JPH0647764A - プラスチック製チューブ,およびその製造方法 - Google Patents

プラスチック製チューブ,およびその製造方法

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JPH0647764A JP22358692A JP22358692A JPH0647764A JP H0647764 A JPH0647764 A JP H0647764A JP 22358692 A JP22358692 A JP 22358692A JP 22358692 A JP22358692 A JP 22358692A JP H0647764 A JPH0647764 A JP H0647764A
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plastic
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茂 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブ主体部における一端部側での弯曲部
範囲を含めた内部に、比較的大径による第1の通孔を有
し、かつ他端部側での内部に、第1の通孔よりも小径に
されて連通する第2の通孔を有するプラスチック製チュ
ーブを一体化成形可能にする。 【構成】 シンプレス成形プロセスを適用して、弯曲部
を有するチューブ主体部の外形形状を成形させると共
に、弯曲部範囲を含む一端部相当側の内部に、所要内径
の第1の通孔に対応する空間部を、他端部側に、第1の
通孔よりも小径に絞り込まれた内径による第2の通孔に
対応した予備成型孔を各別に成形させた後、一端部側で
の大径開口部を開口させ、かつ他端部側での予備成型孔
を穴ぐりして第1の通孔に連通する第2の通孔を開穿し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック製チュ
ーブ,特に、一端部側が比較的大径に、他端部側がこれ
よりも小径に開口されて連通する通孔を有し、かつ大径
通孔側が弯曲されたプラスチック製チューブ,およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の一端部側が比較的大径に、他端
部側がこれよりも小径に開口されて連通する通孔を形成
した弯曲部付きのチューブとしては、例えば、自動車の
ガソリン供給系におけるガソリンタンク内に設けられて
ガソリンを導入すると共に、気化器へのガソリン給送を
直接,継続的に行なわせるようにした旋回槽において、
当該旋回槽内にガソリンを導入するために用いられると
ころの,いわゆるリターンパイプの構成がある。
【0003】従来から、よく知られている通り、このリ
ターンパイプは、エンジン側から所定圧で還流されてく
るガソリン,つまり、リターンガソリンを一端部側の大
径開口部に受け入れ、かつパイプ内の流路に形成される
絞られた内径部によって、当該リターンガソリンの流速
を高めながら、他端部側の小径開口部から噴出させるこ
とにより、その噴出圧によってガソリンタンク内での周
辺に滞溜するガソリンを効率よく巻き込んで旋回槽内へ
強制的に導入させるために用いられるもので、当該旋回
槽内に導入されたガソリンは、ポンプアップして気化器
へ継続的に給送される。
【0004】こゝで、前記リターンパイプについては、
従来の場合,図4に示す構成を有している。
【0005】すなわち、図4に示す構成において、ま
ず、前記大径部側の内径に該当する所要内径Aφの金属
チューブ素材を用い、当該金属チューブ素材の一端部側
から延びる該当部分を中心軸線に対して半径Rに弯曲加
工することで、所要曲率による弯曲部53を形成させ、
かつこの一端部側の大径開口部52aから弯曲部53の
形成範囲を含んで第1の通孔52を確保すると共に、当
該通孔52での他端部側の大径開口部52bを所定寸法
通りに整形加工させたチューブ主体部材51を設ける。
なお、図中,符号51aは前記一端部の大径開口部52
a側に対応するチューブ主体部材51上にあって、51
aは相手のゴムホースを挿入したときの抜け防止のため
に、また、51bはゴムホースの挿入時の挿入深さを決
めるために、51cは施回槽へ取り付ける際の位置決め
