JPH0647783B2 - 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置

Info

Publication number
JPH0647783B2
JPH0647783B2 JP7243792A JP7243792A JPH0647783B2 JP H0647783 B2 JPH0647783 B2 JP H0647783B2 JP 7243792 A JP7243792 A JP 7243792A JP 7243792 A JP7243792 A JP 7243792A JP H0647783 B2 JPH0647783 B2 JP H0647783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
drive reel
retention tank
tension
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7243792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05239761A (ja
Inventor
金治 中川
信良 福部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisaka Works Ltd filed Critical Hisaka Works Ltd
Priority to JP7243792A priority Critical patent/JPH0647783B2/ja
Publication of JPH05239761A publication Critical patent/JPH05239761A/ja
Publication of JPH0647783B2 publication Critical patent/JPH0647783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛等の繊維製品を処
理液の液流によって循環させながら染色その他の処理を
行う液流処理方法およびそれに用いる装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】布帛等の繊維製品を処理液の液流によっ
て循環させながら染色その他の処理を行う液流処理装置
としては、例えば図4に示すものがよく知られている。
この装置は、布帛等(以下単に「布帛」という)1を滞
留状態で処理液と接触させる滞留槽2と、この滞留槽2
の一端側から布帛1を引き上げる駆動リール3と、上記
駆動リール3によって引き上げられた布帛1を上記滞留
槽2の他端側に移送する移送通路4とからなる環状処理
通路を有している。また、上記滞留槽2内の処理液は、
滞留槽2の底部に設けられた吸い込み部5から吸い込ま
れ、ポンプ6,熱交換器7を介して上記移送通路4の駆
動リール3側端部に付設された処理液噴射部8から噴射
されるようになっている。したがって、この装置によれ
ば、環状に連結した布帛1を、上記環状処理通路を循環
させながら処理液と接触させて処理を行うことができ、
短時間で効率よく処理することができる。なお、この装
置は、環状の布帛1を2本以上並走させて同時処理を行
うことができるようになっており、駆動リール3の手前
側に、各布帛1の重なりを防止する布分け棒9が設けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
流処理装置を用いると、布帛1が移送通路4内に送り込
まれる際に、上記処理液噴射部8からの処理液噴射によ
って激しい衝撃を受けるため、布帛1の種類によって
は、リラックス効果が付与されて風合いが向上するもの
もあるが、逆にウール等の柔軟な生地では、繊維に収縮
が生じて生地表面に細かな凹凸(いわゆる「バブリン
グ」)が生じて品質が低下するものがあり問題となって
いる。特に、最近は紳士服においてソフトスーツが流行
しており、双糸ではなく単糸を用いてソフトな手触りに
仕上げたウール織物が多く出回っているが、このような
生地は、とりわけ収縮による品質低下が著しいため、上
記液流処理装置による処理を行うことができない。この
ため、ウール織物等の柔軟な布帛は、布帛に対する衝撃
の小さいウインス染色機等を用いて処理せざるを得ず、
処理効率が悪いという問題を有する。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ウール織物等の柔軟な布帛であっても、収縮に
よる品質低下を招くことのない液流処理方法およびそれ
に用いる装置の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、布帛を滞留槽内で滞留させながら処理液
と接触させたのち滞留槽の一端側から駆動リールによっ
て引き上げ、上記駆動リール回転下流側から上記滞留槽
の他端側に延びる移送通路内に送り込むとともに、上記
滞留槽の底部から処理液を吸い込み、ポンプ,熱交換器
を経由させて上記移送通路の駆動リール側端部から移送
通路内に噴射させ、この噴射処理液流とともに上記布帛
を、移送通路内を走行させて滞留槽内に導入することを
繰り返して布帛の処理を行う液流処理方法において、上
記駆動リールによって引き上げられる布帛に対し、駆動
リール手前側で所定の張力を与えるようにした布帛の液
流処理方法を第1の要旨とし、布帛を滞留状態で処理液
と接触させる滞留槽と、この滞留槽の一端側から布帛を
引き上げる駆動リールと、上記駆動リールによって引き
上げられた布帛を上記滞留槽の他端側に移送する移送通
路とで構成された環状処理通路と、上記滞留槽底部の吸
い込み部から処理液を吸い込み、ポンプ,熱交換器を介
して、上記移送通路の駆動リール側端部に付設された処
理液噴射部に循環させる処理液循環路とを備えた液流処
理装置において、上記駆動リールによる布帛等の引き上
げ経路途中に、布帛に対し所定の張力を与える張力付与
手段を設けた布帛の液流処理装置を第2の要旨とする。
【0006】
【作用】すなわち、本発明は、上記駆動リールによって
引き上げられる布帛等に対し、駆動リール手前側で所定
