JPH0647595Y2 - ろ過装置 - Google Patents

ろ過装置

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JPH0647595Y2
JPH0647595Y2 JP10430991U JP10430991U JPH0647595Y2 JP H0647595 Y2 JPH0647595 Y2 JP H0647595Y2 JP 10430991 U JP10430991 U JP 10430991U JP 10430991 U JP10430991 U JP 10430991U JP H0647595 Y2 JPH0647595 Y2 JP H0647595Y2
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JP
Japan
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drainage
chamber
filtration
raw water
layer
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JP10430991U
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JPH0611895U (ja
Inventor
寛 本橋
卓 鴻野
Original Assignee
荏原インフィルコ株式会社
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶存オゾンを含む原水
を脱オゾンすると同時にろ過するためのろ過装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上水、工業用水、下水の処理水、各種排
水等を原水とし、これらを浄化するに当り、原水の減
菌、異臭味及び色度の除去、有機塩素化合物の低減、溶
存酸素の増加、生物処理等を目的として原水にオゾンを
注入することが行なわれている。
【0003】また、浄化のための急速ろ過装置として、
例えば実公昭63−41054号公報にみられるような
急速ろ過装置が開発されている。即ち、槽内下方部を垂
直隔壁で排水ガリット室とろ過室とに区画し、ろ過室内
に上方から下方に順に排水トラフ、ろ材層及び集水部を
配設し、前記排水トラフを排水ガリット室に開口連通さ
せ、排水ガリット室内には沈降促進部材を配設し、その
下方に原水分配管を開口配備したものである。そして、
ろ過に当たっては、排水ガリット室内の下方に原水分配
管から原水を分配すると、原水は排水ガリット室内を上
昇し沈降促進部材中を上昇する間に水中の沈降性粒子を
除去し、ろ過室に入って下向流でろ過されて処理水とな
って槽外に流出するものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、原水中にオ
ゾンが溶存されていると、ろ過中にオゾンが空気中に排
出されて、この排出されたオゾンは光化学オキシダント
の主成分となって毒性を有するため、開放槽方式の場合
に覆蓋をし、さらに排オゾン処理を行い、安全性を保っ
てきた。しかし、覆蓋をしても、附属されている各種機
器配管等は、接水部においては溶存オゾンによって腐食
され、また気相部においては排オゾンによって腐食され
るため、各種機器配管等を耐オゾンを考慮した材質、構
造で対応せざるを得なかった。前記従来の急速ろ過装置
においても同様であるが、ろ材層の逆洗排水を槽外へ排
出するための比較的大容量の排水ガリット室は、沈降促
進部材によって原水中の沈降性粒子を沈降させ、ろ材層
の負荷の軽減をはかっているのみで、耐オゾン対策用と
しては全く考慮されていなかった。
【0005】本考案は、前記従来の急速ろ過装置の比較
的大容量の排水ガリット室を脱オゾン処理に有効利用
し、開放槽の場合の覆蓋設備を不要とし、各種機器類の
耐オゾン対策を極小にしたろ過装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、槽内を垂直隔
壁によって排水ガリット室とろ過室とに区画し、前記ろ
過室内に上方から下方に順に排水トラフ、ろ材層及び集
水部を配設し、前記排水トラフを前記垂直隔壁を介して
前記排水ガリット室に開口連通させたろ過装置におい
て、前記排水ガリット室内に脱オゾン材充填層を配備す
ると共に、該脱オゾン材充填層の下部に原水流入部を設
け、流入する原水が上向流で脱オゾン材充填層を通過し
たのち下向流で前記ろ過室へ流入するようにしたことを
特徴とするろ過装置であり、また槽内を垂直隔壁によっ
て排水ガリット室とろ過室とに区画し、前記ろ過室内に
上方から下方に順に排水トラフ、ろ材層及び集水部を配
