JPH064736B2 - ゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents

ゴム組成物及びその製造方法

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JPH064736B2
JPH064736B2 JP59242267A JP24226784A JPH064736B2 JP H064736 B2 JPH064736 B2 JP H064736B2 JP 59242267 A JP59242267 A JP 59242267A JP 24226784 A JP24226784 A JP 24226784A JP H064736 B2 JPH064736 B2 JP H064736B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はゴム組成物及びその製造方法に関し、詳しくは
耐熱性及び繊維材料との良好な接着性を有し、特に繊維
材料との熱老化後の接着性に優れたゴム組成物及びその
製造方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、タイヤ、ベルト、補強ホース等においてゴム組成
物と繊維材料とを接着した複合体が広く利用されてい
る。
該ゴム組成物と繊維材料とを組合せたゴム製品に要求さ
れる特性として接着性及び耐熱老化性を同時に満足する
ことが望まれている。
従来、多くのゴム原料の中でブチルゴムを繊維材料と接
着して一体化する方法として、ブチルゴムをp−ニトロ
フェノールで変性し、さらにHRH(ホワイトカーボン,
レゾルシン,ヘキサメチレンテトラミン)配合物を添加
したゴム組成物をブチルゴムと繊維材料との間に介在せ
しめる方法(特公昭40-283号)、およびブチルゴムと繊
維材料との間にハロゲン化ブチルのフリクション配合物
にシリカとレゾルシノール/ホルムアルデヒド樹脂を添
加して混練した組成物を介在せしめる方法(ラバーイン
ダストリー、vol9、No.11)等が知られている。
しかしながら、これらの方法で得られたブチルゴムと繊
維材料との積層物は、ブチルゴムを原料とするゴム組成
物自体の耐熱性の改良がなされていないために耐熱老化
性が劣り、又繊維との熱老化後の接着性が不十分であ
り、特に耐熱ベルト等の過酷な熱履歴を受容するゴム製
品への応用は不可能である。
したがって、ブチルゴムの耐熱性を十分に発揮し、更に
繊維材料との接着性も実用に供する水準で付与されたゴ
ム組成物及びその製造方法は未だ見出されていない現状
である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこの様な従来技術の欠点を解決するために研究
を行った結果、ブチルゴムを主体とするゴム組成物のレ
ゾルシノール、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミ
ン及びハロゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド
樹脂の各成分を特定の割合で、一定の混合方法に基づい
て配合することにより、ゴム組成物自体の耐熱性を改良
すると共にゴム組成物と繊維材料との接着性及び熱老化
後の接着性を同時に満足することができることを知見し
本発明を完成したものである。
[問題点を解決するための手段]及び[作用] 即ち、本発明における第一発明はブチルゴム100重量部
に対して、レゾルシノール2〜8重量部、部分エーテル
化ヘキサメチロールメラミン2〜8重量部及びハロゲン
化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂3〜17重
量部を主要成分として含有することを特徴とするゴム組
成物及び第二発明は上記第一発明のゴム組成物の製造方
法であって、ブチルゴム100重量部とレゾルシノール
2〜8重量部及び上記主要成分以外の通常ゴム組成物に
用いられる配合剤をレゾルシノールの融点以上の温度で
混合しレゾルシノールマスターバッチを生成し、該レゾ
ルシノールマスターバッチに部分エーテル化ヘキサメチ
ロールメラミン2〜8重量部を混和し、次いでハロゲン
化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂3〜17重
量部を混和することを特徴とするゴム組成物の製造方法
であり、更に第三発明は、上記第一発明のゴム組成物の
もう一つの製造方法であり、ブチルゴム100重量部を
2分し、一方のブチルゴムにはレゾルシノール2〜8重
量部及び上記主要成分以外の通常ゴム組成物に用いられ
る配合剤を2分したものの一方をレゾルシノールの融点
以上の温度で混合してレゾルシノールマスターバッチを
生成し、他方の該ブチルゴムに部分エーテル化ヘキサメ
チロールメラミン2〜8重量部及び上記配合剤の他方を
混和して部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマス
ターバッチを生成し、上記2種のマスターバッチを混和
した後、ハロゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒ
ド樹脂3〜17重量部を混和することを特徴とするゴム
組成物の製造方法である。
以下、先ず第一発明について説明する。
本発明に用いられるブチルゴムは通常市販されている製
品であればよく、例えばイソブチレンと1〜3%のイソ
