JPH0645190A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JPH0645190A
JPH0645190A JP4196754A JP19675492A JPH0645190A JP H0645190 A JPH0645190 A JP H0645190A JP 4196754 A JP4196754 A JP 4196754A JP 19675492 A JP19675492 A JP 19675492A JP H0645190 A JPH0645190 A JP H0645190A
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layer capacitor
double layer
conductive polymer
ion conductive
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JP4196754A
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Teruhisa Kanbara
輝壽 神原
Kenichi Takeyama
健一 竹山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1対の電極1を活性炭及びイオン伝導性高分
子組成物で形成するとともに、前記イオン伝導性高分子
組成物の可動イオン種と同一のイオン種を電荷但体とす
るイオン伝導性高分子組成物よりなる電解質層2に対向
配置することにより、実用的に使用できる電気特性を持
ち、長期保存に対し高い信頼性を有する電気二重層コン
デンサとする。 【構成】 ポリエーテルポリオールを基本骨格とし、ポ
リエーテル部分がオキシエチレンとオキシプロピレンの
ランダムコポリマーである高分子化合物の架橋体及び特
定のアンモニウム塩さらに必要に応じポリアルキレング
リコールジメチルエーテルなどの可塑剤により構成した
高分子電解質2と、これに特定形状を有する活性炭を混
合した電極1を構成要素として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサに関する。
さらに詳しくは、1対の電極と、電解質層と、集電電極
とを少なくとも備えた電気二重層コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、硫酸または有機電解液を電解質と
して構成した電気二重層コンデンサが、各種電子機器に
用いられている。その用途は、硫酸を用いたものは、単
セル当りの耐電圧が水の電気分解の電圧以下である1.
2V程度しか得られないと言う課題は有するものの、電
解液の導電率が0.7S/cmと極めて高く、この特性
を利用し比較的大きい出力電流を必要とする用途、例え
ば電源遮断時の機器駆動用電源として使用されている
(「NEC技報」,第44巻,第10号,1991
年)。
【0003】他方、有機電解液を用いたものは、例えば
プロピレンカーボネートを溶媒としてテトラエチルアン
モニウムパークロレートを溶質とする電解質を用い、耐
電圧2.4Vと上述の硫酸系のコンデンサに較べ2倍の
電圧を得ている。ただし、この電解液の導電率は0.0
1S/cmと硫酸に較べ約2ケタ低く、このような特性
を利用した用途として、例えば小型電子機器のメモリー
バックアップ用として用いられている(「炭素」,第1
32号,57ページ,1988年)。
【0004】しかしながら、これら液体の電解質を用い
て構成したコンデンサは漏液の恐れがあるため、本質的
に漏液しないものとして、高分子固体電解質を用いたも
のが提案されている。
【0005】その構成は、例えばポリビニルアルコール
に過塩素酸リチウム等のリチウム塩を含有したものを電
解質とし、これを多孔質性カーボンに含浸することで電
極を作成した例(J.Power Sources,3
6,P87,1991)、またポリエチレンオキサイド
の架橋体に過塩素酸リチウム等のアルカリ金属塩を含有
したものを電解質とし、これを活性炭と混合することで
電極を作成した例(特開平2−39513号公報)など
である。
【0006】以上のように現在、比較的高い導電率を有
する高分子固体電解質の構成は、ベースとなるポリマー
に過塩素酸リチウム等のリチウム塩を含有したものが提
案されている。しかしながら素子構成の際、構成材料に
過塩素酸リチウム等のアルカリ金属塩を用いて電解質を
構成すると、同時に用いる他の構成材料から完全に水分
を除去する必要があり、とくに電極材料である多孔質性
カーボンから完全に水分を除去し、その状態のままで素
子を構成する工程は非常に困難であり、このため実用化
は今だ達成されていない。
【0007】また、現在薄型素子の封止には、ポリプロ
ピレンなどの電気絶縁シートをアルミニウムなどの金属
箔の内面にコートしたものを一般的に使用するが、上述
のリチウム塩による電解質を用いた素子を、このような
形態の封止を行うと、例えば60℃,湿度90%の雰囲
気で放置すると約2カ月めから素子の性能劣化が始まる
ことを確認した。これは、封止剤より次第に内部に進入
した水分の為と考えられる。
【0008】このような、課題を解決する手段として、
高分子固体電解質を構成する塩として、上述の有機電解
液に用いられたものと同じアンモニウム塩を用いること
が考えられる。しかしながら一般的に、アンモニウム塩
を溶解したイオン伝導性高分子電解質は、イオン伝導度
が極めて低いことが従来より知られている(「導電性高
分子」,緒方直哉著,講談社サイエンチフィック,19
90年)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサを構成する
電解質のイオン伝導度は、コンデンサとしての電気抵抗
として作用し、電解質のイオン伝導度があまり小さいと
微弱な出力電流しか得ることが出来ず、実用上使用する
ことは困難である。
【0010】更に、電気二重層コンデンサに使用する電
解質塩は、電極材料である活性炭等の多孔性カーボンに
存在する数10オングストローム程度の微孔に、は入り
込む必要があり、出来る限り小さいイオン半径を有する
分子でなければならない。しかしながら、アニオン及び
カチオンの小さい塩ほど、ベースポリマーに溶解するの
が困難であることは、周知の通りである(「基礎電気化
学測定法」,社団法人電気化学協会編,P30,198
1年)。
【0011】以上のように、リチウム塩による高分子電
解質を構成材料として用いると、製造工程における水分
除去工程の繁雑さ及び高温高湿雰囲気でも水分を透過し
ない封止剤が必要となる。
【0012】また、このような課題の解決する施策とし
て、アンモニウム塩を用いた高分子電解質をコンデンサ
の電解質として用いることが考えられる。この時、ポリ
マー母材とアンモニウム塩の組み合わせにより、いかに
小さいカチオン/アニオンを持つ塩で、イオン伝導度の
高いものを実現するかが極めて重要な要件であるが、上
述の要望を全て満足する具体的な構成の提案はなされて
いない。
【0013】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、実用的に使用できる電気特性を持ち、長期保存に
対し極めて高い信頼性を有する電気二重層コンデンサを
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電気二重層コンデンサは、1対の電極と、
電解質層と、集電電極とを少なくとも備えた電気二重層
コンデンサであって、前記1対の電極を活性炭及びイオ
ン伝導性高分子組成物で形成するとともに、前記1対の
電極を、前記イオン伝導性高分子組成物の可動イオン種
と同一のイオン種を電荷但体とするイオン伝導性高分子
組成物よりなる電解質層に対向配置したことを特徴とす
る。
【0015】前記構成においては、イオン伝導性高分子
組成物が、ポリエーテルポリオールを基本骨格とし、ポ
リエーテル部分がオキシエチレンとオキシプロピレンの
ランダムコポリマーである高分子化合物(化1)(ただ
し化1中m,nは正の整数)とアンモニウム塩を主成分
とする組成物であることが好ましい。
【0016】また前記構成においては、高分子化合物
(化1)の末端基を、ジイソシアネートでウレタン架橋
したことが好ましい。また前記構成においては、高分子
化合物(化1)の末端基を、イソシアネート化したこと
が好ましい。
【0017】また前記構成においては、高分子化合物
(化1)の末端基に重合可能な二重結合を有する化合物
を付加し、これを電子線を照射することにより架橋した
ことが好ましい。また前記構成においては、アンモニウ
ム塩が、アジピン酸アンモニウム,アゼライン酸アンモ
ニウム,安息香酸アンモニウム,γ−レゾルシル酸アン
モニウム,ホウ弗化テトラメチルアンモニウム,ホウ弗
化テトラエチルアンモニウム,ヘキサ弗化燐酸テトラメ
チルアンモニウム,ヘキサ弗化燐酸テトラエチルアンモ
ニウムより選ばれる単一化合物、またはこれらの混合物
であることが好ましい。
【0018】また前記構成においては、イオン伝導性高
分子組成物を構成する材料として、モノエチレングリコ
ール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコー
ル,テトラエチレングリコール,ポリアルキレングリコ
ールジメチルエーテル,γーブチルラクトン,プロピレ
ンカーボネイトまたはエチレンカーボネイトから選ばれ
る少なくとも1種類の可塑剤を含有し、かつ高分子化合
物(化1)及び可塑剤の重量をそれぞれA及びBとした
とき、1≦(B/A)≦3であることが好ましい。
【0019】また前記構成においては、電極を構成する
活性炭及び高分子化合物(化1)の重量をそれぞれX,
Yとしたとき、0.5<(X/Y)<1.5でありか
つ、前記活性炭は、比表面積が1000m2 /g以上で
あり、かつ細孔サイズが1.5nmから3nmの範囲に
あることが好ましい。
【0020】
【作用】前記した本発明の構成によれば、1対の電極を
活性炭及びイオン伝導性高分子組成物で形成するととも
に、前記1対の電極を、前記イオン伝導性高分子組成物
の可動イオン種と同一のイオン種を電荷但体とするイオ
ン伝導性高分子組成物よりなる電解質層に対向配置した
ことにより、実用的に使用できる電気特性を持ち、長期
保存に対し極めて高い信頼性を有する電気二重層コンデ
ンサとすることができる。すなわち、ポリマー電解質を
構成するベースポリマー及び塩、更に添加する可塑剤の
検討の結果、請求項に記載した特定のベースポリマー材
料、アンモニウム塩及び可塑剤により形成したイオン伝
導性高分子組成物は、従来のリチウム塩によるポリマー
電解質と同等のイオン伝導度を有する。
【0021】更に、特定の形状を有する活性炭に混合し
て電極を構成することにより、電気二重層コンデンサと
しての充放電容量を得ることができる。これは、使用し
たアンモニウム塩のアニオン及びカチオンが、活性炭の
微孔に、はいり込むことが出来たことによると考えられ
る。
【0022】また、電極を構成する材料の組成比を特定
の範囲とすることにより、電極の電気抵抗を低減し、こ
れにより構成したコンデンサの充放電特性を向上するこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明の一実施例である電気二重層コンデン
サの代表的な構成を図1に示した。図中1は、活性炭及
びイオン伝導性高分子組成物よりなる電極、2は前記イ
オン伝導性高分子組成物と同一の材料により構成される
電解質層、3は金属箔または金属ネットよりなる集電電
極である。3に用いる金属材料はアルミニウム,ステン
レスなどを用いることが出来、特にこの材料に限定する
ものではない。
【0024】4はシール剤で、一般にアルミニウムなど
の金属箔の内面にポリプロピレンなどの電気絶縁性フィ
ルムを熱圧着したものを用いる。また、前記電解質層2
は、ポリプロピレン等の電気絶縁性材料により作られた
多孔性フィルムを但持体として形成することにより、力
学的強度及び耐ショート性を向上することが出来る。以
下、具体的に説明する。
【0025】実施例1 まず、本実施例の電気二重層コンデンサの構成に用いた
イオン伝導性高分子組成物、及びこれと活性炭を混合す
ることにより作成した電極の構成方法の作成方法につい
て記載する。
【0026】高分子化合物(化1)(ただし、(1+
m)xn=50)の末端基をアクリル化したベースポリ
マーを10g、ジエチレングリコールを20g、安息香
酸アンモニウムを1.68g、メチルエチルケトンを1
0g撹拌混合したものを、ステンレス製のバットに0.
5mmの厚さに流延した。
【0027】また、平均粒径2μm,比表面積2500
2 /g,マイクロポアーの平均直径200nmの活性
炭を10g、前記ベースポリマーを10g、ジエチレン
グリコールを20g、安息香酸アンモニウムを1.68
g、メチルエチルケトンを35gをアルミナ製ボールミ
ルに入れ、24時間撹拌粉砕したものを、ステンレス製
のバットに0.5mmの厚さに流延した。
【0028】以上2種類の原液を窒素雰囲気中で、電子
線を照射することにより硬化し、それぞれ電解質シート
及び電極シートを得た。電子線の照射条件は、加速電圧
は共に750keV、照射線量はそれぞれ3Mrad及
び8Mradとした。
【0029】このようにして作成した、電極シートを5
cm×2cmの大きさに2枚切断し、5.2cm×2.
2cmの大きさに切断した電解質シートの裏表両面に圧
着する。さらに厚さ50μmのアルミニウム箔を前記電
極シートの裏表両面に圧着した後、厚さ0.1mmのポ
リプロピレンをアルミニウム箔の内面にシールした封止
用シール剤で全体を封止することにより本実施例の電気
二重層コンデンサAを作成した。封止方法は、シール剤
の端面を170℃の温度で5秒間加圧することにより行
った。
【0030】比較例として、リチウム塩により構成した
電解質を用いた電気二重層コンデンサBを作成した。高
分子化合物(化1)を3.5g,高分子化合物(化1)
の末端基をイソシアネート化したベースポリマーを4
g、過塩素酸リチウムを1mol/lリットルのモル比
でプロピレンカーボネートに溶解したもの2.7gを撹
拌混合したものを、ステンレス製のバットに0.5mm
の厚さに流延した。
【0031】また、平均粒径2μm,比表面積2500
2 /g,マイクロポアーの平均直径20オングストロ
ームの活性炭を10g、高分子化合物(化1)を3.5
g,高分子化合物(化1)の末端基をイソシアネート化
したベースポリマーを4g、過塩素酸リチウムを1mo
l/リットルのモル比でプロピレンカーボネートに溶解
したもの2.7g,メチルエチルケトン25gを撹拌混
合したものを、アルミナ製ボールミルに入れ、24時間
撹拌粉砕したものを、ステンレス製のバットに0.5m
mの厚さに流延した。
【0032】以上2種類の原液を窒素雰囲気中70℃の
温度で17時間保存することにより硬化しそれぞれ電解
質シート及び電極シートを得た。これらのシートを用い
前述のコンデンサAと同一の大きさ、封止剤を用い比較
例の電気二重層コンデンサBを作成した。
【0033】以上の二種類のコンデンサA,Bに対し、
60℃湿度90%の雰囲気で保存したときの放電容量の
評価試験を行った。その結果を図2に示した。放電容量
の測定は、3Vの電圧を5分間印加した後、1mAの定
電流で放電を行い、素子電圧が0Vになるまでにながれ
た電気量(クーロン)を初期印加電圧3Vで割った値を
静電容量(F)とした。
【0034】図2に於て、横軸は、60℃湿度90%の
雰囲気での保存日数、縦軸は静電容量を示した。この図
より、比較例の素子Bは、約2ヶ月を過ぎる頃から、急
激に容量低下が見られるのに較べ、実施例の素子Aは、
ほとんど劣化を示さないことが確認できた。
【0035】実施例2 実施例1では、ベースポリマー10gに対し、ジエチレ
ングリコール20g、安息香酸アンモニウム1.68g
をそれぞれ塩及び可塑剤として加え電解質を構成した例
を示したが、本実施例では、請求項4及び5に記載した
アンモニウム塩及び可塑剤を用い、特に優れた特性を有
する電気二重層コンデンサCからIを作成した。
【0036】表1に使用したアンモニウム塩,可塑剤の
名称及びベースポリマー10gに対する添加量を示し
た。
【0037】
【表1】
【0038】以上の素子CからIに対し、実施例1と同
一の温度,湿度での保存性能の評価を行った。その結果
を図3に示した。測定方法は実施例1と同一である。図
3に於て、実施例1で示した素子Aと同様にCからIに
示した素子は比較例の素子Bに較べ格段に信頼性が向上
した。
【0039】実施例3 実施例1では、ベースポリマー10gに対し、平均粒径
2μm,比表面積2500m2/g,マイクロポアーの
平均直径200nmの活性炭10gを用い電極を作成し
た例を示したが、本実施例では、請求項6に記載した活
性炭の形状及び混合比が、極めて有効であることを示
す。
【0040】使用した活性炭の比表面積,細孔サイズ,
ベースポリマーに対する添加重量比及び初期容量を表2
に示した。その他、活性炭以外の構成材料及び素子構成
は実施例1の素子Aと同一である。
【0041】また、容量測定は、3Vの電圧を5分間印
加した後、1mAの定電流で放電を行い、素子電圧が0
Vになるまでに流れた電気量(クーロン)を印加電圧3
Vで割った値を静電容量(F)とし、このサイクルを1
00回繰り返した時の静電容量を表3に記載した。表2
より活性炭の1.5nm 以上のものを0.6以上の添加重
量比で使用しないと実用的な静電容量を有しないことが
判った。
【0042】なお、活性炭の比表面積及び細孔サイズ
は、それぞれ独立任意に作成できるものではなく、製造
条件によりほぼ一義的に定まるものである。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、少
なくとも1対の電極を活性炭及びイオン伝導性高分子組
成物で形成するとともに、前記少なくとも1対の電極
を、前記イオン伝導性高分子組成物の可動イオン種と同
一のイオン種を電荷但体とするイオン伝導性高分子組成
物よりなる電解質層に対向配置したことにより、実用的
に使用できる電気特性を持ち、長期保存に対し極めて高
い信頼性を有する電気二重層コンデンサとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電気二重層コンデンサ
の構成断面図である。
【図2】本発明の実施例1の電気二重層コンデンサの特
性図である。
【図3】本発明の実施例1の電気二重層コンデンサの特
性図である。
【符号の説明】
1 電極 2 電解質層 3 集電電極 4 封止剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の電極と、電解質層と、集電電極と
    を少なくとも備えた電気二重層コンデンサであって、前
    記1対の電極を活性炭及びイオン伝導性高分子組成物で
    形成するとともに、前記1対の電極を、前記イオン伝導
    性高分子組成物の可動イオン種と同一のイオン種を電荷
    但体とするイオン伝導性高分子組成物よりなる電解質層
    に対向配置したことを特徴とする電気二重層コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 イオン伝導性高分子組成物が、ポリエー
    テルポリオールを基本骨格とし、ポリエーテル部分がオ
    キシエチレンとオキシプロピレンのランダムコポリマー
    である高分子化合物(化1)(ただし化1中m,nは正
    の整数)とアンモニウム塩を主成分とする組成物である
    請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。 【化1】
  3. 【請求項3】 高分子化合物(化1)の末端基を、ジイ
    ソシアネートでウレタン架橋した請求項2に記載の電気
    二重層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 高分子化合物(化1)の末端基を、イソ
    シアネート化した請求項2に記載の電気二重層コンデン
    サ。
  5. 【請求項5】 高分子化合物(化1)の末端基に重合可
    能な二重結合を有する化合物を付加し、これを電子線を
    照射することにより架橋した請求項2に記載の電気二重
    層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 アンモニウム塩が、アジピン酸アンモニ
    ウム,アゼライン酸アンモニウム,安息香酸アンモニウ
    ム,γ−レゾルシル酸アンモニウム,ホウ弗化テトラメ
    チルアンモニウム,ホウ弗化テトラエチルアンモニウ
    ム,ヘキサ弗化燐酸テトラメチルアンモニウム,ヘキサ
    弗化燐酸テトラエチルアンモニウムより選ばれる単一化
    合物、またはこれらの混合物である請求項3、4または
    5に記載の電気二重層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 イオン伝導性高分子組成物を構成する材
    料として、モノエチレングリコール,ジエチレングリコ
    ール,トリエチレングリコール,テトラエチレングリコ
    ール,ポリアルキレングリコールジメチルエーテル,γ
    ーブチルラクトン,プロピレンカーボネイトまたはエチ
    レンカーボネイトから選ばれる少なくとも1種類の可塑
    剤を含有し、かつ高分子化合物(化1)及び可塑剤の重
    量をそれぞれA及びBとしたとき、1≦(B/A)≦3
    である請求項6に記載の電気二重層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 電極を構成する活性炭及び高分子化合物
    (化1)の重量をそれぞれX,Yとしたとき、0.5<
    (X/Y)<1.5でありかつ、前記活性炭は、比表面
    積が1000m2 /g以上であり、かつ細孔サイズが
    1.5nmから3nmの範囲にある請求項7に記載のコ
    ンデンサ。
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