JPH0646639B2 - 逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JPH0646639B2 JPH0646639B2 JP12752188A JP12752188A JPH0646639B2 JP H0646639 B2 JPH0646639 B2 JP H0646639B2 JP 12752188 A JP12752188 A JP 12752188A JP 12752188 A JP12752188 A JP 12752188A JP H0646639 B2 JPH0646639 B2 JP H0646639B2
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- JP
- Japan
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- type silicon
- thin film
- film transistor
- silicon thin
- inverted stagger
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアクティブマトリクス型液晶表示器等に利用さ
れる逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタおよび逆ス
タガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法に関する
ものである。
れる逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタおよび逆ス
タガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法に関する
ものである。
[従来の技術] 第1図は、アクティブマトリクス型液晶表示器に用いら
れる逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタを示したも
のである。
れる逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタを示したも
のである。
同図において、1はトランジスタが形成される絶縁性基
板、2はゲート電極、3はゲート絶縁層、4は非晶質シ
リコンを用いたシリコン層、5は保護絶縁層、6は上記
シリコン層4とTi(チタン)により形成されたソース
電極7およびドレイン電極8とのオーミックコンタクト
を良好にする為に設けられ、n型の不純物を適量含んだ
非晶質シリコン層により形成されたn型シリコン層、9
はソース配線及び画素電極を形成するITO(インジウ
ム・ティン・オキサイド)層である。
板、2はゲート電極、3はゲート絶縁層、4は非晶質シ
リコンを用いたシリコン層、5は保護絶縁層、6は上記
シリコン層4とTi(チタン)により形成されたソース
電極7およびドレイン電極8とのオーミックコンタクト
を良好にする為に設けられ、n型の不純物を適量含んだ
非晶質シリコン層により形成されたn型シリコン層、9
はソース配線及び画素電極を形成するITO(インジウ
ム・ティン・オキサイド)層である。
同図に示されるように、ゲート電極2とソース電極7お
よびドレイン電極8がゲート絶縁層3およびシリコン層
4等を挟んで形成され、しかもゲート電極2がソース電
極7およびドレイン電極8よりも絶縁性基板1側に形成
された構造を有するシリコン薄膜トランジスタを逆スタ
ガー型シリコン薄膜トランジスタと呼んでいる。
よびドレイン電極8がゲート絶縁層3およびシリコン層
4等を挟んで形成され、しかもゲート電極2がソース電
極7およびドレイン電極8よりも絶縁性基板1側に形成
された構造を有するシリコン薄膜トランジスタを逆スタ
ガー型シリコン薄膜トランジスタと呼んでいる。
[解決しようとする課題] Tiにより形成されたソース電極7およびドレイン電極
8を作成する場合、基板全面に形成されたTi上にソー
ス電極およびドレイン電極の形状にフォトレジストを形
成し、これをマスクとして、フッ酸と硝酸の混合水溶液
(以下、フッ硝酸水溶液という)を用いてTiをエッチ
ングしていた。
8を作成する場合、基板全面に形成されたTi上にソー
ス電極およびドレイン電極の形状にフォトレジストを形
成し、これをマスクとして、フッ酸と硝酸の混合水溶液
(以下、フッ硝酸水溶液という)を用いてTiをエッチ
ングしていた。
しかしながら上記エッチングに用いるフッ硝酸水溶液
(フッ酸:硝酸:水=1:1:50)ではTiのエッチ
ング速度が速いため、フォトレジストとTiとの間にエ
ッチング液が染み込み、フォトレジスト周辺のTiがマ
スクパターンに対し過剰にエッチングされ、Tiのパタ
ーンが縮小されるという問題があった。エッチング速度
を遅くするためにフッ硝酸水溶液の水の割合を大きくす
ると、Tiとn型シリコン層界面に生成されるTiシリ
サイドがエッチングできなくなり、n型シリコン層の除
去が難しくなる。特にPAW等の有機アルカリを用いて
n型シリコン層をエッチングしようとする場合、上記T
iシリサイドは全くエッチングされず、n型シリコン層
の除去は不可能となる。従って上記Tiシリサイドのエ
ッチングが可能である所定の濃度以上のフッ硝酸水溶液
を用いてTiをエッチングする必要があり、上記Tiの
パターンが縮小されるという問題は避けることの出来な
いものであった。
(フッ酸:硝酸:水=1:1:50)ではTiのエッチ
ング速度が速いため、フォトレジストとTiとの間にエ
ッチング液が染み込み、フォトレジスト周辺のTiがマ
スクパターンに対し過剰にエッチングされ、Tiのパタ
