JPH064582U - オープンショーケース用シャッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温性を有する材質のシートと吸水性を有す
る材質のシートとを貼着したものであることから、保冷
性が高く、かつ、結露の心配のないものである。 【構成】 冷凍、冷蔵食品を収納し陳列するためのオー
プンショーケース本体１の開口前面を覆い、該本体内を
保冷するためのシャッター３であって、吸水性を有する
シート３ａの裏面側（本体側）に断熱性を有するシート
３ｂを貼着し、さらに、前記断熱性を有するシートの裏
面にアルミシート３ｃを貼着したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はデパート、スーパー等の食品売場に設置され、冷凍食品や冷蔵食品を 収納し陳列するためのオープンショーケースにおいて、閉店後に該オープンショ ーケースの開口前面を覆い保冷するためのシャッターの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、前記したようなオープンショーケース用シャッターは、オープンショー ケースの上面に配置した巻取り軸に透明なビニールシート等の樹脂シートを巻き 込んでおき、閉店時にこの樹脂シートを引き出してオープンショーケースの開口 前面を覆い、オープンショーケース内部の保冷を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記したような保冷用樹脂シートにあっては、ビニールシート等の ような断熱性を有さない材質であることから、保冷効果をあまり期待できず省エ ネルギーには役立たないという問題があった。

【０００４】 また、前記したように従来の樹脂シートにあっては断熱性が小さいため、オー プンショーケース内の温度と外気温度との差が大きくなると、樹脂シートに多量 の結露が生じて水滴となってオープンショーケースの食品上に落下して、食品を 不良品としたり、さらには、オープンショーケース内に水が溜まってオープンシ ョーケース自体を錆させたりすという問題もあった。

【０００５】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 保温性を有する材質のシートと吸水性を有する材質のシートとを貼着したもので あることから、保冷性が高く、かつ、結露の心配のないオープンショーケース用 シャッターを提供せんとするにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のオープンショーケース用シャッターは、前記した目的を達成せんとす るもので、その手段は、冷凍、冷蔵食品を収納し陳列するためのオープンショー ケース本体の開口前面を覆い、該本体内を保冷するためのシャッターであって、 吸水性を有するシートの裏面側（本体側）に断熱性を有するシートを貼着し、さ らに、前記断熱性を有するシートの裏面にアルミシートを貼着したものである。

【０００７】

【作用】

本考案のオープンショーケース用シャッターは前記した如く構成したので、断 熱性シートとアルミシートとの組み合わせによって本体内の温度を外部に逃がす ことがないと共に内面に結露が発生しない。また、本体内と外気との温度差が大 きくなって水滴が付着しても吸水性のシートで吸水されて、水滴が滴下すること がないものである。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案に係るオープンショーケース用シャッターの一実施例を図面と共 に説明する。 図１において、１は公知のオープンショーケース本体（以下、単に本体という ）、２は該本体１の天板部前方に取付けられた後述のシャッターを巻き取るため の巻取り軸にして、内部に巻取りバネを内蔵しシャッターを自動的に巻き取るこ とができるようになっている。

【０００９】 ３はシャッターにして、上端が前記巻取り軸２に固定され、下端に本体１の開 口下端縁１ａに固定するための取付部材４が固定されている。シャッター３は図 ３の拡大断面図で示す如く、吸水性ビニールシート等の吸水性を有するシート３ ａと発泡ビニールシート等のシート３ｂおよびアルミシート３ｃとより構成され ている。

【００１０】 そして、これら３枚のシート３ａ〜３ｃはシート３ｂをシート３ａとアルミシ ート３ｃでサンドイッチ状に接着剤で接着したものである。このシャッター３を アルミシート３ｃが本体１側に対向、すなわち、吸水性のシート３ａが外気側に なるように前記巻取り軸２に巻き付けたものである。 なお、５は取付部材４に取付けられ、シャッター３の開閉を行うための把手で ある。

【００１１】 而して、本考案のシャッター３にあっては、営業時間中はシャッター３が軟質 材で構成されていることから、巻取り軸２に巻き取られて本体１の開口部はオー プンされている。従って、冷凍食品や冷凍食品は露出状態にあって、顧客が自由 に手に取って見ることができるようになっている。

【００１２】 夜間の非営業時間になった時には、巻取り軸２よりシャッター３を引き出して 取付部材４を本体１の開口下端縁１ａに適宜の係止手段によって固定する。これ により、本体１の開口部は全てシャッター３によって覆われるので、本体１内の 温度は断熱性を有するシート３ｂとアルミシート３ｃとによって断熱され外部に 放熱されないので本体１内は適性な温度に保たれると共に省エネルギー化が図れ るものである。

【００１３】 しかも、断熱効果が大きいため、アルミシート３ｃに結露が生じることがない と共に、本体１内の温度が低下して外気温度との間で温度差が生じ、かつ、外気 の湿度が高くなると、表面のシート３ａに水滴が発生するが、該シート３ａは吸 水性を有することにより、該水滴はシート３ａに吸水されて滴下することはなく 、従って、水滴によって本体１を設置した床面を濡らしたり、水滴が本体１内に 侵入して本体１を錆させたりすることはないものである。

【００１４】 なお、前記した実施例にあっては、シャッター３をオープンショーケース本体 １の上面に設けた巻取り軸２に巻き付けたものを示したが、この巻取り軸２はオ ープンショーケース本体１の下面側の内部あるいは前面部に配置し、シャッター ３を下側から上方に引き出すようにしても良い。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は前記したように、断熱性シートを吸水性シートとアルミシートでサン ドイッチ状に挟んで貼着してシャッターを構成し、前記アルミシート側をオープ ンショーケース本体側にして取付けることにより、断熱効果が大きく本体内の温 度を設定温度に保つことが容易であり、かつ、省エネルギー化を図ることができ ると共に、アルミシートに結露が発生し難く食品を損傷したり汚損したりするこ とがない。

【００１６】 また、オープンショーケース本体内の温度と外気温度との温度差が大きくなっ て表面のシート面に水滴が発生しても、該シートが吸水性を有しているので、こ の水滴は吸収されて床面やオープンショーケース本体内に滴下することがない等 の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】オープンショーケース本体の断面図である。

【図２】本考案に係るシャッターの正面図である。

【図３】同上の一部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ オープンショーケース本体 ２ 巻取り軸 ３ シャッター ３ａ 吸水性のシート ３ｂ 断熱性のシート ３ｃ アルミシート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷凍、冷蔵食品を収納し陳列するための
   オープンショーケース本体の開口前面を覆い、該本体内
   を保冷するためのシャッターであって、吸水性を有する
   シートの裏面側（本体側）に断熱性を有するシートを貼
   着し、さらに、前記断熱性を有するシートの裏面にアル
   ミシートを貼着したことを特徴とするオープンショーケ
   ース用シャッター。