JPH0648137A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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Publication number
JPH0648137A
JPH0648137A JP20644592A JP20644592A JPH0648137A JP H0648137 A JPH0648137 A JP H0648137A JP 20644592 A JP20644592 A JP 20644592A JP 20644592 A JP20644592 A JP 20644592A JP H0648137 A JPH0648137 A JP H0648137A
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JP
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vehicle
valve
ignition
cylinder
control
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JP20644592A
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Shinji Tagawa
親司 田川
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Mazda Motor Corp
Naldec Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Naldec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクティブサスペンション装置の流量制御弁
とシリンダ間に設けられ遮断弁の開固着を確実に判断す
ることができるサスペンション装置を提案する。 【構成】 シリンダ3に対し流体を給排制御することに
よりサスペンション特性を変更可能にして車体姿勢を能
動的に制御する車両のサスペンション装置において、シ
リンダ3に対して流体を給排するための流量制御弁9
と、流量制御弁9とシリンダ3間に設けられ、流量制御
弁9とシリンダ3をイグニッションオフ時に遮断する遮
断弁33とを備え、イグニッションオフ時からイグニッ
ションオン時までのあいだの車高の低下量を検出し、検
出された車高の低下量が所定値以上のときに遮断弁の開
固着と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダに対し流体を
給排制御するための流量制御弁を有することによりサス
ペンション特性を変更可能にして車体姿勢を能動的に制
御する車両のサスペンション装置に関し、特に、前記流
量制御弁と前記シリンダ間をイグニッションオフ時に遮
断するための遮断弁の開固着を判定することのできる車
両のサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のサスペンション装置と
して、例えば特開平3−182826号公報に開示され
るように、車体と各車輪との間にそれぞれ流体シリンダ
を配設し、該各流体シリンダへの流量を流量制御弁によ
り各車輪毎に独立的に給排制御して、車両のサスペンシ
ョン特性を運転状態に応じて可変とするいわゆるアクテ
ィブ・コントロール・サスペンション装置(ACS装
置)は知られている。
【0003】図14は、所謂セミアクティブサスペンシ
ョン装置の油圧システムを模式化した図である。図14
において、8はポンプであり、不図示のエンジンの回転
で駆動されて油圧を発生する。3は、導入される流体に
より上下するピストンを有するシリンダであり、ピスト
ンが上下することにより、車輪に対する車体の距離が可
変にされて車体の姿勢が制御される。このシリンダ3へ
の流体量は流量制御弁9により制御される。
【0004】油圧ポンプ8からの油圧を畜圧するアキュ
ムレータ22には、アンロードリリーフ弁28が接続さ
れており、油吐出圧が所定の上限値、たとえば、160
kgf/cm2 以上のときには開位置に切換えられ、油圧ポン
プ8から吐出された油をリザーブタンク29に直接戻
し、他方、所定の下限値、たとえば、120kgf/cm2 以
下のときには、閉位置に切り換えられ、油をアキュムレ
ータ22に供給する。
【0005】また、イグニッションキー連動弁36は、
アキュムレータ22とリザーバタンク29の間に接続さ
れ、イグニッションオフ時に開いて、アキュムレータ2
2内に蓄えられた油をリザーブタンク29に戻し、アキ
ュムレータ22内の高圧状態を解除する。また、流量制
御弁9とシリンダ3の間に設けられた遮断弁33は、ア
キュムレータ22からの油圧が所定値(例えば、70kgf/
cm2)以上のときに開状態になり流量制御弁9による流
体シリンダ装置3への流体の流量制御を可能としてい
る。
【0006】リリーフ弁35は、流体シリンダ装置3の
液圧室内の液圧が異常上昇したときに開いて、液圧室内
の流体をリザーバタンク29に戻す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなアクティブ
サスペンション装置を装着した車両は、イグニッション
オフ時には、前述したように油圧を弁36を介して抜く
