JPH0515960A - 溶融金属湯面レベル測定装置 - Google Patents

溶融金属湯面レベル測定装置

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JPH0515960A
JPH0515960A JP3195899A JP19589991A JPH0515960A JP H0515960 A JPH0515960 A JP H0515960A JP 3195899 A JP3195899 A JP 3195899A JP 19589991 A JP19589991 A JP 19589991A JP H0515960 A JPH0515960 A JP H0515960A
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JP
Japan
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mold
memory
molten steel
molten metal
eddy current
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JP3195899A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Hanazaki
一治 花崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳型の銅板の影響を受けることなく、高い分
解能で、かつ広いレンジで湯面レベルを測定することを
可能とする。 【構成】 鋳型内に溶鋼が存在しない状態での受信コイ
ル42の検出出力の基準値を記憶する第1メモリ82と、鋳
型内に溶鋼が存在しない状態での受信コイル42の検出出
力の実測値を記憶する第2メモリ83と、鋳型内に極少量
の溶鋼が存在する状態での受信コイル42の検出出力に相
当する検出出力を記憶する第3メモリ84と、第1メモリ
82に記憶された基準値と、第2メモリ83に記憶された実
測値との偏差を求める第2演算部85と、第1メモリ82に
記憶された基準値に基づいて湯面レベルの実測の際の検
出出力を補正する第1演算部81と、前記偏差及び第3メ
モリ84に記憶された検出出力に基づいて、湯面レベルの
実測の際の前記渦流レベル計の検出出力を補正する第3
演算部86とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳型内部の溶融金属湯面
レベルを測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造機の操業は、上下に開口を有す
る筒型の鋳型に、溶融金属である溶鋼を注入し、該鋳型
の水冷内壁と接触させて冷却,凝固せしめ、外側を凝固
シェルにて被覆された鋳片を得て、これを鋳型の下方に
連続的に引き抜きつつ更に冷却し、内側にまで凝固が進
行した段階にて所定の長さに切断して、圧延工程等の後
工程での素材となる製品鋳片を得る手順にて行われる。
【0003】このような連続鋳造機の操業に際しては、
鋳型からの溶鋼の溢出、ブレークアウト等、操業の停止
を強いる種々の不都合の発生を未然に防止すると共に、
鋳型内部での冷却,凝固状態を安定化させて、製品鋳片
の品質向上を図るべく、鋳型内部の湯面レベルを適正な
レベルに維持する湯面レベル制御が行われている。この
湯面レベル制御を行う場合、湯面レベルを測定するが、
湯面レベルの測定には、鋳型内部の溶鋼表面に臨ませて
配した送信コイルへの通電により溶鋼表面に渦電流を生
ぜしめ、これに伴って生じる磁場の変化を、受信コイル
の端子電圧の変化として検出する渦流レベル計が多く用
いられている。
【0004】湯面レベルを測定するための従来の渦流レ
ベル計としては、以下に説明する2種類の装置が一般的
に用いられている。
【0005】その第1の装置は、送信コイルと受信コイ
ルとを一対、同一水平面上に配し、前記受信コイルの検
出信号に基づいて湯面レベルの測定値を得るようにした
ものである。この第1の装置では、送信コイル及び受信
コイルが湯面から同一の高さにあるため、その測定環境
に温度変動があっても、送信コイルと受信コイルとは共
に同様の温度変動が生じるので、前記温度変動による測
定誤差は小さいという特徴があり、また、測定回路が比
較的簡易であるという特徴があった。
【0006】また、その第2の装置は、送信コイルを挟
んでその上下に一対の受信コイルを配し、2つの受信コ
イルの検出信号の差分をとり、この差が受信コイルから
湯面までの距離の関数になることから、その結果に基づ
いて湯面レベルの測定値を得るようにしたものである。
この第2の装置では、送信コイルと受信コイルとが縦方