をするために各々設けられる環状膨出部である。
【0006】また別に、前記チューブ素材に対してロウ
付け可能な金属素材を用い、当該金属素材を切削加工し
て、少なくとも一端該当部側に、前記他端大径開口部5
2b内へ可及的密に嵌着可能な段付き嵌着部57を形成
し、かつこれを穿孔加工することで、小径部側での絞り
込まれた内径に該当する所要内径A−ΔAφの第2の通
孔56を形成すると共に、前記段付き嵌着部57側に該
当する一端部側に、前記第1の通孔52の内径Aφに倣
って次第に拡径された絞り開口部56aを、他端部側
に、小径開口部56bをそれぞれに形成させたチューブ
副体部材55を設ける。
【0007】そして、前記チューブ主体部材51の他端
部側での大径開口部52b内に、前記チューブ副体部材
55の段付き嵌着部57を嵌着させた上で、ロウ付け5
8により、これらの両者を一体的に固定して、前記第
1,および第2の各通孔52,56を連通させた金属製
チューブ50を構成させるもので、この構成による金属
製チューブ50の場合には、一端部側の大径開口部52
aから第1の通孔52内に受け入れる所定圧のリターン
ガソリンを絞り開口部56aで絞り込んで流速を高めな
がら、第2の通孔56を通して他端部側の小径開口部5
6bから噴出させることにより、上記と同等の作用を得
るのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によるリターンパイプとしての金属製チューブ
50にあっては、金属チューブ素材を弯曲,および整形
加工してチューブ主体部材51を形成させ、また、金属
素材を切削,および穿孔加工してチューブ副体部材55
を形成させると共に、これらを接続固定して一体的に構
成させているために、構造自体が複雑化し、その製造に
手間がかゝつてコスト高になるほか、用いる素材が共に
金属であることから、当該各素材の特質上,必要以上に
重量が増し、また、サビを生じさせるという不都合があ
る。
【0009】そこで、このような不都合を解消するため
の手段として、容易に考えられるのは、当該金属製チュ
ーブ50につき、これを通常の射出成形による一体化さ
れた同等構造のプラスチック製チューブによって代替す
ることである。
【0010】次に、通常の射出成形プロセスを適用して
同等構造に構成されるプラスチック製チューブでの製造
形態の概要を図5に模式的に示す。
【0011】こゝで、この種の一端部側が比較的大径
に、他端部側がこれよりも小径に開口されて連通する通
孔を形成した弯曲部付きのプラスチック製チューブの製
造に際しては、その一体化チューブ態様によるプラスチ
ック成形のために、通常の場合,外形形状を成形するた
めの割り型にされた基本金型と、弯曲部を中心にした一
端大径部側での第1の通孔を成形するための第1のスラ
イドコア,および他端小径部側での第2の通孔を成形す
るための第2のスライドコアとを備える金型装置を必要
としており、この場合,これらの第1,第2の各スライ
ドコアは、金型装置の一般的な作動機構上の制約から、
一方向にのみ抜き差し作動可能に構成されることにな
る。
【0012】すなわち、当該図5の形態において、プラ
スチック製チューブ60は、プラスチック成形材料の射
出成形装置により、前記外形成形用の基本金型(この場
合,図示せず)を用いることで、中心軸線に対して半径
Rによる所要曲率の弯曲部62と、ゴムホース挿入時の
抜け止め用の環状膨出部61aとゴムホースの挿入深さ
を決めるための環状膨出部61bとを該当部分に含んだ
外形形状のチューブ主体部61を成形させると共に、こ
のチューブ主体部61に対しては、前記弯曲部62を中
心にして、大径部側通孔成形用の第1のスライドコア7
1を用いることで、一端大径開口部63a側から内径A
φによる第1の通孔63を、また、小径部側通孔成形用
の第2のスライドコア72を用いることで、他端小径開
口部64a側から絞り込まれた内径A−ΔAφによる第
2の通孔64を一連に連通するように同時成形して構成
する。
【0013】そして、上記のように構成されるプラスチ
ック製チューブ60においては、一端大径開口部63a
側から内径Aφの第1の通孔63内に受け入れる所定圧
のリターンガソリンを、絞り込まれた内径A−ΔAφの
