JP3089868U - 冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用のナイトカバー - Google Patents

冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用のナイトカバー

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五夫 小島
和雄 佐藤
康郎 小島
力 高溝
敏夫 大石
孝 大河内
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ズイホ−産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 従来のナイトカバーのようにカバーケー
スやバー部材などが熱の作用により変形したり劣化する
ことのないナイトカバーを提供すること。 【解決手段】 冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオー
プンショーケース1の開口部2に、その開口部2を閉じ
るための柔軟シート地によるカバー本体3bを巻取り,引
出し自在のロールスクリーン構造により装備した開閉自
在のナイトカバー3において、カバー本体3bを収納する
カバーケース4とカバー本体3bの支持バー3cをアルミニ
ウム材の押出成形により形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は冷凍又は冷蔵機能を備えたオープンショーケースにおいて、夜間,休 日等に当該ショーケースの開口部を閉塞するためのいわゆるナイトカバーに関す る。
【0002】
【従来の技術】
オープンショーケースは、冷凍,冷蔵機能を備えているが、商品の出入れなど の便宜のため、開口部に扉を設ないタイプの商品展示ケースであり、庫内の冷気 と常温の外気とを遮断する目的で扉に相当する部分をエアカーテンで仕切るよう に構成されている。
【0003】 しかし、休業日や営業時間外などの閉店時には商品の出入れをしないので、カ バー本体がロールスクリーン状に巻取り,引出し自在にカバーケースに装填され たナイトカバーを前記ケースの開口部に設け、このナイトカバーの前記カバー本 体を、カバーケースから引出して当該ショーケースの開口部を塞ぐことにより、 塵埃の侵入防止と省エネルギーを目的として庫内と外部を遮断し、自動的に冷凍 機も停止させてしまうことが行われている。
【0004】 ところが、従来のナイトカバーは、カバー本体の先端に取付けられたカバーの 引出し,巻取り操作用のバー部材と、カバーケースとが合成樹脂材の成形品によ り形成されているため、ショーケースの商品出入れ用の開口部の奥側に設けられ た庫内照明器具が発散する熱と紫外線に常時曝されており、又、防露ヒータによ る熱影響も受けることにより、そのカバーケースや操作用バーが曲がったり変形 したりしてしまい、ナイトカバーの第一目的である冷気洩れを防ぐという機能が 低下したり機能し得ない事態を招来している。
【0005】 しかし乍ら、従来のナイトカバーにおいては、カバーケースや操作用バーの熱 変形や反りに対しては、何らの対策も採られておらず、カバーケースや操作用バ ーに変形や反りなどが生じると、それらを取替えたり、ナイトカバー自体を取替 えて対応しているので、経済性に欠けるのみならず、取替えられた不具合の生じ た合成樹脂カバーケースなどの処理が環境面においても問題となっている。
【0006】 また、従来のナイトカバーは、ショーケースの庫内と外部とを熱遮断すること を目的として設計されたものであるため、従来品では、例えば比較的厚手のビニ ルシートに通気孔を設けたシート地をカバー本体として使用したものが多いが、 この種のカバーシートでは、庫内と外気の温度差によって庫外側のカバー表面に なお結露が生じることが知られている。
【0007】 即ち、ナイトカバーの結露に関しては、そのカバーの庫外側の表面に、結露発 生による水滴の付着を防止するため、前記ビニルシートの全面に結露防止用の小 孔を形成することが、特公昭42−25586号、同58−51583号、実開 平2−64883号などとして提案され、実用にも供されているが、実際には、 ビニルシートの全面に結露防止用として多数の小孔を形成したナイトカバーであ っても、その外部表面にはなお結露が生じており、当事者はこの発生した結露の 処理に追われ、結露発生による水滴の付着防止に苦慮しているのが現状である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような冷凍,冷蔵機能を備えたオープンショーケースに装着 