向に配されているので、送信コイルと受信コイルとの間
の横方向の磁束分布は狭いから、測定時に前記磁束分布
が、鋳型を構成する銅板の影響を受けにくいという特徴
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記第1の
装置では、送信コイルと受信コイルとが水平方向(横方
向)に配されているので、送信コイルと受信コイルとの
間の横方向の磁束分布が広いから、測定時に前記磁束分
布が、鋳型を構成する銅板の影響を受け易いという問題
があった。この問題を解決するために、従来では、鋳型
内に溶鋼がない状態での受信コイルの検出出力を銅板の
影響として予め検出しておき、この検出出力にて、実際
の湯面レベル測定時の受信コイルの検出出力を補正する
方法が考えられている。この方法は、断面が小さい鋳型
に適用した場合には、送信コイル及び受信コイルと、鋳
型の銅板との距離が短いため、銅板が前記磁束分布に与
える影響が極めて大きいので、鋳型内に溶鋼がない状態
での受信コイルの検出出力を予め検出しておいても、そ
の検出出力を超える影響が実際の測定時において前記磁
束分布に与えられるという難点があり、前記問題を完全
に解決するものではなかった。
【0008】前記第2の装置では、前述した如き特徴の
ため、前記問題を解決できるが、その反面、2つの受信
コイルが縦方向に配されているので、夫々の受信コイル
は、湯面からの高さが異なるため、測定環境に温度変動
があった場合は、夫々の受信コイルの温度変動は等しく
ならず、大きい測定誤差が生じるという問題があり、ま
た、前記第1の装置と比べて測定回路の構成が複雑であ
るという問題があった。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、鋳型の銅板の影響を受けることなく、高い分解
能で、かつ広いレンジで湯面レベルを測定可能である溶
融金属湯面レベル測定装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶融金属湯
面レベル測定装置は、連続鋳造を行う鋳型内での溶融金
属の湯面レベルに応じた信号を出力する渦流レベル計の
検出出力に基づいて、溶融金属の湯面レベルの測定値を
得る溶融金属湯面レベル測定装置において、前記鋳型内
に溶融金属が存在しない状態での前記渦流レベル計の検
出出力の基準値を記憶する第1の記憶手段と、前記鋳型
内に溶融金属が存在しない状態での前記渦流レベル計の
検出出力の実測値を記憶する第2の記憶手段と、前記鋳
型内に極少量の溶融金属が存在する状態での前記渦流レ
ベル計の検出出力に相当する検出出力を記憶する第3の
記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された基準値
と、前記第2の記憶手段に記憶された実測値との偏差を
求める手段と、該手段で求められた偏差,第1の記憶手
段に記憶された基準値及び第3の記憶手段に記憶された
検出出力に基づいて、湯面レベルの測定の際の前記渦流
レベル計の検出出力を補正する手段とを具備することを
特徴とする。
【0011】
【作用】第1の記憶手段に記憶された、鋳型内に溶融金
属が存在しない状態での渦流レベル計の検出出力の基準
値と、前記第2の記憶手段に記憶された、鋳型内に溶融
金属が存在しない状態での渦流レベル計の検出出力の実
測値との偏差は、渦流レベル計の電気的特性の経時変化
及び鋳型の状態変化等を含む渦流レベル計の検出出力特
性の経時変化量を表している。このため、前記偏差に基
づいて湯面レベルの実測の際の渦流レベル計の検出出力
を補正することにより、渦流レベル計の検出出力特性の
経時変化による渦流レベル計の検出誤差が除去される。
また、第1の記憶手段に記憶された基準値は、鋳型の電
気的特性が渦流レベル計の検出出力に与える影響を表す
ものである。このため、第1の記憶手段に記憶された基
準値に基づいて湯面レベルの実測の際の渦流レベル計の
検出出力を補正することにより、鋳型の電気的特性に起
因する渦流レベル計の検出誤差が除去される。さらに、
第3の記憶手段に記憶された、鋳型内に極少量の溶鋼が
存在する状態での前記渦流レベル計の検出出力に相当す
る検出出力は、極少量の溶鋼により、鋳型と溶鋼とが導
電状態となり、鋳型及び溶鋼の電気的特性が渦流レベル
計の検出出力に与える影響を表すものである。このた
め、第3の記憶手段に記憶された検出出力に基づいて湯
面レベルの実測の際の渦流レベル計の検出出力を補正す
ることにより、鋳型及び溶鋼の電気的特性に起因する渦
流レベル計の検出誤差が除去される。
【0012】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係る溶融金属湯面レベル測