ようにしているが、油圧を全回路中において抜いてしま
うと、車高が下がってしまい、発進できなくなる。そこ
で、通常のアクティブサスペンション装置を設けた車両
では、図14に示したような遮断弁33を設け、メイン
圧が所定値以下に下がったときはこの遮断弁33が閉じ
られるようにしておき、シリンダ3が閉塞状態に置かれ
るようにしている。こうして、イグニッションオフの最
中もシリンダ3内の液圧を一定に保つようにして、車高
を維持する。
【0008】従って、遮断弁33は、アクティブサスペ
ンション装置が動作中は開状態にあり、閉状態にあるの
は、イグニッションがオフになるか、フェイル状態が発
生したことを検知して遮断弁33を電気的に不図示のコ
ントローラが閉にしたときである。このような通常は開
状態にあり、稀にしか閉状態にならないような弁で問題
となるのは「開固着」である。即ち、開状態の時間が長
いために、遮断弁33内にゴミが入って弁がスティッキ
ー になっても気づくことはない。このような状態でア
クティブサスペンション装置が動作して回路内の油圧が
たまたま高くなったようなときにそのスティッキー な
遮断弁33が動いてサスペンション状態が変わってしま
うこともあり得る。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、シリンダと流量制御弁
の間に設けられた遮断弁の開固着を確実に検出できる車
両のサスペンション装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、シリンダに対し流体を給排制御すること
によりサスペンション特性を変更可能にして車体姿勢を
能動的に制御する車両のサスペンション装置において、
前記シリンダに対して流体を給排するための流量制御弁
と、前記流量制御弁と前記シリンダ間に設けられ、前記
流量制御弁と前記シリンダをイグニッションオフ時に遮
断する遮断弁と、イグニッションオフ時からイグニッシ
ョンオン時までのあいだの車高の低下量を検出する検出
手段と、検出された車高の低下量が所定値以上のときに
前記遮断弁の開固着を判断する判断手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明を、自動変速機が設けられたセ
ミアクティブサスペンション装置付きの自動車の実施例
を図面に基づいて説明する。 〈実施例の概略〉本発明を適用した実施例の特徴は: I:前もって、車高の低下量とイグニッションオフから
イグニッションオンまでの時間の関係をメモリ102に
記憶しておく。車高の低下量はこの時間におおよそ比例
するからである。 II:イグニッションがオフになると、タイマによる時
間計測を開始し、イグニッションがオンになるまでの時
間を計る。 III:イグニッションがオンされると、この時の実際
の車高と検出し、この実車高とメモリから読みだされた
車高とを比較して、シリンダと流量制御弁間に設けられ
た遮断弁の開固着を判断する。この判断は電気的に行な
われ、また、上記遮断弁はアクティブサスペンション装
置には通常装備されているものなので、このような判断
を付加することはコストの上昇を招かない。 〈変速システムの構成〉図2は、この実施例の変速制御
システムの構成を示す。
【0012】この変速制御システムは、EATコントロ
ーラ17Tと、自動変速機105におけるトルクコンバ
ータ103の不図示のタービンの回転数を検出するター
ビン回転センサ102と、エンジン100の吸気通路に
設けられ、スロツトルバルブ105の開度を検出するス
ロツトル開度センサ105Sと、自動変速機105の出
力軸側に設けられ、車速を検出する車速センサ19と、
自動変速機105のレンジを切り換えるセレクトレバー
107の位置、すなわち自動変速機105のレンジを検
出するインヒビタースイツチ106とを備えている。
【0013】自動変速機105はトルクコンバータ10
3と、このトルクコンバータ103の出力により駆動さ
れる変速歯車機構104とを有している。変速歯車機構
104には、周知のように、動力伝達経路を切り換える
クラツチやブレーキ等の複数の摩擦締結要素及びワンウ
エイクラツチ(不図示)が設けられており、これらによ
り、走行レンジとしてのD、2、1、Rの各レンジと、
Dレンジでの1〜4速、2レンジでの1〜3速、1レン
ジでの1〜2速が得られるようになつている。 〈サスペンション装置の構成〉以下、このような特徴を
有する実施例のサスペンション装置について、まず、図
3を用いて、そのハード構成から説明する。尚、図14
に関連して説明した要素と同じ番号を持つ図3中の要素
は同じものである。
【0014】図3は、本発明の実施例にかかる車両のサ
スペンション装置を含む車両の全体概略図である。図3
においては、車体1の左側のみが図示されているが、車
体1の右側も同様に構成されている。図3において、車
体1と左前輪2FLとの間および車体1と左後輪2RLとの
間には、それぞれ、液体シリンダ装置3、3が設けられ
ている。シリンダ装置3内には、シリンダ本体3a内に
嵌装したピストン3bにより、液圧室3cが形成されて
いる。各流体シリンダ3のピストン3bに連結されたピ
ストンロッド3dの上端部は、車体1に連結され、ま
た、各シリンダ本体3aは、左前輪2FLまたは左後輪2
RLに連結されている。
【0015】各流体シリンダ装置3の液圧室3cは、連
