JP4296946B2 - 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置 - Google Patents

連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4296946B2
JP4296946B2 JP2004021285A JP2004021285A JP4296946B2 JP 4296946 B2 JP4296946 B2 JP 4296946B2 JP 2004021285 A JP2004021285 A JP 2004021285A JP 2004021285 A JP2004021285 A JP 2004021285A JP 4296946 B2 JP4296946 B2 JP 4296946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
temperature
completion position
ultrasonic
solidification completion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004021285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005211926A (ja
Inventor
幸理 飯塚
康一 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004021285A priority Critical patent/JP4296946B2/ja
Publication of JP2005211926A publication Critical patent/JP2005211926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4296946B2 publication Critical patent/JP4296946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

本発明は、連続鋳造機で鋳造されている連続鋳造鋳片の凝固完了位置をオンラインで検知する方法及び装置に関するものである。
鋼の連続鋳造においては、連続鋳造鋳片の凝固完了位置(「クレータエンド位置」ともいう)が鋳片のどの位置にあるかを判定することが、極めて重要である。凝固完了位置を検知することが、鋳片の生産性や品質の向上に大きく貢献するためである。
例えば、生産性を向上させるために鋳造速度を上昇させると、凝固完了位置は鋳片の鋳造長手方向下流側に移動する。凝固完了位置が鋳片支持ロールの範囲を超えてしまうと、鋳片が静鉄圧の作用によって膨らみ(以下、「バルジング」と記す)、内質の悪化や巨大バルジングの場合には鋳造停止といった問題が発生する。従って、凝固完了位置が明確に分からない場合には、鋳造速度をむやみに増速することはできない。また、鋳片の中心偏析を低減して高品質化を図るための軽圧下操業では、凝固完了位置を軽圧下帯に位置させるように鋳造速度や二次冷却水強度を制御する必要がある。更に、スラブ鋳片においては、その断面が扁平形状であるため、凝固完了位置は鋳片の幅方向で均一ではなく、且つ、時間によってその形状が変動することが知られている。この幅方向で異なる凝固完了位置の形状も、鋳片の品質や生産性を決める大きな要因となっている。
これらの要求に応えるには、鋳片の凝固状態を把握する必要があり、従って、鋳片の凝固状態を判定するための種々の方法が提案されている。
現在、一般的に実用されている方法は、鋳片の凝固過程における伝熱計算を行い、鋳片中心部の温度が固相線温度となる位置を凝固完了位置として推定する方法である(例えば、特許文献1参照)。しかし、このような伝熱計算による方法では、計算に用いる物性値の精度が低いことや、実際の伝熱現象を完全にモデル化することが困難なことから、推定精度には限界があり、そこで、凝固完了位置を直接測定するために、超音波を利用した方法が種々試みられている。
例えば特許文献2には、電磁超音波の送信器及び受信器によって縦波の超音波を鋳片に伝播させ、鋳片を透過する縦波の伝播時間、鋳片の厚み、及び、予め計測して求めた固相域及び液相域での縦波の伝播速度に基づき、固相部及び液相部の厚みを求める方法が開示されている。更に、特許文献3には、このようにして求めた固相部の厚み(=凝固シェル厚み)と、鋳造長手方向の距離と固相部厚みの変化量との相関関係とから、凝固完了位置を推定する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3の方法では、凝固完了位置が超音波センサーの設置位置よりも上流側に位置する場合には、凝固完了位置を推定することができない。そこで、超音波の伝播速度が温度依存性を有することと、凝固完了位置が超音波センサーの設置位置から上流側に離れるほど鋳片の温度が低下することを利用し、超音波センサーの設置位置よりも上流側の凝固完了位置も推定することができるようにした技術が提案されている。
例えば、特許文献4には、超音波の伝播時間と凝固完了位置とを一次式で近似し、超音波の伝播時間から凝固完了位置を求める方法が開示されている。また、特許文献5には、超音波の伝播時間から求めた鋳片平均温度と、実測或いは伝熱計算で求めた鋳片表面温度とから、鋳片中心の温度を求め、凝固完了後の鋳片中心温度の時間当たりの降下率が鋳片の成分組成(これを「鋼種」と称す)や鋳片の厚みによって決まることを利用し、求めた鋳片中心温度から凝固完了位置を推定する方法が開示されている。
