの精度を高めることがで
きる。
第1図は本発明の凝固厚演算装置の構成の説明図、 第2図は本発明の実施例を示すブロック図、 第3図は受信波形の説明図、 第4図は凝固厚測定点の説明図、 第5図はCE位置制御の説明図、 第6図は従来の凝固厚演算装置の説明図、 第7図は温度分布および音速特性の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 衛 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 片岡 靖介 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭60−31010(JP,A) 特開 昭60−31009(JP,A) 特開 昭60−9562(JP,A) 特開 昭55−158506(JP,A) 実開 昭60−53806(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】凝固部と未凝固部を持つ連続鋳造される鋳
片(10)の凝固部平均音速(Vs)、該鋳片を超音波が
透過する時間(τ)、および該鋳片の厚み(D)を用い
て凝固部の厚み(S)を算出する凝固厚演算装置におい
て、 該凝固部平均音速(Vs)を求める手段が、 鋼種毎の音速温度特性および冷却パターン毎の鋳片内部
温度分布特性を格納する記憶装置と、 該記憶装置から読出した鋳片内部温度分布特性を表面温
度及び又は凝固開始温度で修正し、その修正した温度分
布特性から凝固部各部分の温度(Ti)を求める手段
と、 該音速温度特性から該温度(Ti)の音速(V(Ti))を
求め、これらの音速(V(Ti))の平均値(Vs)を求め
る手段とを有することを特徴とする、鋳片の凝固厚演算
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63207887A JPH0648183B2 (ja) | 1988-08-22 | 1988-08-22 | 鋳片の凝固厚演算装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63207887A JPH0648183B2 (ja) | 1988-08-22 | 1988-08-22 | 鋳片の凝固厚演算装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0255909A JPH0255909A (ja) | 1990-02-26 |
JPH0648183B2 true JPH0648183B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=16547210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63207887A Expired - Fee Related JPH0648183B2 (ja) | 1988-08-22 | 1988-08-22 | 鋳片の凝固厚演算装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648183B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100768395B1 (ko) | 2003-11-27 | 2007-10-18 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 연속주조주편의 응고완료위치검지방법 및 검지장치 및연속주조주편의 제조방법 |
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-
1988
- 1988-08-22 JP JP63207887A patent/JPH0648183B2/ja not_active Expired - Fee Related
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