JPH0647753U - ギヤードモータ - Google Patents

ギヤードモータ

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JPH0647753U
JPH0647753U JP8967592U JP8967592U JPH0647753U JP H0647753 U JPH0647753 U JP H0647753U JP 8967592 U JP8967592 U JP 8967592U JP 8967592 U JP8967592 U JP 8967592U JP H0647753 U JPH0647753 U JP H0647753U
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worm wheel
shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台の駆動用モータの駆動のもとで、パワー
シートの2種類の着座姿勢制御装置を個別に作動可能と
する。 【構成】 相反する方向に延びた一対の支持軸14a、14b
を一体的に有するウォームホイール14が、駆動用モータ
12のウォーム20との噛合状態を保ちつつ、ソレノイド30
の作動のもとで、支持軸の軸線方向に移動可能に軸支さ
れている。そして、支持軸14a、14b の軸線方向への移動
によって、ウォームホイール14が、第1、第2のクラッ
チ手段26、27 を介して第1、第2のジョイント軸16、17
に連結され、クラッチ手段の連結されたジョイント軸の
みに、駆動用モータ12の駆動力が伝達、出力可能となっ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主に、パワーシートに併設された2種類の着座姿勢制御装置の駆 動源として設けられるギヤードモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、モータの駆動制御のもとで作動可能な着座姿勢制御装置の装着され た、いわゆるパワーシートが、自動車等に代表される車両用のシートとして、よ く知られている。
【0003】 自動車等のパワーシートにおいては、通常、前後方向でのシートポジションを 調整するシートスライド装置やシートバックの傾斜角度(リクライニング角度) を調整するリクライニング装置等のような、少なくとも2種類の着座姿勢制御装 置が併設されている。そして、所定のスイッチ操作等のもとでの、対応するモー タの駆動に伴う各装置の作動によって、シートの全体的なポジション、つまりは 着座姿勢が、着座者の好み、体形等に応じて任意に調整できるように、パワーシ ートは構成されている。
【0004】 このようなパワーシートの着座姿勢制御装置の駆動源となるモータとして、通 常、DCギヤードモータが利用され、モータは、たとえば、マイコン等を有する モータ制御装置によって、個別に駆動制御されている。
【0005】 このようなパワーシートによれば、所定のスイッチ操作等のもとで、着座者の 好み、体形等に適したシートポジション、つまりは着座姿勢が容易に得られるた め、着座者の快適性、安全性等が十分に確保できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、公知のパワーシートにおいては、当該シートに装着された着座姿勢 制御装置毎にモータが設けられ、個別のモータの駆動のもとで、各装置が作動、 つまり、シート、シートバック等のそれぞれの可動部材が移動可能となっている 。
【0007】 しかしながら、たとえば、シートスライド装置とリクライニング装置との組み 合わせに代表されるように、自動車等のパワーシートにおいては、通常、少なく とも2種類の着座姿勢制御装置が併設されるため、1つのシートに、これらの装 置の数、つまりは2台のモータが必要となる。そのため、シートの全体的な部品 点数が増加するとともに、モータの複数化に起因する重量の増加が避けられない 。
【0008】 そして、モータの複数化に伴う部品点数の増加によって、構成が複雑化しやす く、部品点数に比例して部品コストが増大するとともに、組立作業の複雑化によ り、製品コストの上昇を招く虞れがある。
【0009】 また、着座姿勢制御装置毎に、モータの取付けスペースを確保しなければなら ないため、各装置の大型化は避けられない。そのため、シートの全体的な大型化 、および、各装置の大型化に伴うシートのクッション性の低下を招く虞れがあり 、好ましくない。
【0010】 この考案は、1台で2種類の着座姿勢制御装置を個別に作動可能なギヤードモ ータの提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、1台の駆動用モータのウォー ムに噛合可能なウォームホイールが、相反する方向に延びた一対の支持軸を一体 的に有して、ウォームへの噛合状態を保ちつつ、支持軸の軸線方向に所定幅だけ 移動可能かつ回転自在に軸支されている。また、ウォームホイールの支持軸の同 軸上を回転する第1、第2のジョイント軸が、支持軸の軸線方向へのウォームホ イールの移動に伴う、対応する第1、第2のクラッチ手段の連結のもとで、ウォ ームホイールと一体的に回転可能に配設されている。
