JPH0647962Y2 - 土木工事用樹脂ネット - Google Patents

土木工事用樹脂ネット

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JPH0647962Y2
JPH0647962Y2 JP3801189U JP3801189U JPH0647962Y2 JP H0647962 Y2 JPH0647962 Y2 JP H0647962Y2 JP 3801189 U JP3801189 U JP 3801189U JP 3801189 U JP3801189 U JP 3801189U JP H0647962 Y2 JPH0647962 Y2 JP H0647962Y2
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JP
Japan
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net
resin net
civil engineering
resin
embankment
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JP3801189U
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JPH0229930U (ja
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康弘 岡村
征利 前田
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Maeda Kosen Co Ltd
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Maeda Kosen Co Ltd
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Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、土木工事において、例えば軟弱地盤の表面処
理用、あるいは盛り土補強用として土中に埋設される土
木工事用樹脂ネットに関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば直立面または急勾配斜面の盛り土を補強さ
せる土木工事用の補強材として、これらの直立面または
急勾配斜面中に埋設・使用され、かつジオテキスタイル
と称される土木工事用樹脂ネットがある。
従来、この土木工事用樹脂ネットとして、例えば合成樹
脂を押出機で細孔から押し出して作る数mm〜10数cmの目
合いを有する土木工事用樹脂ネットがある。
このような従来の土木工事用樹脂ネットの樹脂素材とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン
またはポリエステルなどが使用されている。
これらの素材からなる土木工事用樹脂ネットの破断時の
伸長度は、通常、15〜20%であり、またそのときの強力
は1〜10t/mと比較的高い。
〔考案が解決しようとする課題〕
このため、この従来の土木工事用樹脂ネットは、その性
質上、平坦な軟弱地盤の表層改良用土木樹脂ネットのよ
うに伸長度を問わずに強力のみが要求されるところに使
用される分には支障がないものの、前述したように直立
面または急勾配斜面の盛り土の補強には好ましくない。
これは、一般的に盛り土の崩壊が5%前後の歪み発生時
に起きるとされており、このときの従来の素材からなる
樹脂ネットでの強力は0.3〜3t/m(タンデンシャル・モ
ジュラス換算で約6〜60t/mに相当する)であるためで
ある。
ところで、前述したようにこの従来のポリエステルまた
はポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂からなる土木
工事用樹脂ネットでは、盛り土の崩壊時の強力が1〜3t
/mと低いために、盛り土の崩壊する条件下において、従
来のネットでは樹脂ネットのポテンシャルの一部分のみ
しか活かせずに、敷設枚数を多くせざるを得なかった。
本考案は、このような従来技術を背景になされたもの
で、盛り土の補強に適した土木工事用樹脂ネットを提供
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、熱可塑性合成樹脂からなり、かつ樹脂ネット
の破断時のタンジェンシャル・モジュラスが80t/m以上
となるようにネット補強繊維で繊維補強させた土木工事
用樹脂ネットを提供するものである。
〔作用〕
本考案の土木工事用樹脂ネットを、例えば盛り土中に埋
設・施工させると、ネットの特性上から材料の有してい
るポテンシャルを有効に発揮させることができ、敷設枚
数を経済的に設計できるようになり、盛り土埋設時にお
ける盛り土の崩壊防止の改善ができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明するが、本