第2の通孔64を経ることにより、その流速を高めなが
ら、他端小径開口部64a側から噴出させて同等の作用
を果たすのである。
【0014】上記構成によるプラスチック製チューブ6
0の場合には、射出成形装置による1回毎のショットに
よって一体化成形できるために、先の金属製チューブ5
0の場合とは異なって、素材に対する各加工,ならびに
組み上げの必要が全くなく、量産化,コストの低減が可
能になるのであるが、この反面,次のような種々の問題
点を生ずる。
【0015】すなわち、 (a) プラスチック成形に際して、第1,第2の各スラ
イドコア71,72による押し切り相当部分,こゝで
は、弯曲部62内に不可避的にバリを発生するもので、
このようにして発生したバリは、第1の通孔63を経て
第2の通孔64に絞り込まれるリターンガソリンに乱流
を生じさせるほか、噴出圧を低下させ、また最悪の場合
には通孔64の入り口を閉鎖してしまうなどの不都合が
あり、しかも 、このバリ発生の防止は、金型装置の構
造上,不可能であるとも言ってよく、さらには、成形後
のバリ除去についてもまた極めて困難であること, (b) 第1,第2の各スライドコア71,72での先端
面相互を当接させた状態で、プラスチック製チューブ主
体部61内に第1,第2の各通孔63,64を一連に形
成させる必要があることから、結果的に、一端部側と他
端部側との中心軸線の交点が弯曲部62の範囲内になけ
ればならず、当該弯曲部62の曲率を一定限度以上に大
きくはできないもので、設計上の自由度に制限を受ける
こと, などである。
【0016】従って、この発明の目的とするところは、
上記従来の各問題点を解消して所期通りの構成を与え得
るようにした,この種のリターンパイプ,こゝでは、プ
ラスチック製チューブ,およびその製造方法を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、プラスチックのシンプレス成形プロセ
スの適用による金型を用いた一体化成形と、成形後の簡
単かつ容易な仕上げ加工とによって、所期通りの構成に
よるプラスチック製チューブを得るようにしたものであ
る。
【0018】こゝで、上記シンプレス成形プロセスは、
プラスチック成形材料の射出注入に合わせて、注入プラ
スチック成形材料に対するガス圧の加圧作用により、中
空状の成形製品を得るための手段として最近提案された
公知技術であり、次に、このシンプレス成形の手法につ
いて簡単に述べる。
【0019】すなわち、このシンプレス成形プロセスに
おいては、成形金型内に対して、まず、その成形空間容
積よりも少ない所要量のプラスチック成形材料を射出注
入し、又は、該成形空間内を完全に埋めるように射出充
填する。次いで、当該成形金型内に所定圧のガスを注入
することにより、この注入ガス圧が比較的流動し易い注
入プラスチック成形材料部分に加圧作用し、金型の成形
空間容積よりも少ない量のプラスチック成形材料を該空
間に注入した場合、金型内での残余の上部部分の型内面
に沿って該プラスチック成形材料が流動してゆき亘り、
又、金型の成形空間を完全に埋める量のプラスチック成
形材料を該空間に注入した場合、この成形空間にある不
要のプラスチック成形材料は該成形空間から前記注入ガ
ス圧によって押し出され、同様に金型の成形型内面に該
プラスチック成形材料が所定の厚さで押しつけられる。
このようにして注入ガスのために内部側が空胴化された
所要の外形形状による成形品を製造するのである。
【0020】すなわち、この発明は、一端部側が比較的
大径に、他端部側がこれよりも小径に開口されたプラス
チック製チューブであって、所要曲率による弯曲部を有
してチューブ主体部を形成させると共に、当該チューブ
主体部の内部には、一端部側の大径開口部から前記弯曲
部範囲を含んで所要内径による第1の通孔と、他端部側
の小径開口部から前記第1の通孔よりも小径に絞り込ま
れた内径による第2の通孔とを一連に形成したことを特
徴とするプラスチック製チューブである。
【0021】また、この発明は、一端部側が比較的大径
に、他端部側がこれよりも小径に開口されたプラスチッ
ク製チューブの製造方法であって、シンプレス成形プロ
セスを適用し、成形金型内に対して、その成形空間を埋
め、又はその成形空間容積よりも少ない所要量の流動性
