JPH0647134Y2 - 静油圧ベアリング装置 - Google Patents

静油圧ベアリング装置

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JPH0647134Y2
JPH0647134Y2 JP1988158199U JP15819988U JPH0647134Y2 JP H0647134 Y2 JPH0647134 Y2 JP H0647134Y2 JP 1988158199 U JP1988158199 U JP 1988158199U JP 15819988 U JP15819988 U JP 15819988U JP H0647134 Y2 JPH0647134 Y2 JP H0647134Y2
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JP
Japan
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pressure
disk
hydraulic
floating
floating plate
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JP1988158199U
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JPH0278814U (ja
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健正 鈴木
光博 加島
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、油圧によりスラスト荷重を支持する油圧ベア
リング装置に関する。
(従来の技術およびその課題) 従来、例えば第5図に示すように、船舶71に設けられる
スクリュー駆動軸72をスラストベアリング装置73で支持
している。
スクリュー駆動軸72はエンジン74からの回転力が伝達さ
れて推進力を得るようになっており、ベアリング装置73
には大きなスラスト荷重が働くとともに、船舶71の前進
時と後退時ではスクリュー駆動軸72の回転方向が反転す
るのに伴って、スクリュー駆動軸72に働くスラスト荷重
も押し方向と引き方向に逆転する。
ところが、このように大きなスラスト荷重が可逆的に作
用するベアリング装置73を転がり軸受で構成した場合、
構造が複雑となって大型化するとともに、耐荷重、騒
音、耐久性等の点で問題があった。
本考案は、可逆的なスラスト荷重を油圧により効率良く
支持する油圧ベアリング装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案では、回転シャフトに円
盤状のディスクを連結するとともに、このディスクを挟
むように円盤状のフローティングプレートをそれぞれ介
装し、各フローティングプレートとその外側のベアリン
グボディの間にそれぞれ圧力隔室を画成するとともに各
圧力隔室と連通する圧力隙間を画成し、各圧力隔室の圧
力作用半径位置近傍にてフローティングプレートとディ
スクとを接触支持させ、各圧力隔室を油圧源に連通する
供給通路と、各圧力隙間をタンクに連通する戻し通路と
を設けた。
(作用) 上記構成に基づき、各圧力隔室には供給通路から絞り手
段を介して所定圧力の作動油が供給され、この作動油は
各フローティングプレートに油圧力を付与しながら、各
圧力隙間を通ってリークする。
スラスト荷重によりディスクがフローティングプレート
とともに軸方向に変位すると、一方の圧力隙間のクリア
ランスが減少するとともに、他方の圧力隙間のクリアラ
ンスが増大することにより、一方の回転面に面する各圧
力隔室に生じる油圧が他方の回転面に面する各圧力隔室
に生じる油圧に比べて上昇して、フローティングプレー
トを介してディスクに作用する油圧反力をスラスト荷重
とつり合うまで増加させるので、大きなスラスト荷重を
これが何れの方向に作用する場合においても支持するこ
とができる。
このとき、ディスクはスラスト荷重によりフローティン
グプレートとの接触点を支点として撓むように変形する
が、この変形は、サイドプレートとの間にフローティン
グプレートが介在していること、及びディスクがフロー
ティングプレートに対して各圧力隔室の圧力作用半径位
置近傍にて接触していることから、ディスクの撓みが直
接的に圧力隙間のクリアランスに影響しないばかりでな
く圧力隔室内外の圧力隙間が均等に維持され、したがっ
てメタルコンタクトを確実に防止して焼き付き等の発生
を回避できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図に示すように、船舶の動力伝達系に備えられる油
圧スラストベアリング装置1は、回転シャフト2の一端
がこれに嵌合する図示しないエンジンのドライブシャフ
トに連結され、他端がキー7を介して図示しないスクリ
ュー駆動軸に連結されて、エンジンの回転力をスクリュ
ーに伝達して推進力を得るようになっている。
油圧スラストベアリング装置1は2つのベアリングボデ
ィ3,4を備え、一方のベアリングボディ4がブラケット
8を介して船体に連結され、このベアリングボディ4に
対して他方のベアリングボディ3が複数のボルト9によ
り締結される。
シャフト2の途中には円盤状のディスク11が連結され
る。このディスク11はシャフト2に一体的に形成された
環状段部2Aと、シャフト2に螺合するナット5の間に挾
持される。