プレンとの共重合により得られる合成ゴムを使用するこ
とができる。
本発明のゴム組成物に用いられるレゾルシノールの配合
量は原料のブチルゴム100重量部に対して2〜8重量
部、好ましくは3〜7重量部が適当であり、2重量部未
満では繊維材料との接着性を発現せず、8重量部をこえ
ると加硫ゴムがポーラス状となり、物性及び繊維材料と
の接着性を発現しない。
本発明のゴム組成物に用いられる部分エーテル化ヘキサ
メチロールメラミンは下記の一般式[I] 一般式[I] (式中、R1〜R6は水素原子又はアルキル基を示す) で表わされる化合物が使用され、例えばCohedurA(バイ
エル社製)が挙げられる。該部分エーテル化ヘキサメチ
ロールメラミンの配合量はブチルゴム100重量部に対し
て2〜8重量部、好ましくは3〜7重量部が適当であ
り、2重量部未満では繊維材料との接着性を発現せず、
8重量部をこえると繊維材料との接着性及び物理性能が
低下する。
本発明のゴム組成物に用いられるハロゲン化アルキルフ
ェノールホルムアルデヒド樹脂としては、具体的にはタ
ッキロール250−1(臭素化アルキルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂・住友化学工業社製),Schenectady SP10
55(臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂・
Schenectady chmicals Co.製)等が挙げられる。該ハロ
ゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の配合
量はブチルゴム100重量部に対して3〜17重量部、好
ましくは6〜15重量部が適当であり、3重量部未満で
は繊維材料との接着性及び物理性能を発現せず、17重
量部をこえると繊維材料との熱老化後接着性能の低下と
ロールでの樹脂入れ作業性が著しく困難となる。
本発明のゴム組成物は上記の各成分を主要成分として含
有するが、その他の成分として通常ゴム組成物に用いら
れているカーボンブラック、シリカ、クレー、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、亜鉛華等の充填剤、バイン
タール、オイル等の軟化剤、老化防止剤、着色剤、難燃
剤、加工助剤等を適宜使用することができる。
本発明のゴム組成物は上記の各成分を所定の割合に配合
し、特定の混合方法により製造することができる。
次に、本発明の第二発明及び第三発明であるゴム組成物
の製造方法について説明する。
即ち前記ゴム組成物は、先ずブチルゴムにカーボンブラ
ック等の各種の配合剤と共にレゾルシノールをレゾルシ
ノールの融点107〜114℃以上の温度で混合しレゾルシノ
ールマスターバッチを生成し、該レゾルシノールマスタ
ーバッチに部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンを
混合し、次いでハロゲン化アルキルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂を混和する方法、或いは、ブチルゴムを2
分し、一方のブチルゴムにはカーボンブラック等の各種
配合剤を2分したものの一方とレゾルシノールをレゾル
シノールの融点107〜114℃以上の温度で混合しレゾルシ
ノールマスターバッチを生成し、他方のブチルゴムには
上記配合剤の他方及び部分エーテル化ヘキサメチロール
メラミンを混合して部分エーテル化ヘキサメチロールメ
ラミンマスターバッチを生成し、これら2種のマスター
バッチを混和した後、ハロゲン化アルキルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂を混和する方法のいずれかの方法に
より製造することができる。
本発明におけるレゾルシノールマスターバッチの生成は
ブチルゴムに各種の配合剤と共にレゾルシノールをレゾ
ルシノールの融点以上の温度でロールミル、バンバリー
ミキサー、ニーダー或いは密閉式混合機を用いて均一に
混練して行う。この場合、レゾルシノールをレゾルシノ
ールの融点未満の温度で混練すると、レゾルシノールが
固体(粉状)のままであるために均一分散が困難であ
る。
レゾルシノールの添加方法は最初ブチルゴムに配合剤を
順次添加し、混練の進行に従い混練物の温度がレゾルシ
ノールの融点以上に達した時に添加するのが好ましい。
次に、第二発明におけるレゾルシノールマスターバッチ
に部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンを混和する
工程及び第三発明におけるレゾルシノールマスターバッ
チに部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマスター
バッチを混和する工程の熱条件は、100℃以下が好まし
いが、100℃をこえても短時間であればよく、例えば130
℃で1分間の条件下で混練物は熱変性を受けることがな
く良好なマスターバッチを得ることができる。
以上の工程で得られたレゾルシノール及び部分エーテル
化ヘキサメチロールメラミンを含有するマスターバッチ
にハロゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂
をロール等の2次混練により添加し、混和することによ
り本発明のゴム組成物を得ることができる。
本発明のゴム組成物との接着に用いられる繊維材料とし
