JPH0646605B2 - 分割コイル型同軸カプラ - Google Patents

分割コイル型同軸カプラ

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JPH0646605B2
JPH0646605B2 JP63036823A JP3682388A JPH0646605B2 JP H0646605 B2 JPH0646605 B2 JP H0646605B2 JP 63036823 A JP63036823 A JP 63036823A JP 3682388 A JP3682388 A JP 3682388A JP H0646605 B2 JPH0646605 B2 JP H0646605B2
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JP
Japan
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coil
split
coils
blocks
type coaxial
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JP63036823A
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Inventor
勝吉 中野
昭 松下
Original Assignee
株式会社日本システム研究所
昭 松下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の分割コイル型同軸カプラは諸種の機械装置にお
ける回転軸などの運動機構側に内側コイルを,固定側に
外側コイルを配置して電磁波や電磁誘導作用により両者
の間で必要とする電力や各種の情報信号(例えば形状,
位置,温度,色彩など)などを伝送させる場合に用いて
有効なものである。
〔従来の技術〕
従来この種の信号や電力の伝送に用いられている同軸カ
プラには,主に円形ソレノイドコイルが用いられている
が,コイルの形状が円筒形であるために既製の機械にお
ける回転軸などに取り付ける場合に,その機械を分解し
回転軸を取り出したうえでコイルに貫通させて装着する
とか,あるいは手作業などにより回転軸の周辺に巻き枠
を組立てたうえでコイルを巻きつけるなど,かなり面倒
な作業が必要であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は,同軸カプラにおける内側コイルと外側
コイルとに分割コイルを適用することにより、回転軸の
周囲から容易に装着可能とする手段を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
本発明の分割コイル型同軸カプラは,回転軸を貫通させ
ることなく回転軸の周囲から装着する分割コイルを備え
たブロックを用い,そのブロックの複数を円筒状に組み
合わせて成る内側コイルに対し,同様の前記ブロックか
ら成る外側コイルを同軸円筒状に組み合わせた,少なく
とも1対で構成された同軸カプラにより,前記コイルの
一方から他方に対して非接触で電力を伝送すると共に情
報信号の授受をも行わせるものである。
そしてこの場合,前記内側コイルと外側コイルとにおい
て,それぞれ円筒状に組み合わせる前記ブロックの個数
が互いに異なるように構成したり,個々の前記ブロック
における分割コイルが,直並列の複数の分岐コイルから
構成されること,あるいは前記分割コイルや分岐コイル
が平面状コイルで形成できること,そしてまた前記分割
コイルの近くに非導電性の強磁性体を配して成るブロッ
クの複数を組み合わせることにより前記強磁性体が円筒
状に構成されることを特徴とするものである。
〔発明の構成および実施例〕
本発明の分割コイル型同軸カプラは,分割コイルを備え
たブロックと称する構成要素の複数を組み合わせて円筒
状あるいは環状のように構成するものである。
すなわち,ブロックの複数を環状に組み合わせて成る少
なくとも2個のコイルを同軸状に配置し,その内側コイ
ルと外側コイルとの間で電力または情報信号の授受を非
接触で行わせるものである。
第1図は本発明の分割コイル型同軸カプラの基本的構成
を理解し易いように,その全体像を例示したもので,そ
れぞれ2分割された内側コイルと外側コイルとで構成さ
れており,分割コイルとしてプリント平面コイルを適用
した場合の外観図である。
同図にみるように,分割コイル1または2を備えた2個
の内側ブロック3と4とを,回転軸5の周囲に円筒状に
組み合わせて内側コイル6を構成している。この場合,
内側ブロック3と4とは分割スリーブ7と8とによって
回転軸5に直接装着されている。また,その外周に分割
コイル9または10を備えた2個の外側ブロック11と
12とを円筒状に組み合わせて外側コイル13を構成し
ており,外側カバー14と15とによって保持され固定
される。
なお,斜線で示した16および17は,金属製の分割ス
リーブ7,8や外周カバー14,15に起因する損失を