通路4により、ガスばね5と連通しており、各ガスばね
5は、ダイアフラム5eにより、ガス室5fと液圧室5
gとに分割され、液圧室5gは、連通路4、液体シリン
ダ装置3のピストン3bにより、流体シリンダ装置3の
液圧室3cと連通している。油圧ポンプ8と、各流体シ
リンダ装置3とを流体を供給可能に接続している流体通
路10には、流体シリンダ装置3に供給される流体の流
量および流体シリンダ装置3から排出される流体の流量
を制御する比例流量制御弁9、9が夫々設けられてい
る。
【0016】油圧ポンプ8には、流体の吐出圧を検出す
る吐出圧計12が設けられ、また、各流体シリンダ装置
3の液圧室3c内の液圧を検出する液圧センサ13、1
3が設けられている。さらに、各流体シリンダ装置3の
シリンダストローク量を検出して、各車輪2FL、2RLに
対する車体の上下方向の変位、すなわち、車高変位を検
出する車高変位センサ14、14が設けられるととも
に、車両の上下方向の加速度、すなわち、車輪2FL、2
RLのばね上の上下方向の加速度を検出する上下加速度セ
ンサ15a、15b、15cが、車両の略水平面上で、
上下加速度センサ15a、15bが、各左右の前輪2F
L、2FLの上方に、他方、上下加速度センサ15cが、
左右の後輪の車体幅方向の中央部に位置するように、そ
れぞれ、設けられ、また、車体1の重心部には、車両の
横方向に加わる横方向加速度を検出する横加速度センサ
16が設けられ、さらに、舵角センサ18および車速セ
ンサ19が、それぞれ、設けられている。
【0017】このように設けられた吐出圧計12、液圧
センサ13、13、車高変位センサ14、14、上下加
速度センサ15a、15b、15c、横加速度センサ1
6、舵角センサ18及び車速センサ19の検出信号は、
内部にCPUなどを有するコントロールユニット17S
に入力され、コントロールユニット17Sは、これらの
検出信号に基づき、所定のプログラムにしたがって演算
をおこない、比例流量制御弁9、9を制御して、所望の
ように、サスペンション特性を可変制御するように構成
されている。
【0018】図4は、油圧ポンプ8より流体シリンダ装
置3、3、3、3へ流体を供給し、あるいは、これらよ
り流体を排出する油圧回路の回路図である。図4におい
て、油圧ポンプ8は、駆動源20によって駆動されるパ
ワーステアリング装置用の油圧ポンプ21と並列に接続
配置され、油圧ポンプ21より流体を流体シリンダ装置
3、3、3、3へ吐出する吐出管8aには、アキュムレ
ータ22が連通接続され、吐出管8aは、アキュムレー
タ22の接続部分の下流側において、前輪側配管23F
および後輪側配管23Rに分岐している。前輪側配管2
3Fは、後輪側配管23Rとの分岐部の下流側で、左前
輪側配管23FLおよび右前輪側配管23FRに分岐し、左
前輪側配管23FLおよび右前輪側配管23FRは、それぞ
れ、左前輪用の流体シリンダ装置3FLおよび右前輪用の
流体シリンダ装置3FRの液圧室3c、3cに連通してい
る。同様に、後輪側配管23Rは、分岐部の下流側で、
左後輪側配管23RLおよび右後輪側配管23RRに分岐
し、左後輪側配管23RLおよび右後輪側配管23RRは、
それぞれ、左後輪用の流体シリンダ装置3RLおよび右後
輪用の流体シリンダ装置3RRの液圧室3c、3cに連通
している。
【0019】これらの流体シリンダ装置3FL,3FR,3
RL,3RRには、それぞれ、ガスばね5FL,5FR,5RLお
よび5RRが接続されており、各ガスばね5FL,5FR,5
RLおよび5RRは、4つのガスばねユニット5a,5b,
5c,5dより構成され、これらのガスばねユニット5
a,5b,5c,5dは、それぞれ、対応する流体シリ
ンダ装置3FL,3FR,3RLおよび3RRの液圧室3c、3
c、3c、3cに連通する連通路4に、分岐連通路4
a,4b,4c,4dにより接続されている。また、各
ガスばね5FL,5FR,5RL,5RRの分岐連通路4a,4
b,4cおよび4dには、それぞれ、オリフィス25
a,25b,25c,25dが設けられており、これら
オリフィス25a,25b,25c,25dの減衰作用
及びガスばね5FL,5FR,5RL,5RRのガス室5fに封
入されたガスの緩衝作用によって、車両に加わる高周波
の振動の低減が計られている。
【0020】各ガスばね5FL,5FR,5RL,5RRを構成
するガスばねユニット5a,5b,5c,5dのうち各
流体シリンダ装置3FL,3FR,3RLおよび3RRの液圧室
3c、3c、3c、3cに最も近い位置に設けられて第
1のガスばねユニット5aとこれに隣接する第2のガス
ばねユニット5bとの間の連通路4には、連通路4を開
く開位置とこの通路面積を絞る閉位置とをとることによ
り、連通路4の通路面積を調整し、ガスばね5FL,5F
R,5RL,5RRの減衰力を2段階に切り換える切換えバ
ルブ26が設けられている。図4には、切換えバルブ2
6が開位置に位置している状態が図示されている。
【0021】油圧ポンプ8の吐出管8aのアキュムレー
タ22の接続部上流側近傍には、アンロードリリーフ弁
が接続されており、アンロードリリーフ弁28は、吐出
圧計12で測定された油吐出圧が所定の上限値、たとえ
ば、160kgf/cm2 以上のときには、開位置に切換えら
れ、油圧ポンプ8から吐出された油をリザーブタンク2
9に直接戻し、他方、所定の下限値、たとえば、120