特開平5−123842号公報 特開昭55−158506号公報 特開昭57−32863号公報 特開昭63−313643号公報 特開昭64−48651号公報
しかしながら、特許文献4及び特許文献5に開示された方法でも、以下の問題が残されている。即ち、特許文献4の方法では、伝播時間と凝固完了位置とを近似式で関係付けているが、伝播時間は凝固完了位置だけでなく、鋳片温度の厚み方向分布や伝播速度の鋼種依存性にも影響を受ける。特に鋳片温度の厚み方向分布に関しては、二次冷却強度や冷却パターンが鋼種や鋳造速度によって様々に変更されるため、実際の操業中には、凝固完了位置は等しいが鋳片温度の厚み方向分布は異なる、という状態も発生する。そのため、特許文献4の方法は、実際の連続鋳造機において適用することは困難といわざるを得ない。
また、特許文献5の方法では、伝播時間から求めた鋳片平均温度と、鋳片表面温度とから、鋳片中心温度を求めているが、鋳片中心温度の時間当たりの降下率は、前述した伝播時間と同様に、鋳片温度の厚み方向分布の影響を受けてしまう。例えば、鋳片の平均温度が低い場合には、鋳片中心温度の時間当たりの降下率は高く、鋳片の平均温度が高い場合には、鋳片中心温度の時間当たりの降下率は低くなる。従って、特許文献5の方法においても精度良く凝固完了位置を推定することは困難である。また、鋳片の平均温度を求める際、超音波の伝播速度は鋼種による依存性を受けるため、鋼種毎に平均温度と伝播時間との関係を求めておかなければならない。これは非常に手間がかかる作業であり、実用上、この作業を完全に行うことは不可能である。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、連続鋳造機で鋳造される鋳片の凝固完了位置が超音波センサーよりも上流側に存在する場合であっても、凝固完了位置を簡便に且つ精度良く検知することの可能な、連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置を提供することである。
上記課題を解決するための本願第1の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法は、鋳造長手方向の2箇所以上において、鋳片を透過する超音波の伝播時間を測定して鋳片の中心温度を求め、該鋳片の中心温度から鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を求め、該関係に基づいて鋳造している鋼種の固相線温度となる位置を凝固完了位置として定めることを特徴とするものである。
第2の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法は、第1の発明において、前記鋳片の中心温度は、鋳片を透過する超音波の伝播時間と鋳片の表面温度と鋳片の厚みと超音波の伝播速度の温度特性とから求めることを特徴とするものである。
第3の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法は、第1または第2の発明において、横波超音波の透過信号の強度変化に基づいて横波超音波センサーの設置位置への凝固完了位置の到達を検知し、検知した時点における、横波超音波センサーの設置位置での中心温度を鋳造している鋼種の固相線温度として、前記鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を校正することを特徴とするものである。
第4の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置は、鋳造長手方向の2箇所以上に設置された、鋳片に対して超音波を送信し且つ受信する超音波センサーと、この超音波センサーの受信信号から鋳片を透過する超音波の伝播時間を測定する手段と、該伝播時間に基づいて鋳片の中心温度を求める手段と、求めた鋳片の中心温度に基づいて鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を定める手段と、該関係と鋳造している鋼種の固相線温度とから鋳片の凝固完了位置を推定する手段と、を具備することを特徴とするものである。
第5の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置は、第4の発明において、前記鋳片の中心温度を求める手段では、求めた超音波の伝播時間と鋳片の表面温度と鋳片の厚みと超音波の伝播速度の温度特性とから鋳片の中心温度を求めることを特徴とするものである。
第6の発明に係る連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置は、第4または第5の発明において、前記超音波センサーの少なくとも1つを横波超音波センサーとするか或いは少なくとも1つの横波超音波センサーを更に備え、更に、この横波超音波センサーの受信信号の強度変化に基づいて横波超音波センサーの設置位置と鋳片の凝固完了位置とが一致したことを検知する検出手段を具備し、この検出手段によって凝固完了位置が検出された時点における、横波超音波の設置位置での鋳片の中心温度を鋳造している鋼種の固相線温度として、前記鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を校正することを特徴とするものである。