ディスク11の外周端部には軸方向の両側に突出する環状
突起11Aが一体的に形成される。
シャフト2にはディスク11の両側に円盤状のフローティ
ングプレート12,13が摺動可能に嵌装される。
一方のフローティングプレート12はシャフト2に一体的
に形成された環状段部2Bとの間に皿バネ16が介装され、
この付勢力によりディスク11の環状突起11Aに押し付け
られる。
他方のフローティングプレート12はナット5に一体的に
形成された環状段部5Aとの間に皿バネ17が介装され、こ
の付勢力によりディスク11の環状突起11Aに押し付けら
れる。
両ベアリングボディ3,4の間には各フローティングプレ
ート12,13を挾むようにして、壁面部材としての2つの
サイドプレート14,15が設けられる。
各サイドプレート14,15には互いに対向する環状のオイ
ルランド14A,14B,15A,15Bがそれぞれ対称的に形成さ
れ、各オイルランド14A,14B,15A,15Bと各フローティン
グプレート12,13の間に環状の圧力隔室18,19がそれぞれ
画成される。
ディスク11の環状突起11Aは各圧力隔室18,19をそれぞれ
2分する半径位置同心的に配置され、後述するように、
フローティングプレートに対するディスクからの荷重の
作用点を圧力隔室における圧力分布の中央部に配置す
る。
各サイドプレート14,15には各圧力隔室18,19に開口する
通孔20,21がそれぞれ形成される。
ベアリングボディ4とサイドプレート14の間に介装され
る薄板状のプレート26には通孔20に接続するオリフィス
26Aが形成され、このオリフィス26Aを介して圧力隔室18
を図示しないオイルポンプに連通する供給通路27が形成
される。
ベアリングボディ3とサイドプレート15の間に介装され
る薄板状のプレート28には通孔21に接続するオリフィス
28Aが形成され、このオリフィス28Aを介して圧力隔室19
を図示しないオイルポンプに連通する供給通路29が形成
される。
各圧力隔室18,19の内外周にはこれに連通する圧力隙間6
1,62,63,64がそれぞれ環状に画成される。
各サイドプレート14,15の間には各フローティングプレ
ート12,13の外周側に位置して環状のスペーサ10が介装
され、各圧力隙間61,62,63,64のクリアランス精度を管
理しているサイドプレート14,15とスペーサ10の間には
油密用のシールリング42が介装されている。
各フローティングプレート12,13およびディスク11の外
周側とスペーサ10の間には環状通路35が画成され、サイ
ドプレート14,15にはこの環状通路35に開口する複数の
通孔36,37が形成される。サイドプレート14とベアリン
グボディ4の間には各通孔36が開口する環状通路39が画
成される一方、サイドプレート15とベアリングボディ3
の間には各通孔37が開口する環状通路38が画成され、こ
の環状通路38に図示しないタンクに連通する戻し通路41
が接続している。
各フローティングプレート12,13およびディスク11の内
周側には複数の通孔47,48,49がそれぞれ均等な間隔で形
成され、サイドプレート14とシャフト2の間には各通孔
47が開口する環状通路45が画成される一方、サイドプレ
ート15とナット13の間には各通孔49が開口する環状通路
43が画成され、この環状通路43に戻し通路41が接続す
る。
ベアリングボディ4とシャフト2の間にはディスク11を
挾んで2つのニードルベアリング54,55がそれぞれ介装
される。各ベアリングボディ3,4の開口部にはオイルシ
ール56,57がそれぞれ介装されている。
次に作用について説明する。
第2図はこの油圧ベアリング装置1の油圧回路を示して
おり、オイルポンプ60から吐出する作動油は各供給通路
27,29から各オリフィス26A,28Aを経て圧力隔室18,19に
流入して、各フローティングプレート12,13に油圧力を
付与しながら各圧力隙間61,62,63,64から流出し、戻し
通路41からタンク66に戻される。
第2図に示すように、シャフト2に働くスラスト荷重W
が零の場合、各圧力隙間61,62と各圧力隙間63,64からそ
れぞれ流出する油量はほぼ等しいため、ディスク11の両
側に働く各圧力隔室18,19の油圧力P1,P2は等しくなる。
第3図に示すように、シャフト2に図中右方向のスラス
ト荷重Wが働くとき、ディスク11はフローティングプレ
ート12,13と共に図中右方向に変位し、これに伴って右
側のフローティングプレート13に面する圧力隙間63,64
のクリアランスδ2は図中左側の圧力隙間61,62のクリア
ランスδ1よりその変位量分だけ小さくなる。このよう
にδ2<δ1となることにより、各圧力隔室18,19から流
出する作動油のリーク量も相異し、図中右側の圧力隔室
19の圧力P2は左側の圧力隔室18の圧力P1に比べて上昇す
る。この圧力差P2-P1に有効面積Sを乗じたものがスラ
スト荷重Wとつり合ってディスク11の軸方向の変位を規
制するのである。このようにして、ディスク11に作用す
る油圧反力をスラスト荷重とつり合うまで増加させるの
で、大きなスラスト荷重を可逆的に支持できる。
このとき、ディスク11にはスラスト荷重Wにより変形し
て撓みXが生じるが、サイドプレート15との間にフロー
ティングプレート13が介在しているため、この撓みXが
直接的に内外の圧力隙間63,64のクリアランスδ2に影響
することはない。
フローティングプレート13はディスク11を介して作用す
るスラスト荷重Wにより変形するが、第4図に示すよう