ーンが縮小されるという問題があった。エッチング速度
を遅くするためにフッ硝酸水溶液の水の割合を大きくす
ると、Tiとn型シリコン層界面に生成されるTiシリ
サイドがエッチングできなくなり、n型シリコン層の除
去が難しくなる。特にPAW等の有機アルカリを用いて
n型シリコン層をエッチングしようとする場合、上記T
iシリサイドは全くエッチングされず、n型シリコン層
の除去は不可能となる。従って上記Tiシリサイドのエ
ッチングが可能である所定の濃度以上のフッ硝酸水溶液
を用いてTiをエッチングする必要があり、上記Tiの
パターンが縮小されるという問題は避けることの出来な
いものであった。
本発明の目的は、逆スタガー型シリコン薄膜トランジス
タの製造方法において、エッチングによるソースおよび
ドレイン電極のパターン縮小を防止することが可能な製
造方法を提供することである。
タの製造方法において、エッチングによるソースおよび
ドレイン電極のパターン縮小を防止することが可能な製
造方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明における逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタ
の製造方法は、Ti(チタン)およびMo(モリブデ
ン)を主成分とした合金をフッ酸および硝酸を含む混合
溶液でエッチングしてソース電極およびドレイン電極を
形成することを特徴とする。
の製造方法は、Ti(チタン)およびMo(モリブデ
ン)を主成分とした合金をフッ酸および硝酸を含む混合
溶液でエッチングしてソース電極およびドレイン電極を
形成することを特徴とする。
[実施例] 本発明は、ソース電極およびドレイン電極の形成材料に
特徴があり、トランジスタの構造は上記従来例と変わる
ところはない。即ち、第1図において、ソース電極7及
びドレイン電極8を従来のTiからTiとMoの合金に
代えたものである。
特徴があり、トランジスタの構造は上記従来例と変わる
ところはない。即ち、第1図において、ソース電極7及
びドレイン電極8を従来のTiからTiとMoの合金に
代えたものである。
但し上記合金では、Tiに対するMoの含有量が2ない
し20(atm%)であることが好ましい。
し20(atm%)であることが好ましい。
上記の割合でMoにTiを混入したターゲットを用い、
スパッタ蒸着法により合金薄膜を形成したものでは、フ
ッ硝酸水溶液(フッ酸:硝酸:水=1:1:50)が上
記合金とフォトレジストとの間に染み込むことはなく、
上記合金のパターンが縮小されることなくソース電極7
およびドレイン電極8が形成可能である。
スパッタ蒸着法により合金薄膜を形成したものでは、フ
ッ硝酸水溶液(フッ酸:硝酸:水=1:1:50)が上
記合金とフォトレジストとの間に染み込むことはなく、
上記合金のパターンが縮小されることなくソース電極7
およびドレイン電極8が形成可能である。
なお、Moの含有量が2(atm%)以下であるとエッ
チングの染み込みが起こり、20(atm%)以上であ
るとIT09のエッチングの際ITOのエッチング液
(FeCl3+4HCl)に冒され易くなる。
チングの染み込みが起こり、20(atm%)以上であ
るとIT09のエッチングの際ITOのエッチング液
(FeCl3+4HCl)に冒され易くなる。
ところで上記合金は、ソース電極7およびドレイン電極
8に適用できるばかりでなく、例えば上記合金をソース
電極およびドレイン電極に用いた逆スタガー型シリコン
薄膜トランジスタをアクティブマトリクス型液晶表示器
に用いる時には、上記合金をソース配線として利用して
もよい。上記合金では、Tiに比べて抵抗率が低いた
め、Tiをソース配線に用いた時に比べてソース配線の
抵抗を低くすることができる。
8に適用できるばかりでなく、例えば上記合金をソース
電極およびドレイン電極に用いた逆スタガー型シリコン
薄膜トランジスタをアクティブマトリクス型液晶表示器
に用いる時には、上記合金をソース配線として利用して
もよい。上記合金では、Tiに比べて抵抗率が低いた
め、Tiをソース配線に用いた時に比べてソース配線の
抵抗を低くすることができる。
本発明は、上記実施例に限るものではなく、第2図に示
すような逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタのソー
ス電極7およびドレイン電極8に、上記合金を用いても
よい。
すような逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタのソー
ス電極7およびドレイン電極8に、上記合金を用いても
よい。
以上のように、TiとMoとによる合金をソース電極及
びドレイン電極に用いた為、上記合金をエッチングする
時にフォトレジストと上記合金の間にエッチングする液
が染み込むことがなくなり、パターンの縮小なしにソー
ス電極およびドレイン電極を形成することができ、歩留
りの向上に大いに寄与することができる。
びドレイン電極に用いた為、上記合金をエッチングする
時にフォトレジストと上記合金の間にエッチングする液
が染み込むことがなくなり、パターンの縮小なしにソー
ス電極およびドレイン電極を形成することができ、歩留
りの向上に大いに寄与することができる。
[発明の効果] 本発明における逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタ
の製造方法は、TiおよびMoを主成分とした合金をフ
ッ酸および硝酸を含む混合溶液でエッチングしてソース
電極およびドレイン電極を形成するので、エッチングに
よるソースおよびドレイン電極のパターン縮小を防止す
ることが可能となる。
の製造方法は、TiおよびMoを主成分とした合金をフ