本発明によれば、連続鋳造機で鋳造されている鋳片の中心温度を鋳造長手方向の2箇所以上で求め、求めた鋳片中心温度から鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との温度関係式を求め、この温度関係式に基づいて凝固完了位置を推定しているので、鋳片温度の厚み方向分布の影響を受けることなく、凝固完了位置を検知することができる。そのため、二次冷却強度や冷却パターンが鋼種や鋳造速度によって様々に変更される実際の連続鋳造操業においても、また、凝固完了位置が超音波センサーの上流側に在っても、精度良く鋳片の凝固完了位置を検知することが可能となる。その結果、様々な鋳造条件においても凝固完了位置を鋳造中に精度良く把握することが可能となり、連続鋳造機の機長を最大に使って生産性を向上したり、軽圧下を適切に施して中心偏析の軽減された鋳片を製造することなどができ、工業上有益な効果がもたらされる。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。先ず、第1の実施の形態例について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態例を示す図であって、本発明に係る凝固完了位置検知装置を備えたスラブ連続鋳造機の概略図である。
図1において、1は鋳片、2は固相部、3は液相部、4は凝固完了位置、5は鋳型内の溶鋼湯面であり、連続鋳造機の鋳型101に注入された溶鋼は、鋳型101によって冷却されて鋳型101と接触する部位に固相部2を形成し、周囲を固相部2とし、内部を未凝固の液相部3とする鋳片1は、鋳型101の下方に対抗して配置された複数対の鋳片支持ロール102に支持されつつ鋳型101の下方に引き抜かれる。鋳造長手方向に隣合う鋳片支持ロール102の間隙には、鋳片1の表面に向けて冷却水を吹き付けるエアーミストスプレーノズルや水スプレーノズルなどからなる二次冷却帯(図示せず)が設置されており、鋳片1は鋳造長手方向下流側に引き抜かれながら二次冷却帯で冷却され、中心部まで完全に凝固する。この中心部まで完全に凝固した位置が凝固完了位置4である。凝固が完了した鋳片1は、鋳片支持ロール102の下流側に設置された鋳片切断機104で所定の長さに切断され、鋳片1Aとして搬送用ロール103によって搬出される。
このような構成のスラブ連続鋳造機において、本発明に係る凝固完了位置検知装置が配置されている。本発明の第1の実施の形態例に係る凝固完了位置検知装置は、鋳片1を挟んで対抗配置させた第1の送信センサー8及び第1の受信センサー10からなる第1の超音波センサーと、鋳片1を挟んで対抗配置させた第2の送信センサー9及び第2の受信センサー11からなる第2の超音波センサーと、第1の送信センサー8へ電気信号を与えて鋳片1に超音波を送出するための電気回路である第1の超音波送信部6と、第2の送信センサー9へ電気信号を与えて鋳片1に超音波を送出するための電気回路である第2の超音波送信部7と、第1の受信センサー10及び第2の受信センサー11にて受信した受信信号を処理する第1の伝播時間検出部12と、第2の伝播時間検出部13と、第1の鋳片中心温度計算部14と、第2の鋳片中心温度計算部15と、長手方向中心温度近似式計算部16と、凝固完了位置推定部17とを備えている。第1の送信センサー8及び第2の送信センサー9にて送出された超音波は鋳片1を透過し、第1の受信センサー10及び第2の受信センサー11でそれぞれ受信され、電気信号に変換される。
第1の伝播時間検出部12は、第1の受信センサー10にて受信した透過信号の受波時間から超音波の伝播時間を検出する装置で、第2の伝播時間検出部13は、第2の受信センサー11にて受信した透過信号の受波時間から超音波の伝播時間を検出する装置で、第1の鋳片中心温度計算部14は、第1の伝播時間検出部12によって検出された伝播時間と、別途入力された鋳片表面温度、鋳片厚み、及び超音波の伝播速度の温度特性とから鋳片中心温度を求める装置で、第2の鋳片中心温度計算部15は、第2の伝播時間検出部13によって検出された伝播時間と、別途入力された鋳片表面温度、鋳片厚み、及び超音波の伝播速度の温度特性とから鋳片中心温度を求める装置で、長手方向中心温度近似式計算部16は、第1の鋳片中心温度計算部14並びに第2の鋳片中心温度計算部15によって求められた鋳片中心温度から鋳片1の鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式を求める装置で、凝固完了位置推定部17は、長手方向中心温度近似式計算部16によって計算された温度関係式と鋳造している鋳片1の鋼種の固相線温度とから、凝固完了位置4を求める装置である。
ここで、第1の伝播時間検出部12、第2の伝播時間検出部13、第1の鋳片中心温度計算部14、第2の鋳片中心温度計算部15、長手方向中心温度近似式計算部16、及び、凝固完了位置推定部17は計算機にて演算される。尚、第1の受信センサー10及び第2の受信センサー11とこの計算機との間には、超音波信号増幅器や波形を計算機に取り込むためのA/D変換機が必要であるが、図1では省略している。用いる超音波としては、横波でもまた縦波でもどちらでも用いることができる。また、超音波センサーとしては、電磁超音波センサーを用いることができる。
第1の鋳片中心温度計算部14及び第2の鋳片中心温度計算部15には、それぞれの超音波センサーの設置された位置の鋳片表面温度と、鋳片厚みと、超音波の伝播速度の温度特性とが、別の回路を介して入力されるようになっている。鋳片表面温度は、放射温度計などによる測定値でも伝熱計算による計算値でもよいが、温度精度を高める観点から放射温度計などによる測定値を入力することが好ましい。超音波の伝播速度の温度特性とは、鋳片温度と超音波の伝播速度との関係式であり、既知のデータを用いてもよく、また、種々の温度で加熱保持された鋳片を用いて超音波の伝播速度を測定して求めたデータでもよい。鋳片1の成分組成により、即ち鋼種により超音波の伝播速度は変わるので、種々の鋼種のデータを把握することが好ましいが、作業負荷が大きいので、主たる鋼種のデータのみでも構わない。同様に、凝固完了位置推定部17には、鋳造している鋳片1の鋼種の固相線温度が別の回路を介して入力されるようになっている。
スラブ連続鋳造機では、凝固完了位置4が鋳片1の幅方向で異なる場合もあるので、第1の超音波センサーと第2の超音波センサーとで検出する幅方向の位置が同一であるか、或いは、凝固完了位置4に鋳片幅方向の変化が生じたとしても変化の差がほとんど無いと見なせる幅方向の範囲内に第1の超音波センサー及び第2の超音波センサーを配置する必要がある。具体的には、凝固完了位置4の鋳片幅方向の形状を平坦と見なせる場合には、幅方向に数100mm離れていてもよく、逆に、凝固完了位置4の鋳片幅方向の形状が大きく変化している場合には、数10mm以内とする必要がある。これは、この目的に用いられる超音波の波長が数10mmであり、且つ超音波センサーの大きさが数10mm程度であることから、回折の影響も考慮すると、数10mm以内であれば同一位置と見なすことができるからである。
第1の超音波センサーと第2の超音波センサーとの長手方向の配置間隔は特に規定するものではないが、配置間隔が狭いと鋳片中心温度の差が少なく、鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式を求める際に誤差が生じやすくなるので、長手方向の配置間隔は1m以上とすることが好ましい。
以下、受信した信号の処理方法について説明する。先ず、第1の伝播時間検出部12及び第2の伝播時間検出部13の動作について図2を参照して説明する。
図2は、第1の伝播時間検出部12及び第2の伝播時間検出部13の動作を示す図で、送信信号の1発分に対応した受信信号波形を示している。図2中の最初の波は、送信信号が電気的に第1の受信センサー10及び第2の受信センサー11に漏れ込んだものであり、2番目の波が超音波の透過信号である。ここで、第1の伝播時間検出部12及び第2の伝播時間検出部13は、送信信号の送出タイミングから透過信号の出現タイミングまでの時間を検出する。透過信号の検出方法としては、図2に示すように、しきい値以上となる時点を求める方法でも、或いは、超音波の透過信号が現れる時間位置は、鋳片1の厚み、鋳片1のおよその温度、及び超音波の鋳片1における伝播速度から、大まかに既知であるので、その位置の信号だけを取り出すゲートを設け、そのゲート内の信号の最大値を求める方法でも、何れの方法でもよい。この処理は、受信信号の波形をA/D変換で計算機内に取り込むことにより、計算処理で容易に実現することができる。また、実際には、送信信号は数10Hz〜数100Hzの周期で繰り返されるので、その一つ一つの波形を平均化してから横波超音波の透過強度を求めたり、一つ一つの波形の透過強度を平均化したりして、ノイズによる揺らぎの影響を少なくすることが有効である。
次ぎに、第1の鋳片中心温度計算部14及び第2の鋳片中心温度計算部15の動作について説明する。ここで、前提条件として、鋳片1の厚み方向温度分布を図3及び下記の(1)式で示す二次関数で表すこととする。但し、(1)式において、dは鋳片厚み、Tsは鋳片表面温度、Tcは鋳片中心温度、xは図3に示すように鋳片中心からの厚み方向の位置である。
Figure 0004296946
ここで、超音波の伝播速度をC(T(x))とすると、超音波の鋳片1を透過する伝播時間Δtは下記の(2)式で表される。
Figure 0004296946
上記の(1)式及び(2)式において、超音波の伝播時間Δt、鋳片表面温度Ts、鋳片厚みd、超音波の伝播速度C(T(x))は既知であるので、未知数は鋳片中心温度Tcのみとなり、従って、(1)式及び(2)式から超音波センサーが設置された位置の鋳片中心温度Tcを求めることができる。
次ぎに、長手方向中心温度近似式計算部16の動作について説明する。長手方向中心温度近似式計算部16は、第1の鋳片中心温度計算部14及び第2の鋳片中心温度計算部15により求められた鋳片中心温度から鋳片1の鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式を算出する。ここで、鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式として、例えば下記に示す(3)式の一次式を用いる。但し、(3)式において、Tcは鋳片中心温度、Xは鋳造長手方向の位置であって鋳型内の溶鋼湯面5からの距離で表示した位置であり、a及びbは係数である。
Figure 0004296946
尚、鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式は一次式以外の式でも適用することができる。その場合、用いる温度関係式における係数の数よりも超音波センサーの設置数の方が多いか或いは等しくする必要があり、従って、例えば二次式を用いる場合には、係数は3であるので、鋳造長手方向での超音波センサーの設置数を3以上にする必要がある。