を有するプラスチック成形材料を射出充填又は注入させ
た後、引き続き、所定圧のガスを注入して、当該ガス圧
によりプラスチック成形材料を金型内面に押しつけて、
所要曲率による弯曲部を有するチューブ主体部の外形形
状を成形させると共に、前記プラスチック成形材料の射
出ゲート部,ガス注入口部,ならびに前記弯曲部範囲を
含む一端部相当側の内部には、所要内径の第1の通孔に
対応する空間部を、他端部側には、付設されるスライド
コアによって、当該第1の通孔よりも小径に絞り込まれ
た内径による第2の通孔に対応した予備成型孔を各別に
成形させる工程と、前記各部の成形を終了したチューブ
主体部を成形金型内から取り出して、前記射出ゲート
部,ガス注入口部を含む該当部分を切断除去して、一端
部側での大径開口部を開口させる工程,および前記予備
成型孔から第1の通孔に連通する第2の通孔を開穿する
工程とを、少なくとも含むことを特徴とするプラスチッ
ク製チューブの製造方法である。
【0022】
【作用】従って、この発明のプラスチック製チューブに
よれば、所要曲率による弯曲部をもつチューブ主体部の
内部に、一端部側の大径開口部から弯曲部範囲を含んで
所要内径による第1の通孔と、他端部側の小径開口部か
ら前記第1の通孔よりも小径に絞り込まれた内径による
第2の通孔とを一連に形成してあるために、大径開口部
から第1の通孔に受け入れる所定圧の流体を、弯曲部内
を経た上で、第2の通孔によって流速を高めながら、小
径開口部から噴出させ得る。
【0023】また、この発明方法によれば、上記構成に
よるプラスチック製チューブ,つまり、チューブ主体部
における一端部側での弯曲部範囲を含めた内部に、比較
的大径による第1の通孔を有し、かつ他端部側での内部
に、第1の通孔よりも小径にされて連通する第2の通孔
を有するプラスチック製チューブを容易に一体化形成で
きる。
【0024】
【実施例】以下、この発明に係るプラスチック製チュー
ブ,およびその製造方法の実施例につき、図1,および
図2,図3を参照して詳細に説明する。
【0025】図1は、この発明の一実施例を適用したプ
ラスチック製チューブの概要構成を示す断面図であり、
また、図2,図3は、同上実施例でのプラスチック製チ
ューブのシンプレス成形プロセスによる成形前,成形後
の形態を順次模式的に示すそれぞれ断面図である。
【0026】すなわち、この図1に示す実施例構成にお
いて、プラスチック製チューブ10は、後述するシンプ
レス成形プロセスを適用することにより、中心軸線に対
して半径Rによる所要曲率の弯曲部12を該当部分,こ
の場合、一端部側から全長の2/3程度に位置する部分
に、また、補強用の各環状膨出部11aを当該2/3程
度の範囲部分内に、それぞれに有する外形形状に形成さ
れたチューブ主体部11を成形させる。そして、このチ
ューブ主体部11内には、一端部側の大径開口部13a
から前記弯曲部12の形成範囲を含んで所要の内径Aφ
による第1の通孔13と、他端部側の小径開口部14a
から第1の通孔13よりも小径に絞り込まれた内径A−
ΔAφによる第2の通孔14とを一連に形成させたもの
である。
【0027】従って、上記のように構成されるプラスチ
ック製チューブ10においても、一端大径開口部13a
側から内径Aφの第1の通孔13内に受け入れる所定圧
のリターンガソリンを、前記第1の通孔13の孔径より
も小径に絞り込まれた内径A−ΔAφの第2の通孔14
を経て、その流速を高めながら、他端小径開口部14a
側から噴出させることにより、例えば、先に述べたリタ
ーンパイプの場合と同等の作用を果たし得るのである。
【0028】次に、上記構成によるこの実施例でのプラ
スチック製チューブの製造手順について述べる。
【0029】先にも述べたように、この実施例によるプ
ラスチック製チューブ10は、シンプレス成形プロセス
を適用して製造するもので、当該シンプレス成形プロセ
スによってプラスチック製チューブ10を一体化成形す
るための成形金型として、こゝでは、図2に示されてい
るように、割り型にされた1組の基本金型部材31,3
1と、これらの金型部材に組付けられたスライドコア4
1とを用いる。
【0030】すなわち、前記1組の基本金型部材31,
31には、図2に示されているように、前記成形対象と
なるプラスチック製チューブ10の外形形状に対応され