ては通常の繊維であれば如何なるものでも用いることが
でき、具体的にはナイロン、ビニロン、ポリエステル、
木綿、麻等が挙げられる。
本発明において、原料のブチルゴムにレゾルシノール、
部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン及びハロゲン
化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の3成分を
含有するゴム組成物は以上に説明した各成分の混合順序
及び混合条件により始めて製造することが可能である。
又、本発明のゴム組成物はブチルゴムに対してレゾルシ
ノール、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン及び
ハロゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の
3成分を必須成分として含有しているために各成分の相
剰作用によりゴム組成物の耐熱性及び繊維材料との接着
性が良好になるものと推定される。
[実施例] 次に、実施例及び比較例を示し、本発明をさらに具体的
に説明する。
比較例1及び2 第1表に示す基本ゴム組成の配合物を試験用インターナ
ルミキサー(BR型)[ゴム試験法(175頁、日本ゴム協
会発行、昭和55.11.1]を用いて、第2表の混合経過
に示す方法により混合してゴム組成物を得た。
次に、該ゴム組成物の接着性能試験及び物理性能試験を
行った。その結果を第1表に併記する。
実施例1 第3表に示す基本ゴム組成の配合物を比較例1と同様の
試験用インターナルミキサー(BR型)を用いて、第4表
の混合経過に示す方法により混合してゴム組成物を得
た。
次に、該ゴム組成物の接着性能試験及び物理性能試験を
行った。その結果を第3表に併記する。
(式中、R1〜R6の中で2個がH、残りの4個がCH3
を示す。) 以上の結果より実施例1における試料No.1-2は接着性及
び物性が共に良好で、特に熱老化後の繊維材料との接着
性能及び物理性能は従来品に較べて優れていることが認
められる。
実施例2 第5表に示す基本ゴム組成の配合物を用いて、実施例1
と同一の混合方法及び試験方法により、ゴム組成物を
得、臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の
配合量による接着性能及び物理性能の影響を調べた。そ
の結果を第5表に併記する。
第5表の結果から臭素化アルキルフェノールホルムアル
デヒド樹脂の配合量がブチルゴム100重量部に対して3
〜17重量部のときに、繊維材料との接着性、特に熱老
化後の接着性を発現し、また物理性能も実用に供する水
準であることが認められる。
実施例3 第6表に示す基本ゴム組成の配合物を用いて、実施例1
と同一の混合方法及び試験方法により、ゴム組成物を
得、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンの配合量
による接着性能及び物理性能の影響を調べた。その結果
を第6表に併記する。
第6表の結果から部分エーテル化ヘキサメチロールメラ
ミンの配合量がブチルゴム100重量部に対して2〜8重
量部のときに、繊維材料との接着性、特に熱老化後の接
着性を発現し、また物理性能も実用に供する水準である
ことが認められる。
実施例4 第7表に示す基本ゴム組成の配合物を用いて、実施例1
と同一の混合方法及び試験方法により、ゴム組成物を
得、レゾルシノールの配合量による接着性能及び物理性
能の影響を調べた。その結果を第7表に併記する。
第7表の結果からレゾルシノールの配合量がブチルゴム
100重量部に対して2〜8重量部のときに繊維材料との
接着性、特に熱老化後の接着性を発現し、また物理性能
も実用に供する水準であることが認められる。
実施例5 実施例1における試料No.1-2と同一のゴム組成物を用い
て、実施例1と同一の混合方法及び試験方法により試験
を行い、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン投入
からダンプアウト迄の時間による接着性能及び物理性能
の影響を調べた。尚、ダンプアウト時のゴム組成物の温
度は130℃であった。その結果を第8表に示す。
第8表の結果からダンプアウト時のゴム組成物の温度が
130℃のとき、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミ
ン投入からダンプアウトまでの時間が1分以内のときは
良好な接着性及び物理性能を発現するが、ダンプアウト
までの時間が2,3,4分と長くなるに従って前記性能
が著しく低下してくることが認められる。
このことから、熱履歴(時間×温度)を一定にすること
ができれば、実施例1の試料No.1-2の性能を常時発現す
ることが予想される。
実施例6 ゴム組成物の製造において、レゾルシノールマスターバ
ッチの生成の際におけるダンピング温度×時間の依存性
を評価した。
第9表Aに示す基本ゴム組成の配合物を、実施例1と同
様の方法で第10表に示す各条件で混合してレゾルシノー
ルマスターバッチを生成した。
一方、第9表Bに示す基本ゴム組成の配合物を部分エー
テル化ヘキサメチロールメラミン投入後、1分間して80
℃でダンプアウトして得た部分エーテル化ヘキサメチロ
ールメラミンマスターバッチと前記レゾルシノールマス
ターバッチとを1:1(重量比)の割合でロールにて混
合し、しかる後に臭素化アルキルフェノールホルムアル