の張力を与えるようにしたものである。このように、駆
動リール手前側で布帛に張力を与えると、処理液噴射部
に入る布帛が、上流側に引っ張られた状態になるため、
処理液の噴射流による衝撃を受けても収縮せず、平滑面
を保つことができる。したがって、ウール織物等の柔軟
な布帛を処理しても布帛の品質が低下することがなく、
各種の布帛の処理を行うことができる。
【0007】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳細
に説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の液流処理装置の一実施例を示
している。この装置は、駆動リール3と、滞留槽2内の
処理液液面との間に、布帛1をS字状に走行させるテン
ションバー10と、布帛1を水平方向に押圧するガイド
ロール11とが設けられており、上記駆動リール3によ
る布帛1の引き上げ経路途中で、布帛1の走行にある程
度のブレーキがかかって布帛1に張力が与えられるよう
になっている。それ以外の部分は、図4と同様であり、
同一部分に同一番号を付している。
【0009】上記テンションバー10は、図2に示すよ
うに、左右の端面板10aの間に2本の棒状体10bを
平行に固定したもので、上記端面板10aの布帛1に対
する取り付け角度を調整することにより、布帛1に与え
る張力を調整することができるようになっている。
【0010】また、上記ガイドロール11は、布帛1の
走行に従って従回転するロールで、その取り付け位置を
水平方向に移動して調整することにより、上記テンショ
ンバー10と同様、布帛1に与える張力を調整すること
ができるようになっている。なお、布帛1は、張力を与
えすぎるとロープじわが発生するので、このガイドロー
ル11の拡布作用によりロープじわの発生を抑制するこ
とができる。
【0011】したがって、この液流処理装置によれば、
駆動リール3によって滞留槽2内の処理液中から引き上
げられる途中で、布帛1に対し上記ガイドロール10お
よびテンションバー11によるブレーキがかかり、布帛
1に張力が与えられるようになる。このため、布帛1は
走行方向にピンと張った状態で処理液噴射部8に送り込
まれ、矢印Pのように勢いよく噴射される処理液によっ
て強い衝撃を受けても、布帛1が揉まれて波打つような
ことがない。したがって、布帛1がウール等の柔軟で収
縮しやすいものであっても、生地が収縮して凹凸を生じ
るようなことがなく、生地の平滑性が損なわれず優れた
品質の処理品を得ることができる。
【0012】なお、上記実施例では、布帛1に張力を与
えるために、テンションバー10とガイドロール11と
を組み合わせているが、必ずしも両者を併用する必要は
なく、いずれか一方を用いるようにしても差し支えはな
い。また、図3に示すように、ガイドロール11と、別
のガイドロール12とを組み合わせて布帛1をS字状に
走行させるようにし、しかも片側のガイドロール11の
取り付け位置を調整可能にして、布帛1に与える張力を
調整するようにしてもよい。そして、使用するガイドロ
ール11(12)は、従回転するものであってもそれ自
身回転するものであってもよい。あるいは回転を完全に
停止させてもよい。いずれにせよ、駆動リール3によっ
て引き上げられる布帛1に対し一定の張力を付与し、布
帛1を上流側に引っ張った状態で処理液噴射部8に送り
込むことが必要である。ただし、上記布帛1に与える張
力は、駆動リール3に接する直前の布帛1(図1におい
てQで示す)にかかる引張荷重が自重のおよそ5〜10
倍となるよう設定することが好ましい。上記引張荷重が
自重の10倍よりも大きいと駆動リール3との接触摩擦
が大きくなって駆動リール3通過時に布帛1にロールじ
わがつきやすく、逆に自重の5倍よりも小さいと布帛1
に対する張力が弱く処理液噴射部8において布帛1が収
縮しやすいからである。
【0013】さらに、上記実施例の装置は、本発明を、
環状にした布帛1を複数本並走させて同時処理できる常
圧タイプの液流処理装置に適用したものであるが、布帛
1を1本処理するタイプのもの、移送通路4が滞留槽2
の外側に形成された高圧タイプのもの、あるいは布帛1
の連続液流処理装置等、各種の液流処理装置に適用する
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明は、上記駆動リー
ルによって引き上げられる布帛等に対し、駆動リール手
前側で所定の張力が与えられるようになっている。した
がって、処理液噴射部に入る布帛が上流側に引っ張られ
た状態になり、処理液の噴射流による衝撃を受けても布
帛の構成組織が動きにくく収縮しない。このため、ウー
ル織物等の柔軟な布帛を処理しても布帛の品質が低下す
ることがなく、各種の布帛の処理を高速で効果的に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液流処理装置の構成図であ
る。
【図2】上記実施例に用いるテンションバーの説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【図4】従来の液流処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1 布帛 2 滞留槽 3 駆動リール 4 移送通路 5 吸い込み部 6 ポンプ 7 熱交換器 8 処理液噴射部 10 テンションバー 11 ガイドロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛等を滞留槽内で滞留させながら処理
    液と接触させたのち滞留槽の一端側から駆動リールによ
    って引き上げ、上記駆動リール回転下流側から上記滞留
    槽の他端側に延びる移送通路内に送り込むとともに、上
    記滞留槽の底部から処理液を吸い込み、ポンプ,熱交換
    器を経由させて上記移送通路の駆動リール側端部から移
    送通路内に噴射させ、この噴射処理液流とともに上記布
    帛等を、移送通路内を走行させて滞留槽内に導入するこ
    とを繰り返して布帛等の処理を行う液流処理方法におい
    て、上記駆動リールによって引き上げられる布帛等に対