kgf/cm2 以下のときには、閉位置に切り換えられ、油を
アキュムレータ22に供給して、アキュムレータ22の
油圧の蓄圧値が所定の値に保持するように制御される。
このようにして、各流体シリンダ装置3への油の供給
は、所定の蓄圧値に保持されたアキュムレータ22の蓄
油によっておこなわれる。図4には、アンロードリリー
フ弁28が閉位置に位置している状態が図示されてい
る。
【0022】サスペンション装置が動作すると油温が上
昇する。特に悪路走行を行なうと、油圧回路内の各要素
(特に、オリフィス等)を通過するときに摩擦熱を発生
する。その結果上昇した流体を冷却するのが電動ファン
90である。この電動ファン90は油圧回路を回ってき
てリザーバタンク29に戻る位置91において流体を冷
却する。また、油温Tは油温センサ92により測定され
る。
【0023】ここに、左前輪、右前輪、左後輪および右
後輪の油圧回路は同様に構成されているので、以下、左
前輪側の油圧回路のみにつき、説明を加え、その他につ
いては、これを省略する。比例流量制御弁9は、三方弁
よりなり、全ポートを閉じる閉鎖位置と、左前輪側配管
23FLを油圧供給側に開く供給位置と、左前輪側配管2
3FLの流体シリンダ装置3をリターン配管32に連通す
る排出位置との三位置をとることができるようになって
いる。図4には、比例流量制御弁9が閉鎖位置に位置し
た状態が示されている。また、比例流量制御弁9は、圧
力補償弁9a、9aを備えており、この圧力補償弁9
a、9aにより、比例流量制御弁9が、供給位置または
排出位置にあるとき、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の液圧が所定値に保たれるようになっている。
【0024】比例流量制御弁9の流体シリンダ装置3側
には、左前輪側配管23FLを開閉可能なパイロット圧応
動型の遮断弁33が設けられている。この遮断弁33
は、比例流量制御弁9の油圧ポンプ8側の左前輪側配管
23FLの液圧を導く電磁弁34の開時に、電磁弁34の
液圧がパイロット圧として導入され、このパイロット圧
が所定値(例えば、70kgf/cm2)以上のときに、遮断弁
33は、左前輪側配管23FLを開き、比例流量制御弁9
による流体シリンダ装置3への流体の流量制御を可能と
している。
【0025】さらに、流体シリンダ装置3の液圧室3c
内の液圧が異常上昇したときに開いて、液圧室3c内の
流体をリターン配管32に戻すリリーフ弁35、アキュ
ムレータ22接続部の下流側近傍の油圧ポンプ8の吐出
管8aに接続され、イグニッションオフ時に開いて、ア
キュムレータ22内に蓄えられた油をリザーブタンク2
9に戻し、アキュムレータ22内の高圧状態を解除する
イグニッションキー連動弁36、油圧ポンプ8の油吐出
圧が異常に上昇したときに、油圧ポンプ8内の油をリザ
ーブタンク29に戻して、油圧ポンプ8の油吐出圧を降
下させる油圧ポンプリリーフ弁37およびリターン配管
32に接続され、流体シリンダ装置3からの流体排出時
に、蓄圧作用をおこなうリターンアキュムレータ38、
38がそれぞれ設けられている。 〈流体制御量演算〉図5ないし図12は、コントロール
ユニット17S内に設けられた流体制御量算出装置のブ
ロックダイアグラムである。
【0026】図5乃至図12において、本実施例にかか
るコントロールユニット17S内に設けられた液体制御
量算出装置は、各車両の車高センサ14、14、14お
よび14の車高変位信号XFR,XFL,XRR,XRLに基づ
いて、車高を目標車高に制御する制御系Aと、車高変位
信号XFR,XFL,XRR,XRLを微分して得られ 車高変
位速度信号YFR,YFL,YRRおよびYRLに基づいて、車
高変位速度を抑制する制御系Bと、3個の上下加速度セ
ンサ15a,15b及び15cの上下加速度信号GFR,
GFLおよびGR に基づいて、車両の上下振動の低減を図
る制御系Cと、各車輪の液圧センサ13、13、13、
13の圧力信号PFR,PFL,PRR,PRLに基づいて、車
体のねじれを演算し、これを抑制する制御系Dと、横加
速度センサ16の横加速度検出信号GL に基づいて、車
両の横方向の振動の低減を図る制御系Eより構成されて
いる。
【0027】制御系Aには、各車輪の車高センサ14、
14、14、14により検出された車高変位信号XFR,
XFL,XRR,XRLのノイズをカットするため、高周波成
分をカットするローパスフィルタ40a,40b,40
c,40dが設けられ、ローバスフィルタ40a,40
bにより、高周波成分がカットされた左右の前輪2FL,
2FRの車高センサ14、14の出力XFR,XFLを加算す
るとともに、ローパスフィルタ40c,40dによっ
て、高周波成分がカットされた左右の後輪2RL,2RRの
車高センサ14、14の出力XRR,XRLを加算して、車
両のバウンス成分を演算するバウンス成分演算部41、
左右の前輪2FL,2FRの車高センサ14、14の出力X
FR,XFLの加算値から、左右の後輪2RL,2RRの車高セ
ンサ14、14の出力XRR,XRLの加算値を減算して、
車両のピッチ成分を演算するピッチ成分演算部42、左
右の前輪2FL、2FRの車高センサ14、14の出力XR
R,XFLの差分XFR−XFLと、左右の後輪2RL,2RRの
車高センサ14、14の出力XRR、XRLの差分RR−XRL
とを加算して、車両のロール成分を演算するロール成分
演算部43を備えている。