デヒド樹脂を混合してゴム組成物を得た。得られた各ゴ
ム組成物の引張強さ(T)を測定した結果を第10表に
示す。
以上の結果からレゾルシノールマスターバッチ生成の際
におけるダンピング温度が80℃では加硫物がポーラス状
となり、物理性能を全く発現せず、ダンピング温度が10
0℃では、レゾルシノール投入後ダンプアウトまでの時
間が2分,3分と長くなるに従って、物理性能は向上し
てくるが不十分である。一方ダンピング温度がレゾルシ
ノールの融点以上の130℃では、レゾルシノール投入後
ダンプアウトまでの時間にほぼ関係なく物理性能を発現
することが認められる。
実施例7 ゴム組成物の製造において、部分エーテル化ヘキサメチ
ロールメラミンマスターバッチの生成の際におけるダン
ピング温度×時間の依存性を評価した。
前記第9表Bに示す基本ゴム組成の配合物を、実施例1
と同様の方法で第11表に示す各条件で混合して部分エー
テル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッチを生成
した。
一方、前記第9表Aに示す基本ゴム組成の配合物をレゾ
ルシノール投入後、3分間して130℃でダンプアウトし
て得たレゾルシノールマスターバッチと前記部分エーテ
ル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッチとを1:
1(重量比)の割合でロールにて混合し、しかる後に臭
素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を混合し
てゴム組成物を得た。得られた各ゴム組成物のナイロン
との接着性を測定した結果を第11表に示す。
以上の結果から部分エーテル化ヘキサメチロールメラミ
ンマスターバッチ生成の際におけるダンピング温度が10
0℃以下のときに、部分エーテル化ヘキサメチロールメ
ラミン投入後、ダンプアウトまでの時間にほぼ関係なく
ナイロンとの接着性能を発現するが、ダンピング温度が
130℃のときには、部分エーテル化ヘキサメチロールメ
ラミン投入後、ダンプアウトまでの時間が1分のときの
み十分なナイロンとの接着性を発現するが、ダンプアウ
トまでの時間が2分、3分と長くなるに従って、ナイロ
ンとの接着性能が低下してくることが認められる。
実施例8 実施例1の試料No.1-2の基本ゴム組成の配合物を用い
て、レゾルシノールマスターバッチA、部分エーテル化
ヘキサメチロールメラミンマスターバッチB、臭素化ア
ルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂Cを第12表に示
す混合順序及び条件下で混合して各ゴム組成物を得た。
得られたゴム組成物の引張り強さ(T)を測定した結
果を第12表に併記する。
以上の結果からレゾルシノールマスターバッチ、部分エ
ーテル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッチ、臭
素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の順で混
合したものは、熱入れ条件に関係なく十分な物理性能を
発現するが、レゾルシノールマスターバッチに臭素化ア
ルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を添加した後、
熱入れを行ってから部分エーテル化ヘキサメチロールメ
ラミンマスターバッチを添加したゴム組成物、もしくは
部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッ
チに臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を
添加した後、熱入れを行ってからレゾルシノールマスタ
ーバッチを添加したゴム組成物については、混合時熱入
れ条件が過酷(温度が高くなるに従って、または時間が
長くなるに従って)になるに従って物理性能が低下し、
特に100℃では、ポーラス状となって全く物理性能を発
現しないことが認められる。
このことから、レゾルシノールマスターバッチ、部分エ
ーテル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッチ、臭
素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂の順、も
しくは部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマスタ
ーバッチ、レゾルシノールマスターバッチ、臭素化アル
キルフェノールホルムアルデヒド樹脂の順で混合するも
の以外は、混合時低温コントロールの困難な工場混練り
機械において、安定的に物理性能を発現することはむず
かしいと予想される。
実施例9 実施例1の試料No.1-2の基本ゴム組成の配合物を用い
て、工場混練り機械において、レゾルシノールマスター
バッチ、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマス
ターバッチ、及び臭素化アルキルフェノールホルムアル
デヒド樹脂の混合順序による物理性能への影響を評価し
た。
〈第1ステージ〉 マスターバッチの調製 #3Dバンバリーを使用して、下記レゾルシノールマスタ
ーバッチAと部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン
マスターバッチBを下記条件で混合。
