JPH0648028B2 - 湿式多板ブレ−キ装置 - Google Patents
湿式多板ブレ−キ装置Info
- Publication number
- JPH0648028B2 JPH0648028B2 JP60024028A JP2402885A JPH0648028B2 JP H0648028 B2 JPH0648028 B2 JP H0648028B2 JP 60024028 A JP60024028 A JP 60024028A JP 2402885 A JP2402885 A JP 2402885A JP H0648028 B2 JPH0648028 B2 JP H0648028B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear axle
- brake device
- wet multi
- plate
- lubricating oil
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は農業機械や建設機械等の制動装置として構成さ
れる湿式多板ブレーキ装置の潤滑・冷却構造に関するも
のである。
れる湿式多板ブレーキ装置の潤滑・冷却構造に関するも
のである。
(ロ)従来技術 従来から、ブレーキピストンのブレーキパッド裏金との
間の当接面に冷却空気の通路となるスリットを設けた技
術は公知とされている。
間の当接面に冷却空気の通路となるスリットを設けた技
術は公知とされている。
例えば、実開昭57−159042号公報や、実開昭5
7−73435号公報の如くである。
7−73435号公報の如くである。
また、農用トラクター等に湿式多板ブレーキ装置を設け
たものは特開昭57−209425号のようなものがあ
ったのである。
たものは特開昭57−209425号のようなものがあ
ったのである。
又、制動装置ではないが変速用油圧クラッチ装置も湿式
多板であり、該湿式多板クラッチ装置における潤滑・冷
却構造として、実開昭56−35924号の如き公知技
術があったのである。
多板であり、該湿式多板クラッチ装置における潤滑・冷
却構造として、実開昭56−35924号の如き公知技
術があったのである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は制動の繰り返しにより高熱を発生するフリクシ
ョンプレートと、スチールプレートの摩擦面において、
冷却効果と潤滑効果を高める為に潤滑油がスムースに通
過する通過部を設けたものである。
ョンプレートと、スチールプレートの摩擦面において、
冷却効果と潤滑効果を高める為に潤滑油がスムースに通
過する通過部を設けたものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本発明の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成す
る為の構成を説明する。
る為の構成を説明する。
リアアクスルケース6の側面にリアアクスルハウジング
5を付設し、該リアアクスルハウジング5内のリアアク
スルケース6の側に湿式多板ブレーキ装置を配置し、該
湿式多板ブレーキ装置の外側に遊星歯車式減速装置を配
置し、リアアクスルケース6に開口した潤滑油通路6a
から、湿式多板ブレーキ装置を介して遊星歯車式減速装
置に潤滑油を供給すべく構成し、前記湿式多板ブレーキ
装置は、駆動軸側に係合したフリクションプレート1
2,13を、両側からスチールプレート2,3,4で挟
持し、該スチールプレート2を遊星歯車式減速装置の側
から、ドーナツ状のブレーキピストン1にて押圧すべく
構成し、該ブレーキピストン1のスチールプレート押圧
面に、径方向に潤滑油凹部スリット1aを刻設したもの
である。
5を付設し、該リアアクスルハウジング5内のリアアク
スルケース6の側に湿式多板ブレーキ装置を配置し、該
湿式多板ブレーキ装置の外側に遊星歯車式減速装置を配
置し、リアアクスルケース6に開口した潤滑油通路6a
から、湿式多板ブレーキ装置を介して遊星歯車式減速装
置に潤滑油を供給すべく構成し、前記湿式多板ブレーキ
装置は、駆動軸側に係合したフリクションプレート1
2,13を、両側からスチールプレート2,3,4で挟
持し、該スチールプレート2を遊星歯車式減速装置の側
から、ドーナツ状のブレーキピストン1にて押圧すべく
構成し、該ブレーキピストン1のスチールプレート押圧
面に、径方向に潤滑油凹部スリット1aを刻設したもの
である。
(ホ)実施例 本発明の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の図
面に示した実施例の構成と併せて発明の作用を説明す
る。
面に示した実施例の構成と併せて発明の作用を説明す
る。
第1図は農用トラクターのリアアクスル装置の平面断面
図、第2図は同じく湿式多板ブレーキ装置部近辺の拡大
断面図、第3図,第4図はブレーキピストン1の側面図
と平面断面図、第5図はスチールプレート2の側面図で
ある。
図、第2図は同じく湿式多板ブレーキ装置部近辺の拡大
断面図、第3図,第4図はブレーキピストン1の側面図
と平面断面図、第5図はスチールプレート2の側面図で
ある。
第1図,第2図において、農用トラクターのリアアクス
ル装置の全体構成から説明する。
ル装置の全体構成から説明する。
第1図の前方にミッションケースが設けられており、ミ
ッションケース内で変速した後の回転がピニオン軸のピ
ニオン歯車17へ伝えられる。ピニオン歯車17はデフ
ギア装置18のデフリングギア19と噛合されており、
デフギア装置18の全体を回転し差動回動を発生させ
る。
ッションケース内で変速した後の回転がピニオン軸のピ
ニオン歯車17へ伝えられる。ピニオン歯車17はデフ
ギア装置18のデフリングギア19と噛合されており、
デフギア装置18の全体を回転し差動回動を発生させ
る。
21はデフロックペダル軸であり、デフロックシフター
アーム22を左右に摺動させ、デフロックシフター23
を摺動させる。
アーム22を左右に摺動させ、デフロックシフター23
を摺動させる。
デフロックシフター23はスプリングを介してデフロッ