設し、前記排水トラフを前記垂直隔壁を介して前記排水
ガリット室に開口連通させたろ過装置において、前記排
水ガリット室内の前記排水トラフの開口部より下方に脱
オゾン材充填層を配備すると共に、該脱オゾン材充填層
の下部に原水流入部を設け、流入する原水が上向流で脱
オゾン材充填層を通過したのち下向流で前記ろ過室へ流
入するようにし、さらに排水ガリット室の槽外に排水す
るための排水部を前記脱オゾン材充填層より上部に設け
たことを特徴とするろ過装置であり、さらに槽内を垂直
隔壁によって排水ガリット室とろ過室とに区画し、前記
ろ過室内に上方から下方に順に排水トラフ、ろ材層及び
集水部を配設し、前記排水トラフを前記垂直隔壁を介し
て前記排水ガリット室に開口連通させたろ過装置におい
て、前記排水ガリット室内の前記排水トラフの開口部よ
り上部を水平に仕切り、該上部仕切室内に脱オゾン材充
填層を配備すると共に、該脱オゾン材充填層の下部に原
水流入部を設け、流入する原水が上向流で脱オゾン材充
填層を通過したのち下向流で前記ろ過室へ流入するよう
にし、さらに前記排水ガリット室の下部仕切室に槽外に
排水するための排水部を設けたことを特徴とするろ過装
置である。
【0007】
【作用】本考案では、流入した溶存オゾンを含む原水
は、上向流で脱オゾン材充填層を通過して脱オゾンされ
たのちに下向流でろ過されることになり、ろ過装置に附
属する各種機器配管等の大部分が脱オゾン材充填層の下
流側に配設されているから、それらの耐オゾン対策は不
要となり、開放槽方式装置における覆蓋も不要とし、保
守管理作業も容易から安全に行なうことができる。
【0008】
【実施例】図1の一実施例において、槽内は排水ガリッ
ト室1とろ過室2とに垂直隔壁3によって区画され、ろ
過室2内に上方から下方に順に排水トラフ4、ろ材層5
及び集水部6が配設され、排水トラフ4は垂直隔壁3を
介して排水ガリット室1に開口連通され、その開口部に
は、排水ガリット室1内原水の排水トラフ4への流入を
阻止し、排水ガリット室1内水位の降下時に排水トラフ
4内の逆洗排水を排水ガリット室1内に流出させること
ができる開放部材7が設けられ、さらに集水部6には流
出弁8を備えた処理水流出管9と、逆洗弁10を備えた
逆洗管11が連結されている。一方、排水ガリット室1
内には、炭素系充填材,オゾン分解触媒,その他のオゾ
ン吸着材等の脱オゾン材(例えば活性炭,マンガン系触
媒,粉末活性炭コーティング材等脱オゾン機能のあるも
のが使用できる)を使用した脱オゾン材充填層12が通
水支持板13で支持され、その下方部に流入弁14を備
えた原水流入管15に連なる原水分配管16が開口さ
れ、排水ガリット室1内下部には排水弁17を備えた排
水管18が連結されている。19は脱オゾン材充填層1
2と原水分配管16との間に設けられた整流板である。
なお、ろ材層5を形成するろ材としては砂等の通常のろ
材以外に色度,臭気度,COD,微量有機物等を処理す
る場合には、吸着力を有する吸着ろ材、例えば活性炭あ
るいは担体に活性炭をコーティングしたもの、その他の
炭素系の吸着材を利用してろ過と同時に吸着を行なわせ
るようにすることができ、その場合これらの炭素系吸着
ろ材の吸着力が破過された廃炭を脱オゾン材として脱オ
ゾン材充填層に有効利用することができる。
【0009】いま、原水分配管16から排水ガリット室
1内に分配された溶存オゾンを含んだ原水は、上向流で
脱オゾン材充填層12を通過する間に原水中の溶存オゾ
ンが除去される。脱オゾン材充填層12で溶存オゾンが
除去された原水は、垂直隔壁3を越えてろ過室2に流入
し、ろ材層5を下向流で流過してろ過あるいはろ過吸着
されて処理水となり、処理水流出管9から槽外へ流出す
る。このように、原水流入側で原水が脱オゾンされてい
るので、ろ過室2以降の機器配管等のオゾンによる腐食
はなく、耐オゾン対策の必要はない。このようなろ過あ
るいはろ過吸着工程においてろ材層5の通水抵抗が所定
値に上昇したら、逆洗工程に移行するが、原水の流入を
停止し、処理水流出管9の流出弁8を閉じて排水管18
の排水弁17を開くと、排水ガリット室1内の水は槽外
に排出され、同時にろ過室2内の排水トラフ4より上部
の水は排水トラフ4を経て排水ガリット室1へ流入し、
排水弁17から排出される。次に、逆洗弁10を開いて
逆洗水を集水部6に導入すると、上向流でろ材層5は逆
洗され、逆洗排水は排水トラフ4から排水ガリット室1
を経て排水管18から槽外へ排出される。
【0010】図2は、本考案の他の実施例を示し、前記
図1の実施例に比べて、脱オゾン材充填層12の位置及
び排水管18の排水ガリット室1への連結位置を変えた
ものである。即ち、排水ガリット室内下方部の原水分配
管16の上部でかつ排水トラフ4の開口部より下方に通
水支持板13で支持された脱オゾン材充填層12が配備