に、フローティングプレート13に対するディスク11の接
点(作用点)Oを圧力隔室18の圧力分布の中央部に配置
することにより、フローティングプレート13における圧
力隙間63,64を画成する部位の撓みY,Y′を均等にするこ
とができ、各圧力隙間63,64のクリアランスを均一に保
つので、フローティングプレート13の変形により圧力隙
間63,64からの作動油流出量が大きくなることを回避し
て、フローティングプレート13に働く油圧を維持し、メ
タルコンタクトを防止して焼き付き等を起こすことを回
避できる。
その結果、フローティングプレート12,13およびディス
ク11に要求される剛性を低減し、各板厚を小さくして、
油圧スラストベアリング装置1の小型化がはかれる。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、回転シャフトに円盤状のデ
ィスクを連結するとともに、このディスクを挟むように
円盤状のフローティングプレートをそれぞれ介装し、各
フローティングプレートとその外側のベアリングボディ
の間にそれぞれ圧力隔室を画成するとともに各圧力隔室
と連通する圧力隙間を画成し、各圧力隔室の圧力作用半
径位置近傍にてフローティングプレートとディスクとを
接触支持させ、各圧力隔室を油圧源に連通する供給通路
と、各圧力隙間をタンクに連通する戻し通路とを設けた
ので、大きなスラスト力を可逆的に支持できるのみなら
ず、ディスクの変形によるメタルコンタクトを確実に防
止して、フリクション、騒音、耐久性を改善し、船舶等
のスクリュー駆動軸等に設けられる静油圧ベアリング装
置の小型化が図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図はその油圧
回路図、第3図は実施例の作用を示すための要部概略断
面図、第4図は同じく油圧力の作用を示すために概略
図、第5図は従来例の構成図である。 1……油圧スラストベアリング装置、2……シャフト、
3,4……ベアリングボディ、11……ディスク、12,13……
フローティングプレート、14,15……サイドプレート
(壁面部材)、18,19……圧力隔室、61,62,63,64……圧
力隙間、26A,28A……オリフィス、27,29……供給通路、
41……戻し通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シャフトに円盤状のディスクを連結す
    るとともに、このディスクを挟むように円盤状のフロー
    ティングプレートをそれぞれ介装し、各フローティング
    プレートとその外側のベアリングボディの間にそれぞれ
    圧力隔室を画成するとともに各圧力隔室と連通する圧力
    隙間を画成し、各圧力隔室の圧力作用半径位置近傍にて
    フローティングプレートとディスクとを接触支持させ、
    各圧力隔室を油圧源に連通する供給通路と、各圧力隙間
    をタンクに連通する戻し通路とを設けたことを特徴とす
    る静油圧ベアリング装置。
JP1988158199U 1988-12-05 1988-12-05 静油圧ベアリング装置 Expired - Lifetime JPH0647134Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988158199U JPH0647134Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 静油圧ベアリング装置
US07/444,590 US4955730A (en) 1988-12-05 1989-12-01 Oil-pressure bearing apparatus

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JP1988158199U JPH0647134Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 静油圧ベアリング装置

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JPH0278814U JPH0278814U (ja) 1990-06-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200030032A (ko) * 2017-05-19 2020-03-19 비프로스트 리서치 앤드 디벨롭먼트 비.브이. 베어링 갭의 특정 부분에서 윤활유의 특성을 조정하여 윤활된 슬라이딩 베어링

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2543041B2 (ja) * 1986-06-20 1996-10-16 松下冷機株式会社 断熱体

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KR20200030032A (ko) * 2017-05-19 2020-03-19 비프로스트 리서치 앤드 디벨롭먼트 비.브이. 베어링 갭의 특정 부분에서 윤활유의 특성을 조정하여 윤활된 슬라이딩 베어링

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JPH0278814U (ja) 1990-06-18

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