JPH0646797Y2 - 小型滑走艇の操縦装置 - Google Patents
小型滑走艇の操縦装置Info
- Publication number
- JPH0646797Y2 JPH0646797Y2 JP1987153543U JP15354387U JPH0646797Y2 JP H0646797 Y2 JPH0646797 Y2 JP H0646797Y2 JP 1987153543 U JP1987153543 U JP 1987153543U JP 15354387 U JP15354387 U JP 15354387U JP H0646797 Y2 JPH0646797 Y2 JP H0646797Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control stick
- boat
- control device
- stick
- throttle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、小型滑走艇等に用いられる操縦装置に関す
る。
る。
(従来技術) 従来、小型滑走艇等の操縦装置は、一般に、床面等から
ステアリングコラムにより支持され操縦席前方に配置さ
れた操舵用の円形のステアリングホイルと、同操縦席側
方あるいはステアリングホイル近傍等に別に配設された
スロットルレバー(コントロールボックス)を備え、運
転者は、一方の手でステアリングホイルを把持して操舵
するとともに、他方の手でスロットルを操作して船速を
調整して、艇を操船(操縦)するような構成になってい
る。この種の先行技術として実開昭62−135700がある。
ステアリングコラムにより支持され操縦席前方に配置さ
れた操舵用の円形のステアリングホイルと、同操縦席側
方あるいはステアリングホイル近傍等に別に配設された
スロットルレバー(コントロールボックス)を備え、運
転者は、一方の手でステアリングホイルを把持して操舵
するとともに、他方の手でスロットルを操作して船速を
調整して、艇を操船(操縦)するような構成になってい
る。この種の先行技術として実開昭62−135700がある。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上述のような構成の操縦装置においては、運転
者は常に両方の手で、ステアリングホイルとスロットル
レバーの双方の操作を、余儀なくされるという不都合が
ある。また、円形のステアリングホイルを回転させるた
めには、その周囲にかなりの空間が必要となり、小型滑
走艇のように、全体がコンパクトなものにおいては、不
適である。
者は常に両方の手で、ステアリングホイルとスロットル
レバーの双方の操作を、余儀なくされるという不都合が
ある。また、円形のステアリングホイルを回転させるた
めには、その周囲にかなりの空間が必要となり、小型滑
走艇のように、全体がコンパクトなものにおいては、不
適である。
また、一般に、上記ステアリングホイルを支持するステ
アリングコラムが、柱状の剛体から構成されているた
め、ステアリングホイル等がデッキ面等の所望高さより
突出することとなる。このように、デッキ面等の所望高
さより突出するものがあることは、小型滑走艇のように
不使用時デッキ面にオーニング(カバー)を掛ける等の
際に邪魔になり、好ましいことではない。
アリングコラムが、柱状の剛体から構成されているた
め、ステアリングホイル等がデッキ面等の所望高さより
突出することとなる。このように、デッキ面等の所望高
さより突出するものがあることは、小型滑走艇のように
不使用時デッキ面にオーニング(カバー)を掛ける等の
際に邪魔になり、好ましいことではない。
本考案は、上記現況に鑑みおこなわれたもので、片手で
操舵およびスロットル操作可能な且つ中間部分で屈曲自
在な、小型滑走艇の操縦装置を提供することを目的とす
る。
操舵およびスロットル操作可能な且つ中間部分で屈曲自
在な、小型滑走艇の操縦装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案にかかる小型滑走艇の操縦装置は、運転者用座席