【0028】また、制御系Aは、バウンス成分演算部4
1で演算された車両のバウンス成分および目標平均車高
TH が入力され、ゲインKB1に基づいて、バウンス制御
における各車輪の流体シリンダ装置3への流体供給量を
演算するバウンス制御部44、ピッチ成分演算部42で
演算された車両のピッチ成分が入力され、ゲインKP1に
基づいて、ピッチ制御における各車輪の流体シリンダ装
置3への流体供給量を演算するピッチ制御部45および
ロール成分演算部43で演算されたロール成分および目
標ロール変位量TR が入力され、ゲインKRF1 ,KRR1
に基づいて、目標ロール変位量TR に対応する車高にな
るように、ロール制御における各車輪の流体シリンダ装
置3への流体供給量を演算するロール制御部46を備え
ている。
【0029】こうして、バウンス制御部44、ピッチ制
御部45およびロール制御部46で演算された各制御量
は、各車輪毎に、その正負が反転され、すなわち、車高
センサ14、14、14、14で検出された車高変位信
号XFR,XFL,XRR,XRLとは、その正負が反対になる
ように反転され、その後、各車輪に対するバウンス、ピ
ッチおよびロールの各制御量が、それぞれ加算されて、
制御系Aにおける各車輪の比例流量制御弁9への制御流
量信号QFR1 ,QFL1 ,QRR1 ,QRL1 が得られる。
【0030】ここに、各ローパスフィルタ40a,40
b,40c,40dとバウンス演算部41、ピッチ演算
部42およびロール演算部43との間には、不感帯器4
7a,47b,47c,47dが設けられており、車高
センサ14、14、14、14から、ローパスフィルタ
40a,40b,40c,40dを経て入力された車高
変位信号XFR,XFL,XRR,XRLが、あらかじめ設定さ
れた不感帯XH , XH,XH ,XH を越えた場合にの
み、これらの車高変位信号XFR,XFL,XRR,XRLを、
バウンス演算部41、ピッチ演算部42およびロール演
算部43に出力するようになっている。
【0031】制御系Bは、車高センサ14、14、1
4、および14から入力され、ローパスフィルタ40
a,40b,40c,40dにより高周波成分がカット
された車高変位信号XFR,XFL,XRR,XRLを微分し、
次式にしたがって、車高変位速度信号YFR,YFL,YR
R,YRLを演算する微分器50a,50b,50c,5
0dを有している。
【0032】Y=(Xn −Xn-1 )/T ここに、Xn は時刻tの車高変位量、Xn-1 は時刻t−
1の車高変位量、Tはサンプリング時間である。さら
に、制御系Bは、左右の前輪2FL,2FR側の車高変位速
度信号YFL,YFRの加算値から、左右の後輪2RL,2RR
側の車高変位速度信号YRL,YRRの加算値を減算して、
車両のピッチ成分を演算するピッチ成分演算部51、お
よび、左右の前輪2FL,2FR側の車高変位速度信号YF
L,YFRの差分YFR−YFLと、左右の後輪2RL,2RR側
の車高変位速度信号YRL,YRRの差分YRR−YRLとを加
算して、車両のロール成分を演算するロール成分演算部
52とを備えている。
【0033】こうして、ピッチ成分演算部51で演算算
出されたピッチ成分は、ピッチ制御部53に入力され
て、ゲインKP2に基づいて、ピッチ制御における各比例
流量制御弁9への流量制御量が演算され、また、ロール
成分演算部52で演算算出されたロール成分は、ロール
制御部54に入力され、ゲインKRF2 ,KRR2 に基づい
て、目標ロール変位量TR に対応する車高になるよう
に、ロール制御における各比例流量制御弁9への流量制
御量が演算される。
【0034】ピッチ制御部53およびロール制御部54
で演算された各制御量は、更に、各車輪毎に、その正負
が反転され、すなわち、微分器50a,50b,50
c,50dにより演算された車高変位速度信号YFR,Y
FL,YRR,YRLとは、その正負が反対になるように反転
され、その後、各車輪に対するピッチおよびロールの各
制御量が、それぞれ加算され、制御系Bにおける各車輪
の比例流量制御弁9への流量信号QFR2 ,QFL2 ,QRR
2 ,QRL2 が得られる。
【0035】制御系Cは、ローパスフィルタ60a,6
0b,60cにより、高周波成分がカットされた上下加
速度センサ15a,15bおよび15cが検出した上下
加速度検出信号GFR,GFL,GR を加算して、車両のバ
ウンス成分を演算するバウンス成分演算部61と、左右
の前輪2FR,2FLの上方に取付けられた上下加速度セン
サ15a,15bの出力の1/2の和(GFR+GFL)/
2から、左右の後輪の車幅方向中央部に設けられた上下
加速度センサ15cの出力GR を減算して、車両のピッ
チ成分を演算するピッチ成分演算部62と、右前輪側の
上下加速度センサ15aの出力GFRから左前輪側の上下
加速度センサ15bの出力GFLを減算して、車両のロー
ル成分を演算するロール成分演算部63とを備えてい
る。バウンス成分演算部61によって演算されたバウン
ス成分は、バウンスゲイン補正手段91に入力され、ま
た、ピッチ成分演算部62により演算されたピッチ成分
は、ピッチゲイン補正部92に入力され、ロール成分演
算部63により演算されたロール成分は、ロールゲイン
補正部93に出力される。バウンスゲイン補正部91、
ピッチゲイン補正部92およびロールゲイン補正部93
には、車速センサ19の検出した車速Vの検出信号、舵