【0012】 そして、切換手段によって、第1、第2のクラッチ手段のいずれか一方の連結 状態にウォームホイールを移動、保持し、クラッチ手段の連結されたジョイント 軸のみに、駆動用モータの駆動力が伝達、出力可能となっている。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0014】 図1、図2に示すように、この考案に係るギヤードモータ10においては、駆動 用モータ12の駆動が、ウォームホイール14を介して、第1、第2のジョイント軸 16、17 に伝達可能となっている。
【0015】 一般に、駆動用モータ12として、DCモータが利用され、駆動用モータは、た とえば、操作スイッチ等を有するモータ制御装置(図示しない)等によって、駆 動制御される。なお、このようなモータ制御装置の構成、作動内容等は、この考 案の趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0016】 図1、図2を見るとわかるように、駆動用モータ12は、ウォームホイール14と 相互に噛合可能なウォーム20を出力軸12a に有して形成されている。
【0017】 そして、ウォームホイール14は、相反する方向に延びた一対の支持軸14a、14b を一体的に有して形成され、図1に示すように、駆動用モータ12のウォーム20に 噛合する箇所において、たとえば、一対のブッシュ22を介して、ケース本体24に 回転自在に取付けられている。
【0018】 また、一対の第1、第2のジョイント軸16、17 が、ウォームホイール14の回転 中心、つまりは支持軸14a、14b と同軸上を回転自在かつ軸線方向に移動不能に、 各支持軸のそれぞれの端末に対向して個別に配設されている。
【0019】 ここで、この考案においては、図1に示すように、ウォームホイール14が、い ずれか一方のジョイント軸16、17 の対向面に連結されるまでの所定幅だけ、駆動 用モータのウォーム20との噛合状態を保ちつつ支持軸14a、14b の軸線方向、つま りは図中左右方向に移動するように構成されている。
【0020】 ウォームホイールの支持軸14a、14b 、第1、第2のジョイント軸16、17 間の連 結は、それぞれの対向面に設けられた第1、第2のクラッチ手段26、27 によって 行われる。
【0021】 図1、図2を見るとわかるように、第1、第2のクラッチ手段26、27 として、 たとえば、ウォームホイールの支持軸14a、14b 、第1、第2のジョイント軸16、1 7 の対向面に形成された相互に噛合可能な冠歯車状の一対の歯部26-1、26-2 およ び歯部27-1、27-2 がそれぞれ利用できる。そして、軸線方向へのウォームホイー ル14の移動に伴う、第1、第2のクラッチ手段26、27 のいずれかの連結によって 、ウォームホイールが、連結されたクラッチ手段を介して、対応する第1、第2 のジョイント軸16、17 の一方と連動可能に、この考案のギヤードモータ10におい ては構成されている。
【0022】 このような構成においては、図1に例示するように、たとえば、第1のクラッ チ手段26の連結状態のもとでは、第2のクラッチ手段27が離反状態に支持され、 クラッチ手段の連結した第1のジョイント軸16のみが、ウォームホイール14と一 体的に回転される。
【0023】 また、これとは逆に、ウォームホイール14の移動のもとで、第2のクラッチ手 段27が連結されると、第1のクラッチ手段26は離反状態に保持されるため、第2 のジョイント軸17のみが、ウォームホイール14と一体的に回転可能となる。
【0024】 そして、この考案においては、切換手段30によるウォームホイール14の移動に よって、第1、第2のクラッチ手段26、27 の連結、離反が切換え可能となってい る。
【0025】 切換手段30として、たとえば、電流の供給、遮断の切換えのもとで、本体に対 する可動軸30a の伸縮を制御する電磁式のソレノイドが利用でき、ソレノイドは 、可動軸の自由端に、ウォームホイール14を回転自在に支持可能な支持片32を一 体的に有して形成されている。
【0026】 図1、図2に示すように、ソレノイド(切換手段)の支持片32は、たとえば、 一対のスラストワッシャ34を介在させてウォームホイール14を左右サイドから抱 持可能な一対の抱持端32a を有して形成されている。そして、支持軸14a、14b の 軸線に沿った、可動軸30a の伸縮に伴う軸線方向への支持片32の移動によって、 ウォームホイール14を所定幅間で直線的に移動させるとともに、第1、第2のク ラッチ手段26、27 の連結位置で保持可能に、ソレノイド30が構成されている。