さて、第1の超音波センサーの設置位置をX1 、第1の超音波センサーで求められた鋳片中心温度をTc1、第2の超音波センサーの設置位置をX2 、第2の超音波センサーで求められた鋳片中心温度をTc2とすると、係数a及び係数bは、下記の(4)式及び(5)式で求められ、鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式である上記(3)式が定められる。
Figure 0004296946
最後に、凝固完了位置推定部17の動作について説明する。凝固完了位置推定部17は、長手方向中心温度近似式計算部16によって求められた鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式と、鋳片1として鋳造している鋼種の固相線温度とから、凝固完了位置4を推定する。即ち、鋳片1として鋳造している鋼種の固相線温度をTsoとして(3)式に代入することで、凝固完了位置XCEが下記の(6)式によって定められる。
Figure 0004296946
以上説明したように、本発明においては、連続鋳造機で鋳造されている鋳片1の中心温度を鋳造長手方向の2箇所以上で求め、求めた鋳片中心温度から鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との温度関係式を定め、この温度関係式に基づいて凝固完了位置4を推定しているので、鋳片温度の厚み方向分布の影響を受けることがなく、二次冷却強度や冷却パターンが鋼種や鋳造速度によって様々に変更される実際の連続鋳造操業においても、精度良く鋳片1の凝固完了位置4をオンラインで検知することが可能となる。
但し、上記の方法では、全ての鋼種について超音波の伝播速度の温度特性を把握できない場合があることから、超音波の鋳片成分組成による伝播速度の影響を排除できない場合が発生する。そこで、本発明の第2の実施の形態例では、横波超音波センサーを用い、超音波の鋼種依存性を校正するようにしている。この横波超音波センサーは、前述した第1及び第2の超音波センサーと兼用してもよく、また、新たに配置してもよい。
横波超音波は、伝播経路に液相部3が存在すると伝播しない性質がある。本発明者等は、凝固状態と横波超音波の伝播状況との関係について詳細な実験を重ねた結果、横波超音波が透過しなくなる凝固状態は、鋼種に依存することなく、鋳片中心部の固相率が1となる時点即ち凝固が完了する時点(軸心温度=固相線温度)であることを見出した。この性質に基づくことで、横波超音波センサーによる透過信号が検出状態から消失した時点、或いは、消失状態から出現した時点は、鋼種や鋳造条件に拘わらず、凝固完了位置4と横波超音波センサーの設置位置とが一致するという重要な情報を得ることができる。これを用い、超音波の伝播速度の鋼種依存性によって生じる鋳片中心温度の誤差を校正する。
以下、第2の実施の形態例について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態例を示す図であって、本発明に係る凝固完了位置検知装置を備えたスラブ連続鋳造機の概略図である。
本発明の第2の実施の形態例に係る凝固完了位置検知装置は、図1に示す第1の実施の形態例の凝固完了位置検知装置に対して、第1の送信センサー8と第1の受信センサー10とからなる第1の超音波センサーを横波超音波センサーとし、更に、図4に示すように、第1の受信センサー10にて受信した受信信号を処理する横波透過強度検出部18と、凝固完了位置通過判定部19とを追加した装置である。横波透過強度検出部18は、第1の受信センサー10により受信された横波超音波の強度を検出する装置で、凝固完了位置通過判定部19は、横波透過強度検出部18にて検出された横波超音波の透過信号の変化から、凝固完了位置4が第1の超音波センサーの設置位置よりも鋳造長手方向の上流側か、或いは下流側かを判定する装置である。また、長手方向中心温度近似式計算部16には、鋳造している鋳片1の鋼種の固相線温度が別の回路を介して入力されるようになっている。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態例と同一構成であり、同一の部分は同一符号により示し、その説明は省略する。
以下、受信した信号の処理方法について説明する。第1の伝播時間検出部12及び第2の伝播時間検出部13の動作、並びに、第1の鋳片中心温度計算部14及び第2の鋳片中心温度計算部15の動作は、前述した第1の実施の形態例と同一であるのでその説明は省略し、先ず、横波透過強度検出部18の動作について、図5を参照して説明する。
図5は、横波透過強度検出部18の動作を示す図で、送信信号の1発分に対応した受信信号波形を示している。図5中の最初の波は、送信信号が電気的に第1の受信センサー10に漏れ込んだものであり、2番目の波が横波超音波の透過信号である。ここで、横波超音波の透過信号が現れる時間位置は、鋳片1の厚み、鋳片1のおよその温度、及び横波超音波の鋳片1における伝播速度から、大まかに既知であるので、その位置の信号だけを取り出すゲートを設け、そのゲート内の信号の最大値を求めるようにする。この処理は、伝播時間検出部12,13と同様に、受信信号の波形をA/D変換で計算機内に取り込むことにより、計算処理で容易に実現することができる。信号の最大値の取り方としては、0Vを基準にした絶対値でも、また、ピークトゥーピーク値でも何れでもよい。尚、実際には、送信信号は数10Hz〜数100Hzの周期で繰り返されるので、その一つ一つの波形を平均化してから横波超音波の透過強度を求めたり、一つ一つの波形の透過強度を平均化したりして、ノイズによる揺らぎの影響を少なくすることが有効である。
次ぎに、凝固完了位置通過判定部19の動作について、図6を参照して説明する。図6は、凝固完了位置通過判定部19の動作を示す図で、連続鋳造操業の数10分間にわたって鋳造条件を変化させながら、横波透過強度検出部18から送られてくる横波超音波の透過信号の強度を検出したチャート図である。
図6に示すように、連続鋳造操業の鋳造条件の変化に応じて横波超音波の透過信号の強度は変化する。図6中のA及びBの範囲では透過信号の強度は非常に小さくなっており、凝固完了位置4が第1の超音波センサーの配置位置よりも鋳造長手方向の下流側に存在する状態を表している。凝固完了位置通過判定部19では、透過信号の強度が所定の判定しきい値を横切った時点で、凝固完了位置4が第1の超音波センサーの配置位置を通過したと判定する。この判定しきい値は、予め定めた固定値でも、或いは横波超音波の透過信号が現れない時間領域の信号レベルからノイズレベルを求め、その値を用いた変動しきい値でも、どちらでも構わない。凝固完了位置通過判定部19は、このようにして凝固完了位置4が第1の超音波センサーの配置位置を通過したと判定すると、長手方向中心温度近似式計算部16へタイミング信号を送出する。
次ぎに、長手方向中心温度近似式計算部16の動作について説明する。ここで、伝播時間などから求められた鋳片中心温度と真温度との温度誤差をΔTとし、また、第1の実施の形態例と同様に、第1の超音波センサーの設置位置をX1 、第1の超音波センサーで求められた鋳片中心温度をTc1、第2の超音波センサーの設置位置をX2 、第2の超音波センサーで求められた鋳片中心温度をTc2とし、これらを前述した(3)式に代入して(3)式の係数a及び係数bを求めると、係数a及び係数bは下記の(7)式及び(8)式で求められる。但し、(7)式及び(8)式において、TC1′はTc1とΔTとの和(TC1′=Tc1+ΔT)、Tc2′はTc2とΔTとの和(Tc2′=Tc2+ΔT)である。
Figure 0004296946
従って、横波超音波センサー(この場合第1の超音波センサーと同一)の設置位置をX0 、鋳造している鋼種の固相線温度をTsoとし、横波超音波の信号強度の変化から凝固完了位置4が横波超音波センサーの設置位置に到達した時点で、(7)式及び(8)式に示す係数を用いて下記に示す(9)式を計算することにより、鋳片中心温度の温度誤差ΔTを求めることができる。
Figure 0004296946
長手方向中心温度近似式計算部16は、凝固完了位置通過判定部19から凝固完了位置4が到達したという信号を受けると、(7)式、(8)式、及び(9)式を用いて鋳片中心温度の温度誤差ΔTを求め、鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との温度関係式である前述した(3)式を校正する。
凝固完了位置推定部17は、長手方向中心温度近似式計算部16によって校正された鋳造長手方向の位置と鋳片中心温度との温度関係式と、鋳片1として鋳造している鋼種の固相線温度とから、凝固完了位置4を推定する。(3)式を校正する時点は、新たな鋼種を鋳造する毎の1回だけでも、また、連続鋳造の操業中に横波超音波センサーの配置位置を凝固完了位置4が横切る毎に、或いは、操作員の判断による適当な時期の何れでもよい。
このように、第2の実施の形態例では、第1の実施の形態例に加えて更に鋳片中心温度を校正するので、超音波の鋳片成分組成による伝播速度の影響を排除することができ、全ての鋼種に亘って精度良く鋳片1の凝固完了位置4をオンラインで検知することが可能となる。
尚、本発明は上記に説明した範囲に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができる。例えば、上記説明では電磁超音波センサーを用いた場合について説明したが、縦波超音波の送信及び受信には、圧電振動子を水と接触させる方法や、レーザー超音波法を用いてもよい。また、レーザー超音波法で送信し、電磁超音波法で受信してもよい。更に、凝固完了位置通過判定部19における判定を操作員の判断に任せ、凝固完了位置4の通過判定のタイミングを操作員が長手方向中心温度近似式計算部16に指示するようにしてもよい。更には、データの収集を行った後に、凝固完了位置の通過判定や中心温度の誤差ΔTの計算、並びに、凝固完了位置の推定作業を机上で人手によって行ってもよい。
図1に示すスラブ連続鋳造機及び凝固完了位置検知装置を用い、低炭素鋼を鋳造する際に本発明を適用した。第1の超音波センサー及び第2の超音波センサーとも横波電磁超音波センサーを用い、第1の超音波センサーを連続鋳造機の機端から2m上流の位置に配置し、第2の超音波センサーを連続鋳造機の機端に配置した。鋳造速度はおよそ2.3m/minとしたが、一部の期間では1.6m/minまで減速した。
図7は、この鋳造中における鋳造速度の推移、求めた鋳片中心温度の推移、及び、検出した凝固完了位置の推移を示す図であり、図7の上段は鋳造速度の変化を示し、中段は第1の超音波センサー及び第2の超音波センサーにより求めた鋳片中心温度の推移を示し、下段は鋳片中心温度から推定した凝固完了位置の推移を示している。又、図7の下段には、鋳造中の鋳片に金属製の鋲を打ち込み、鋳造後、鋳片を切断してこの鋲の溶融状況から鋳片の凝固完了位置を確認した結果を○印で示している。図7からも明らかなように、鋲打ち込み法により確認した凝固完了位置と、本発明方法によって推定した凝固完了位置とは良く一致しており、本発明によって精度良く凝固完了位置を検出できることが確認できた。