角センサ18の検出した舵角θの検出信号および3つの
上下加速度センサ15a,15b,15cの検出した上
下加速度GFR,GFL,GR が入力されており、バウンス
ゲイン補正部91、ピッチゲイン補正部92およびロー
ルゲイン補正部93は、それぞれ、入力されたバウンス
成分、ピッチ成分、ロール成分の正負、車速V、舵角θ
および上下加速度GFR,GFL,FR に基づいて、あらか
じめ実験的に定められ、記憶している補正マップにした
がって、制御ゲイン補正信号を生成する。
【0036】さらに、制御系Cは、バウンス成分演算部
61によって演算されたバウンス成分の演算値およびバ
ウンスゲイン補正部91により生成された制御ゲイン補
正信号が入力されるバウンス制御部64と、ピッチ成分
演算部62により演算されたピッチ成分の演算値および
ピッチゲイン補正部92により生成された制御ゲイン補
正信号が入力されるピッチ制御部65と、ロール成分演
算部63によって演算されたロール成分の演算値および
ロールゲイン補正部93により生成された制御ゲイン補
正信号が入力されるロール制御部66を備えており、バ
ウンス制御部64は、バウンスゲイン補正部91から入
力された制御ゲイン補正信号に基づいて、あらかじめ記
憶しているゲインKB30 を補正して、ゲインKB3を算出
し、ピッチ成分の演算値および算出したゲインKB3に基
づき、バウンス制御における各比例流量制御弁9への流
体の制御量を演算し、また、ピッチ制御部65は、ピッ
チゲイン補正部92から入力された制御ゲイン補正信号
に基づいて、あらかじめ記憶しているゲインKP30 を補
正して、ゲインKP3を算出し、ピッチ成分の演算値およ
び算出したゲインKP3に基づき、ピッチ制御における比
例流量制御弁9への流体の制御量を演算し、ロール制御
部66は、ロールゲイン補正部93から入力された制御
ゲイン補正信号に基づいて、あらかじめ記憶しているゲ
インKFR30,KRR30を補正して、ゲインKFR3 ,KRR3
を算出し、ロール成分の演算値および算出したゲインK
FR3 ,KRR3 に基づき、ロール制御における比例流量制
御弁9への流体の制御量を演算するように構成されてい
る。
【0037】このようにして、バウンス制御部64、ピ
ッチ制御部65およびロール制御部66により演算算出
された制御量は、各車輪毎に、その正負が反転され、そ
の後、各車輪に対するバウンス、ピッチおよびロールの
各制御量が加算され、制御系Cより出力される各比例制
御弁9への流量信号QFR3 ,QFL3 ,QRR3 およびQRL
3 が得られる。
【0038】なお、高周波成分をカットするローパスフ
ィルタ60a,60b,60cと、バウンス成分演算部
61、ピッチ成分演算部62及びロール成分演算部63
との間には、それぞれ、不感帯器67a,67b,67
cが設けられており、上下加速度センサ15a,15
b,15cから、ローパスフィルタ60a,60b,6
0c,60dを経て、入力される上下加速度信号GFR,
GFL,GR が、あらかじめ設定された不感帯XG 、XG
、XG を越えたときにのみ、これらの上下加速度信号
GFR,GFL,FR をバウンス成分演算部61、ピッチ成
分演算部62およびロール成分演算部63に出力するよ
うになっている。
【0039】制御系Dは、左右の前輪2FL,2FRの流体
シリンダ装置3の液圧センサ13、13により検出され
た液圧検出信号PFL,PFRが入力され、その高周波成分
が、ローパスフィルタ70a,70bによって、カット
された後、左右の前輪2FR,2FLの流体シリンダ装置3
の液圧室3c、3cの液圧の差PFR−PFLと、これらの
加算値PFR+PFLとの比Pf =(PFR−PFL)/(PFR
+PFL)を演算し、演算された液圧比Pf が、しきい値
液圧比ωL に対して、−ωL <Pf <ωL である場合に
は、演算された液圧比Pf をそのまま出力し、他方、P
f <−ωL またはPf >ωL である場合には、しきい値
液圧比−ωL またはωL を出力する前輪側液圧比演算部
71a、および、同様に、左右の前輪2RL,2RRの液体
シリンダ装置3の液圧センサ13、13により検出され
た液圧検出信号PRL,PRRが入力され、その高周波成分
が、ローパスフィルタ70c,70dによって、カット
された後、左右の前輪2FR,2FLの流体シリンダ装置3
の液圧室3c、3cの液圧の差PRR−PRLと、これらの
加算値PRR+PRLとの比Pr、 Pr=(PRR−PRL)/(PRR+PRL) を演算する後輪側液圧比演算部71bとを有し、後輪側
の液圧の比Pr をゲインωF に基づいて、所定倍した
後、これを前輪側の液圧の比Pf から減算するウォープ
制御部71を備え、ウォープ制御部71の出力をゲイン
ωA を用いて、所定倍し、その後、前輪側では、ゲイン
ωc を用いて、所定倍し、さらに、各車輪に対する流体
の供給制御量が、左右の車輪間で正負反対になるよう
に、一方を反転させ、制御系Dにおける各比例流量制御
弁9への流量信号QFR4 ,QFL4 ,QRR4 ,QRL4 が得
られる。
【0040】さらに、制御系Eは、横加速度センサ16
によって検出された車両の横方向に加わる横加速度検出
信号が入力され、ローパスフィルタ80によって、その
その高周波成分がカットされた後、ゲインKg に基づ
き、制御量が演算され、左右の前輪2FL,2FRについて