前方位置に、スティック状の操縦桿を起立配設し、この
操縦桿の中間部に関節部を形成し、この関節部から上方
の部分が下方の部分に対して前後方向に屈曲可能に構成
するとともに、この操縦桿を左右に回動自在に船体側に
支持して艇を左右に操舵できるよう構成し、且つ艇の船
速を調整できるようトリガー式のスロットルレバーを操
縦桿上部のグリップ部分若しくはグリップ部分の近傍部
分の進行方向側に設けて前記操縦桿を片手で把持した場
合に該スロットルレバーを人指し指で操作し得るように
構成し、上記スロットルレバーに接続されるスロットル
ケーブルを前記操縦桿の内部に配設したことを特徴とす
る。
前方位置に、スティック状の操縦桿を起立配設し、この
操縦桿の中間部に関節部を形成し、この関節部から上方
の部分が下方の部分に対して前後方向に屈曲可能に構成
するとともに、この操縦桿を左右に回動自在に船体側に
支持して艇を左右に操舵できるよう構成し、且つ艇の船
速を調整できるようトリガー式のスロットルレバーを操
縦桿上部のグリップ部分若しくはグリップ部分の近傍部
分の進行方向側に設けて前記操縦桿を片手で把持した場
合に該スロットルレバーを人指し指で操作し得るように
構成し、上記スロットルレバーに接続されるスロットル
ケーブルを前記操縦桿の内部に配設したことを特徴とす
る。
(作用) しかして、このように構成された本操縦装置は、艇を操
縦する際には関節部を非屈曲状態に固定しておこない、
不使用時には関節部で屈曲することにより操縦装置がデ
ッキ面等の所望高さより突出することを解消することが
できる。従って、屈曲部を所望の高さ(例えば、デッキ
上端)以下の高さの位置に配設し、且つ屈曲させた際に
屈曲部より上方の部分を屈曲部より下方に位置するよう
屈曲可能に構成すれば、その所望高さ以上に、操縦装置
の一部(操縦桿)が突出することはない。
縦する際には関節部を非屈曲状態に固定しておこない、
不使用時には関節部で屈曲することにより操縦装置がデ
ッキ面等の所望高さより突出することを解消することが
できる。従って、屈曲部を所望の高さ(例えば、デッキ
上端)以下の高さの位置に配設し、且つ屈曲させた際に
屈曲部より上方の部分を屈曲部より下方に位置するよう
屈曲可能に構成すれば、その所望高さ以上に、操縦装置
の一部(操縦桿)が突出することはない。
また、艇を操縦する際には、片手にて、操縦装置の操縦
桿を把持して、該操縦桿を左右に回動することにより艇
を左右に操舵することができ、そのままの状態で該片手
の人指し指で進行方向側に設けたトリガー式のスロット
ルレバーを同時に操作することにより、船速を操作して
操船することができる。スロットルレバーに接続される
スロットルケーブルは操縦桿の内部に配設されているの
で邪魔にならず、また、スロットルケーブルは屈曲可能
なので、不使用時に操縦桿を関節部で屈曲させることも
容易である。
桿を把持して、該操縦桿を左右に回動することにより艇
を左右に操舵することができ、そのままの状態で該片手
の人指し指で進行方向側に設けたトリガー式のスロット
ルレバーを同時に操作することにより、船速を操作して
操船することができる。スロットルレバーに接続される
スロットルケーブルは操縦桿の内部に配設されているの
で邪魔にならず、また、スロットルケーブルは屈曲可能
なので、不使用時に操縦桿を関節部で屈曲させることも
容易である。
(実施例) 以下、本考案の一実施例について説明する。第1図は本
考案にかかる操縦装置を備えた小型滑走艇の斜視図、第
2図は操縦装置の一部断面を有する側面図、第3図は操
縦装置の関節部の構造を示す第2図のI−I線断面矢視
図、第4図は操縦桿の内部の配線状態を示す左右の一方
の側の部材を外した部分斜視図、第5図は本操縦装置か
ら船尾の操縦装置への連結構造を示す斜視図である。
考案にかかる操縦装置を備えた小型滑走艇の斜視図、第
2図は操縦装置の一部断面を有する側面図、第3図は操
縦装置の関節部の構造を示す第2図のI−I線断面矢視
図、第4図は操縦桿の内部の配線状態を示す左右の一方
の側の部材を外した部分斜視図、第5図は本操縦装置か
ら船尾の操縦装置への連結構造を示す斜視図である。
第1図に示すように、本実施例にかかる小型滑走艇の船
体Sは、デッキ1とハル2とから構成されている。そし
て、このデッキ1及びハル2によって内方に形成される
キャビン3には、運転者用座席4が設けられている。こ
の運転者用座席4の前方位置には、操縦装置5が配設さ
れている。
体Sは、デッキ1とハル2とから構成されている。そし
て、このデッキ1及びハル2によって内方に形成される
キャビン3には、運転者用座席4が設けられている。こ
の運転者用座席4の前方位置には、操縦装置5が配設さ
れている。
この操縦装置5は、第2図及び第5図に図示するよう
に、スティック状(棒状)の操縦桿5Aを具備し、該操縦
桿5Aの中間部分には屈曲自在な関節部5aが形成されてい
る。上記関節部5aは、本実施例の場合、第2図に図示す
るように、その屈曲中心Oが、上記運転者用座席4の上
面よりやや下方位置に形成されている。そして、この関
節部5aは、第3図に図示するように、操縦桿5Aの上部の
部材5bの下端5b′が二股状に形成されるとともに、下部
の部材5uの上端5u′が上記二股状になった上部の部材の
下端5b′の空間部に入り込むような突起形状に形成さ
れ、上部の部材5bの二股状になった部分に下部の部材5u
の突起形状部分が入り込むように配設され、この二つの
部材が入り込んで重なる各部材5b,5uのボルト穴5d,5eに
ボルト5Bを貫装させ、該ボルト5Bの先端にナット5Cを螺
着して、屈曲自在に連結されることによって構成されて
いる。
に、スティック状(棒状)の操縦桿5Aを具備し、該操縦
桿5Aの中間部分には屈曲自在な関節部5aが形成されてい
る。上記関節部5aは、本実施例の場合、第2図に図示す
るように、その屈曲中心Oが、上記運転者用座席4の上
面よりやや下方位置に形成されている。そして、この関
節部5aは、第3図に図示するように、操縦桿5Aの上部の
部材5bの下端5b′が二股状に形成されるとともに、下部
の部材5uの上端5u′が上記二股状になった上部の部材の
下端5b′の空間部に入り込むような突起形状に形成さ
れ、上部の部材5bの二股状になった部分に下部の部材5u
の突起形状部分が入り込むように配設され、この二つの
部材が入り込んで重なる各部材5b,5uのボルト穴5d,5eに
ボルト5Bを貫装させ、該ボルト5Bの先端にナット5Cを螺
着して、屈曲自在に連結されることによって構成されて
いる。
そして、上記ボルト5Bの頭5B′には、ナット5Cを回転さ
せた際に、共回りが防止できるような手段、即ち、一部
に平面が三日月型の切欠(第3図のボルト5Bの頭5B′の
上部参照)が形成され、一方、操縦桿の上部の部材5bに
は、これに対応するよう係止部5fが形成されている。
せた際に、共回りが防止できるような手段、即ち、一部
に平面が三日月型の切欠(第3図のボルト5Bの頭5B′の
上部参照)が形成され、一方、操縦桿の上部の部材5bに
は、これに対応するよう係止部5fが形成されている。
また、上記ナット5Cには、運転者が手で回転させること
が容易にできるよう、周囲に樹脂が非円形に被装され、
関節部5aを固定しあるいは回動自在にさせるノブ5C′が
形成されている。また、上記ナット5Cと上記部材5bとの
間には、関節部の任意の位置での固定に際し、上記ノブ
5C′の締めつけを完全するために、両側の平ワッシャ5
G,5Hを介して皿バネ5Kが介装されている。さらに、第2
図に図示するように、関節部5aの前方側の該操縦桿の上
部の部材5bの下端部と下部の部材5uの上端部には、空間
を隔てて当接部5h,5iが形成され、この当接部5h,5iが当
接した際に最大屈曲角となるよう構成されている。とこ
ろで、上記操縦桿5Aの上部及び下部の部材5b,5uは、内
部が空洞になっていて、該内部には、第2図に図示する
ように、該操縦桿5Aの上端でスタータスイッチ5Eとスト
ップスイッチ5Fに接続されているリード線6と、上端で
グリップ部5gのスロットルレバー5Dに接続されている被
覆されたスロットルケーブル7が通っている。そして、
上記関節部5aでは、第4図に図示するように、スロット
ルケーブル7が屈曲した際に腹側(屈曲した際角度が小
さくなる側;第4図において右側)の空洞内に配設さ
れ、このスロットルケーブル7は、関節部5aでの屈曲に
際し該屈曲により距離的に短くなる分だけスロットルケ
ーブル7を下方側に円滑に逃がすよう、操縦桿5Aの下端
部においてグロメット8でスロットルケーブル7のアウ
ターケーブル7bが軸方向に摺動自在に該操縦桿5Aの内壁
面に保持されている。尚、上記グロメット8は、第4図
に図示するように、スロットルケーブル7とともにリー
ド線6も同様に保持している。
が容易にできるよう、周囲に樹脂が非円形に被装され、
関節部5aを固定しあるいは回動自在にさせるノブ5C′が
形成されている。また、上記ナット5Cと上記部材5bとの
間には、関節部の任意の位置での固定に際し、上記ノブ
5C′の締めつけを完全するために、両側の平ワッシャ5
G,5Hを介して皿バネ5Kが介装されている。さらに、第2
図に図示するように、関節部5aの前方側の該操縦桿の上
部の部材5bの下端部と下部の部材5uの上端部には、空間
を隔てて当接部5h,5iが形成され、この当接部5h,5iが当
接した際に最大屈曲角となるよう構成されている。とこ
ろで、上記操縦桿5Aの上部及び下部の部材5b,5uは、内
部が空洞になっていて、該内部には、第2図に図示する
ように、該操縦桿5Aの上端でスタータスイッチ5Eとスト
ップスイッチ5Fに接続されているリード線6と、上端で
グリップ部5gのスロットルレバー5Dに接続されている被
覆されたスロットルケーブル7が通っている。そして、
上記関節部5aでは、第4図に図示するように、スロット
ルケーブル7が屈曲した際に腹側(屈曲した際角度が小
さくなる側;第4図において右側)の空洞内に配設さ
れ、このスロットルケーブル7は、関節部5aでの屈曲に
際し該屈曲により距離的に短くなる分だけスロットルケ
ーブル7を下方側に円滑に逃がすよう、操縦桿5Aの下端
部においてグロメット8でスロットルケーブル7のアウ
ターケーブル7bが軸方向に摺動自在に該操縦桿5Aの内壁
面に保持されている。尚、上記グロメット8は、第4図
に図示するように、スロットルケーブル7とともにリー
ド線6も同様に保持している。
また、関節部5aにおいては、リード線6は、その屈曲し
た際に背側(屈曲した際角度が大きくなる側)になる壁
面の開口された部分から操縦桿5A外部に突出し、該リー
ド線6の突出部分の周囲にはリード線6をガイドするよ
うコイルスプリング5Jが配装されている。
た際に背側(屈曲した際角度が大きくなる側)になる壁
面の開口された部分から操縦桿5A外部に突出し、該リー
ド線6の突出部分の周囲にはリード線6をガイドするよ
うコイルスプリング5Jが配装されている。
尚、上記操縦桿5Aから突出しているリード線6は、屈曲
時にも無用な引張力が作用することのないよう、非屈曲
時には余裕をもって運転者用座席4側にやや膨らんだ状
態となっている。
時にも無用な引張力が作用することのないよう、非屈曲
時には余裕をもって運転者用座席4側にやや膨らんだ状
態となっている。
ところで、第2図あるいは第5図に図示するように、操
縦桿5Aのグリップ部分の上端部の手前側の傾斜面には、
押し釦式の艇のエンジンを始動するスタータスイッチ5E
と艇のエンジンを停止するストップスイッチ5Fが配設さ
れ、またそのやや下方の前側の面には上端の支持部を中
心に下端部が操縦桿5Aの本体(スティック状の部分)に
対し近接/離反する(トリガー式の)スロットルレバー
5Dが配設されている。これらの配置位置関係は、進行方
向に向って運転者座席4に座った運転者が片手で操縦桿
5Aのグリップ部分5gを把持したときに、図示しない親指
で上記二つのスイッチ5E,5Fが操作でき、人指し指でス
ロットルレバー5Dが操作(近接/離反)できるよう構成
されている。従って、スイッチ5E,5Fは親指に進行方向
とは反対側に向けて設けられ、スロットルレバー5Dは操
縦桿5Aのグリップ部分5gの下方でしかも進行方向側に設
けられている。
縦桿5Aのグリップ部分の上端部の手前側の傾斜面には、
押し釦式の艇のエンジンを始動するスタータスイッチ5E
と艇のエンジンを停止するストップスイッチ5Fが配設さ
れ、またそのやや下方の前側の面には上端の支持部を中
心に下端部が操縦桿5Aの本体(スティック状の部分)に
対し近接/離反する(トリガー式の)スロットルレバー
5Dが配設されている。これらの配置位置関係は、進行方
向に向って運転者座席4に座った運転者が片手で操縦桿
5Aのグリップ部分5gを把持したときに、図示しない親指
で上記二つのスイッチ5E,5Fが操作でき、人指し指でス
ロットルレバー5Dが操作(近接/離反)できるよう構成
されている。従って、スイッチ5E,5Fは親指に進行方向
とは反対側に向けて設けられ、スロットルレバー5Dは操
縦桿5Aのグリップ部分5gの下方でしかも進行方向側に設
けられている。
そして、上記リード線6は、図示されないが、該リード
線6の内のスタータスイッチ側の線はエンジンのスター
タの回路に接続され、ストップスイッチ側の線はエンジ
ンの点火回路に接続されている。
線6の内のスタータスイッチ側の線はエンジンのスター
タの回路に接続され、ストップスイッチ側の線はエンジ
ンの点火回路に接続されている。
そして、上記スロットルケーブル7は、図示しないエン
ジンの気化器のスロットルレバーに接続されている。
ジンの気化器のスロットルレバーに接続されている。
また、第5図に図示するように、上記操縦桿5Aは、その
基端部において、船体側にその長手方向と軸X方向が一
致するようブラケット(基部)Bによって回動自在に取
着されたステアリングシャフト13に、その一端に固着さ
れたホルダ部13aを介して図示しないボルトによって取
着されている。また、ステアリングシャフト13の他端に
固着されたアーム13bは、それと平行に配設されたアー
ム14と、ロッド15により四節リンク機構を構成するよう
連結され、上記アーム14は、他端が本小型滑走艇の推進
装置である船尾に配設された水噴射ポンプ(ジェットポ
ンプ)Jのノズル9に連結されたコントロールケーブル
10に、ピン連結(ピン結合)されている。そして、上記
ノズル9は、回動軸Yを中心に回動可能に船体側に枢支
されている。
基端部において、船体側にその長手方向と軸X方向が一
致するようブラケット(基部)Bによって回動自在に取
着されたステアリングシャフト13に、その一端に固着さ
れたホルダ部13aを介して図示しないボルトによって取
着されている。また、ステアリングシャフト13の他端に
固着されたアーム13bは、それと平行に配設されたアー
ム14と、ロッド15により四節リンク機構を構成するよう
連結され、上記アーム14は、他端が本小型滑走艇の推進
装置である船尾に配設された水噴射ポンプ(ジェットポ
ンプ)Jのノズル9に連結されたコントロールケーブル
10に、ピン連結(ピン結合)されている。そして、上記
ノズル9は、回動軸Yを中心に回動可能に船体側に枢支
されている。
しかして、このように構成された、本操縦装置は、以下
のように作用する。
のように作用する。
即ち、艇を操縦する場合には、第2図並びに第3図に図
示するように、操縦桿5Aの関節部5aを、上記ノブ5C′を
締める方向に回転させることにより任意の状態(非屈曲
状態あるいは任意の屈曲状態)で固定し、艇の不使用時
には、上記ノブ5C′を緩める方向に回転させて、操縦桿
5Aの関節部5aを、第5図の二点鎖線に示すように、前方
に屈曲させる。このように屈曲させると、関節部5aの背
側に配設されコイルスプリング5Jでガイドされ、やや膨
らんだ状態のリード線6は、配線の距離が長くなるため
ほぼ延びた状態になり、一方、腹側に配設されたスロッ
トルケーブル7はグロメット8の部分で保持されている
部分が下方に移動する。
示するように、操縦桿5Aの関節部5aを、上記ノブ5C′を
締める方向に回転させることにより任意の状態(非屈曲
状態あるいは任意の屈曲状態)で固定し、艇の不使用時
には、上記ノブ5C′を緩める方向に回転させて、操縦桿
5Aの関節部5aを、第5図の二点鎖線に示すように、前方
に屈曲させる。このように屈曲させると、関節部5aの背
側に配設されコイルスプリング5Jでガイドされ、やや膨
らんだ状態のリード線6は、配線の距離が長くなるため
ほぼ延びた状態になり、一方、腹側に配設されたスロッ
トルケーブル7はグロメット8の部分で保持されている
部分が下方に移動する。
上記屈曲程度は、本実施例の場合、操縦桿5Aの関節部5a
より上方の部分が下方の部分に対し、それらの各当接部
5h,5iが当接するまで(概ね80°程度)前方に屈曲す
る。そして、この状態において、操縦桿5Aは、運転者用
座席4のシート高さH(第1図参照)より低い位置に納
まる。また、艇を操縦する(走らせる)場合には、操縦
桿5Aを非屈曲状態あるいは任意の多少屈曲した状態に固
定し、図示しないメインスイッチをオンにし、操縦桿5A
のグリップの上端部のスタータスイッチ5Eを押してエン
ジンを始動させる。そして、操舵は、操縦桿5Aを運転者
が、矢符30(第1図参照)に示すように、左右に回動さ
せることにより、艇を左右に旋回させることができる。
例えば、操縦桿5Aを左に回動させれば、該操縦桿5Aに連
結されたステアリングシャフト13が軸X周りを左側に回
転し、それに伴って該ステアリングシャフト13に固着さ
れたアーム13bにロッド15を介して連結されたアーム14
が第5図において時計方向に回転し、コントロールケー
ブル10を引っ張るため、水噴射ポンプJのノズル9が回
動軸Yを中心に縦軸まわりを艇の後方から見て左側に回
動し、艇は左側に旋回する。
より上方の部分が下方の部分に対し、それらの各当接部
5h,5iが当接するまで(概ね80°程度)前方に屈曲す
る。そして、この状態において、操縦桿5Aは、運転者用
座席4のシート高さH(第1図参照)より低い位置に納
まる。また、艇を操縦する(走らせる)場合には、操縦
桿5Aを非屈曲状態あるいは任意の多少屈曲した状態に固
定し、図示しないメインスイッチをオンにし、操縦桿5A
のグリップの上端部のスタータスイッチ5Eを押してエン
ジンを始動させる。そして、操舵は、操縦桿5Aを運転者
が、矢符30(第1図参照)に示すように、左右に回動さ
せることにより、艇を左右に旋回させることができる。
例えば、操縦桿5Aを左に回動させれば、該操縦桿5Aに連
結されたステアリングシャフト13が軸X周りを左側に回
転し、それに伴って該ステアリングシャフト13に固着さ
れたアーム13bにロッド15を介して連結されたアーム14
が第5図において時計方向に回転し、コントロールケー
ブル10を引っ張るため、水噴射ポンプJのノズル9が回
動軸Yを中心に縦軸まわりを艇の後方から見て左側に回
動し、艇は左側に旋回する。
そして、船速は、操縦桿5Aのグリップ部分5gの下方で進
行方向側に配設されているスロットルレバー5Dを人指し
指で操作することにより行う。即ち、スロットルレバー
5Dを手前側に引けば(近接させれば)、スロットルケー
ブルが引っ張られ、エンジンの気化器のスロットルが開
き回転数が上昇し、船速が増加し、スロットルレバーの
押圧を解除するとエンジンがアイドリング状態になり、
船速が低下する。
行方向側に配設されているスロットルレバー5Dを人指し
指で操作することにより行う。即ち、スロットルレバー
5Dを手前側に引けば(近接させれば)、スロットルケー
ブルが引っ張られ、エンジンの気化器のスロットルが開
き回転数が上昇し、船速が増加し、スロットルレバーの
押圧を解除するとエンジンがアイドリング状態になり、
船速が低下する。
そして、艇を停止させる場合には、操縦桿5Aのクリップ
部分の上端部のストップスイッチ5Fを押圧すれば、エン
ジンの点火系統の電気回路が遮断されて該エンジンが停
止し、艇は停止する。
部分の上端部のストップスイッチ5Fを押圧すれば、エン
ジンの点火系統の電気回路が遮断されて該エンジンが停
止し、艇は停止する。
尚、運転者用座席4は、本実施例の場合、船体Sの前半
部にあり、且つ左右方向の中央部に配置されている。そ
して、運転者用座席4には、背凭部4Aが図示のように起
立した状態となるように、また矢符20(第1図参照)の
ように角変位して運転者用座席4のシート部4Bと面一に
なるように倒すことができる。この運転者用座席4は、
エンジンカバー16上に固定されている。従って、本実施
例の場合、上述のように操縦桿5Aが運転者用座席4の高
さより低くなるため、キャビン内において、上記運転者
用座席周りになにも上方に突出したものがなくなり、座
席4をテーブルとして使用することができる。
部にあり、且つ左右方向の中央部に配置されている。そ
して、運転者用座席4には、背凭部4Aが図示のように起
立した状態となるように、また矢符20(第1図参照)の
ように角変位して運転者用座席4のシート部4Bと面一に
なるように倒すことができる。この運転者用座席4は、
エンジンカバー16上に固定されている。従って、本実施
例の場合、上述のように操縦桿5Aが運転者用座席4の高
さより低くなるため、キャビン内において、上記運転者
用座席周りになにも上方に突出したものがなくなり、座
席4をテーブルとして使用することができる。
また、本実施例にかかる小型滑走艇は、運転者用座席4
の後方に、同乗者用座席17が設けられている。
の後方に、同乗者用座席17が設けられている。
(考案の効果) 本考案は、上述のように、スティック状の操縦桿が操舵
することができるため、従来の丸形のステアリングホイ
ルのように、周囲に無用な空間を大きく必要としないた
め、機器の配置の合理性が要求される小型滑走艇にとっ
て好ましい。
することができるため、従来の丸形のステアリングホイ
ルのように、周囲に無用な空間を大きく必要としないた
め、機器の配置の合理性が要求される小型滑走艇にとっ
て好ましい。
また、艇を操縦する際には、片手にて、操縦装置の操縦
桿を把持して、該操縦桿を左右に回動することにより艇
を左右に操舵することができ、そのままの状態で該片手
の指でグリップ部の下部進行方向側に設けたスロットル
レバーを操作することにより船速を操作して操船するこ
とができる。
桿を把持して、該操縦桿を左右に回動することにより艇
を左右に操舵することができ、そのままの状態で該片手
の指でグリップ部の下部進行方向側に設けたスロットル
レバーを操作することにより船速を操作して操船するこ
とができる。
また、スロットルレバーに接続されるスロットルケーブ
ルは屈曲可能であり、上記スティック状の操縦桿は中間
の関節部分で屈曲させることができるため、不使用時に
は、上方への突出物をなくすことができ、従って、オー
ニングを被装する際、あるいは運搬の際の梱包等が容易
になり、また使用時においても、運転者用座席を食事等
のテーブルとして使用することが可能となる。
ルは屈曲可能であり、上記スティック状の操縦桿は中間
の関節部分で屈曲させることができるため、不使用時に
は、上方への突出物をなくすことができ、従って、オー
ニングを被装する際、あるいは運搬の際の梱包等が容易
になり、また使用時においても、運転者用座席を食事等
のテーブルとして使用することが可能となる。
さらに、運転者の体格等にあわせて、操縦桿を少し屈曲
させた状態で固定することにより、最適のポジションで
運転(操縦)するよう設定することもできる。
させた状態で固定することにより、最適のポジションで
運転(操縦)するよう設定することもできる。
第1図は本考案にかかる操縦装置を備えた小型滑走艇の
斜視図、第2図は操縦装置の一部断面を有する側面図、
第3図は操縦装置の関節部の構造を示す第2図のI−I
線断面矢視図、第4図は操縦桿の内部の配線状態を示す
左右の一方の側の部材を外した部分斜視図、第5図は本
操縦装置から船尾の操舵装置への連結構造を示す運転者
用座席側から見た斜視図である。 S……船体、4……運転者用座席、5……操縦装置、5A
……操縦桿、5a……関節部、5b……関節部の上方の部
分、5u……関節部の下方の部分、5g……グリップ部分、
5D……スロットル手段(スロットルレバー)。
斜視図、第2図は操縦装置の一部断面を有する側面図、
第3図は操縦装置の関節部の構造を示す第2図のI−I
線断面矢視図、第4図は操縦桿の内部の配線状態を示す
左右の一方の側の部材を外した部分斜視図、第5図は本
操縦装置から船尾の操舵装置への連結構造を示す運転者
用座席側から見た斜視図である。 S……船体、4……運転者用座席、5……操縦装置、5A
……操縦桿、5a……関節部、5b……関節部の上方の部
分、5u……関節部の下方の部分、5g……グリップ部分、
5D……スロットル手段(スロットルレバー)。
Claims (1)
