JPH0646043U

JPH0646043U - 楕円形マンホール

Info

Publication number: JPH0646043U
Application number: JP8761192U
Authority: JP
Inventors: 哲男松尾
Original assignee: Takenaka Corp
Current assignee: Takenaka Corp
Priority date: 1992-11-26
Filing date: 1992-11-26
Publication date: 1994-06-24

Abstract

(57)【要約】【目的】ピット状構築物の施工に係る型枠の取り付け、
配筋、コンクリート打設、養生、型枠解体の一連の工事
が終了してから、新ためてマンホールの設置工事をしな
ければならないため、工期が長くなり、手間が係る。ま
た、相応の大きなマンホールを、そのピット状構築物の
施工と同時に設置施工することも考えられるが、そのよ
うな大きなものでは、かなりのコスト高となるだけでな
く、完成後に、必要以上に大きく重いマンホールの蓋
（通常、鋳鉄製）を開閉することは容易でなく、甚だ不
便なものとなる。そこで、これらの問題点を一掃しよう
とするものである。【構成】ピット状構築物Ａの開口孔縁に固定させる枠体
１を適宜大きさの楕円形に形成するとともに、該枠体に
支持させる蓋２も枠体に対応させた楕円形に形成したこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ピット状構築物に使用する楕円形マンホールに係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、地階の二重床、水槽等のピット状構築物を施工する場合、上部床版にピット内で使用した仮設材、型枠材等を取り出すため、仮設開口部（通常、資材の大きさから長辺が９５０mm以上）を設けており、その仮設開口部を通じて資材を取り出した後、その仮設開口部の箇所に円形又は方形のマンホール（通常、径又は幅が６００mm内外）を設置している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この場合、ピット状構築物の施工に係る型枠の取り付け、配筋、コンクリート打設、養生、型枠解体の一連の工事が終了してから、新ためてマンホールの設置工事をしなければならないため、工期が長くなり、手間がかかる。相応の大きなマンホールを、そのピット状構築物の施工と同時に設置施工することも考えられるが、そのような大きなものでは、かなりのコスト高となるだけでなく、完成後に、必要以上に大きく重いマンホールの蓋（通常、鋳鉄製）を開閉することは容易でなく、甚だ不便なものとなる。また、方形のマンホールの場合、ゴムパッキングの納まりが悪くて、防水、防臭型への対応が容易でない上に、周辺のコンクリートスラブに収縮クラックが発生し易い欠点がある。本考案は、これらの問題点を一掃しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的達成のため、本考案は、ピット状構築物Ａの開口孔縁に固定させる枠体１を適宜大きさの楕円形に形成するとともに、該枠体に支持させる蓋２も枠体に対応させた楕円形に形成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

如上の構成であるから、本考案のマンホールは、その楕円形状をもって仮設開口部の必要を排して、ピット状構築物の施工と同時に直に設置することを可能にする。すなわち、楕円形枠体１が、その長径をもって、ピット状構築物の施工後に、ピット内で使用した仮設材、型枠材等の取り出しを可能にするとともに、その短径をもって、マンホールを可能な限り小型化し、また、円形のマンホールとほぼ同等の作用を生じて、上記目的を達成せしめる。

【０００６】

【実施例】

図面は、本考案の実施例を示している。図において、Ａは、鉄筋コンクリートのピット状構築物、１は、該ピット状構築物の開口孔縁に固定させた鋳鉄製の楕円形の枠体、２は、該枠体に支持させた鋳鉄製の楕円形の蓋２である。枠体１は、その長径を９５０mm内外とし、短径を４５０〜６００mm程度とする。長径を９５０mm内外とすることで、通常の資材、すなわち、枠組足場の建枠（約９００mm）、型枠用合板（９００mm×１８００mm×１２mm）等を通過させることができる。蓋２は、内周部にパッキング３を備え、枠体１との間に、気密性、水密性を保持する。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、楕円形に形成しているので、ピット状構築物の施工と同時に直に設置しても、楕円形枠体１の長径をもって、その後に、ピット内で使用した仮設材、型枠材等の資材を取り出すことができて、仮設開口部の必要を排することができ、したがって、ピット状構築物の施工後に、新ためてマンホールの設置工事をする必要がなく、工期及び手間を大幅に削減でき、施工の安全性を向上させることができ、コストを低減できる。また、楕円形であるから、その短径の存在により、小型化をも適宜に維持できて、円形のマンホールとほぼ同様に、完成後にも蓋２はさほど重くならず、開閉の不都合は生じない。更に、楕円形であるから、ゴムパッキングの納め方が悪くならず、防水、防臭型への対応が容易であり、周辺のコンクリートスラブにおける収縮クラックの発生を低くおさえることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の楕円形マンホールの実施例を示す平面
図である。

【図２】同例の縦断正面図である。

【符号の説明】

Ａ…ピット状構築物１…枠体２…蓋３…ゴムパッキング

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ピット状構築物Ａの開口孔縁に固定させ
る枠体１を適宜大きさの楕円形に形成するとともに、該
枠体に支持させる蓋２も枠体に対応させた楕円形に形成
したことを特徴とする楕円形マンホール。