ッ酸および硝酸を含む混合溶液でエッチングしてソース
電極およびドレイン電極を形成するので、エッチングに
よるソースおよびドレイン電極のパターン縮小を防止す
ることが可能となる。
第1図は本発明における一実施例及び従来例に使用され
る逆スタガー型シリコン薄型トランジスタの断面図、第
2図は本発明における他の実施例に使用される逆スタガ
ー型シリコン薄膜トランジスタの断面図である。 7…ソース電極 8…ドレイン電極
る逆スタガー型シリコン薄型トランジスタの断面図、第
2図は本発明における他の実施例に使用される逆スタガ
ー型シリコン薄膜トランジスタの断面図である。 7…ソース電極 8…ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 罍 昇 栃木県那須郡塩原町大字下田野531―1 日本プレシジョン・サーキッツ株式会社内 (72)発明者 白井 勝夫 栃木県那須郡塩原町大字下田野531―1 日本プレシジョン・サーキッツ株式会社内 (72)発明者 斎藤 和則 栃木県那須郡塩原町大字下田野531―1 日本プレシジョン・サーキッツ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】Ti(チタン)およびMo(モリブデン)
を主成分とした合金をフッ酸および硝酸を含む混合溶液
でエッチングしてソース電極およびドレイン電極を形成
することを特徴とする逆スタガー型シリコン薄膜トラン
ジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12752188A JPH0646639B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12752188A JPH0646639B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01296671A JPH01296671A (ja) | 1989-11-30 |
JPH0646639B2 true JPH0646639B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=14962074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12752188A Expired - Fee Related JPH0646639B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 逆スタガー型シリコン薄膜トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646639B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073768A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置の作製方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01217421A (ja) * | 1988-02-26 | 1989-08-31 | Seikosha Co Ltd | 非晶質シリコン薄膜トランジスタアレイ基板およびその製造方法 |
US5225364A (en) * | 1989-06-26 | 1993-07-06 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of fabricating a thin-film transistor matrix for an active matrix display panel |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6083373A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-11 | Nec Corp | 薄膜トランジスタアレイとその製造方法 |
JPH01272162A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Seikosha Co Ltd | 薄膜トランジスタアレイ装置の製造方法 |
-
1988
- 1988-05-25 JP JP12752188A patent/JPH0646639B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6083373A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-11 | Nec Corp | 薄膜トランジスタアレイとその製造方法 |
JPH01272162A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Seikosha Co Ltd | 薄膜トランジスタアレイ装置の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073768A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-04-03 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置の作製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01296671A (ja) | 1989-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |