JPH0647129B2 - クラッド材の製造方法 - Google Patents

クラッド材の製造方法

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JPH0647129B2
JPH0647129B2 JP1116489A JP11648989A JPH0647129B2 JP H0647129 B2 JPH0647129 B2 JP H0647129B2 JP 1116489 A JP1116489 A JP 1116489A JP 11648989 A JP11648989 A JP 11648989A JP H0647129 B2 JPH0647129 B2 JP H0647129B2
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昇 大根田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、真空用材料等として好適に使用することの
できるアルミニウム等の金属材料よりなるクラッド材を
製造する方法に関する。
従来の技術 この種のクラッド材、例えばクラッドパイプの製造方法
としては、内外2層に形成された中空の複合ビレットを
用い、これにマンドレル方式の押出を遂行することによ
り製造する方法が従来より一般に知られている。この方
法に従来より使用されていた複合ビレットは、第3図に
示されるように、外径が長さ方向に一定の中空状の内ビ
レット材(53)と、内径が長さ方向に一定の中空状の外ビ
レット材(52)との組合せよりなり、内ビレット材(53)と
外ビレット材(52)とは、外ビレット材(52)の内周面を焼
バメにより内ビレット材(53)の外周面に圧着させる方法
等により複合化されるものとなされていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、複合ビレット(51)を焼バメにより製造し
た場合、内ビレット材(53)の外周面と外ビレット材(52)
の内周面との間に空気が閉じ込められる可能性が高く、
このような空気を内包した複合ビレット(51)を用いて押
出を遂行すると、得られるクラッドパイプにフクレ等の
欠陥を生じるおそれがあった。
また、このような複合ビレット(51)を用いて押出を遂行
した場合、押出では一般にビレットの中心側のメタルが
外周側のメタルよりも速い流れとなる傾向があるから、
得られるクラッドパイプは、その内層が、先端部におい
て極端に厚く、それから後端側に移行するに従って徐々
に薄くなり、中央部ないし後端部材に至るとまったく存
在しないものとなって、内層を長さ方向に均等に有する
クラッドパイプの製造が困難であった。このような欠点
は、クラッドパイプのみならず、中実の複合ビレットを
用い、内ビレット材を芯部として押出した中実のクラッ
ド材においても同様に生じるものであった。
この発明は、上記のような従来の問題を解決し、得られ
るクラッド材にフクレ等の欠陥が発生するのを防止で
き、しかも同時に内層ないしは芯部を長さ方向に均等に
有するクラッド材の製造が可能なクラッド材の製造方法
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この発明は、外周面が錐状の
テーパー面(5)に形成されることによりダイス側端部
(7)からステム側端部(8)に向けて横断面積が増加
されると共に、前記テーパー面(5)のテーパー度T
が、 (但し、Ds:ステム側端部における外径、Dd:ダイ
ス側端部における外径、L:ビレット長さ)の式で定義
した場合のTの値において、1/30〜1/60の範囲
に設定された内ビレット材(3)と、内周面が、前記テ
ーパー面(5)に対応する方向のテーパー面であって、
しかもテーパー度を上記テーパー面(5)より僅かに異
にしたテーパー面(4)に形成された中空状の外ビレッ
ト材(2)とを用い、上記両ビレット材(2)(3)を
一端から圧入仕様により相互に嵌合一体化して複合ビレ
ット(1)を作製し、この複合ビレット(1)を用いて
そのダイス側端部から押出しを遂行することを特徴とす
るクラッド材の製造方法を要旨とする。
作用 上記の結果、圧入仕様によるビレット材の複合化過程
で、両ビレット材の間に介在する空気は、テーパー面同
士の僅かのテーパー度の差によりいずれか一方の端部側
に排出除去されるものとなり、内外ビレット材の間に空
気が閉じこめられることがない。従って、そのような複
合ビレットの押出によって得られるクラッド材にフクレ
等の欠陥が生じない。
しかも、押出においてメタルフローの速さが外ビレット
材よりも相対的に速いものとなる内ビレット材の断面積
が、その外周面を特定範囲のテーパー度をもつ錐状のテ
ーパー面とすることによりダイス側端部では小さく、ス
テム側端部では大きいものとなされているから、内ビレ
ット材からのメタルの押出量が押出過程全般にわたって
均等化され、得られるクラッド材は長さ方向に均等な内
層ないしは芯部を有するものとなる。
実施例 以下、この発明を図示実施例に基づいて説明する。
第1図において、(1)は複合ビレットで、この複合ビ
レット(1)は、内ビレット材(3)と外ビレット材
(2)との組合せよりなる。
内ビレット材(3)は、マンドレル挿通孔(6)を有す
るものとして中空状に形成されもので、その内径が全長
に亘って一定にされると共にその外周面が円錐状のテー
パー面(5)に形成されることによりダイス側端部
(7)からステム側端部(8)に向けてその横断面積が
増加されたものとなされている。
外ビレット材(2)は中空状に形成されたもので、外周
面がコンテナ内面に接触するものとして全長に亘って外
径一定にされると共にその内周面が前記内ビレット材
(3)のテーパー面(5)に対応する方向のテーパー面
であって、しかもテーパー度を上記テーパー面(5)よ
り僅かに異にした円錐状のテーパー面(4)に形成され