【0027】 なお、ソレノイド30は公知の構成であり、ソレノイド自体の構成はこの考案の 趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0028】 ソレノイド30への電流の供給、遮断は、たとえば、駆動用モータ12と同様に、 モータ制御装置等によって行われる。そして、モータ制御装置に設けられたマイ クロコンピュータ(マイコン)等のプログラムに従って処理、出力された信号の もとで、ソレノイド30による第1、第2のクラッチ手段26、27 の連結、離反の切 換えが可能となっている。
【0029】 つまり、この考案のギヤードモータ10においては、ソレノイド30のON、OFFに伴 う可動軸30a の伸縮動作によって、駆動用モータ12の駆動力の出力先となるジョ イント軸16、17 が選択される。
【0030】 なお、ソレノイド30は、たとえば、供給電流の遮断時、つまりはOFF 時におい て、可動軸30a を伸長状態で保持して第1のクラッチ手段26を連結させるととも に、電流の供給時、つまりはON時において、可動軸を縮小状態で保持して第2の クラッチ手段27を連結させるように構成されている(図1参照)。
【0031】 ここで、上記のようなギヤードモータ10は、図3に示すように組み立てられる とともに、図4に例示するように、たとえば、シートスライド装置36、リクライ ニング装置38の2種類の着座姿勢制御装置の併設されたパワーシート40に設けら れる。シートスライド装置36、リクライニング装置38は、たとえば、対応する駆 動機構36a、38a をそれぞれ有して形成され、第1、第2のジョイント軸16、17 が 、たとえば、トルクケーブル42(42-1、42-2) 等を介して、各装置の駆動機構にそ れぞれ連結されている(図3、図4参照)。
【0032】 図1ないし図3に示すように、非円形の回り止め形状、たとえば、略四角形状 の凹部44が、第1、第2のジョイント軸16、17 の各端末にそれぞれ穿設されてい る。そして、対応する形状のトルクケーブル42(42-1、42-2) の端末を凹部44に嵌 入するとともに、トルクケーブル端末のリング状のねじ部(図示しない)をケー ス本体24のねじ部46に螺着して、着座姿勢制御装置の駆動機構36a、38a が、各ト ルクケーブルを介して、対応するジョイント軸16、17 に個別に連結されている( 図3、図4参照)。
【0033】 このような構成では、第1、第2のクラッチ手段26、27 を介してウォームホイ ール14に連結された第1、第2のジョイント軸16、17 のいずれかのみが、ウォー ムホイールと一体的に回転し、駆動用モータ12の駆動力が、トルクケーブル42(4 2-1、42-2) を介して、対応する駆動機構36a、38a に伝達される。そして、駆動機 構36a、38a の駆動に伴う、シートスライド装置36、リクライニング装置38の作動 によって、シート40の前後ポジションおよびシートバック48のリクライニング角 度等が、それぞれ個別に調整される(図4参照)。
【0034】 上記のように、この考案のギヤードモータ10においては、1台の駆動用モータ 12の駆動のもとで、当該シート40に装着された2種類の着座姿勢制御装置、つま りはシートスライド装置36、リクライニング装置38が、個別に作動可能となって いる。そのため、着座姿勢制御装置36、38 毎のギヤードモータの配設が不要とな り、パワーシートにおける、部品点数の削減、重量の軽減等が確実にはかられる 。
【0035】 そして、部品点数の削減により、シート40の全体的な構成の簡単化が十分には かられ、部品コスト、製品コストがいずれも低減できる。
【0036】 更に、着座姿勢制御装置36、38 毎に、ギヤードモータのためのスペースを確保 する必要がないため、各装置の大型化が十分に防止できる。そのため、各装置の 配設箇所においても、シート40に十分なクッション性が確保できる。
【0037】 また、この考案においては、ウォーム20とウォームホイール14との組み合わせ によって駆動用モータ12、ウォームホイール間が連動可能に連結されているため 、図1、図3に示すように、駆動用モータが、ウォームホイールの支持軸14a、14 b の軸線に直交する方向に配置できる。そのため、ギヤードモータ10の大型化が 防止できるとともに、ウォーム20とウォームホイール14とが直接的な噛合でき、 構成の複雑化が十分に防止できる。
【0038】 更に、支持軸14a、14b の軸線方向へのウォームホイール14の直線的な移動によ って、第1、第2のクラッチ手段26、27 を介した第1、第2のジョイント軸16、1 7 の連結、離反が行える。つまり、ソレノイド30の伸縮動作時において、第1、 第2のクラッチ手段26、27 の一対の歯部間にずれが生じても、駆動用モータ12に 伴うウォームホイール14の始動のもとで一対の歯部間が直ちに整列、噛合するた め、クラッチ手段の容易かつ円滑な連結、離反が確保できる。