ク爪24を摺動させ、デフギア装置のデフギアケースの
爪と係合して、デフサイドギア25,25に差動が発生
しないようにロックする構成である。
ク爪24を摺動させ、デフギア装置のデフギアケースの
爪と係合して、デフサイドギア25,25に差動が発生
しないようにロックする構成である。
駆動軸10,10はデフサイドギア25,25にて駆動
される軸であり、該左右の駆動軸10,10上にフリク
ションプレート12,13が係合されて共に回転してい
る。
される軸であり、該左右の駆動軸10,10上にフリク
ションプレート12,13が係合されて共に回転してい
る。
6はリアアクスルケースであり、該ケース6の側面にリ
アアクスルハウジング5を貼り付け固定し、このリアア
クスルハウジング5の内部に湿式多板ブレーキ装置が配
置されている。
アアクスルハウジング5を貼り付け固定し、このリアア
クスルハウジング5の内部に湿式多板ブレーキ装置が配
置されている。
駆動軸10の回転は遊星ギア8と、インターナルギア7
と、遊星ギア軸9にて構成された遊星歯車式減速装置に
て減速され、遊星ギア軸9の公転が遊星ギア軸ボス14
の回転となり、車軸11へ伝えられている。車軸11の
端部に車輪20が固定されている。
と、遊星ギア軸9にて構成された遊星歯車式減速装置に
て減速され、遊星ギア軸9の公転が遊星ギア軸ボス14
の回転となり、車軸11へ伝えられている。車軸11の
端部に車輪20が固定されている。
又、インターナルギア7の外径と、リアアクスルハウジ
ング5の内径との間にブレーキピストン1の油圧シリン
ダー16が構成されている。
ング5の内径との間にブレーキピストン1の油圧シリン
ダー16が構成されている。
該油圧シリンダー16へ、ブレーキペダルの踏足により
加圧された圧油が送油され、ドーナツ形のブレーキピス
トン1を内方へ押し込む。
加圧された圧油が送油され、ドーナツ形のブレーキピス
トン1を内方へ押し込む。
ドーナツ形のブレーキピストン1は、同じくドーナツ形
のスチールプレート3の外側面を押圧し、内側のスチー
ルプレート4,2との間に挟んだフリクションプレート
13,12を押圧して制動するものである。
のスチールプレート3の外側面を押圧し、内側のスチー
ルプレート4,2との間に挟んだフリクションプレート
13,12を押圧して制動するものである。
スチールプレートは4,2,3と3枚が設けられてお
り、最内側のスチールプレート4は内側面をリアアクス
ルケース6の外側面に接当している。
り、最内側のスチールプレート4は内側面をリアアクス
ルケース6の外側面に接当している。
又、最外側のスチールプレート3はブレーキピストン1
に接当している。故にスチールプレート4,3はリアア
クスルケース6及びブレーキピストン1により冷却作用
を受けるが、間に挟まれた中央のスチールプレート2は
両側にフリクションプレート12,13が回転している
のでこれらにより冷却されることなく、常に熱を帯びた
状態となるのである。
に接当している。故にスチールプレート4,3はリアア
クスルケース6及びブレーキピストン1により冷却作用
を受けるが、間に挟まれた中央のスチールプレート2は
両側にフリクションプレート12,13が回転している
のでこれらにより冷却されることなく、常に熱を帯びた
状態となるのである。
故に実施例では第5図の如く、中央のスチールプレート
2のフリクションプレート12,13と直接には接触し
ない部分に放熱孔2aが全周に渡って設けている。2b
はリアアクスルハウジングの係合孔と係合して回転を止
めている係合突起である。
2のフリクションプレート12,13と直接には接触し
ない部分に放熱孔2aが全周に渡って設けている。2b
はリアアクスルハウジングの係合孔と係合して回転を止
めている係合突起である。
そして本発明の構成は第2図の上方に示している如く、
リアアクスルケース6内の潤滑油が潤滑油通路6aから
スチールプレート4,2,3、フリクションプレート1
3,12を経て遊星歯車式減速装置へ至るように、ブレ
ーキピストン1の内側面に潤滑油凹部スリット1aを4
箇所の等分位置に設けている。
リアアクスルケース6内の潤滑油が潤滑油通路6aから
スチールプレート4,2,3、フリクションプレート1
3,12を経て遊星歯車式減速装置へ至るように、ブレ
ーキピストン1の内側面に潤滑油凹部スリット1aを4
箇所の等分位置に設けている。
ブレーキピストン1が非制動状態では、スチールプレー
ト4,2,3と、フリクションプレート13,12の間
に間隙が開いている為に潤滑油は通過しやすいが、ブレ
ーキピストン1の押圧制動時にも潤滑油が通過できるよ
うに潤滑油凹部スリット1aを設けたものである。
ト4,2,3と、フリクションプレート13,12の間
に間隙が開いている為に潤滑油は通過しやすいが、ブレ
ーキピストン1の押圧制動時にも潤滑油が通過できるよ
うに潤滑油凹部スリット1aを設けたものである。
(ヘ)発明の効果 本発明は以上の如く構成したので次のような効果を奏す
るものである。
るものである。
第1に、ブレーキ制動の為にブレーキピストン1をスチ
ールプレート3側へ押圧した場合にも、スチールプレー
ト3とブレーキピストン1の間に潤滑油通過間隙が設け
られるので、リアアクスルケース6の潤滑油通路6aか
ら遊星歯車式減速装置に向けて、潤滑油が常に移動して
おり、冷却効果を上げることができるのである。
ールプレート3側へ押圧した場合にも、スチールプレー
ト3とブレーキピストン1の間に潤滑油通過間隙が設け
られるので、リアアクスルケース6の潤滑油通路6aか
ら遊星歯車式減速装置に向けて、潤滑油が常に移動して
おり、冷却効果を上げることができるのである。
第2に、フリクションプレートとスチールプレートがあ
る為に従来、潤滑油が至らなかった遊星式減速装置の方
向へ、リアアクスルケース6に開口した潤滑油通路6a
からの潤滑油が流れ易くなり、遊星歯車や遊星歯車軸の
焼きつきを防ぐことができたものである。
る為に従来、潤滑油が至らなかった遊星式減速装置の方
向へ、リアアクスルケース6に開口した潤滑油通路6a
からの潤滑油が流れ易くなり、遊星歯車や遊星歯車軸の
焼きつきを防ぐことができたものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は農用トラクターのリアアクスル装置の平面断面