    し、駆動リール手前側で所定の張力を与えるようにした
    ことを特徴とする布帛等の液流処理方法。
  2. 【請求項2】 布帛等を滞留状態で処理液と接触させる
    滞留槽と、この滞留槽の一端側から布帛等を引き上げる
    駆動リールと、上記駆動リールによって引き上げられた
    布帛等を上記滞留槽の他端側に移送する移送通路とで構
    成された環状処理通路と、上記滞留槽底部の吸い込み部
    から処理液を吸い込み、ポンプ,熱交換器を介して、上
    記移送通路の駆動リール側端部に付設された処理液噴射
    部に循環させる処理液循環路とを備えた液流処理装置に
    おいて、上記駆動リールによる布帛等の引き上げ経路途
    中に、布帛等に対し所定の張力を与える張力付与手段を
    設けたことを特徴とする布帛等の液流処理装置。
  3. 【請求項3】 上記張力付与手段が、布帛等を水平方向
    に押圧する位置調整可能なガイドロールと、布帛等をS
    字状に走行させるテンションバーを組み合わせたもので
    ある請求項2記載の布帛等の液流処理装置。
JP7243792A 1992-02-20 1992-02-20 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置 Expired - Fee Related JPH0647783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7243792A JPH0647783B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7243792A JPH0647783B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05239761A JPH05239761A (ja) 1993-09-17
JPH0647783B2 true JPH0647783B2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=13489278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7243792A Expired - Fee Related JPH0647783B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647783B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446574B1 (ko) * 2000-06-14 2004-09-04 권중형 직물 염색장치
DE10349374B4 (de) * 2003-10-21 2009-04-09 Then Maschinen (B.V.I.) Ltd., Road Town Nassbehandlungsmaschine für strangförmiges Textilgut
WO2022255197A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 株式会社日阪製作所 液流式布帛処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05239761A (ja) 1993-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4918795A (en) Method to soften fabric by air impingement
EP0300611B1 (en) Fabric softening method and apparatus
US3594914A (en) Process and apparatus for continuously relaxing textile fabrics
JPH0647783B2 (ja) 布帛等の液流処理方法およびそれに用いる装置
US5893933A (en) Device and method for the continuous fulling of a material web of textile woven fabrics and knitted fabrics
WO1996001919A1 (fr) Appareil de traitement d'un tissu
JPS62243863A (ja) 繊維製品の液流処理装置における解撚シボ立て処理装置
EP0879312B1 (en) Method for treating a crease sensitive fabric web
US3914834A (en) Process for conditioning textiles in the presence of impacting and vibrating
JPH08269861A (ja) 液流処理方法および液流処理装置
JPH0332550Y2 (ja)
JPS62110963A (ja) 液流式布帛処理装置
JPH05195415A (ja) 布帛等の液流処理方法及びその装置
JPS6017868B2 (ja) 織物の機械的改質法および装置
JPS61231256A (ja) 繊維製品の処理装置及び処理方法
JPH04316659A (ja) 液流式布帛処理装置
JP2517614Y2 (ja) フロントローラー
JP3748605B2 (ja) 布帛の処理装置
JP3581768B2 (ja) 人工皮革用基布のリラックス方法およびリラックス装置
JPH0315568Y2 (ja)
JPH0874166A (ja) 布帛の処理装置
JPH0126785Y2 (ja)
JPH0537997U (ja) 液流処理装置における脱着式解撚シボ立て処理装置
JPH043463B2 (ja)
JPH0345736A (ja) スラブ糸の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 17

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees