JPH0647011Y2 - 化成処理鋼帯の端面着色防止装置 - Google Patents

化成処理鋼帯の端面着色防止装置

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JPH0647011Y2
JPH0647011Y2 JP1478389U JP1478389U JPH0647011Y2 JP H0647011 Y2 JPH0647011 Y2 JP H0647011Y2 JP 1478389 U JP1478389 U JP 1478389U JP 1478389 U JP1478389 U JP 1478389U JP H0647011 Y2 JPH0647011 Y2 JP H0647011Y2
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steel strip
air
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air nozzle
end surface
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富男 近藤
睦雄 相良
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、冷間圧延鋼板およびメッキ鋼板等の鋼帯表
面に化成処理を施した後、鋼帯に付着した処理液をリン
ガーロールで所定の膜厚に絞る際に、鋼帯の両端面部に
残存する処理液により鋼帯端面部が着色するのを防止す
る装置に関する。
従来の技術 塗装鋼板等の用途に用いられる表面処理鋼板の製造は、
近年の製品の高級化に伴って拡大増加の傾向にあるが、
これと共に、その前処理としての化成処理量も増大し、
その製造ラインもこれに対応すべく高速化が図られてい
る。
このような表面処理鋼板の製造ラインにおいて、高速に
て連続送給される鋼帯は、浸漬法あるいは、スプレー法
により化成処理を施された後、リンガーロールによって
処理液を絞り取り、所定の膜厚に調整される。
この膜厚調整工程において、リンガーロールの両端部に
は鋼帯の板厚に応じてロール間隙が生じるため、リンガ
ーロールによって絞り取られた処理液は、リンガーロー
ルのメニスカス部を経由してこの部分よりリンガーロー
ル出側に排出されることとなる。
このため、第8図に示すごとく鋼帯(1)の端面部(1
−1)およびエッジ部(1−2)には、鋼帯の中央部
(1−3)に比べ残留処理液が多く付着する、いわゆる
オーバーコートが発生し、これにより鋼帯端面部(1−
1)の着色あるいは、エッジ部(1−2)の膜厚過大に
よる処理ムラを生じていた。
特に鋼帯端面部(1−1)については、圧倒的に生産性
の多い圧延ままのミルエッジを有する場合に、この凹み
の部分に残存処理液が蓄積されるために、その着色の程
度が著しく、見栄え等の製品用途上問題があった。
このような、鋼帯端面部の着色よびエッジ部膜厚過大に
よる処理ムラを防止する方法としては、例えば、端面部
着色の場合には、サイドトリマー等により端面トリムを
行なった後、化成処理をすれば軽減されるが、半面製造
工程の増加、トリム工具の使用等による製造コストの増
加が避けられないといった欠点を有するため好ましくな
い。
また、エッジ部処理ムラについては、鋼帯エッジ部ある
いは全幅面に、エアーノズルを用いて鋼帯の厚み方向両
側よりエアーを吹付け、残存処理液を除去する方法が提
案されている(特公昭53−23857号、特開昭60−208482
号、実開昭62−198270号)。
しかしながら、これらの方法では、鋼帯エッジ部の処理
ムラは軽減できるものの、鋼帯端面部のミルエッジの凹
部に残存する処理液の除去は困難であり、端面部の着色
を防止できないばかりか、エアーの吹付け方法によって
は、エアー吹付けの際にスプラッシュが飛散し、せっか
く膜厚調整を行なった鋼帯中央側に飛散して再付着し品
質を低下させるという欠点を有する。
考案が解決しようとする課題 この考案は、従来のオーバーコート防止技術において、
鋼帯の端面トリムを行なった後、化成処理を行なう方法
では製造コストが高くつくこと、エアー吹付けによる方
法では端面の着色防止効果が得られず、かつエアー吹付
けにより発生するスプラッシュにより品質を低下させる
という欠点を防止する化成処理鋼帯の端面着色防止装置
を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 この考案に係る化成処理鋼帯の端面着色防止装置は、エ
アー吹付けにより鋼帯端面部の残存処理液を除去する方
式において、鋼帯端面部の残存処理液をより効果的に除
去できるようにエアーノズルの配設手順を工夫するとと
もに、このエアーノズルより吹付けたエアーにより飛散
するスプラッシュが鋼帯中央側に飛散しないようにする
ためのエアーカーテン形成用エアーノズルを設けたこと
を特徴とするものである。
すなわち、この考案の要旨は、リンガーロール出側に近
接して鋼帯の両サイドに鋼帯幅方向に相対移動可能に設
けたワイピング台車に、鋼帯端面側に開口するU字形ヘ
ッダを取付け、鋼帯端面の外側から鋼帯端面に向かって
エアーを噴射する残存処理液除去用エアーノズルと、鋼
帯表裏面側から鋼帯エッジ部に対してエアーを噴射する
スプラッシュ飛散防止用エアーノズルを、前記各ワイピ
ング台車のU字形ヘッダに取付けた端面着色防止装置で
ある。
作用 鋼帯両サイドに位置するワイピング台車は、リンガーロ
ール出側に近接して鋼帯幅方向に横設したレール上に、
モーター駆動方式により例えばボールスクリューネジを
介して鋼帯幅方向に相対移動可能に設置されている。
U字形のノズルヘッダは鋼帯エッジ部を外側から挟むよ
うに各ワイピング台車に水平に吊設され、その付根部に
鋼帯端面の外側から鋼帯端面に向ってエアーを噴射する
エアーノズルと、平行部に鋼帯エッジ部に対してエアー
を噴射するエアーノズルを備えている。
鋼端端面に向けて取付けられた残存処理液除去用エアー
ノズルおよび鋼帯エッジ部に向けて取付けられたスプラ
ッシュ飛散防止用エアーノズルは、噴射角およびエアー
圧力・流量調整が可能となしている。
残存処理液除去用エアーノズルおよびスプラッシュ飛散
防止用エアーノズルへは、それぞれ独立してエアーが供
給されるように配管されている。
鋼帯端面に向けて取付けられた残存処理液除去用エアー
ノズルより噴射するエアーにより鋼帯端面の残存処理液
が除去されるとともに、鋼帯表裏面側より鋼帯エッジ部
に向けて取付けられたスプラッシュ飛散防止用エアーノ
ズルから吹付けて形成されるエアーカーテンにより、鋼
帯への残存処理液の飛散が防止される。
実施例 第1図はこの考案の一実施例装置を示す正面図、第2図
は第1図II−II線上の縦断側面図、第3図は第2図III
−III線上の横断平面図、第4図は同上ノズルヘッダ部
を一部破断して示す正面図、第5図は同上ノズルヘッダ
部の側面図である。
図中、(2)はリンガーロール、(3)はワイピング台
車、(4)はU字形ノズルヘッダである。
鋼帯(1)の両サイドに配置するワイピング台車(3)
は、リンガーロール(2)の出側に近接して鋼帯(1)
の幅方向に横設したレール(5)上に載置され、かつパ
スラインセンターを境に逆方向のネジが切られたボール
スクリュー(6)と螺合せしめ、レール端部に設置した
位置決め用モーター(7)にて前記ボールスクリュー
(6)を回転させることによって鋼帯幅方向に移動する
機構となっている。(8)はボールスクリューの軸受で
ある。
U字形ノズルヘッダ(4)は、このワイピング台車
(3)に一体に取付けた吊りアーム(9)を介して水平
に取付けられ、ヘッダ付根部に残存処理液除去用エアー
ノズル(10)を鋼帯端面の外側から鋼帯端面に向けて角
度調整可能に装着するとともに、該ヘッダの相平行部に
設けた垂直部材(12)に鋼帯表裏面に対して直角方向に
相対向する2個一対のスプラッシュ飛散防止用エアーノ
ズル(11)を装着している。
なお、残存処理液除去用エアーノズル(10)の向きは、
特に限定するものではないが、除去効果を考慮すると図
示のようにリンガーロール接触部へ向けるのが好まし
い。したがって、スプラッシュ飛散防止用エアーノズル
(11)は、残存処理液除去用エアーノズル(10)から噴
射されるエアーが鋼帯端面に当る位置に設ける。
残存処理液除去用エアーノズル(10)とスプラッシュ飛
散防止用エアーノズル(11)へのエアーは、吊りアーム
(8)に設けた通孔(12)(13)(14)よりU字形ヘッ
ダ(4)を通して供給されるようになっており、また両
ノズルはそれぞれ独立してエアーの圧力・流量が調整で
きるように配管されている。
化成処理された鋼帯(1)は、リンガロール(2)によ
って処理液が絞り取られ所定の膜厚に調整された後、鋼
帯端面部については予め位置決め用モーター(7)にて
所定の位置にセットされた2台のワイピング台車(3)
に取付けられた残存処理液除去用エアーノズル(10)お
よびスプラッシュ飛散防止用エアーノズル(11)よりエ
アーが噴射される。
この時、残存処理液除去用エアーノズル(10)の噴射圧
力に対し、スプラッシュ飛散防止用エアーノズル(11)
の噴射圧力が同等もしくは高くなるように噴射する。
鋼帯端面部の残存処理液は該処理液除去用エアーノズル
(10)から噴射されるエアーにより除去されると同時
に、スプラッシュ飛散防止用エアーノズル(11)より吹
付けられて形成されたエアーカーテン(14)によりスプ
ラッシュの鋼帯中央部への飛散が遮られる。
なお、鋼帯(1)の端面部と残存液除去用エアーノズル
(10)との距離Lは、鋼帯の幅変動あるいは蛇行に対し
て極力一定距離となるよう、該エアーノズルの噴射角度
等を変化させて設定する。
また、この考案の他の実施例として、第6図および第7
図に示すごとく、鋼帯表裏面側より鋼帯エッジ部に対し
て吹付けるエアーカーテン形成用のスプラッシュ飛散防
止用ノズル(11)を、残存処理液除去用エアーノズル
(10)と同一高さにかつ鋼帯中央側よりエッジ部へ向け
てU字形ヘッダ(4)に取付けてもよい。
考案の効果 この考案は上記のごとく構成してなるから、次に記載す
る効果を奏する。
鋼帯端面の残存処理液除去用エアーノズルに加え
て、スプラッシュ飛散防止用エアーノズルを備えている
ので、鋼帯端面部の残存処理液により着色を防止できる
ばかりでなく、鋼帯へのスプラッシュ飛散をも防止でき
るため、製品表面品質の改善が図られる。
ノズルヘッダを鋼帯幅方向に移動可能なワイピング
台車に取付けてなるから、鋼帯の幅変動に追随できる。
残存処理液除去用エアーノズルとスプラッシュ飛散
防止用エアーノズルへのエアーの圧力・流量をそれぞれ
独立して調整することにより、残存処理液の量あるいは
板厚、板幅に応じて適正な圧力でエアーを噴射させるこ
とができる。
残存処理液除去用エアーノズルおよびスプラッシュ
飛散防止用エアーノズルの噴射角度を調整することによ
って、鋼帯の板幅変動、蛇行に対しても適正な角度でエ
アーを噴射できる。
スプラッシュ飛散防止用エアーノズルにより形成さ
れるエアーカーテンにより、鋼帯エッジ部の膜厚過大に
よる処理ムラを改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例装置を示す正面図、第2図
は第1図II−II線上の縦断側面図、第3図は同上装置の
片側のノズルヘッダ部を拡大して示す第2図III−III線
上の横断平面図、第4図は同上ノズルヘッダ部を一部破
断して示す正面図、第5図は同上ノズルヘッダ部の側面
図、第6図はこの考案の他の実施例を示すノズルヘッダ
部の横断平面図、第7図は同上ノズルヘッダ部を一部破
断して示す正面図、第8図は化成処理鋼帯の一部を示す
斜視図である。 1…鋼帯、2…リンガーロール 3…ワイピング台車、4…ノズルヘッダ 10…残存処理液除去用エアーノズル 11…スプラッシュ飛散防止用エアーノズル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】化成処理を施した鋼帯をリンガーロールに
    よって絞り、該リンガーロールによって除去不可能な鋼
    帯端面の残存処理液をエアー吹付け方式にて除去する装
    置であって、リンガーロール出側に近接して鋼帯の両サ
    イドに鋼帯幅方向に相対移動可能に設けたワイピング台
    車に、鋼帯端面側に開口するU字形ヘッダを取付け、鋼
    帯端面の外側から鋼帯端面に向ってエアーを噴射する残
    存処理液除去用エアーノズルと、鋼帯表裏面側から鋼帯
    エッジ部に対しエアーを噴射するスプラッシュ飛散防止
    用エアーノズルを、前記各ワイピング台車のU字形ヘッ
    ダに取付けたことを特徴とする化成処理鋼帯の端面着色
    防止装置。
JP1478389U 1989-02-09 1989-02-09 化成処理鋼帯の端面着色防止装置 Expired - Lifetime JPH0647011Y2 (ja)

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JPH02106463U JPH02106463U (ja) 1990-08-23
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