〈第2ステージ〉 ゴム組成物の調製 20×60(インチ)ロールを使用して、第13表の混合方法
で、レゾルシノールマスターバッチA、部分エーテル化
ヘキサメチロールメラミンマスターバッチB及び臭素化
アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を混合してゴ
ム組成物を得る。
以上の結果より工場混練り機械において、レゾルシノー
ルマスターバッチと部分エーテル化ヘキサメチロールメ
ラミンマスターバッチをあらかじめ混合し、しかる後に
臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を混合
した試料No.9-1は、十分な物理性能を発現するが、レゾ
ルシノールマスターバッチに臭素化アルキルフェノール
ホルムアルデヒド樹脂を混合し、しかる後に部分エーテ
ル化ヘキサメチロールメラミンマスターバッチを混合し
た試料No.9-2は前者に比べ著しく物理性能が低下するこ
とが認められる。
また部分エーテル化ヘキサメチロールメラミンマスター
バッチに臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹
脂を混合し、しかる後にレゾルシノールマスターバッチ
を混合するゴム組成物については未試験だが、実施例8
の結果より物理性能が低下することは明白である。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明はブチルゴムにレゾルシノー
ル、部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン及びハロ
ゲン化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を併用
して配合しているので、従来技術に比べ繊維材料との接
着力が著しく向上し、ゴム組成物自体の耐熱老化性及び
繊維との熱老化後の接着性が良好なゴム組成物を提供す
ることができる。
したがって、本発明のゴム組成物は120℃×72時間老化
後の繊維との接着力の低下が認められないことからも、
運搬物温度150℃、ゴム表面温度120℃の耐熱ベルトとし
て十分に使用することができ、その他の耐熱用途のゴム
商品への応用が可能である。
又、本発明の特定の製造方法により、上記性能を発現し
たゴム組成物を安定して提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 25/18 D06M 15/693 (C08L 23/22 61:10 61:28) (C08K 5/00 5:13 5:3477)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブチルゴム100重量部に対して、レゾル
    シノール2〜8重量部、部分エーテル化ヘキサメチロー
    ルメラミン2〜8重量部及びハロゲン化アルキルフェノ
    ールホルムアルデヒド樹脂3〜17重量部を主要成分と
    して含有することを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】ブチルゴム100重量部に対して、レゾル
    シノール2〜8重量部、部分エーテル化ヘキサメチロー
    ルメラミン2〜8重量部及びハロゲン化アルキルフェノ
    ールホルムアルデヒド樹脂3〜17重量部を主要成分と
    して含有するゴム組成物の製造法であって、ブチルゴム
    100重量部とレゾルシノール2〜8重量部及び上記主
    要成分以外の通常ゴム組成物に用いられる配合剤をレゾ
    ルシノールの融点以上の温度で混合しレゾルシノールマ
    スターバッチを生成し、該レゾルシノールマスターバッ
    チに部分エーテル化ヘキサメチロールメラミン2〜8重
    量部を混和し、次いでハロゲン化アルキルフェノールホ
    ルムアルデヒド樹脂3〜17重量部を混和することを特
    徴とするゴム組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】ブチルゴム100重量部に対して、レゾル
    シノール2〜8重量部、部分エーテル化ヘキサメチロー
    ルメラミン2〜8重量部及びハロゲン化アルキルフェノ
    ールホルムアルデヒド樹脂3〜17重量部を主要成分と
    して含有するゴム組成物の製造法であって、ブチルゴム
    100重量部を2分し、一方のブチルゴムにはレゾルシ
    ノール2〜8重量部及び上記主要成分以外の通常ゴム組
    成物に用いられる配合剤を2分したものの一方をレゾル
    シノールの融点以上の温度で混合してレゾルシノールマ
    スターバッチを生成し、他方の該ブチルゴムに部分エー
    テル化ヘキサメチロールメラミン2〜8重量部及び上記
    配合剤の他方を混和して部分エーテル化ヘキサメチロー
    ルメラミンマスターバッチを生成し、上記2種のマスタ
    ーバッチを混和した後、ハロゲン化アルキルフェノール
    ホルムアルデヒド樹脂3〜17重量部を混和することを
    特徴とするゴム組成物の製造方法。
JP59242267A 1984-11-19 1984-11-19 ゴム組成物及びその製造方法 Expired - Fee Related JPH064736B2 (ja)

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