は、さらに、ゲインAGFに基づいて、所定倍され、しか
る後に、左右の車輪に対する流体の供給制御量が、正負
が反対になるように、左前輪2FLの液体供給制御量を反
転し、他方、左右の前輪2RL,2RRについては、左右の
車輪に対する流体の供給制御量が、正負が反対になるよ
うに、左後輪2FLの流体供給制御量を反転して、制御系
Eにおける各比例流量制御弁9への流量信号QFR5 ,Q
FL5 ,QRR5 ,QRL5 が得られる。
【0041】以上のようにして得られた各制御系A,
B,C,CおよびEにおける各比例流量制御弁9への流
量信号は、各車輪毎に加算され、さらに、左右の前輪2
FL,2FRについてはゲインAF が乗ぜられ、左右の後輪
2RL,2RRについてはゲインAR が乗ぜられ、各比例流
量制御弁9aのトータル流量信号QFR,QFL,QRR,Q
RLが得られる。 〈開固着の検出〉次に、遮断弁33の開固着を判断する
手法について図1と図13を用いて説明する。
【0042】図1は、図4に示したアクティブサスペン
ション制御システムのうちの、とくに、遮断弁33の動
作に関連する部分を示したものである。コントローラ1
7Sはイグニッションスイッチ101のオン/オフ状態
の変化を監視している。前述したように、イグニッショ
ンがオンするとアクティブサスペンションを作動させな
くてはならず、イグニッションがオフになれば車高を保
ちつつもアキュムレータ22の油圧を開放しなければな
らないから、 イグニッションオン → 弁36:閉、弁34:オン イグニッションオフ → 弁36:開、弁34:オフ 弁36が閉じると、アキュムレータ22に油圧を蓄積可
能となり、弁34がオンになれば、前述したように、メ
イン圧が遮断弁33に連通して遮断弁33が開状態にな
り、アクティブサスペンション操作が可能となる。ま
た、弁36が開いてアキュムレータ22内の油圧がリザ
ーバタンク29に開放されても、弁34がオフにされる
ので、遮断弁33が閉じてシリンダ3内の圧力が保たれ
る。
【0043】また、コントローラ17Sはタイマ100
を内蔵し、ドライバがイグニッションをオフしてからオ
ンするまでの時間を計時する。コントローラ17Sはメ
モリ102を有し、このメモリ102内には、イグニッ
ションをオフしてからオンするまでの経過時間に対応す
る車高の「公称低下量」が予め記憶されている。通常、
アクティブサスペンション装置内のシールはかなり液密
にできているものの、それでも若干のリークがあって、
時間の経過と共に、車高は下がっていく。このような低
下傾向は車種毎におおよそ決まっている。この時間経過
に対する低下量を予め測定しておき、それを「公称低下
量」としてメモリ102内に記憶しておく。弁33が開
状態で固着していれば、シリンダ3内の油圧は33→9
→36を介してわずかづつ流出してしまい、車高が次第
に下がっていく。従って、前述の公称低下量と実際に測
定した車高の低下量とを比較して、後者が前者の値を越
えた場合には、無視できないリークがあると判断して、
警報器103(例えば、ブザー若しくはランプ)に出力
する。尚、コントローラ17Sは車両の不図示のバッテ
リから直接電源を供給されているので、イグニッション
がオフされても動作する。
【0044】図13は、遮断弁33の開固着を判断する
ための、コントローラ17Sの制御手順を示すフローチ
ャートである。ステップS2では、イグニッションオフ
を待つ。イグニッションがオフされると、ステップS4
で、タイマ100をスタートし、このスタート時刻t0
を記憶する。ステップS6では時刻t0における車高X0
をセンサ14から読み取る。尚、この実施例では、車高
センサは4つ設けられているので、車高はこれら4つの
センサの出力の平均値とする。
【0045】ステップS8ではイグニッションがオンさ
れるのを待つ。イグニッションがオンされると、ステッ
プS10でタイマ100の値、即ち、現在の時刻t1
読み取る。ステップS12では再度車高X1を読み取
る。ステップS14では、イグニッションオフからイグ
ニッションオンまでの経過時間t1−t0に基づいて、公
称の車高低下量ΔXAをメモリ102から読み取る。ス
テップS16では、イグニッションオフ時の車高からの
イグニッションオン時の車高までの変位X1−X0の絶対
値を計算し、それとステップS14で読み出した公称値
との大小を比較する。
【0046】|X1−X0|<ΔXA ならば、遮断弁33のシールは問題ないと判断して、ス
テップS2でアクティブサスペンション制御を通常どお
り開始する。即ち、遮断弁33を開状態にし、弁36を
閉じる。これにより、アキュムレータ22には油圧が畜
圧されていくであろう。一方、ステップS16で、 |X10|>ΔXA ならば、予想以上に車高が下がっているのであるから、
ステップS18で遮断弁33のシールが完全でないと判
断して、ステップS20でメモリ102内の所定の領域
にその旨を書き込み、警報103をオンする。そして、
ステップS22でアクティブサスペンション制御を開始
する。遮断弁33が開固着でもアクティブサスペンショ
ン制御を停止しないのは、この弁33が通常のアクティ
ブサスペンション制御が実行されている状態で開状態で
あるのであるからである。
【0047】以上説明した実施例によれば、遮断弁33
が開状態で固着しても、確実にそれを検出することがで
きる。弁が完全な開状態で固着しているのであれば、車
高が完全に下がってしまうので、ドライバがそれを車両