定装置(以下本発明装置という)の構成を示す模式的ブ
ロック図ある。
【0013】図中Mは、上下に開口を有し断面長方形の
筒形をなす連続鋳造用の鋳型である。鋳型Mの内部に
は、これの上方に配した図示しないタンディッシュか
ら、延設された注湯ノズル1を経て溶融金属である溶鋼
2が注入されており、この溶鋼2は、鋳型Mの水冷され
た内壁との接触により冷却され、外側を凝固シェルにて
被覆された鋳片3となり、該鋳型Mの下側開口部から連
続的に引き抜かれる。
【0014】鋳型Mの上部には、該鋳型M内に滞留する
溶鋼2の表面に臨ませて渦流レベル計4が配設されてい
る。この渦流レベル計4は、送信コイル41と、受信コイ
ル42とよりなり、送信コイル41は電源5に接続されてい
る。この渦流レベル計4は、湯面レベルの測定の際に
は、電源5から送信コイル41への通電により溶鋼2の表
面に渦電流を生ぜしめ、これに伴って生じる磁場の変化
を、受信コイル42の端子電圧の変化として検出するよう
になっており、受信コイル42の端子電圧は、増幅器6及
びA/D 変換器7を経てレベル演算部8に与えられるよう
になっている。
【0015】レベル演算部8は、溶鋼レベルの実測定前
には、溶鋼レベルを演算するための準備として、後述す
るような第1模擬測定モード,第2模擬測定モード及び
空鋳型実測定モードにて動作し、一方、溶鋼レベルの実
測定時には、後述するような実測定モードにて動作する
ようになっている。レベル演算部8には、前述の如き複
数の測定モードを選択的に実行させるための信号を出力
する測定モード選択部80が接続されており、レベル演算
部8は測定モード選択部80で選択された測定モードを実
行するようになっている。レベル演算部8では、前記実
測定モードで動作する場合に、受信コイル42の端子電圧
(以下検出電圧という) に基づいて溶鋼レベルを演算
し、その演算結果を表示部9に与えるようになってい
る。表示部9はレベル演算部8から与えられた演算結果
を所定の表示方式で表示するようになっている。
【0016】図2はレベル演算部8の詳細な構成を示す
ブロック図である。増幅器6及びA/D 変換器7を経て与
えられた検出電圧は、レベル演算部8において、第1演
算部81, 第1メモリ82及び第2メモリ83に夫々与えられ
るようになっている。
【0017】第1の記憶手段である第1メモリ82には、
前記検出電圧の他に、これに与えられるデータを記憶さ
せる動作を実行させるための信号である第1記憶動作信
号及び記憶したデータを出力させる動作を実行させるた
めの信号である第1出力動作信号が測定モード選択部80
から与えられるようになっており、第1メモリ82から出
力される記憶データは、第1演算部81及び第2演算部85
に与えられるようになっている。第2の記憶手段である
第2メモリ83には、前記検出電圧の他に、これに与えら
れるデータを記憶させる動作を実行させるための信号で
ある第2記憶動作信号及び記憶したデータを出力させる
動作を実行させるための信号である第2出力動作信号が
測定モード選択部80から与えられるようになっており、
第2メモリ83から出力される記憶データは、第2演算部
85に与えられるようになっている。
【0018】第1演算部81では、前記検出電圧から第1
メモリ82の記憶データを減算するようになっており、そ
の演算結果は第3演算部86及び第3メモリ84に与えられ
るようになっている。第3の記憶手段である第3メモリ
84には、第1演算部81の演算結果の他に、これに与えら
れるデータを記憶させる動作を実行させるための信号で
ある第3記憶動作信号及び記憶したデータを出力させる
動作を実行させるための信号である第3出力動作信号が
測定モード選択部80から与えられるようになっており、
第3メモリ84から出力される記憶データは、第3演算部
86に与えられるようになっている。
【0019】第2演算部85では、第1メモリ82の記憶デ
ータから第2メモリ83の記憶データを減算するようにな
っており、その演算結果は第3演算部86に与えられるよ
うになっている。第3演算部86では、第1演算部81の演
算結果から第3メモリ84の記憶データと、第2演算部85
の演算結果とを減算するようになっており、その演算結
果は電圧/溶鋼レベル変換部87に与えられるようになっ
ている。
【0020】電圧/溶鋼レベル変換部87では、補正後の
溶鋼レベルの検出電圧(第3演算部86の演算結果)と、
溶鋼レベル(渦流レベル計4から溶鋼2までの距離)と
の関係を表す図3に示される如き特性曲線が予め設定さ
れており、第3演算部86の演算結果を前記特性曲線を用
いて溶鋼レベルに変換するようになっている。電圧/溶
鋼レベル変換部87で変換結果は、表示部9に表示される
ようになっている。