されるナイトカバーにおけるカバーケースやバー部材が熱劣化する問題、並びに 、結露問題に鑑み、従来のナイトカバーのようにカバーケースやバー部材などが 熱の作用により変形したり劣化することのないナイトカバーを提供することを第 一の課題とし、また、前記熱による変形,劣化が生じないことは勿論、結露も生 じないオープンショーケース用のナイトカバーを提供することを第二の課題とす るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記第一の課題を解決することを目的としてなされた本考案ナイトカバーの構 成は、冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオープンショーケースの開口部に、そ の開口部を閉じるための柔軟シート地によるカバー本体を巻取り,引出し自在の ロールスクリーン構造により装備した開閉自在のナイトカバーにおいて、カバー 本体を収納するカバーケースとカバー本体の支持バーをアルミニウム材の押出成 形により形成したことを特徴とするものである。
【0010】 また、上記第二の課題を解決できる本考案ナイトカバーの他の構成は、冷凍機 能又は冷蔵機能が付与されたオープンショーケースの開口部に、その開口部を閉 じるための柔軟シート地によるカバー本体を巻取り,引出し自在のロールスクリ ーン構造により装備した開閉自在のナイトカバーにおいて、前記カバー本体を収 納するカバーケースをアルミニウム材の押出成形により形成すると共に、カバー 本体を、比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不 織布により形成したことを特徴とするものである。
【0011】 本考案において、カバーケースは、アルミニウム材の押出成形によりその断面 が略円形、又は、多角形、若しくは略L状に形成したものを適宜選択して使用す ることにより、用済み後のカバーケースや支持バーはアルミニウム材ゆえにリサ イクル性が高い。また、前記カバーケースは、オープンショーケースへの取付面 に磁石を設け、この磁石の磁力によってオープンショーケースに取付けることに より、取付作業手間を大幅に簡素化できる。
【0012】
【考案の実施の形態】
次に本考案の実施の形態を図に拠り説明する。図1は本考案ナイトカバーの一 例を取付けた冷凍タイプのオープンショーケースの斜視図、図2は図1のショー ケースに取付けた本考案ナイトカバーの使用状態の要部を示す斜視図、図3〜図 9は本考案ナイトカバーにおけるカバーケースの第一例から第七例までの断面図 である。
【0013】 図1,図2において、1は冷凍又は冷蔵機能を付与された平台タイプのオープ ンショーケースで、平台タイプであるからケース1の上面全面が商品出入れ口と しての開口部2に形成されている。3はこのケース1の開口部2において向う側 に装着した本考案ナイトカバーの一例で、次の構成を具備する。
【0014】 即ち、本考案ナイトカバー3は、図3に断面を例示するようにロールスクリー ンと同様にバネ力による巻取機能を有する巻芯3aに巻き取られたカバー本体3bと 、その巻芯3aの左右両端を外側から挟持するため左右両端に支持ブラケット4a, 4bを有すると共に、ほぼ全長に亘りカバー本体3bを引出し、巻込むためのスリッ ト4cを形成した円筒状のカバーケース4と、前記カバー本体3bの先端にその全幅 に亘り取付けたアルミニウムの押出材による断面が横向きの大略C状をなす支持 バー3cと、この支持バー3cの中央部分に設けた環状引手3dとから構成される。
【0015】 本考案ナイトカバー3は、カバーケース4をショーケース1の開口部2の向う 側の上部に取付け、カバー本体3bを、カバーケース4におけるカバー本体3bの出 入口であるスリット4cからショーケース1の開口部2の手前側2aに引出し、当該 ケース1の前壁1aの上部に設けたカバー掛止部5に前記引手3dを兼用した係止部 材(この係止部材は引手3dとは別に設けることもある)を係止することにより、 前記ケース1の開口部2の全域を塞ぐように取付けられる。6は、上記カバーケ ース4のほぼ真下のケース1内に設けられた螢光灯照明具である。ここで、カバ ー本体3bの巻芯3aには、公知のロールスクリーンと同様の巻きバネを利用した自 動巻取り機能が内蔵されているものとする。また、上記のアルミニウムには、そ の合金も含むものとする。
