JPH0648137U - タッチスイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 タッチスイッチの表面に位置される化粧フィルムについ
て改善したものであって、この化粧フィルムを厚みのあ
る軟質性化粧パネルで形成し、該化粧パネル周縁のスイ
ッチシート面に剛体スペーサを化粧パネルと一体に装備
し、化粧パネル表面形状を周囲部の造形に合わせた断面
形状とすると共に、前記剛体スペーサにより、化粧パネ
ルの自重によるスイッチシート面への押圧を防止して、
該動作を阻止することのできるタッチスイッチを提供す
ることにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スイッチ部の上面に添設された化粧パネルを介して、指等で押圧 することにより、信号を出力することができるタッチスイッチの構成に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のタッチスイッチ構造としては、例えば図１及び図２に示すよう な構成部材からなっているものがある。すなわち１はタッチスイッチの変形を防 止するための剛性の高い材料からなる透明基板であって、この透明基板１の上面 には多数の透明電極２’が施されている下面電極板２を重ね、この下面電極板２ 上には上記透明電極２’との重りを避ける窓３’を有するフィルム状のスペーサ ３を介して、前記透明電極２’と対応する多数の透明電極４’を施してなる可撓 性の上面電極板４を重ね合わせる。尚下面電極板２とスペーサ３と上面電極板は 粘着剤８により一体に貼着されている。さらに前記上面電極板４上には、前記透 明電極に対応する指標５を施した０．２〜０．３ｍｍ程度のポリカーボネート， ビニール等からなる化粧フィルム６を重ね合わせ、これらの周縁部を一体に接着 せしめて、上記化粧フィルム６の指標５を押圧することにより一対の電極２’， ４’が接触して、スイッチングがなされるタッチスイッチＡが構成される。

【０００３】 そしてかくして得られたタッチスイッチＡを、ケースＢ内に予め形成されてい る凹部７に嵌合し、タッチスイッチＡの表面とケースＢの表面が一致するように 粘着剤８を介して固着する構造のものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のタッチスイッチＡ構造の操作面（化粧フィル ム６表面）にあっては、もともと平面形状で構成されているものでありしかも対 向する透明電極２’と４’との間隔は、微小に形成されている。

【０００５】 すなわち、タッチスイッチＡの表面（操作面）を、ケースＢの造形に合わせた 断面を与えようとした場合、上面電極板４，下面電極板２の撓み特に上面電極４ の自重押圧力により透明電極２’，４’が異常導通してしまうためタッチスイッ チ部Ａは、フラット形状とせざるを得ず、３次断面の造形では、完全なフラッシ ュサーフェス化が実現できず造形的自由度が低減するという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、タッチスイ ッチの表面に位置される化粧フィルムについて改善したものであって、この化粧 フィルムを厚みのある軟質性化粧パネルで形成し、該化粧パネル周縁のスイッチ シート面に剛体スペーサを化粧パネルと一体に装備し、化粧パネル表面形状を周 囲部の造形に合わせた断面形状とすると共に、前記剛体スペーサにより、化粧パ ネルの自重によるスイッチシート面への押圧を防止して、該動作を阻止すること のできるタッチスイッチを提供することにある。

【０００７】

【実施例】

以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００８】 第３，４図は、この考案の一実施例を示す図である。

【０００９】 まず図３，図４によって、構成を説明すると、１１は剛性を有する透明基板で あって、例えば透明アクリル樹脂等により形成されている。１２は透光性のスイ ッチシートであってこのスイッチシート１２は図１の従来例で述べたと同様の下 面電極板２とスペーサ３と上面電極板４の三枚のシートが一体に貼着された三層 構造体である。１３は化粧パネルで透明軟質材例えばエラストマー樹脂、シリコ ンゴム等にて成形したものであり、該化粧パネル１３の周辺部に段差部１４を形 成し、この段差部１４の薄肉部にケース枠１５の鍔部１６を当接させて、化粧パ ネル１３を固定する。さらに化粧パネル１３の表面を、ケース枠１５の表面等の 周囲造形に合わせた曲面形状に成形して造形的連続感を与えるものとしている。 また化粧パネル１３のスイッチシート１２との対向面は、フラット形状とし、そ の化粧パネル１３周縁と、スイッチシート上面周縁との間には、化粧パネル１３ と一体成形または接着により固定された剛体スペーサ１７を周設して、スイッチ シート１２表面の押圧操作面に、化粧パネルが当接しないようにしている。

【００１０】 上記のように構成されたタッチスイッチでは化粧パネル１３の表面を、ケース Ｂの造形に合せて曲面形状に形成したものでタッチスイッチＡの見栄を高めるこ とができる。

【００１１】 又化粧パネル周縁のスイッチシート面に剛体スペーサ１７を化粧パネルと一体 に周設したため、軟質材の透明化粧パネル１３と透明な上面電極板４の操作面が 密着しないので、例えば密着した場合に発生する干渉縞が防止できる。

【００１２】 仮に上記化粧パネル１３に僅かな撓みを生じたとしても透明電極２’と４’が 見栄導通されることがなく、誤動作防止に役立つ。さらに化粧パネルを軟質材に て成形したため、ある程度の衝撃ではクッション材となり、また車載時の内突時 の安全性も向上する。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案は、剛性の高い材料からなる透明基板１１と、上・下対向 する電極を有するスイッチシート１２と、その上面に載置される化粧パネル１３ とを具備するタッチスイッチにおいて、前記化粧パネル１３を、軟質材とし、該 化粧パネル１３表面を周囲の造形に合せた曲面形状とすると共に、スイッチシー ト１２と対向する裏面をフラット形状としたタッチスイッチであるから、これに よれば、化粧パネル１３の表面を周囲造形に合せることができ、これによってタ ッチスイッチの外形の見栄えを高めることができる。さらに化粧パネルを軟質材 にて成形したため、ある程度の衝撃ではクッション材となり、また車載時の内突 時の安全性も向上するといった効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例のタッチスイッチの構造説明図。

【図２】従来例のタッチスイッチの要部断面図。

【図３】本考案実施例のタッチスイッチの構造説明図。

【図４】本考案実施例のタッチスイッチの要部断面図。

【符号の説明】

１１…透明基板 １２…スイッチシート １３…化粧パネル １４…段差部 １５…ケース枠 １６…鍔部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 剛性の高い材料からなる透明基板（１
   １）と、上・下対向する電極を有するスイッチシート
   （１２）と、その上面に載置される化粧パネル（１３）
   とを具備するタッチスイッチにおいて、前記化粧パネル
   （１３）を、軟質材とし、該化粧パネル（１３）表面を
   周囲の造形に合せた曲面形状とすると共に、スイッチシ
   ート（１２）と対向する裏面をフラット形状としたこと
   を特徴とするタッチスイッチ。
2. 【請求項２】 化粧パネル（１３）の裏側周縁と、スイ
   ッチシート（１２）面との間に、該スイッチシート（１
   ２）面と化粧パネル（１３）との間に隙間を形成するた
   めの剛体スペーサ（１７）を一体に設けたことを特徴と
   する請求項１記載のタッチスイッチ。