JPH0645354U - 太陽電池モジュ−ルおよびそれらを連結した太陽電池装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の太陽電池モジュールの目的は、構造
が簡単で、容易に相互連結することである。 【構成】 本考案の太陽電池モジュールは、支持基板３
と封止板４との間に太陽電池２を封止してなる太陽電池
モジュ−ルであって、該モジュ−ルの一側面には前記支
持基板より延出せる断面Ｌ字状の折曲片３ａが形成され
ていると共に、前記一側面に対向する他側面には前記支
持基板３および前記封止板４の少なくとも一方より延出
せる延出部と太陽電池２とにより凹所６が形成されてい
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、太陽電池モジュ−ルおよびそれらを連結した太陽電池装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

建物の外壁や屋根に取りつける太陽電池モジュールの構造が、実開昭６１−１ ０９１５５号公報に提案されている。この太陽電池モジュールは、太陽電池の光 入射側に設けられた透明ガラス板等からなる封止板、太陽電池の裏面側に設けら れた防湿シート、太陽電池を封止板と防湿シートとで封止する際に、太陽電池と 封止板、及び太陽電池と防湿シートとの間に各々充填され、相互の位置関係を固 定する透明樹脂、および太陽電池モジュールの強度を増加すると共に、建物の外 壁や屋根に取り付けるための、太陽電池モジュールの外周に嵌め込まれた取付枠 より構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の太陽電池モジュールは以上の構成で、外壁や屋根に取り付けるための複 雑な取付枠を有しているので、組立て取り付け作業が繁雑となっている。

【０００４】 また、外壁や屋根に取り付けるために前記取付枠を、封止板および防湿シート とは別に、設けており、その分、部品点数が多くなっている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の太陽電池モジュールは、支持基板と封止板との間に太陽電池を封止し てなる太陽電池モジュ−ルであって、該モジュ−ルの一側面には前記支持基板よ り延出せる断面Ｌ字状の折曲片が形成されていると共に、前記一側面に対向する 他側面には前記支持基板および前記封止板の少なくとも一方より延出せる延出部 と太陽電池とにより凹所が形成されていることを特徴とする。

【０００６】 また、前記支持基板は、防湿板よりなることを特徴とする。

【０００７】 さらに、本考案の太陽電池装置は、前記太陽電池モジュールの折曲片を一方の 隣接太陽電池モジュ−ルの前記凹所に係合すると共に、前記凹所に他方の隣接太 陽電池モジュ−ルの前記折曲片を係合することにより複数個の前記太陽電池モジ ュールを連結することを特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案の太陽電池モジュール構造は、支持基板と封止板との間に太陽電池を封 止するものであり、複数の太陽電池モジュールを連結して組み立てるとき、支持 基板の断面Ｌ字状の折曲片を、隣接太陽電池モジュールの凹所に挿入することに より容易に連結、組立てできる。

【０００９】 また、支持基板は、防湿板よりなり、取付枠をも兼ねているので、部品点数を 低減できる。

【００１０】 さらに、本考案の太陽電池装置は、前記太陽電池モジュ−ルの折曲片を一方の 隣接太陽電池モジュ−ルの凹所に係合すると共に、前記太陽電池モジュールの凹 所に他方の隣接太陽電池モジュ−ルの折曲片を係合することにより、容易に連結 、完成できる。

【００１１】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例を示す太陽電池モジュールの全体図、図２は、図１ に示す太陽電池モジュールを複数個連結した状態の全体図である。

【００１２】 １は、太陽電池モジュール、２は、ｐｎ接合を形成した多結晶ウエハ−または 透明絶縁基板上に半導体接合を形成したアモルファス半導体からなる太陽電池、 ３は、一辺に断面Ｌ字状の折曲片３ａが延出しているアルミニウム等からなる支 持基板、４は、太陽光の入射側に設けられた透明ガラス板等からなる封止板、５ は、太陽電池２を、支持基板３と封止板４とで封止する際に、太陽電池２と支持 基板３、及び太陽電池２と封止板４との間に各々充填され、相互の位置関係を固 定する透明樹脂である。

【００１３】 また、折曲片３ａに対向する側においては、支持基板３の延出部３ｂ、封止板 ４の延出部４ｂおよび太陽電池２により凹所６が形成されている。さらに、支持 基板３の折曲片３ａの下方近傍で太陽電池２が存在しないところに、外壁等に固 定するためのボルトが通る切り穴７を有している。

【００１４】 加えて、８は、太陽電池２の出力電極上に接続された一対の出力取出リード線 、９は、出力取出リード線８の一端に接続された防水コネクターで、複数の太陽 電池モジュ−ル１の出力取出リード線８を、適宜、直列、並列に接続することに より、所望の出力を取り出すことができる。