【0016】 上記の本考案ナイトカバーの使用方法,使用形態は、従来のそれと同様である 。即ち、営業時においては本考案ナイトカバー3は、カバー本体3bをその巻芯3a に巻取らせてカバーケース4の内部に収納された図1の状態にしておき、夜間や 休日などの営業時間外において、図1の状態から引手3dを引張ってカバー本体3b をその支持バー3cの部分においてケース1の前壁1aの側に引出し、支持バー3cの 中央部に取付けられている引手3dが兼用する係止部材をケース前壁1aの上部中央 に設けられた掛止部5に引掛けることにより、カバー本体3bが開口部2の全面を 塞いだ図2の状態にし、ケース1の開口部2の内,外を全面的に遮断するのであ る。
【0017】 上記の本考案ナイトカバーは、カバーケース4がアルミニウムの押出材により 形成され、また、カバー本体3bの先端に取付けた支持バー3cもアルミニウムの押 出材により形成されているので、カバーケース4の直下に発熱する照明具6があ っても、カバーケース4や支持バー3が前記照明具6の発熱によって反ったり曲 ったり、或は、割れたりする熱劣化は全く生じない。また、防露用ヒータの熱を 受けても熱劣化を生じない。更に、用済み後など不要になった本考案ナイトカバ ーは、カバーケース4と支持バー3cがアルミニウム材であるから、リサイクルす る上でも好適である。
【0018】 上記カバーケース4をアルミニウムとすることによる利点は、そのカバーケー ス4の断面形状を、図3〜図9に例示する形状に形成した本考案ナイトカバーに おいても、上記例の場合と同様に得ることができる。以下に図3〜図9のカバー ケース4について説明する。
【0019】 図4〜図8のカバーケース4は、その側断面形状が大略L字状をなす点で共通 しているが、ケース自体が大略L字状断面ゆえに、カバー本体3bの出入れ口にな るスリットは形成されていない。しかし、図3や図9のカバーケース4は、断面 が筒状であるので、カバー本体3bの出入れ口になるスリット4cが形成されている 。また、図3〜図7のカバーケース4は断面略L字状ゆえに、側面から見てその ケース4を┐状または└状のいずれの向きにも取付けることができる。
【0020】 一方、図3,図9のカバーケース4は、そのスリット4cの向きを水平向き,上 向き,下向き,斜め向きなど、360度の範囲の任意の向きで取付けることができ る。また、図9のカバーケース4では、四角形以外の多角形状もある。更に、図 3,図9の円筒状や角筒状をなすカバーケース4では、カバー本体3bを巻取った 際の湿気を拡散するための小孔4dを、このケース4の外周面に散在的に設ける。 なお、上記の図3〜図9において、図1,図2と同一符号は同一部材又は同一部 位を示すものとする。
【0021】 更に、本考案では、カバーケース4におけるショーケース1の壁面への取付面 に、一例として図9に示すように、磁石7を設け、この磁石7の磁力によって、 本考案ナイトカバーをショーケース1の内側の壁面に取付ける形態を選択するこ とができる。
【0022】 一方、上記の本考案カバーは、カバー本体3bが、ここでは織布製であるから、 内面が庫内の冷気に接しても、それが外面に伝導され難く、また、多少の熱伝導 があってカバー本体3bの外面温度が外気よりも低下しても、カバー本体3bの外面 に結露が生じることはない。
【0023】 上記例は、上面を開口した平台形のオープンショーケースに本考案ナイトカバ ーを適用したものであるが、本考案ナイトカバーは前面を開口したアップライト タイプ、或は、棚タイプの冷凍,冷蔵オープンショーケースにも適用できる。特 に図3,図9に例示したカバーケース4が筒状のものは、その取付け向き(スリ ット4cの向き)を任意の向きに設定できるので、他の型式のオープンショーケー スに特に好適である。
【0024】
【考案の効果】
本考案は以上の通りであって、冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオープンシ ョーケースの開口部に、その開口部を閉じるための柔軟シート地によるカバー本 体を巻取り,引出し自在のロールスクリーン構造により装備した開閉自在のナイ トカバーにおいて、カバー本体を収納するカバーケースとカバー本体の支持バー をアルミニウム材の押出成形により形成したので、カバーケースや支持バーが庫 内の照明具の熱や防露用ヒータの熱によって反ったり割れたりするなどの劣化は 全く見られない。また、不要になったナイトカバーのカバーケースや支持カバー は、アルミニウムの抽出材であるから、再利用可能であり環境面においても好ま しい。
【0025】 一方、使用するカバー本体を比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、 編物地、若しくは、不織布とすることにより、庫内の冷気がカバー本体の外面に 伝わり難く、仮に伝導してもカバー本体の材質によって水蒸気を吸収するので、 従来、対策に苦慮していた結露が一切生じないという格別の効果が得られる。