図4に示すスラブ連続鋳造機及び凝固完了位置検知装置を用い、成分組成の異なる鋼種A、鋼種B、鋼種Cの3種類の鋼種を鋳造する際に本発明を適用した。第1の超音波センサー及び第2の超音波センサーとも横波電磁超音波センサーを用い、第1の超音波センサーを連続鋳造機の機端から2m上流の位置に配置し、第2の超音波センサーを連続鋳造機の機端に配置した。また、鋳造中の鋳片に金属製の鋲を打ち込み、鋳造後、鋳片を切断してこの鋲の溶融状況から鋳片の凝固完了位置を確認し、鋲打ち込み法により確認した凝固完了位置と本発明方法により推定した凝固完了位置とを対比した。
図8は、鋼種Aにおける測定結果を示し、図9は鋼種Bにおける測定結果を示し、図10は鋼種Cにおける測定結果を示している。図8〜10において、●印は、上流側の横波超音波センサーの設置位置に凝固完了位置が到達した時点で鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との温度関係式を校正し、この校正した温度関係式を用いて凝固完了位置を推定した結果であり、一方、△印は、超音波の温度特性として鋼種Aのデータを用いて凝固完了位置を推定した結果である。図8〜図10に示すように、鋼種Aでは、元々鋼種Aにおける超音波の温度特性値を使用しているので、温度関係式を校正しても、その効果は少ないが、鋼種B及び鋼種Cでは、温度関係式を校正することにより、鋲打ち込み法により確認した凝固完了位置と、本発明方法によって推定した凝固完了位置とは良く一致することが確認でき、従って、温度関係式を校正することによって精度良く凝固完了位置を検出できることが分かった。
本発明の第1の実施の形態例を示す図であって、本発明に係る凝固完了位置検知装置を備えたスラブ連続鋳造機の概略図である。 第1の伝播時間検出部及び第2の伝播時間検出部の動作を示す図である。 鋳片の厚み方向温度分布を示す図である。 本発明の第2の実施の形態例を示す図であって、本発明に係る凝固完了位置検知装置を備えたスラブ連続鋳造機の概略図である。 横波透過強度検出部の動作を示す図である。 凝固完了位置通過判定部の動作を示す図である。 実施例1における測定結果を示す図である。 実施例2における鋼種Aの測定結果を示す図である。 実施例2における鋼種Bの測定結果を示す図である。 実施例2における鋼種Cの測定結果を示す図である。
符号の説明
1 鋳片
2 固相部
3 液相部
4 凝固完了位置
5 溶鋼湯面
6 第1の超音波送信部
7 第2の超音波送信部
8 第1の送信センサー
9 第2の送信センサー
10 第1の受信センサー
11 第2の受信センサー
12 第1の伝播時間検出部
13 第2の伝播時間検出部
14 第1の鋳片中心温度計算部
15 第2の鋳片中心温度計算部
16 長手方向中心温度近似式計算部
17 凝固完了位置推定部
18 横波透過強度検出部
19 凝固完了位置通過判定部
101 鋳型
102 鋳片支持ロール
103 搬送用ロール
104 鋳片切断機

Claims (6)

  1. 鋳造長手方向の2箇所以上において、鋳片を透過する超音波の伝播時間を測定して鋳片の中心温度を求め、該鋳片の中心温度から鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を求め、該関係に基づいて鋳造している鋼種の固相線温度となる位置を凝固完了位置として定めることを特徴とする、連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法。
  2. 前記鋳片の中心温度は、鋳片を透過する超音波の伝播時間と鋳片の表面温度と鋳片の厚みと超音波の伝播速度の温度特性とから求めることを特徴とする、請求項1に記載の連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法。
  3. 横波超音波の透過信号の強度変化に基づいて横波超音波センサーの設置位置への凝固完了位置の到達を検知し、検知した時点における、横波超音波センサーの設置位置での中心温度を鋳造している鋼種の固相線温度として、前記鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を校正することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法。
  4. 鋳造長手方向の2箇所以上に設置された、鋳片に対して超音波を送信し且つ受信する超音波センサーと、この超音波センサーの受信信号から鋳片を透過する超音波の伝播時間を測定する手段と、該伝播時間に基づいて鋳片の中心温度を求める手段と、求めた鋳片の中心温度に基づいて鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を定める手段と、該関係と鋳造している鋼種の固相線温度とから鋳片の凝固完了位置を推定する手段と、を具備することを特徴とする、連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置。
  5. 前記鋳片の中心温度を求める手段では、求めた超音波の伝播時間と鋳片の表面温度と鋳片の厚みと超音波の伝播速度の温度特性とから鋳片の中心温度を求めることを特徴とする、請求項4に記載の連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置。
  6. 前記超音波センサーの少なくとも1つを横波超音波センサーとするか或いは少なくとも1つの横波超音波センサーを更に備え、更に、この横波超音波センサーの受信信号の強度変化に基づいて横波超音波センサーの設置位置と鋳片の凝固完了位置とが一致したことを検知する検出手段を具備し、この検出手段によって凝固完了位置が検出された時点における、横波超音波の設置位置での鋳片の中心温度を鋳造している鋼種の固相線温度として、前記鋳造長手方向位置と鋳片中心温度との関係を校正することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知装置。
JP2004021285A 2004-01-29 2004-01-29 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置 Expired - Lifetime JP4296946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021285A JP4296946B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021285A JP4296946B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005211926A JP2005211926A (ja) 2005-08-11
JP4296946B2 true JP4296946B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=34904975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004021285A Expired - Lifetime JP4296946B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4296946B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4893068B2 (ja) * 2006-03-31 2012-03-07 Jfeスチール株式会社 連続鋳造鋳片の凝固完了位置制御方法及び装置並びに連続鋳造鋳片の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005211926A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051204B2 (ja) 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置並びに連続鋳造鋳片の製造方法
KR100594858B1 (ko) 강의 연속주조주편의 제조방법 및 그 응고상태 계측장치
WO2010106633A1 (ja) 連続鋳造用鋳型銅板の温度測定方法及び装置
JP5098394B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法、連続鋳造機
JP5098594B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法及び連続鋳造機
JP4453556B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP4296946B2 (ja) 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置
JP5458876B2 (ja) 鋳造スラブ重量制御方法
JP4483538B2 (ja) 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法及び検知装置並びに連続鋳造鋳片の製造方法
JP3757830B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP5145746B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法、連続鋳造機
JP2009195937A (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法及び連続鋳造機
JP2006198644A (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP4569093B2 (ja) 連続鋳造鋳片の凝固完了位置検知方法
JP4453558B2 (ja) 連続鋳造鋳片の品質判定方法
JP5029954B2 (ja) 連続鋳造用鋳型銅板の温度測定方法及び装置
JPH01127161A (ja) 連続鋳造におけるクレータエンド凝固プロフィール測定方法
JP7318848B1 (ja) 凝固位置計測装置、凝固位置計測方法、金属材料の品質管理方法、鋳造設備、金属材料の製造設備及び金属材料の製造方法
JP3955009B2 (ja) 熱間鋼材の制御冷却装置
JP5804384B2 (ja) 連続鋳造用鋳型銅板の温度測定方法及び装置
JPH1183814A (ja) 鋳片の凝固状態検出方法及びその装置
JPS6383625A (ja) 高温物体の温度測定方法
JP2012215413A (ja) 内部凝固検出装置及び内部凝固検出方法
JPH01291134A (ja) 高温物体の温度測定方法
JPH0251011A (ja) 鋳片凝固厚み計

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4296946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term