【００１５】 図２は、以上の構造の太陽電池モジュール２１、３１、４１を、縦に連結して 外壁１０に取り付けた状態を示す。太陽電池モジュール３１は、その折曲片３３ ａを上方に向け、向かい合う、一方の隣接太陽電池モジュール４１の凹所４６に 前記折曲片３３ａを係合すると共に、その凹所３６に他方の隣接太陽電池モジュ ール２１の折曲片２３ａを係合することにより連結でき、外壁１０にボルト１１ によって固定されている。

【００１６】 本考案の太陽電池モジュールを用いて連結、固定した場合、凹所３６、４６に は断面Ｌ字状の折曲片２３ａ、３３ａが係合されていることにより、上方より雨 水が流れ落ちるとき、雨水が凹所３６、４６を通って太陽電池モジュール２１、 ３１、４１と外壁１０との間に進入することがなく、外壁１０および太陽電池モ ジュール２１、３１、４１の耐久性が向上する。

【００１７】 また、連結するとき、凹所３６、４６の底部である太陽電池３２、４２の辺と 、折曲片２３ａ、３３ａの先端に間隔を設けて組み立てることにより、連結後に おいても、太陽電池モジュール２１、４１の間に連結された太陽電池モジュール ３１に故障が発生し、交換する場合、太陽電池モジュール３１一つだけスライド して取り外すことが可能である。

【００１８】 さらに、本考案の太陽電池モジュールは、以上の説明のように簡単な構造をし た板状であるので、図３に示す収納体１２に収納することにより、容易に保管ま たは運搬ができる。この収納体１２は、発泡スチロールからなり、内面に本考案 の太陽電池モジュールをスライド挿入するための複数の溝１２ａを間隔をおいて 設けた壁部と底部により断面がＵ字型になるよう一体成型されたものである。

【００１９】 なお、上記実施例においては、支持基板３の延出部３ｂ、封止板４の延出部４ ｂおよび太陽電池２により凹所６が形成されているが、支持基板３および封止板 ４の少なくとも一方より延出する延出部を有していれば、この延出部と太陽電池 ２により凹所が形成され、同様の効果がある。

【００２０】

【考案の効果】

本考案の太陽電池モジュールは、支持基板と封止板との間に太陽電池を封止す るものであり、複数の太陽電池モジュールを連結して組み立てるとき、支持基板 の断面Ｌ字状の折曲片を、隣接太陽電池モジュールの凹所に挿入することにより 容易に連結、組立てできる。

【００２１】 また、支持基板は、防湿板よりなり、取付枠をも兼ねているので、部品点数を 低減できる。

【００２２】 さらに、本考案の太陽電池装置は、前記太陽電池モジュ−ルの折曲片を一方の 隣接太陽電池モジュ−ルの凹所に係合すると共に、前記太陽電池モジュールの凹 所に他方の隣接太陽電池モジュ−ルの折曲片を係合することにより、容易に連結 、完成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す太陽電池モジュールの
正面図（ａ）、側面図（ｂ）である。

【図２】本考案の一実施例の太陽電池モジュールを複数
個連結した状態の正面図（ａ）、Ａ−Ａ断面図（ｂ）で
ある。

【図３】本考案の一実施例の太陽電池モジュールの収納
形態を示す斜視図である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持基板と封止板との間に太陽電池を封
   止してなる太陽電池モジュ−ルであって、該モジュ−ル
   の一側面には前記支持基板より延出せる断面Ｌ字状の折
   曲片が形成されていると共に、前記一側面に対向する他
   側面には前記支持基板および前記封止板の少なくとも一
   方より延出せる延出部と前記太陽電池とにより凹所が形
   成されていることを特徴とする太陽電池モジュ−ル。
2. 【請求項２】 前記支持基板は、防湿板よりなることを
   特徴とする請求項１の太陽電池モジュ−ル。
3. 【請求項３】 支持基板と封止板との間に太陽電池を封
   止してなる太陽電池モジュ−ルの一側面には前記支持基
   板より延出せる断面Ｌ字状の折曲片が形成されていると
   共に、前記一側面に対向する他側面には前記支持基板お
   よび前記封止板の少なくとも一方より延出せる延出部と
   太陽電池とにより凹所が形成されており、前記折曲片を
   一方の隣接太陽電池モジュ−ルの前記凹所に係合すると
   共に、前記凹所に他方の隣接太陽電池モジュ−ルの前記
   折曲片を係合することにより複数個の前記太陽電池モジ
   ュールを連結することを特徴とする太陽電池装置。