低減するために,必要に応じて適用する例えばフェライ
トの如き強磁性体であって,各ブロックと一体に組み合
わされて円筒状に接合され,あるいは分割コイルの電磁
界領域に適宜配置されるものである。
第1図に示した分割コイル型同軸カプラの主要な構成部
を分解して示すと第2図のようになる。
すなわち内側コイルは,2分割された内側ブロック3と
4および分割スリーブ7と8から構成され,外側コイル
も同様に外側ブロック11と12および外周カバー14
と15とで構成されている。
なお,第2図に例示した分割コイル1,2,9および1
0は,それぞれが各ブロック内において更に複数の直列
または並列に接続されたコイルで構成されている。
例えば第3図は外側コイル13の構成に用いる1個の外
側ブロック11の外観を例示したものである。すなわ
ち,その内面に2組の分割コイル9が配置されており,
その1組は電力伝送用として更に3っの分岐コイル9
a,9b,9cから成り,他の1組は情報信号伝送用と
して3っの分岐コイル9a′,9b′,9c′から構成
されている。
同様に第4図は,外側ブロック11より曲率半径の小さ
い内側ブロック3を例示したもので,電力伝送用の分岐
コイル1a,1b,1cと情報信号伝送用の分岐コイル
1a′,1b′,1c′とによって構成されたものであ
る。
次に,このような平面コイルを適用した場合の作用効果
について述べる。
例えば第5図は,1個のブロックに備えられた分割コイ
ルの展開図である。そしてこのようなパターンの平面コ
イル18を半円筒状に曲げて成る分割コイルを備えたブ
ロックを,2個組み合わせることにより円筒状コイルが
形成される。これを回転軸に装着して内側コイルとし,
その外周に同様のパターンの分割コイルを備えるブロッ
クにより固定の外側コイルを構成した,いわゆる1対の
同軸カプラについて考える。
いま、例えば外側コイルに交番電流を流して発生した磁
界を回転している内側コイルに鎖交させて電源伝送を行
なう場合について考察する。
第5図に示す如き1個のコイルから成るブロックを2個
ずつ組合わせて内側・外側コイルを構成している場合に
は、コイル同士が正対している位置(以下最大結合位置
と呼ぶ)を基準とした回転角θがnπ(たゞしnは0、
1)のときにコイル間の結合係数が最大になるために出
力電圧は最高となり、その位置から90度回転した位置
すなわちnπ+(π/2)においては結合係数が最小と
なる(以下最小結合位置と呼ぶ)ために出力電圧は最低
になる。
従って、これを整流・平滑させた場合の回転角θに対す
る出力波形は第6図の如きものとなり、このまゝでは内
側コイルの回転速度が低いときには出力電圧のリップル
が大きくなり、電源の品位が著しく低下する。
このような場合に、ブロックに例えば第7図や第9図の
如く複数に分岐したコイルを使用すれば回転角θに対す
る出力電圧の変動周期が分岐数倍に増えるので第8図の
実線の如きものとなり、内側コイルの回転速度と平滑回
路の時定数が前記と同じ条件であっても格段に電源のリ
ップルが減少し品位が改善される。
さらに、回転角θに対して全部のコイルが一斉に最大結
合位置や最小結合位置になることのないように固定側コ
イルと運動側コイルの数を違える(例えば一方を偶数、
他方を奇数にする)か、内側コイルと外側コイルの捲回
寸法を違えるなどの手段により、回転角θに関係するコ
イルの結合係数の変化を小さくすることができ、第8図
に点線で示す如く出力電圧のリップルを小さくすること
ができる。
この原理は電力の伝送だけではなく、信号の伝送におい
ても全く同様に適用され、被伝送信号の品位の向上に役
立つことはいうまでもない。
そして,第7図の如き直列コイルの両端にコンデンサを
接続した同調回路には,第10図のように発振回路22
と電力増幅回路23から構成される駆動回路を適用して
動作させることができる。
第9図の如く並列コイルの各々にコンデンサを接続して
成る同調回路に対しては,第11図のように電力増幅回
路23a,23b,23cによって,各コイルをそれぞ
れ駆動すればよい。
なお,分割コイルあるいは分岐コイルとして,フレキシ
ブルプリント基板を用いた平面コイルを用いれば,曲率
の異なる前記ブロックの構成が比較的容易であるばかり
でなく,個々のブロックの内部に複数の直並列コイルを
構成する場合にも好都合である。
以上に述べた実施例とその作用効果については,分割コ
イルとしてプリントコイル様のものとして説明したが、
これはエナメル銅線などを捲回したもの、あるいは渦巻
きコイルまたは小さなソレノイドコイルなどを集積した
ものなど、結局は平面状に帰着する形状に形成された各
種態様のコイルを備えた種々のブロックを構成しても同
様の作用効果が得られることはいうまでもない。
本例においては電力用搬送波と信号用搬送波とに別個の
周波数と平面コイルを用いた方式に付いて説明したが、
これは例えば電力用搬送波を情報信号による周波数や位
相などの変調を行うことにより、単一周波数の搬送波と
1組の内側・外側コイルのみでも情報と電力を同時に伝
送可能なことはいうまでもない。