考案はこの実施例に限定されるものではない。
なお、本考案を述べるにあたって、樹脂ネットの経線を
アラミド繊維(全芳香族ポリアミド繊維および/または
全芳香族ポリエーテルアミド繊維)で繊維補強した土木
工事用樹脂ネットを例にとる。
本考案の実施例の土木工事用樹脂ネットは、第1図に示
す樹脂ネット10の破断時のタンジェンシャル・モジュラ
ス(正接弾性率)がほぼ80t/m以上となしたことを特徴
とする。
なお、ここでいうタンジェンシャル・モジュラスとは、
破断時の製品幅1mあたりの強力を破断伸度で除した値で
あり、例えば樹脂ネット10の5%伸長時の強力を幅方向
1mあたり4t以上必要であることを意味する。これを式で
表すと、製品幅1m当たり4〔t〕÷0.05=80t/mとな
る。
また、ここでいう樹脂ネット10の5%伸長時とは、5%
前後の伸長時を含む概念であって、具体的には4.5%以
上、5.5%未満の、四捨五入して5%になる範囲の伸長
時をいうものである。
前記樹脂ネット10は、盛り土などの土中に埋設され、ま
たは地表面に敷設などして使用されるろ過機能、分離機
能および補強機能を有する土木工事用樹脂ネットのネッ
ト資材である。
この樹脂ネット10は、熱可塑性合成樹脂、例えば高密度
ポリエチレンを押出機で細孔から押し出して成形させ、
かつ数mmから10数cm,好ましくは6mm〜15cm、さらに好ま
しくは8mm〜30mmの目合いを有する経線11および緯線12
からなるネットで、経方向に長く、かつ緯幅が数メート
ルを有するネットである。
この実施例の経線11は、第2図に示すように樹脂ネット
10の破断時のタンジェンシャル・モジュラスをほぼ80t/
m以上とするために、すなわちこの実施例では5%伸長
時の強力を幅方向1mあたり4tm以上とするために、高密
度ポリエチレン製の経線111に、アラミド繊維(全芳香
族ポリアミド繊維)からなるフィラメント状の芯材(ネ
ット補強用繊維)112を埋設したものである。
この経線本体111の太さは、この実施例では直径約5mmと
しているが、通常、1〜15mm、好ましくは2〜10mm程度
である。
この芯材112は、実質的に樹脂ネット10の破断時のタン
ジェンシャル・モジュラスをほぼ80t/m以上とするため
所定の高強力を有する繊維である。
なお、この芯材112のような土木工事用樹脂ネットの補
強用繊維は、フィラメント状の長繊維でなければ効果が
弱い。これは短繊維からなる紡績糸では、繊維がズルズ
ル伸びてしまい所定の強力が得られ難いためである。
この芯材112の太さは、この実施例では6,000デニールで
あるが、通常、総デニールは100〜90,000デニール、好
ましくは400〜40,000デニール程度である。
このように、本実施例では、補強用繊維である比較的高
価なアラミド繊維からなる芯材112の使用量を少量とし
たことにより、本考案の効果を有する土木工事用樹脂ネ
ットのコストの低下が図れる。
なお、本実施例では、経線11として、汎用樹脂である高
密度ポリエチレンからなる経線本体111に、補強用繊維
であるアラミド繊維を組み合わせて使用しているが、こ
れに限定されるものではなく、例えば低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルまたはポ
リ塩化ビニルなどの熱可塑性合成樹脂に、超高分子量ポ
リエチレン繊維、またはアモルファス金属繊維、ボロン
繊維などの無機繊維などの所定の高強力を有する素材か
らなる補強用繊維からなる芯材112を埋設させたものな
どでもよい。
なお、この芯材112の他の繊維素材として、例えばテク
ノーラ(帝人(株)製)、ケブラー(デュポン社製)、
アリレート繊維、ガラス繊維、スチール繊維、カーボン
繊維なども挙げられ、これらの素材の強度および破断伸
度は、第1表のとおりである。
なお、これらの高強力を有する繊維は、通常、比較的効
果であるために、これらの経線11および緯線12の両線に
使用するのは経済上好ましくない場合がある。
前記緯線12は、第2図に示すように経糸本体111と同素
材の高密度ポリエチレン製の線で、その太さは、この実
施例では直径約5mmとしているが、通常、1〜15mm、好
ましくは2〜10mm程度である。
また、この実施例での樹脂ネット10の破断時のタンジェ
ンシャル・モジュラスは、ネット幅方向1mあたり100t
(5%伸長時の強力が、ネット幅方向1mあたり5tに相当
する)としているが、本考案では盛り土埋設時における
盛り土の崩壊防止の向上のためにネット幅方向1mあたり
ほぼ80t(5%伸長時の強力が、ネット幅方向1mあたり4
tに相当する)以上、好ましくは100〜200t程度の強力
(5%伸長時の強力が、ネット幅方向1mあたり5〜10t
に相当する)が必要であり、80t未満では樹脂ネット10
が例えば盛り土の崩壊時の歪みの5%伸長時などにおい
て充分な強力を有しないため充分に盛り土の崩壊防止の
改善をすることができない。