て、半径Rによる弯曲成形部32aをもち、かつ一端部
相当側,この場合、上部側に延長部32bをもつ中空の
主体成形部32が形成されると共に、当該延長部32b
にあって、射出ゲート部33,およびガス注入口部34
をそれぞれに形成してあり、また、他端部相当側,同様
にこの場合、下部側からは、前記スライドコア41に突
出された所定の長さ,外径のコアピン42が挿し込まれ
ている。
【0031】しかして、上記成形金型を用いたシンプレ
ス成形プロセスによるプラスチック製チューブ10の成
形に際しては、まず、各成形部を含む主体成形部32内
に対して、射出ゲート部33から、その成形空間容積よ
りも少ない所要量の加熱溶融したプラスチック成形材料
aを射出注入させる。こゝで、このように注入されるプ
ラスチック成形材料aは、当該主体成形部32の下方部
分に一旦,滞溜され、かつ型内面を通した放熱により、
当該内面に接した部分から次第に冷却固化されるが、プ
ラスチック成形材料内部での溶融状態は保持されてい
る。
【0032】引き続いて、この状態のまゝ、今度は、ガ
ス注入口部34から、前記主体成形部32内に所定圧の
ガスbを注入する。仍って、この注入ガス圧b1 は、前
記滞留されている溶融状態のプラスチック成形材料aで
の表面の比較的流動し易い溶融部分に加圧作用し、当該
溶融部分が押圧されることになり、これによって溶融部
分a1 が、矢印で示すように、型内面に沿い流動してゆ
き、当該型内面の全てを覆った状態で金型内面に押圧さ
れると共に、こゝでもまた、型内面を通して次第に冷却
固化されるもので、この結果,注入ガス圧のために内部
が空胴化された所要の外形形状による成形がなされる。
【0033】次いで、他の実施例として、前記の成形金
型の各成形部を含む主体成形部32に加熱溶融したプラ
スチック成形材料aを射出し、この成形金型の成形空間
を完全に埋めるように該プラスチック成形材料aを該成
形空間に充填する。かゝる状態で、ガス注入口部34か
ら前記主体成形部32内に所定圧のガスを注入した場
合、成形空間内に充填されているプラスチック成形材料
aの一部が該成形空間から押し出され、成形型の型内面
をプラスチック成形材料aが覆った状態で、このプラス
チック材料aが金型内面に押圧され、前記実施例と同様
に、注入ガス圧のために内部が空胴化された所要形状の
プラスチックチューブを得ることができる。
【0034】尚、叙上の実施例では、窒素ガスなどの不
活性ガスなどと共に、エアーなどの所謂気体を所定条件
のもとで加圧して用いるものであって、成形樹脂材料の
性質、成形条件などによって、この種プラスチックチュ
ーブの成形に適した性状を有するガスを用いるのが好ま
しい。
【0035】つまり、このようにして、こゝでのシンプ
レス成形プロセスにおいては、結果的に、図3に示すと
ころの,一端部側にあって、前記射出ゲート部33,ガ
ス注入口部34のある延長部32bに対応する成形部分
11bをもち、かつ他端部側にあって、前記スライドコ
ア41のコアピン42により成形される予備成型孔14
bをもつたチューブ主体部11からなるプラスチック製
チューブ素材10aを一体化して同時成形することがで
きる。
【0036】また、前記成形されたプラスチック製チュ
ーブ素材10aは、これを1組の基本金型部材31,3
1内から取り出した後、前記成形部分11bを切断線B
−B部分から切断除去することにより、一端部側での大
径開口部13aを開口させて第1の通孔13を仕上げ、
また、前記予備成型孔14bを適当な手段で穴ぐり加工
することにより、当該第1の通孔13に連通する第2の
通孔14を開穿して仕上げるもので、このようにして図
1に示す所期通りの構成によるプラスチック製チューブ
10を製造し得るのである。
【0037】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
この発明によれば、シンプレス成形プロセスを適用する
ことにより、弯曲部を有するチューブ主体部の外形形状
を成形させると共に、弯曲部範囲を含む一端部相当側の
内部に、所要内径の第1の通孔に対応する空間部を、他
端部側に、第1の通孔よりも小径に絞り込まれた内径に
よる第2の通孔に対応した予備成型孔を各別に成形させ