され、排水ガリット室1への排水管18の連結位置を、
脱オゾン材充填層12の上部で排水トラフ4の開口部よ
り高くならないようにしたものである。この場合、排水
ガリット室1内に排水トラフ4の開口部を開閉させる開
閉部材7(図1参照)を設けずともよく、また排出弁1
7及び排水管18は溶存オゾンを含んだ原水とは接触し
ないから、耐オゾン対策が不要となる。
【0011】図3は、本考案のさらに他の実施例を示
し、前記各実施例に比べて、排水ガリット室1内の構造
を異にしている。即ち、排水ガリット室1内の排水トラ
フ4の開口部より上部を水平隔壁20によって上部仕切
室11 と下部仕切室12 に仕切り、上部仕切室11 内に
通水支持板13で脱オゾン材充填層12を支持し、通水
支持板13の下部に原水分配管16を開口し、下部仕切
室12 に排水管18を連結したものである。この場合も
排水ガリット室1内に排水トラフ4の開口部の開閉部材
7を設けずともよく、排水弁17及び排水管18は溶存
オゾンを含んだ原水とは接触しないから、耐オゾン対策
は不要となる。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、原
水中の溶存オゾンは空気中に排出されることなく流入側
で脱オゾン処理されるから、ろ過装置が開放槽方式の場
合に覆蓋設備や空気中の排オゾン処理設備を不要とし、
ろ過装置に附属するほとんどの機器配管等の耐オゾン対
策は不要であり、さらに保守管理等の安全作業が確保さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す縦断側面図である。
【図3】本考案のさらに他の実施例を示す縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 排水ガリット室 11 上部仕切室 12 下部仕切室 2 ろ過室 3 垂直隔壁 4 排水トラフ 5 ろ材層 6 集水部 7 開閉部材 8 流出弁 9 処理水流出管 10 逆洗弁 11 逆洗管 12 脱オゾン材充填層 13 通水支持板 14 流入弁 15 原水流入管 16 原水分配管 17 排水弁 18 排水管 19 整流板 20 水平隔壁

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内を垂直隔壁によって排水ガリット室
    とろ過室とに区画し、前記ろ過室内に上方から下方に順
    に排水トラフ、ろ材層及び集水部を配設し、前記排水ト
    ラフを前記垂直隔壁を介して前記排水ガリット室に開口
    連通させたろ過装置において、前記排水ガリット室内に
    脱オゾン材充填層を配備すると共に、該脱オゾン材充填
    層の下部に原水流入部を設け、流入する原水が上向流で
    脱オゾン材充填層を通過したのち下向流で前記ろ過室へ
    流入するようにしたことを特徴とするろ過装置。
  2. 【請求項2】 槽内を垂直隔壁によって排水ガリット室
    とろ過室とに区画し、前記ろ過室内に上方から下方に順
    に排水トラフ、ろ材層及び集水部を配設し、前記排水ト
    ラフを前記垂直隔壁を介して前記排水ガリット室に開口
    連通させたろ過装置において、前記排水ガリット室内の
    前記排水トラフの開口部より下方に脱オゾン材充填層を
    配備すると共に、該脱オゾン材充填層の下部に原水流入
    部を設け、流入する原水が上向流で脱オゾン材充填層を
    通過したのち下向流で前記ろ過室へ流入するようにし、
    さらに排水ガリット室の槽外に排水するための排水部を
    前記脱オゾン材充填層より上部に設けたことを特徴とす
    るろ過装置。
  3. 【請求項3】 槽内を垂直隔壁によって排水ガリット室
    とろ過室とに区画し、前記ろ過室内に上方から下方に順
    に排水トラフ、ろ材層及び集水部を配設し、前記排水ト
    ラフを前記垂直隔壁を介して前記排水ガリット室に開口
    連通させたろ過装置において、前記排水ガリット室内の
    前記排水トラフの開口部より上部を水平に仕切り、該上
    部仕切室内に脱オゾン材充填層を配備すると共に、該脱
    オゾン材充填層の下部に原水流入部を設け、流入する原
    水が上向流で脱オゾン材充填層を通過したのち下向流で
    前記ろ過室へ流入するようにし、さらに前記排水ガリッ
    ト室の下部仕切室に槽外に排水するための排水部を設け
    たことを特徴とするろ過装置。
JP10430991U 1991-11-25 1991-11-25 ろ過装置 Expired - Lifetime JPH0647595Y2 (ja)

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