【0026】 また、本考案ナイトカバーでは、結露が生じないので、従来カバーでは結露を 拭き取ったり、庫内に漏出して商品に付着した水滴を除去するといった余計な作 業を必要としたが、それもなくなる。
【0027】 更に、本考案ナイトカバーは、カバー本体の材質が結露を生じない所定のもの であるときには、既存の合成樹脂製カバーケースと支持バーを、本考案ナイトカ バーにおけるアルミニウム材の押出成形によるカバーケースと支持バーに取り替 えるだけで、コストを余りかけずに上記効果があるナイトカバーを得ることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ナイトカバーの一例を取付けた冷凍タイ
プのオープンショーケースの斜視図。
【図2】図1の本考案ナイトカバーの使用状態の要部を
示す斜視図。
【図3】本考案ナイトカバーの第一例の側断面図。
【図4】本考案ナイトカバーの第二例の側断面図。
【図5】本考案ナイトカバーの第三例の側断面図。
【図6】本考案ナイトカバーの第四例の側断面図。
【図7】本考案ナイトカバーの第五例の側断面図。
【図8】本考案ナイトカバーの第六例の側断面図。
【図9】本考案ナイトカバーの第七例の側断面図。
【符号の説明】
1 オープンショーケース 2 開口部 3 本考案ナイトカバー 3a 巻芯 3b カバー本体 3c 支持バー 3d 係止部材を兼用する引手 4 カバーケース 4a,4b 支持ブラケット 4c スリット 5 カバー掛止部 6 照明具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 和雄 東京都千代田区神田錦町3丁目14番(番地 なし) 神田NSビル ズイホー産業株式 会社内 (72)考案者 小島 康郎 東京都千代田区神田錦町3丁目14番(番地 なし) 神田NSビル ズイホー産業株式 会社内 (72)考案者 高溝 力 東京都千代田区神田錦町3丁目14番(番地 なし) 神田NSビル ズイホー産業株式 会社内 (72)考案者 大石 敏夫 東京都千代田区神田錦町3丁目14番(番地 なし) 神田NSビル ズイホー産業株式 会社内 (72)考案者 大河内 孝 東京都千代田区神田錦町3丁目14番(番地 なし) 神田NSビル ズイホー産業株式 会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオー
    プンショーケースの開口部に、その開口部を閉じるため
    の柔軟シート地によるカバー本体を巻取り,引出し自在
    のロールスクリーン構造により装備した開閉自在のナイ
    トカバーにおいて、カバー本体を収納するカバーケース
    とカバー本体の支持バーをアルミニウム材の押出成形に
    より形成したことを特徴とする冷凍又は冷蔵タイプのオ
    ープンショーケース用のナイトカバー。
  2. 【請求項2】 冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオー
    プンショーケースの開口部に、その開口部を閉じるため
    の柔軟シート地によるカバー本体を巻取り,引出し自在
    のロールスクリーン構造により装備した開閉自在のナイ
    トカバーにおいて、前記カバー本体を収納するカバーケ
    ースをアルミニウム材の押出成形により形成すると共
    に、カバー本体を、比較的薄手で全面が透湿性のある織
    物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成した
    ことを特徴とする冷凍又は冷蔵タイプのオープンショー
    ケース用のナイトカバー。
  3. 【請求項3】 カバーケースは、その断面が略円形、又
    は、多角形、若しくは略L状に形成された請求項1又は
    2の冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用のナ
    イトカバー。
  4. 【請求項4】 カバーケースのオープンショーケースへ
    の取付面に磁石を設け、この磁石の磁力によってオープ
    ンショーケースに取付けるようにした請求項1〜3のい
    ずれかの冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用
    のナイトカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20230023934A (ko) * 2021-08-11 2023-02-20 주식회사 한진이앤지 조립식 정리함
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