JPH0647713U

JPH0647713U - 板金の継ぎ合わせ止め金具

Info

Publication number: JPH0647713U
Application number: JP8801391U
Authority: JP
Inventors: 千寿夫佐藤
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1991-09-30
Filing date: 1991-09-30
Publication date: 1994-06-28

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な作業で且つ低コストで接続することが
できる板金の継ぎ合わせ止め金具を提供する。【構成】断面が略Ｘ字状をなし、１対のＵ字形の嵌合
部３を設けた金具２をアルミニウム等の押し出し材又は
引き抜き材により成形する。板金１の端部を金具２の嵌
合部３に挿入し、金具２を押しつぶすことにより、１対
の板金１を相互に接続する。これにより、格別の設備を
使用せずに、比較的簡単な作業で板金１を接続でき、作
業工数も少なく、金具自体も安価に製造できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は板金により製品を製造する際に板と板の継ぎ合わせるために使用される板金の継ぎ合わせ止め金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の技術としては、図４に示す如く、例えば箱形状の板金１の継ぎ合わせ止めを溶接又はねじ止め４により両板金１を接合して行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来の技術においては、溶接又はネジ止め４により板金１と板金１の継ぎ合わせ止めを行っているため、製造コストが高いという問題点がある。また、特に、板金１が化粧鋼板の場合は溶接することが不可能であり、ネジ止め等の方法により継ぎ合わせ止めする必要がある。

【０００４】これら従来技術による継ぎ合わせ止めは、継ぎ合わせの板金自体にネジ穴又は溶接等の工事をする必要があるため、板金部品にかかる工数が増大し、延いてはこれが製品全体のリードタイム短縮を妨げる要因となっている。

【０００５】本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、簡単作業により板金を継ぎ合わせ止めすることができ、接続コストを低減することができる板金の継ぎ合わせ止め金具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る板金の継ぎ合わせ止め金具は、板金の端部同士を連結して固定する板金の継ぎ合わせ止め金具において、押し出し材又は引き抜き材により成形され、断面が略Ｘ字状をなしていて前記板金の端部を嵌合する１対の嵌合部が設けられており、この嵌合部に前記板金の突き合わせ端部を嵌合して金具本体を押しつぶすことにより前記板金を連結するものであることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案に係る板金の継ぎ合わせ金具は、アルミニウム材等からなり、曲げやすい金属の押し出し材又は引き抜き材である。そして、その断面はＸ字形（又は８の字形）をなしていて、この部分で嵌合部が成形されている。本考案の金具は継ぎ合わせるべき複数の板金を前記嵌合部の中に入れ、金具を押しつぶすことにより、板金を相互に接続することができる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例について添付の図面を参照して説明する。

【０００９】図１は本考案の実施例に係る板金の継ぎ合わせ止め金具２を示す斜視図である。この金具２は、断面が略Ｘ字状（又は８字状）をなし、その先端部は、１組ずつ相互に近づくように湾曲している。これにより、１組のＵ字形嵌合部３が形成されている。この金具２はアルミニウム等の押し出し材又は引き抜き材等のように曲げやすい材料により成形されている。

【００１０】図２は金具２を使用して組み立てた箱を示す斜視図である。コ字形の１対の板金１の突き合わせ端部に、本実施例の板金継ぎ合わせ止め金具２の嵌合部３を嵌合し、ハンマー等の治具を使用して金具２を押しつぶす。これにより、板金１が相互に固定され、箱型形状の製品に組み立てられる。

【００１１】このように、金具２の円弧状をなす嵌合部３に板金１の端部を挿入し、図３に示すようにその矢印方向にハンマー等で金具２をつぶすことにより、極めて簡単に板金１を継ぎ合わせ止めすることができる。

【００１２】而して、図１に示す金具２はアルミニウム等の材料の押し出し又は引き抜き材等であるため、切断しやすくその長さは自由に調整することができる。また、継ぎ合わせ長さ及び板厚が一定でなくても、この金具２により、支障なく板金を接合できる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の板金の継ぎ合わせ止め金具は、任意の種々のサイズの平板のつなぎ合わせ止めを、簡単な作業により実施することができ、また、作業工数を低減でき、接続コストを低減できる。また、この板金の継ぎ合わせ止め金具を使用した板金の接続作業は、格別設備を使用せず、ハンマー等の比較的簡単な治具により極めて容易に実施できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る板金の継ぎ合わせ止め金
具を示す斜視図である。

【図２】本実施例の金具２を使用して組み立てた板金１
の箱を示す斜視図である。

【図３】金具２の変形方法を示す模式図である。

【図４】従来技術により継ぎ合わせ止めされた板金製箱
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１；板金２；板金の継ぎ合わせ止め金具３；嵌合部４；溶接又はネジ止め

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】板金の端部同士を連結して固定する板金
の継ぎ合わせ止め金具において、押し出し材又は引き抜
き材により成形され、断面が略Ｘ字状をなしていて前記
板金の端部を嵌合する１対の嵌合部が設けられており、
この嵌合部に前記板金の突き合わせ端部を嵌合して金具
本体を押しつぶすことにより前記板金を連結するもので
あることを特徴とする板金の継ぎ合わせ止め金具。