図、第2図は同じく湿式多板ブレーキ装置部近辺の拡大
断面図、第3図,第4図はブレーキピストン1の側面図
と平面断面図、第5図はスチールプレート2の側面図で
ある。 1……ブレーキピストン 1a……潤滑油凹部スリット 2,3,4……スチールプレート 5……リアアクスルハウジング 6……リアアクスルケース 6a……潤滑油通路 12,13……フリクションプレート
図、第2図は同じく湿式多板ブレーキ装置部近辺の拡大
断面図、第3図,第4図はブレーキピストン1の側面図
と平面断面図、第5図はスチールプレート2の側面図で
ある。 1……ブレーキピストン 1a……潤滑油凹部スリット 2,3,4……スチールプレート 5……リアアクスルハウジング 6……リアアクスルケース 6a……潤滑油通路 12,13……フリクションプレート
Claims (1)
- 【請求項1】リアアクスルケース6の側面にリアアクス
ルハウジング5を付設し、該リアアクスルハウジング5
内のリアアクスルケース6の側に湿式多板ブレーキ装置
を配置し、該湿式多板ブレーキ装置の外側に遊星歯車式
減速装置を配置し、リアアクスルケース6に開口した潤
滑油通路6aから、湿式多板ブレーキ装置を介して遊星
歯車式減速装置に潤滑油を供給すべく構成し、前記湿式
多板ブレーキ装置は、駆動軸側に係合したフリクション
プレート12,13を、両側からスチールプレート2,
3,4で挟持し、該スチールプレート2を遊星歯車式減
速装置の側から、ドーナツ状のブレーキピストン1にて
押圧すべく構成し、該ブレーキピストン1のスチールプ
レート押圧面に、径方向に潤滑油凹部スリット1aを刻
設したことを特徴とする湿式多板ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60024028A JPH0648028B2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 湿式多板ブレ−キ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60024028A JPH0648028B2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 湿式多板ブレ−キ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61184234A JPS61184234A (ja) | 1986-08-16 |
JPH0648028B2 true JPH0648028B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=12127064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60024028A Expired - Lifetime JPH0648028B2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 湿式多板ブレ−キ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648028B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150126319A1 (en) * | 2012-04-26 | 2015-05-07 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Drive device for construction machine |
US10837544B2 (en) | 2016-10-03 | 2020-11-17 | Komatsu Ltd. | Axle assembly |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7201692B2 (en) * | 2004-09-08 | 2007-04-10 | Eaton Corporation | Coupling device and improved clutch lubrication arrangement therefor |
JP5986201B2 (ja) * | 2012-06-28 | 2016-09-06 | 日立建機株式会社 | ホイール式建設機械 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6346736Y2 (ja) * | 1980-10-22 | 1988-12-05 | ||
JPS57159042U (ja) * | 1981-03-31 | 1982-10-06 |
-
1985
- 1985-02-08 JP JP60024028A patent/JPH0648028B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150126319A1 (en) * | 2012-04-26 | 2015-05-07 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Drive device for construction machine |
US9476498B2 (en) * | 2012-04-26 | 2016-10-25 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Drive device for construction machine |
US10837544B2 (en) | 2016-10-03 | 2020-11-17 | Komatsu Ltd. | Axle assembly |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61184234A (ja) | 1986-08-16 |
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