ることにより、ダイス側端部(7)からステム側端部
(8)に向けてその横断面積が減少されたものとなって
いる。
両ビレット材(2)(3)の複合化は、内ビレット材
(3)を外ビレット材(2)の中空内に圧入し、両テー
パー面(4)(5)同士を圧接状態にすることによって
達成される。
このように複合化を圧入仕様で行うことにより、第2図
に示されるように、両テーパー面(4)(5)間に介在
している空気は、テーパー面(4)(5)のテーパー度
の僅かの違いによっていずれか一方の側(同図の場合、
矢印(A)の方向)に排出除去されるものとなり、圧接
状態において空気がテーパー面(4)(5)間に閉じ込
められるということがなくなる。
クラッド材は、上記複合ビレット(1)を用い、そのダ
イス側端部(7)を押出方向(第1図の矢印E)に向け
て、マンドレル方式による押出を遂行することによりク
ラッドパイプとして製造される。
ところで、内ビレット材(3)におけるテーパー面
(5)の傾斜の度合は、外ビレット材(2)の材質等を
考慮して適宜最良のものに決められるが、テーパー度T
の式で定義した場合、テーパー面(5)のTの値は、1
/30〜1/60の範囲、特に好適には1/50程度に
設定することにより、内層を長さ方向に均等に有するク
ラッド材の製造が可能となるものである。
ここに、外径が112mm、内径が98mm、内層の厚さが
2ミリのクラッドパイプを製造すべく、内ビレット材
(3)として内径Diが140mm、ダイス側端部(7)
における外径Ddが190mm、ステム側端部(8)にお
ける外径Dsが200mmであるA6063合金製のもの
を使用すると共に、外ビレット材(2)として外径Do
が305mmである純度99.99%の純アルミニウム製
のものを使用した長さLが580mmの複合ビレット
(1)を用い、ビレット温度480℃、ラム速度3.0
mm/sec、製品速度5.0m/minの押出条件の下で、マン
ドレル方式の押出を遂行したところ、全長が12mで、
内層が先端から後端に至るまで存在し、かつその厚さも
全長に亘って2mmのクラッドパイプを得ることができ
た。
なお、この発明で、内ビレット材を中実とすることによ
って複合ビレットを中実に構成し、この複合ビレットを
中実のクラッド材として押出するものとしてもよい。
発明の効果 以上の次第で、この発明のクラッド材の製造方法は、内
ビレット材の外周面を錐状のテーパー面に形成すると共
に、中空状の外ビレット材の内周面を前記テーパー面に
対して僅かにテーパー度を異にした錐状のテーパー面に
形成し、両ビレット材を圧入仕様により相互の嵌合一体
化することによって複合化した複合ビレットを用いるも
のであるから、複合ビレットの製作過程において上記の
内外両ビレット材のテーパー面間から空気が一端方向に
確実に排除され、両ビレット材間に空気の残留のないも
のとすることができる。従って、そのような複合ビレッ
トを押出すことにより製造されるクラッド材にフクレ等
の欠陥が生ずるのを防止することができる。
しかも、内ビレット材は、その外周面のテーパー面のテ
ーパー度Tが、T=1/30〜1/60の範囲に設定さ
れ、これによってダイス側端部からステム側端部に向け
て横断面積が特定範囲の増加率で漸次増加したものとさ
れているから、押出中のメタルフローの性質上、内ビレ
ット材からのメタルの量が押出過程全般にわたって均等
に供給されるものとなり、得られるクラッド材がその一
端から他端に至るまで内層ないしは芯部を均等に有する
ものとなり、クラッド材として有効に使用しうる製品の
歩留りが向上し、結果的にクラッド材の製造コストの低
減を図ることが可能となる。また、本発明方法によれ
ば、上記のように内ビレット材からのメタルの量が押出
過程全般にわたって均等に供給されるものとなるから、
内層の厚さないしは芯部の断面積が極めて小さいクラッ
ド材の製造をも良好に行うことができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の製造方法に使用される複合ビレット
の一実施例を示す縦断面図、第2図は内ビレット材を外
ビレット材の中空内に圧入する過程を示す模式的に示す
部分縦断面図、第3図は従来の製造方法に使用されてい
る複合ビレットの縦断面図である。 (1)……複合ビレット、(2)……外ビレット材、
(3)……内ビレット材、(4)(5)……テーパー
面、(7)……ダイス側端部、(8)……ステム側端
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面が錐状のテーパー面(5)に形成さ
    れることによりダイス側端部(7)からステム側端部
    (8)に向けて横断面積が増加されると共に、前記テー
    パー面(5)のテーパー度Tが、 (但し、Ds:ステム側端部における外径、Dd:ダイ
    ス側端部における外径、L:ビレット長さ)の式で定義
    した場合のTの値において、1/30〜1/60の範囲
    に設定された内ビレット材(3)と、 内周面が、前記テーパー面(5)に対応する方向のテー
    パー面であって、しかもテーパー度を上記テーパー面
    (5)より僅かに異にしたテーパー面(4)に形成され
    た中空状の外ビレット材(2)とを用い、 上記両ビレット材(2)(3)を一端から圧入仕様によ
    り相互に嵌合一体化して複合ビレット(1)を作製し、 この複合ビレット(1)を用いてそのダイス側端部から
    押出しを遂行することを特徴とするクラッド材の製造方
    法。
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JPS6072610A (ja) * 1983-09-20 1985-04-24 メリス セミヨ−ノヴイチ ギルジエンゴルン 金属張合わせ中空製品を製造する方法

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