【0039】 そして、ソレノイド30のON、OFFによって、第1、第2のクラッチ手段26、27 の 連結、離反が切換えられる。つまり、駆動用モータ12に高いトルクが設定できる ため、負荷の大きい着座姿勢制御装置にも十分に対応でき、対象となる着座姿勢 制御装置の選択幅が十分に拡張される。
【0040】 なお、実施例においては、着座姿勢制御装置として、シートスライド装置36、 リクライニング装置38を例示しているが、これに限定されず、他の着座姿勢制御 装置の駆動源として、この考案のギヤードモータ10を設けてもよい。
【0041】 また、ジョイント軸16、17 の凹部44は、略四角形状として例示されているが、 非円形の回り止め形状であれば足りるため、これに限定されない。
【0042】 ここで、実施例においては、ウォームホイールの支持軸14a、14b 、第1、第2 のジョイント軸16、17 の対向面にそれぞれ形成された冠歯車状の一対の歯部26-1、 26-2 および歯部27-1、27-2 を第1、第2のクラッチ手段26、27 として具体化し ている。しかし、ウォームホイール14、第1、第2のジョイント軸16、17 間を連 動可能に連結すれば足りるため、第1、第2のクラッチ手段26、27 は、冠歯車状 の一対の歯部に限定されない。
【0043】 しかしながら、第1、第2のクラッチ手段26、27 を冠歯車状の一対の歯部26-1、 26-2 および歯部27-1、27-2 とすれば、支持軸14a、14b の軸線方向へのウォーム ホイール14の直線的な移動のもとで、クラッチ手段の連結、離反が確実、容易に 行える。
【0044】 そして、第1、第2のクラッチ手段26、27 の歯部26-1、26-2 間および歯部27-1、 27-2 間がソレノイド30の伸縮のもとで強固に噛合されるとともに、歯部間の噛 合時におけるガタが十分に抑制できるため、クラッチ手段の破損、損傷が防止で き、安全性が向上される。
【0045】 また、切換手段30は、電磁式のソレノイドとして例示されているが、ウォーム ホイール14を支持軸14a、14b の軸線方向に移動可能に支持すれば足りるため、こ れに限定されず、たとえば、小型のモータ等によって、ウォームホイールを移動 させる構成としてもよい。
【0046】 しかしながら、切換手段30として電磁式のソレノイドを利用すれば、ソレノイ ドへの電流の供給、遮断の切換制御によって、第1、第2のクラッチ手段26、27 の連結、離反が円滑、確実に行える。そのため、簡単な構成にも拘らず、駆動用 モータ12の駆動力の出力対象の切換えが確実に行え、構成の複雑化が十分に防止 できる。
【0047】 そして、ソレノイド30によれば、ウォームホイールの支持軸14a、14b の軸線に 沿って、可動軸30a が伸縮するため、軸線方向へのウォームホイールの円滑、容 易な移動が十分に確保できる。
【0048】 更に、実施例においては、乗用車等のパワーシートの駆動源となるギヤードモ ータとして具体化されているが、パワーシートに装着されるギヤードモータであ れば足り、これに限定されず、電車、飛行機、船舶等のシートやあんま、理髪等 のためのシートに、この考案のギヤードモータを応用してもよい。
【0049】 また、この考案のギヤードモータは、2箇所の駆動機構に1台の駆動用モータ の駆動力を伝達可能とする構成であれば足りるため、パワーシート以外の駆動源 となるギヤードモータにも、この考案の思想が応用できる。
【0050】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0051】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係るギヤードモータによれば、1台の駆動用モータ の駆動のもとで、当該シートに併設された2種の着座姿勢制御装置が、個別に作 動可能となっている。そのため、着座姿勢制御装置毎のギヤードモータの配設が 不要となり、パワーシートにおける、部品点数の削減、重量の軽減等が確実には かられる。
【0052】 そして、部品点数の削減により、シートの全体的な構成の簡単化が十分にはか られ、部品コスト、製品コストがいずれも低減できる。
【0053】 また、この考案においては、切換手段によってウォームギヤを支持軸の軸線方 向に移動させて、第1、第2のクラッチ手段のいずれかを連結すれば足りるため 、部品点数が少なくでき、ギヤードモータの構成が十分に簡単化できる。
【0054】 更に、ウォームとウォームホイールとの組み合わせによって駆動用モータ、ウ ォームホイール間が連動可能に連結されているため、駆動用モータが、ウォーム ホイールの支持軸の軸線に直交する方向に配置できる。そのため、ギヤードモー タの大型化が防止できるとともに、ウォームとの直接的な噛合のもとで駆動用モ ータ、ウォームホイール間が連結でき、構成の複雑化が十分に防止できる。