【0021】図3は電圧/溶鋼レベル変換部87に設定さ
れている特性曲線を示すグラフであり、縦軸に検出電
圧、横軸に渦流レベル計4から溶鋼2までの距離を夫々
とり、これらの関係を示してある。この特性曲線は、渦
流レベル計4から溶鋼2までの距離の増加に対して検出
電圧が反比例するような特性を有するものであり、検出
電圧に基づいて、渦流レベル計4から溶鋼2までの距
離、即ち、溶鋼レベルが求められるようになっている。
【0022】次に、前述の如き溶鋼湯面レベル測定装置
により溶鋼湯面レベルを測定する方法について説明す
る。溶鋼湯面レベルを測定する場合、実際の測定を行う
前に、以下のような測定準備を行う。まず、実際の鋳型
Mとその寸法が等しく、底がない模擬鋳型である無底模
擬鋳型に渦流レベル計4を取付け、この状態で渦流レベ
ル計4にて溶鋼レベルの測定を行う。この際オペレータ
は、測定モード選択部80にて第1模擬測定モードを選択
する。第1模擬測定モードが選択されると、第1記憶動
作信号が第1メモリ82に与えられ、これによって第1メ
モリ82は、無底模擬鋳型測定時の受信コイル42の検出電
圧を記憶する。
【0023】次に、溶鋼が入っている場合の鋳型を模擬
すべく金属製の底を備え、その底の深さが可変式となっ
ており、実際の鋳型Mとその寸法が等しい有底模擬鋳型
に渦流レベル計4を取付け、その底の深さを、渦流レベ
ル計4の検出電圧が飽和する深さ(無限遠点)とした状
態で渦流レベル計4にて溶鋼レベルの測定を行う。この
際オペレータは、測定モード選択部80にて第2模擬測定
モードを選択する。第2模擬測定モードが選択される
と、第3記憶動作信号が第3メモリ84に与えられ、これ
によって第3メモリ84は、有底模擬鋳型測定時の受信コ
イル42の検出電圧を記憶する。
【0024】次に、渦流レベル計4を実際の鋳型Mに取
付け、鋳型M内に溶鋼2が入っていない状態(空鋳型状
態)で、渦流レベル計4にて溶鋼レベルの測定を行う。
この際オペレータは、測定モード選択部80にて空鋳型実
測定モードを選択する。空鋳型実測定モードが選択され
ると、第2記憶動作信号が第2メモリ83に与えられ、こ
れによって第2メモリ83は、空鋳型実測定時の受信コイ
ル42の検出電圧を記憶する。以上の如き測定準備が完了
すると、実際の溶鋼レベルの測定を行う。
【0025】次に実際の溶鋼レベル測定時の本発明装置
の動作について説明する。実際の溶鋼レベル測定を行う
際オペレータは、測定モード選択部80にて実測定モード
を選択する。渦流レベル計4は、電源5から送信コイル
41への通電により溶鋼2の表面に渦電流を生ぜしめ、こ
れに伴って生じる磁場の変化を、受信コイル42の端子電
圧の変化として検出し、その検出電圧は、受信コイル42
から増幅器6及びA/D変換器7を経てレベル演算部8に
与えられる。
【0026】レベル演算部8では、実測定モードが選択
されると、測定モード選択部80から第1メモリ82,第2
メモリ83及び第2メモリ83に第1出力動作信号,第2出
力動作信号及び第3出力動作信号が与えられ、前述の如
く記憶されたデータが第1メモリ82,第2メモリ83及び
第2メモリ83から出力される。第1演算部81では、受信
コイル42の検出電圧から第1メモリ82の出力である無底
模擬鋳型測定時の受信コイル42の検出電圧が減算され、
これによって、受信コイル42の検出電圧における、鋳型
Mの銅板のみの影響による検出電圧増加分が除去され
る。
【0027】第2演算部85では、第1メモリ82の出力で
ある無底模擬鋳型測定時の受信コイル42の検出電圧から
第2メモリ83の出力である空鋳型実測定時の受信コイル
42の検出電圧が減算され、これによって、増幅器6の増
幅特性の経時変化及び渦流レベル計4の取付位置の誤差
等に起因する検出特性の経時変化の影響による検出電圧
増加分が求められる。
【0028】第3演算部86では、第1演算部81の出力で
ある補正後の検出電圧から、第3メモリ84の出力である
有底模擬鋳型測定時の受信コイル42の検出電圧と、第2
演算部85の出力である受信コイル42の検出特性の経時変
化の影響による検出電圧増加分とが減算される。この場
合は、第3メモリ84の出力の減算によって、鋳型Mの銅
板と、溶鋼2との影響による検出電圧増加分が除去さ
れ、第2演算部85の出力によって、検出特性の経時変化
の影響による検出電圧増加分が除去される。
【0029】このように補正された検出電圧は、第3演
算部86から電圧/溶鋼レベル変換部87へ与えられ、溶鋼
レベルに変換され、その溶鋼レベルが表示部9に表示さ
れる。
【0030】以上の如く補正された受信コイル42の検出
電圧は、最終的には、図4に示される如き特性とされ
る。図4は未補正の受信コイル42の検出特性と、補正さ