を発進する前に気づくが、一部的な開固着はドライバに
も発見できない。上述の実施例の開固着の検出は、この
ような僅かな固着に威力を発揮する。 〈変形〉上記実施例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲
で種々変形が可能である。
【0048】例えば、上記実施例では、開固着があった
場合は警報のみとしていたが、そのかわりにアクティブ
サスペンション制御を停止するようにしてもよい。さら
に低下量を段階的に判断し、 |X1−X0|>δ1 ならば、アクティブサスペンション制御を停止し、 δ1≦|X1−X0|>δ2 ならば、警報に留めるとしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の、シリン
ダに対し流体を給排制御することによりサスペンション
特性を変更可能にして車体姿勢を能動的に制御する車両
のサスペンション装置は、前記シリンダに対して流体を
給排するための流量制御弁と、前記流量制御弁と前記シ
リンダ間に設けられ、前記流量制御弁と前記シリンダを
イグニッションオフ時に遮断する遮断弁と、イグニッシ
ョンオフ時からイグニッションオン時までのあいだの車
高の低下量を検出する検出手段と、検出された車高の低
下量が所定値以上のときに前記遮断弁の開固着を判断す
る判断手段とを具備したことを特徴とする。遮断弁の開
固着していれば、イグニッションオフ時からイグニッシ
ョンオンまでの間に所定値以上に車高が低下する筈であ
るので、このような構成のサスペンション装置によれ
ば、遮断弁の開固着を確実に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の動作原理を説明する図。
【図2】 本発明を適用した車両の変速機の制御システ
ムのブロック図。
【図3】 本発明を適用した車両のアクティブサスペン
ション装置のブロック図。
【図4】 アクティブサスペンション装置の油圧回路の
回路図。
【図5】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図6】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図7】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図8】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図9】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図10】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図11】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図12】 流量を演算するための論理を説明する図。
【図13】 実施例の遮断弁の開固着を検出するための
制御手順を示すフローチャート。
【図14】 従来の問題点を説明する図。
【符号の説明】
9…流量制御弁、12…流体圧センサ、15…上下Gセ
ンサ、17S…コントローラ、33…遮断弁、36…イ
グニッション連動弁、100…タイマ、101…イグニ
ッションキー、102…メモリ(RAM)、103…警
報器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに対し流体を給排制御すること
    によりサスペンション特性を変更可能にして車体姿勢を
    能動的に制御する車両のサスペンション装置において、 前記シリンダに対して流体を給排するための流量制御弁
    と、 前記流量制御弁と前記シリンダ間に設けられ、前記流量
    制御弁と前記シリンダをイグニッションオフ時に遮断す
    る遮断弁と、 イグニッションオフ時からイグニッションオン時までの
    あいだの車高の低下量を検出する検出手段と、 検出された車高の低下量が所定値以上のときに前記遮断
    弁の開固着を判断する判断手段とを具備したことを特徴
    とする車両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車両のサスペンション装置に
    おいて、前記判断手段は、正常状態でのイグニッション
    オフから経過時間に対する車高の低下量を前もって記憶
    しておくことを特徴とする車両のサスペンション装置。
JP20644592A 1992-08-03 1992-08-03 車両のサスペンション装置 Withdrawn JPH0648137A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7911455B2 (en) 2005-03-08 2011-03-22 Nissha Printing Co., Ltd. Touch panel unit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7911455B2 (en) 2005-03-08 2011-03-22 Nissha Printing Co., Ltd. Touch panel unit

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