【0055】 また、支持軸の軸線方向へのウォームホイールの直線的な移動によって、第1 、第2のクラッチ手段の連結、離反が行える。そのため、対応するクラッチ間の 連結が、ウォームホイールの始動に伴う整列のもとで円滑、容易に行える。
【0056】 そして、第1、第2のクラッチ手段を冠歯車状の一対の歯部からそれぞれ形成 すれば、クラッチ手段の連結、離反が確実、容易に行えるとともに、歯部間の噛 合時におけるガタが確実に十分に抑制できるため、クラッチ手段の破損、損傷が 防止され、安全性が向上する。
【0057】 更に、切換手段として電磁式のソレノイドを利用すれば、ソレノイドへの電流 の供給、遮断の切換制御によって、第1、第2のクラッチ手段の連結、離反が円 滑、確実に行える。そのため、簡単な構成にも拘らず、駆動用モータの駆動力の 出力対象の切換えが確実に行え、構成の複雑化が十分に防止できる。
【0058】 そして、ソレノイドによれば、ウォームホイールの支持軸の軸線に沿って、可 動軸が伸縮できるため、軸線方向へのウォームホイールの円滑、容易な移動が十 分に確保できる。
【0059】 また、ジョイント軸の端末に非円形の凹部を穿設すれば、対応する形状の回り 止め形状からなるトルクケーブル端末の嵌着によって、駆動用モータからの出力 が確実に得られる。そのため、構成が複雑化しないとともに、トルクケーブルの 連結作業が、十分に簡単化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の線A−Aに沿った、この考案に係るギヤ
ードモータの部分的な概略縦断面図である。
【図2】ギヤードモータの概略分解斜視図である。
【図3】ギヤードモータの概略斜視図である。
【図4】着座姿勢制御装置およびギヤードモータの装着
されたシートの概略側面図である。
【符号の説明】
10 ギヤードモータ 12 駆動用モータ 12a 駆動用モータの出力軸 14 ウォームホイール 14a、14b ウォームホイールの支持軸 16、17 第1、第2のジョイント軸 20 ウォーム 26(26-1、26-2) 第1のクラッチ手段 27(27-1、27-2) 第2のクラッチ手段 30 切換手段(ソレノイド) 30a ソレノイドの可動軸 32 支持片 42(42-1、42-2) トルクケーブル 44 凹部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のスイッチ操作のもとで駆動制御さ
    れる1台の駆動用モータの出力軸にウォームが設けられ
    るとともに、当該ウォームに噛合可能なウォームホイー
    ルが、相反する方向に延びた一対の支持軸を一体的に有
    して、ウォームへの噛合状態を保ちつつ、支持軸の軸線
    方向に所定幅だけ移動可能に軸支され、 ウォームホイールの支持軸の同軸上を回転自在にそれぞ
    れ軸支された第1、第2のジョイント軸が、支持軸の軸
    線方向へのウォームホイールの移動に伴う、対応する第
    1、第2のクラッチ手段の連結のもとで、ウォームホイ
    ールと一体的に回転可能に配設され、 第1、第2のクラッチ手段の連結、離反を切換える切換
    手段によって、第1、第2のクラッチ手段のいずれか一
    方の連結状態にウォームホイールを移動、保持し、クラ
    ッチ手段の連結されたジョイント軸のみに、駆動用モー
    タの駆動力を伝達、出力するギヤードモータ。
  2. 【請求項2】 ウォームホイールの一対の支持軸と、第
    1、第2のジョイント軸との対向面にそれぞれ設けられ
    た相互に噛合可能な冠歯車状の一対の歯部から、第1、
    第2のクラッチ手段がそれぞれ形成された請求項1記載
    のギヤードモータ。
  3. 【請求項3】 切換手段が、電流の供給、遮断の切換え
    のもとで、本体に対する可動軸の伸縮を制御可能な電磁
    式のソレノイドであり、 ソレノイドの可動軸の自由端に、ウォームホイールを回
    転自在に支持可能な支持片を設け、支持片を介して、ソ
    レノイドの可動軸をウォームホイールに連結し、ウォー
    ムホイールの支持軸の軸線に沿った可動軸の伸縮動作に
    より、ウォームホイールを軸線方向に移動させて第1、
    第2のクラッチ手段のいずれかを連結する請求項1また
    は2記載のギヤードモータ。
  4. 【請求項4】 ジョイント軸の一端に、非円形の回り止
    め形状からなる凹部を穿設するとともに、対応する形状
    のトルクケーブルの端末をその凹部に嵌入、固定し、そ
    れぞれのトルクケーブルを介して、駆動用モータの駆動
    力を個別に出力する請求項1ないし3のいずれか記載の
    ギヤードモータ。
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