た後、一端部側での大径開口部を開口させ、かつ他端部
側での予備成型孔を穴ぐりして第1の通孔に連通する第
2の通孔を開穿させるようにしたので、チューブ主体部
における一端部側での弯曲部範囲を含めた内部に、比較
的大径による第1の通孔を有し、かつ他端部側での内部
に、第1の通孔よりも小径にされて連通する第2の通孔
を有するプラスチック製チューブを容易に一体化成形で
きるという優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用したプラスチック製
チューブの概要構成を示す断面図である。
【図2】同上実施例でのプラスチック製チューブのシン
プレス成形プロセスによる成形前の形態を模式的に示す
断面図である。
【図3】同上成形後の形態を模式的に示す断面図であ
る。
【図4】従来例による金属製チューブの概要構成を示す
断面図である。
【図5】従来例での通常の射出成形プロセスによるプラ
スチック製チューブの製造形態の概要を模式的に示す断
面図である。
【符号の説明】
10 プラスチック製チューブ 10a プラスチック製チューブ素材 11 チューブ主体部 11a 環状膨出部 11b 延長部対応の成形部分 12 弯曲部 13 第1の通孔 13a 大径開口部 14 第2の通孔 14a 小径開口部 14b 予備成型孔 31 1組の基本金型部材 32 主体成形部 32a 弯曲成形部 32b 延長部 33 射出ゲート部 34 ガス注入口部 41 スライドコア 42 コアピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部側が比較的大径に、他端部側がこ
    れよりも小径に開口されたプラスチック製チューブであ
    って、 所要曲率による弯曲部を有してチューブ主体部を形成さ
    せると共に、当該チューブ主体部の内部には、一端部側
    の大径開口部から前記弯曲部範囲を含んで所要内径によ
    る第1の通孔と、他端部側の小径開口部から前記第1の
    通孔よりも小径に絞り込まれた内径による第2の通孔と
    を一連に形成したことを特徴とするプラスチック製チュ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 一端部側が比較的大径に、他端部側がこ
    れよりも小径に開口されたプラスチック製チューブの製
    造方法であって、 成形金型内に対して、プラスチック成形材料を射出注入
    させた後、引き続き、所定圧のガスを注入して、当該ガ
    ス圧によりプラスチッック成形材料を金型内面に押しつ
    けて、所要曲率による弯曲部を有するチューブ主体部の
    外形形状を成形させると共に、前記プラスチッック成形
    材料の射出ゲート部,ガス注入口部,ならびに前記弯曲
    部範囲を含む一端部相当側の内部には、所要内径の第1
    の通孔に対応する空間部を、他端部側には、付設される
    スライドコアによって、当該第1の通孔よりも小径に絞
    り込まれた内径による第2の通孔に対応した予備成型孔
    を各別に成形させる工程と、 前記各部の成形を終了したチューブ主体部を成形金型内
    から取り出して、前記射出ゲート部,ガス注入口部を含
    む該当部分を切断除去して、一端部側での大径開口部を
    開口させる工程,および前記予備成型孔から第1の通孔
    に連通する第2の通孔を開穿する工程とを、 少なくとも含むことを特徴とするプラスチック製チュー
    ブの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002057061A3 (de) * 2001-01-19 2004-01-22 Siemens Ag Treibmittelleitung für eine saugstrahlpumpe und zwei verfahren zur herstellung der treibmitteilleitung
JP2008201009A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Aitec:Kk 成形体

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