- 【請求項1】運転者用座席前方位置に、スティック状の
操縦桿を起立配設し、この操縦桿の中間部に関節部を形
成し、この関節部から上方の部分が下方の部分に対して
前後方向に屈曲可能に構成するとともに、この操縦桿を
左右に回動自在に船体側に支持して艇を左右に操舵でき
るよう構成し、且つ艇の船速を調整できるようトリガー
式のスロットルレバーを操縦桿上部のグリップ部分若し
くはグリップ部分の近傍部分の進行方向側に設けて前記
操縦桿を片手で把持した場合に該スロットルレバーを人
指し指で操作し得るように構成し、上記スロットルレバ
ーに接続されるスロットルケーブルを前記操縦桿の内部
に配設したことを特徴とする小型滑走艇の操縦装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987153543U JPH0646797Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型滑走艇の操縦装置 |
US07/254,304 US4962717A (en) | 1987-10-07 | 1988-10-06 | Maneuvering gear for small boat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987153543U JPH0646797Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型滑走艇の操縦装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0157994U JPH0157994U (ja) | 1989-04-11 |
JPH0646797Y2 true JPH0646797Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=31429478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987153543U Expired - Lifetime JPH0646797Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型滑走艇の操縦装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646797Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20240001758A (ko) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 서상득 | 작업의 편의성과 안전성을 도모하는 전동뻘배 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4933592U (ja) * | 1972-06-28 | 1974-03-25 | ||
JPS5198830A (ja) * | 1975-02-24 | 1976-08-31 | ||
JPH0535032Y2 (ja) * | 1985-03-15 | 1993-09-06 | ||
JPS62157585U (ja) * | 1986-03-29 | 1987-10-06 |
-
1987
- 1987-10-07 JP JP1987153543U patent/JPH0646797Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20240001758A (ko) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 서상득 | 작업의 편의성과 안전성을 도모하는 전동뻘배 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0157994U (ja) | 1989-04-11 |
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