れた受信コイル42の検出特性とを比較して表したグラフ
であり、縦軸に検出電圧、横軸に渦流レベル計4から溶
鋼2までの距離(溶鋼レベル)を夫々とり、これらの関
係を、未補正の検出特性は破線、補正された検出特性は
実線にて示してある。図4から明らかな如く、未補正の
検出特性から前述の如き検出電圧増加分が除去される
と、検出電圧が一様に下がり、これによって、補正され
た検出特性は、前述の如き電圧/溶鋼レベル変換部87に
設定されている特性曲線と略等しくなる。このように、
本発明装置にあっては、受信コイル42の検出電圧から、
鋳型Mの銅板の影響が除去され、精度が高い溶鋼湯面レ
ベルの測定が行える。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明装置において
は、渦流レベル計の電気的特性の経時変化及び鋳型の状
態変化等を含む渦流レベル計の検出出力特性の経時変化
量を表すものである、第1の記憶手段に記憶された基準
値と前記第2の記憶手段に記憶された実測値との偏差
と、鋳型の電気的特性が渦流レベル計の検出出力に与え
る影響を表す、第1の記憶手段に記憶された基準値と、
鋳型及び溶融金属の電気的特性が渦流レベル計の検出出
力に与える影響を表す、第3の記憶手段に記憶された検
出出力とに基づいて、湯面レベルの実測の際の渦流レベ
ル計の検出出力が補正されるため、渦流レベル計の検出
出力特性の経時変化量と、鋳型の電気的特性が渦流レベ
ル計の検出出力に与える影響と、鋳型及び溶鋼の電気的
特性が渦流レベル計の検出出力に与える影響とが渦流レ
ベル計の検出出力から除去できるので、鋳型の銅板の影
響を受けることなく、高い分解能で、かつ広いレンジで
湯面レベルが測定できる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融金属湯面レベル測定装置の構
成を示す模式的ブロック図ある。
【図2】レベル演算部の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図3】電圧/溶鋼レベル変換部に設定されている特性
曲線を示すグラフである。
【図4】未補正の検出特性と補正された検出特性とを比
較して表したグラフである。
【符号の説明】
2 溶鋼 4 渦流レベル計 81 第1演算部 82 第1メモリ 83 第2メモリ 84 第3メモリ 85 第2演算部 86 第3演算部 M 鋳型

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 連続鋳造を行う鋳型内での溶融金属の湯
    面レベルに応じた信号を出力する渦流レベル計の検出出
    力に基づいて、溶融金属の湯面レベルの測定値を得る溶
    融金属湯面レベル測定装置において、 前記鋳型内に溶融金属が存在しない状態での前記渦流レ
    ベル計の検出出力の基準値を記憶する第1の記憶手段
    と、 前記鋳型内に溶融金属が存在しない状態での前記渦流レ
    ベル計の検出出力の実測値を記憶する第2の記憶手段
    と、 前記鋳型内に極少量の溶融金属が存在する状態での前記
    渦流レベル計の検出出力に相当する検出出力を記憶する
    第3の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された基準値と、前記第2の
    記憶手段に記憶された実測値との偏差を求める手段と、 該手段で求められた偏差,第1の記憶手段に記憶された
    基準値及び第3の記憶手段に記憶された検出出力に基づ
    いて、湯面レベルの測定の際の前記渦流レベル計の検出
    出力を補正する手段と を具備することを特徴とする溶融金属湯面レベル測定装
    置。
JP3195899A 1991-07-09 1991-07-09 溶融金属湯面レベル測定装置 Pending JPH0515960A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149132A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nippon Steel Engineering Co Ltd 連続鋳造設備の鋳型内溶鋼レベル測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010149132A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nippon Steel Engineering Co Ltd 連続鋳造設備の鋳型内溶鋼レベル測定方法

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