JPH0646939U - 製袋装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は半折装置から半折して供給される
フイルムをシール切断して袋とすることと筒状フイルム
をシールした後でギロチン状に切断して袋を製作するこ
とが出来る簡単で安価な構造の製袋装置を提供するもの
である。 【構成】 半折フイルム緊張装置，筒状フイルム緊張装
置，取換え可能にしたシール切断部材及びシール部材を
有する主体部と、この主体部に続いて選択的に配置出来
る集積装置及び刃体による切断装置と、主体部の前に選
択的に配置出来るフイルム半折装置及び筒状フイルム供
給装置とを包含している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は製袋装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来合成樹脂製フイルムから袋を製造する場合には半折して送られてくるフイ ルムをサイドウエルダーと称するシール切断部材により両側が溶着されその間を 切断して袋とする製袋機と、筒状フイルムに横方向にシール部材で溶着してシー ル部を形成し更にギロチン状の刃体で切断して袋とする製袋機が多く用いられて いる。しかしながら、袋は用途により両方の製袋機でそれぞれ製造したものが必 要になることがかなり多くあり、両方の製袋機を設けるため高価になりスペース も必要であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案はこのような点を解決して両方の製袋機の共用できる部分を共通に使 用して全体としての装置が小型でスペースを節減でき、かつ安価になるようにし た製袋装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は主体部と、この主体部の前に配置可能にした合成樹脂製フイルムを 半折して半折フイルムとするフイルム半折装置と、前記主体部の前に配置可能に した合成樹脂製筒状フイルムを巻回して支持する筒状フイルム供給装置と、前記 主体部の後部に移動可能に配置出来るシール切断した袋を送出して集積する集積 装置と、前記主体部の後部に取外し可能に連結されるシールのみ行った筒状フイ ルムを刃体により切断する切断装置とを設け、前記主体部は半折フイルムを冷却 器で冷却しながらシール切断するシール切断部材と筒状フイルムを単にシールの みを行うシール部材とを設け選択的に使用可能にしたシール装置と、前記フイル ム半折装置から供給された半折フイルムに張力を維持するローラーより成る半折 フイルム緊張装置と、前記筒状フイルム供給装置から供給された筒状フイルムに 張力を維持するローラーより成る筒状フイルム緊張装置とを包含することを特徴 とする製袋装置を提供するものである。

【０００５】

【作用】

主体部の前にフイルム半折装置を配置し、シール装置にシール切断部材及び冷 却器を取付け、主体部の後部に集積装置を配置し、半折フイルム緊張装置を介し て半折フイルムを供給し、シール切断した後集積装置により袋を集積する。また 、シール装置からシール切断部材と冷却器を取除いてシール部材を取付け、主体 部の前に筒状フイルム供給装置を配置し、主体部に切断装置を連結し、筒状フイ ルム緊張装置を介して筒状フイルムを供給し、シールした後切断して袋を集積す る。

【０００６】

【実施例】

以下図面を参照しながらこの考案の一実施例について説明する。 図において、１０は主体部で、次のように構成してある。すなわち、１２は基 台である。１３は半折フイルム９０を緊張させる半折フイルム緊張装置で、一端 をピン１４により基台１２に回動可能に連結しかつバネ１６により下方へ引張る ようにした枠１５に複数個のローラー１７が回転可能に設けてある。案内ローラ ー１８，１９に案内されローラー２０，２１により挟んで連続的に半折フイルム ９０を送入し、前記ローラー１７と基台１２上に回転可能に設けた適当個数のロ ーラー２２に装架して引張るとバネ１６に抗して枠１５が上方へ回動して張力を 与え後述する間欠的な供給時のたるみを吸収するようになっている。２３は筒状 フイルム緊張装置で、上下方向に移動可能に設けてあり図示してないバネにより 下方へ引張られるようにした１個のローラーより成り、前記ローラー１８，１９ ，２０，２１によって筒状フイルム９１を供給して送るようになっている。この 筒状フイルム緊張装置２３は前記半折フイルム緊張装置１３よりもフイルムに与 える張力がたるみを生じない程度のかなり小さいものである。

【０００７】 ２７は前記半折フイルム緊張装置１３或は筒状フイルム緊張装置２３から出て きたフイルム９０，９１を案内するローラーである。２８は光電装置で、各フイ ルム９０，９１の所定の図示してない印刷を検出して信号を発するようになって いる。３０は図示のような３個のローラーがあり光電装置２８の信号に基づき中 央のローラーを手動で昇降させてシール切断あるいはシールするフイルム９０， ９１上の位置を調節する調節装置である。 ３１，３２はフイルム９０、９１を間欠的に送出するローラーである。このロ ーラーが停止するとフイルム９０，９１はそれぞれ緊張装置１３，２３によりた るみを吸収して緊張させるようになっている。３３はローラー３１，３２と同時 に駆動されるベルトコンベヤーである。

【０００８】 ３５はシール装置で、特に図２，３を参照しながら説明する。３６は両側が互 いに結合していて昇降可能にした昇降枠、３７はこの昇降枠に両端部をある程度 昇降可能に支持され横に延びる取付部材で、ボルト３８に巻回したバネ４０の弾 力を受けるようになっている。４１は取付部材３７にネジ４２とナット４３によ り取外し可能に連結した半折フイルム９０をシール切断するシール切断部材で、 下端縁部が尖っており、内蔵したヒーターにより高温になっていて下降すると半 折フィルム９０を熱により溶断するとともに両側をそれぞれシールしてシール部 ９２を形成し、袋９５を形成するようになっている。４５はシール切断部材４１ を囲んでシール時にフイルム９０を冷却水により冷却する冷却器で、昇降枠３６ に図示のように連結してある。４７は前記シール切断部材４１と冷却器４５を取 付部材３７及び昇降枠３６から取外した状態で取付部材３７に取り付けるシール 部材である。このシール部材は図示してないヒーターが内蔵してあって下降する と筒状フイルム９１に所定間隔で横方向にある程度の幅を有するシール部９３を 形成する。製造された袋９５やシール部９３を形成した筒状フイルム９１はベル トコンベヤー３３により間欠的に送出される。

【０００９】 特に図４において、４８はシール切断部材１３で袋９５を製造する場合に前記 主体部１０の後部に隣接して配置させる集積装置で、ベルトコンベヤー３３によ り送られてくる袋９５をベルト５０，５１間に挟んで送出して集積する。５２は ベルト５０を連続的に駆動するモーターである。 特に図５において、５５はシール部材４７によりシール部９３を形成した筒状 フイルム９１をギロチン状に切断する切断装置で、集積装置４８を取除いた主体 部１０の後端部に取外し可能に連結固定され、かつ主体部１０のシール装置３５ からチェーン５６を介して間欠的な動力を伝達するようになっている。フイルム ９１はローラー５７，５８に案内され、調節装置６０により切断位置を調節して ローラー６１，６２により前進し、停止した状態で固定した刃体６３に対し昇降 可能な刃体６５が下降して切断され袋９６として積重ねられるようになっている 。

【００１０】 特に図６において、６７はフイルム半折装置で、主体部１０の前部に移動可能 に配置させて半折フイルム９０を供給してローラー２０、２１により送るように なっている。 特に図７において、６８は主体部１０の前部に移動可能に配置して巻回した筒 状フイルム９１を前記フイルム半折装置５５と同様にローラー２０，２１により 供給する筒状フイルム供給装置である。

【００１１】 前述したように構成した製袋装置において、主体部１０の前にフイルム半折装 置６７を配置し、かつシール装置３５の取付部材３７にシール切断部材４１を取 付け、かつ冷却器４５を昇降枠３６に取付け、更に主体部１０の後部に集積装置 ４８を配置する。フイルム半折装置５５から出る半折フイルム９０を半折フイル ム緊張装置１３により張力を維持するように緊張させて前進させ、シール切断部 材４１でシール切断すると袋９５になり集積装置４８で積重ねられる。 また、筒状フイルム供給装置６８を主体部１０の前に配置し、かつシール装置 ３５の取付部材３７にシール部材４７を取付け、更に主体部１０の後部に切断装 置５５を連結する。筒状フイルム供給装置６８から供給される筒状フイルム９１ を筒状フイルム緊張装置２３によりたるみがなくなる程度に緊張させて供給し、 停止した状態でシール部材４７でシールし、切断装置５５へ送り切断した袋９６ を集積する。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は前述したように構成してあるから、主体部１０をシール切断する袋 ９５の製造とシールした後ギロチン状に切断した袋９６の製造に共用できて、両 方の製袋機を備える場合に比較して著しく安価になり、かつスペースも節約出来 るようになるという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の主体部を示す正面図であ
る。

【図２】そのシール装置の要部を示す側面図である。

【図３】そのシール部材を示す斜視図である。

【図４】その集積装置を示す正面図である。

【図５】その切断装置を示す正面図である。

【図６】そのフイルム半折装置を示す正面図である。

【図７】その筒状フイルム供給装置を示す正面図であ
る。

【図８】半折フイルムの加工過程を示す斜視図である。

【図９】筒状フイルムの加工過程を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 主体部 １３ 半折フイルム緊張装置 ２３ 筒状フイルム緊張装置 ３５ シール装置 ４１ シール切断部材 ４５ 冷却器 ４７ シール部材 ４８ 集積装置 ５５ 切断装置 ６７ フイルム半折装置 ６８ 筒状フイルム供給装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主体部と、この主体部の前に配置可能に
   した合成樹脂製フイルムを半折して半折フイルムとする
   フイルム半折装置と、前記主体部の前に配置可能にした
   合成樹脂製筒状フイルムを巻回して支持する筒状フイル
   ム供給装置と、前記主体部の後部に移動可能に配置出来
   るシール切断した袋を送出して集積する集積装置と、前
   記主体部の後部に取外し可能に連結されるシールのみ行
   った筒状フイルムを刃体により切断する切断装置とを設
   け、前記主体部は半折フイルムを冷却器で冷却しながら
   シール切断するシール切断部材と筒状フイルムを単にシ
   ールのみを行うシール部材とを設け選択的に使用可能に
   したシール装置と、前記フイルム半折装置から供給され
   た半折フイルムに張力を維持するローラーより成る半折
   フイルム緊張装置と、前記筒状フイルム供給装置から供
   給された筒状フイルムに張力を維持するローラーより成
   る筒状フイルム緊張装置とを包含することを特徴とする
   製袋装置。