なお、前記樹脂ネット10の破断時のタンジェンシャル・
モジュラスが200tを超えると、高価なネットとなり、実
用上経済的に好ましくない。
次に、この実施例の樹脂ネット10を、例えば盛り土の補
強のために使用するときには、この盛り土中に展開埋没
させる。
そののち、盛り土が例えば豪雨などで崩壊する崩壊時に
おいて、この樹脂ネット10に例えばほぼ5%のネット伸
長が発生しても、この樹脂ネット10には盛り土の崩壊を
防止させるための破断時のタンジェンシャル・モジュラ
スがネット幅方向1mあたり80t以上を有するため、盛り
土の崩壊防止の改善ができる。
また、本実施例では、樹脂ネット10の破断時のタンジェ
ンシャル・モジュラスを樹脂ネット幅方向1mあたりほぼ
80t以上となすために、経線本体111中に所定の高強力を
有するアラミド繊維からなる芯材112を埋設しており、
このため容易に樹脂ネット10の破断時のタンジェンシャ
ル・モジュラスをほぼ80t以上にすることができるとと
もに、土木工事用樹脂ネットのコスト低下もできる。
以上、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明し
たが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲での構成および作用の変
更があっても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、経線の芯材に土木工事用樹脂ネッ
トの補強繊維を使用したが、これに限定させなくとも緯
線もこのような補強用繊維からなる芯材を埋没させ、ネ
ッチ長さ方向1mあたりの破断時のタンジェンシャル・モ
ジュラスをほぼ80t/m以上となすことも可能である。
また、本考案の土木工事用樹脂ネットは、土地の造成時
などにおいて施工される盛り土へ埋設・施工させるだけ
でなく、その他例えば軟弱地盤上に施行される盛り土の
下層に敷設させるなどの他の用途にも使用できる。
〔考案の効果〕
本考案の土木工事用樹脂ネットは、このようなものであ
るために、盛り土補強用として敷設枚数を経済的に設計
でき、盛り土の崩壊防止の改善ができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の土木工事用樹脂ネットの平面
図、第2図は本考案の実施例の土木工事用シートの一部
拡大平面図である。 10;樹脂ネット 11;経線 111;経線本体 112;芯材(ネット補強用繊維) 12;緯線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂からなり、かつ樹脂ネッ
    トの破断時のタンジェンシャル・モジュラスが80t/m以
    上となるようにネット補強繊維で繊維補強させた土木工
    事用樹脂ネット。
JP3801189U 1988-04-27 1989-04-03 土木工事用樹脂ネット Expired - Lifetime JPH0647962Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3801189U JPH0647962Y2 (ja) 1988-04-27 1989-04-03 土木工事用樹脂ネット

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-55898 1988-03-09
JP5589888 1988-04-27
JP3801189U JPH0647962Y2 (ja) 1988-04-27 1989-04-03 土木工事用樹脂ネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0229930U JPH0229930U (ja) 1990-02-26
JPH0647962Y2 true JPH0647962Y2 (ja) 1994-12-07

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ID=31717807

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JP3801189U Expired - Lifetime JPH0647962Y2 (ja) 1988-04-27 1989-04-03 土木工事用樹脂ネット

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AU6517198A (en) * 1997-04-03 1998-10-22 Chisso Corporation Long fiber-reinforced net

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JPH0229930U (ja) 1990-02-26

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