〔発明の効果〕
従来,同軸カプラにより電力や情報信号を伝送する場
合,主に同軸円筒状のソレノイドコイルが用いられてき
た。しかしながら,このような円筒状コイルを既製の機
械の回転軸などに貫通させて取り付けるには,機械を分
解して回転軸を取り出す作業が伴うか,または分割した
巻き枠を回転軸に取り付け,そのゝちにコイルを手作業
で巻くなどかなり面倒であった。
しかるに,本発明の分割コイル型同軸カプラを適用すれ
ば,既製の機械の回転軸であっても複数個のブロックを
組み合わせるだけで内側コイルや外側コイルを容易に構
成することができるという効用がある。
故に,生産機械等の諸種の機械の運動機構に本発明の装
置を組み込む場合や,その後のメンテナンスを行う場合
などに,機械を分解する必要が全くなくなった。
このように,新規な本発明の分割コイル型同軸カプラを
既設の機器に設置する場合はもとより,当該同軸カプラ
に関する機械の故障時などにおいても,その停止時間を
大幅に減少させることができる。そのうえ,この種の機
構の扱いに不慣れな人でも容易に適用の目的を達するこ
とができるようになるなど大きな効用が期待できる。
なお,本発明のような分割コイル型同軸カプラを適用す
る回路系においては,その伝送手段としてFM変調を適
用する場合が多々あり,従ってその伝送周波数は内側コ
イルの回転速度を殆ど無視できる程度であるから,分割
コイルにしたことによる損失は極めて小さいという特徴
がある。
また,取り扱う周波数が高いような場合には,第1図で
説明したように強磁性体の内側コア16や外側コア17
を介在させることにより,回転軸5あるいは外周カバー
14などの導体に起因する損失を低減する効果をはかる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の分割コイル型同軸カプラの組み立て状
態の外観を表わす斜視図であり,第2図はその主要部分
の分解図。第3図は外側コイルの構成に用いる外側ブロ
ックの外観図,そして第4図は内側ブロックの外観図で
ある。第5図は分割コイルのパターン例を示す展開図で
あり,第7図と第9図は更に複数の分岐コイルから成る
分割コイルのパターン例を示す展開図である。また第6
図と第8図は同軸カプラの伝送特性を説明するための出
力電圧を例示したものであり,第10図と第11図は本
発明の分割コイル型同軸カプラの駆動回路図を例示した
ものである。 符号1,2,9および10は分割コイル, 1a,1bおよび1cは分岐コイル 3と4は内側ブロック,5は回転軸, 6は内側コイル,7と8は分割スリーブ, 11と12は外側ブロック,13は外側コイル, 14と15は外周カバー,16は内側コア, 17は外側コア,18は平面コイル,19,20および
21はコンデンサ, 22は発振回路,23は電力増幅回路,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周囲から装着する平面状の分割コ
    イルを備えたブロックを用い、そのブロックの複数を円
    筒状に組み合わせて成る内側コイルに対し、同様の前記
    ブロックから成る外側コイルを同軸円筒状に組み合わせ
    た、少なくとも1対で構成された同軸カプラにより、前
    記コイルの一方から他方に対して非接触で電力を伝送す
    ると共に情報信号の授受をも行わせる分割コイル型同軸
    カプラ
  2. 【請求項2】前記内側コイルと外側コイルとにおいて、
    それぞれ円筒状に組み合わせる前記ブロックの個数が互
    いに異なるように構成した特許請求の範囲第1項記載の
    分割コイル型同軸カプラ
  3. 【請求項3】前記分割コイルが、個々の前記ブロックに
    おいて直並列の複数の分岐コイルから構成されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の分割コイル
    型同軸カプラ
  4. 【請求項4】前記分割コイルや分岐コイルが平面状コイ
    ルで形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の分割コイル型同軸カプラ
  5. 【請求項5】前記分割コイルのち各に非導電性の強磁性
    体を配して成るブロックの複数を組み合わせることによ
    り、前記強磁性体が円筒状に構成されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の分割コイル型同軸カプラ
JP63036823A 1988-02-19 1988-02-19 分割コイル型同軸カプラ Expired - Lifetime JPH0646605B2 (ja)

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JPH01212416A JPH01212416A (ja) 1989-08-25
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