JPH064532Y2 - 蓄電池接続機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、蓄電池カセット式充電工具の蓄電池接続機構
に関するものである。

〔考案の背景〕

一般に充電工具は、蓄電池は工具本体に内蔵されている
蓄電池内蔵式と蓄電池が着脱可能となっている蓄電池カ
セット式にわけられる。本考案は現在主流をしめている
蓄電池カセット式の充電工具についてのものである。

従来例を第３図を用いて説明する。

蓄電池６の電力は、接続端子7a,7bを経て本体８へ供給
されている。この時、前記接続端子7a,7bに大電流が流
れると、該接続端子7a,7bは著しく発熱する。

充電工具においては、大電流を流すような過負荷をかけ
る作業はしばしば用いられる。このため外枠９が接続端
子7a,7bの熱によって溶けるという問題がある。

従来は、このため外枠９の材料に熱変形温度の高い高級
材を用いていた。この場合だと原価が高くなるという問
題がある。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、安
価でかつ外枠の溶けにくい安全な充電工具の蓄電池接続
機構を供給することである。

〔考案の概要〕

本考案は、材料かたわめば復元力をもつ点に着目し、断
熱材が外枠に装着しやすく、かつ落ちづらいように、断
熱材、外枠の形状を工夫したものである。

〔考案の実施例〕

第１図、第２図に本考案の実施例を示す。

蓄電池１は蓄電池ケース1aによっておおわれており、本
体２の接続端子3a.3bと接する端子1b.1cを有している。
該蓄電池１の電力は、前記接続端子3a.3bを経て、本体
２へと供給されている。

接続端子3a.3bと外枠４の間には、それぞれ断熱材5a.5b
が装着されている。該断熱材5a,5bは左右対称に一対を
なしているが、外枠４との関係は同一なため、一方のみ
を説明する。

外枠４には断熱材5aが挿入される溝4aが形成されてい
る。該溝4aに挿入する断熱材5aには切込部5cが設けられ
ている。切欠部5cが設けられている方の端部の幅Ａは、
外枠４の溝4aの幅Ｃより若干量広い。断熱材5aの他方の
端部の幅Ｂは、外枠４の溝4aの幅Ｃより若干量狭い。こ
のため、断熱材5aを外枠４の溝4aに挿入しようとする
と、断熱材5aの幅Ａは、溝4aの幅Ｃまで縮まされる。し
かし、断熱材5aには前記切欠部5cが設けられているた
め、容易に溝4aに挿入することができる。そして挿入さ
れた断熱材5aは挿入前の幅Ａに広がろうとするが、溝4a
の壁4b.4cにより妨げられている。この断熱材5aの広が
ろうとする力が作用しているため、断熱材5aは溝4aから
容易に落ちない。

〔考案の効果〕

本考案によれば、断熱材に切欠部を設けたことにより、
断熱材は接着剤などを用いなくとも、外枠に容易に装着
でき、かつ、外枠から落ちづらくなった。このため、断
熱材の装着工数が少なくでき、安価でかつ外枠の溶けに
くい安全な充電工具の蓄電池接続機構を供給できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案よりなる充電工具の実施例を示
すもので、第１図は蓄電池接続部の縦断面側面図、第２
図は蓄電池接続機構の斜視展開図、第３図は従来例より
なる蓄電池接続部の縦断面側面図である。 １は蓄電池、3a.3bは接続端子、４は外枠、4aは溝、5a.
5bは断熱材、5cは切欠部である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】着脱可能な蓄電池の電力が接続端子を介し
   て供給されることにより駆動する充電工具において、該
   充電工具の外枠であって前記接続端子の近傍に溝を設
   け、前記接続端子の熱が外枠に伝達されないように前記
   溝に断熱材を挿入したことを特徴とする蓄電池接続機
   構。
2. 【請求項２】前記断熱材の一方の端部の横幅を前記溝の
   横幅より若干大きく、他方の端部の横幅を前記溝の横幅
   より若干小さく形成すると共に、一方の端部のほぼ中央
   部に切欠部を設け、断熱材に弾性を持たせたことを特徴
   とする請求項１記載の蓄電池接続機構。