JPH064506B2 - 遠赤外線放射セラミックス - Google Patents
遠赤外線放射セラミックスInfo
- Publication number
- JPH064506B2 JPH064506B2 JP62110358A JP11035887A JPH064506B2 JP H064506 B2 JPH064506 B2 JP H064506B2 JP 62110358 A JP62110358 A JP 62110358A JP 11035887 A JP11035887 A JP 11035887A JP H064506 B2 JPH064506 B2 JP H064506B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramics
- far
- far infrared
- infrared emitting
- palladium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/28—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture specially adapted for farming
Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、新規物質を混合させた遠赤外線放射セラミッ
クスに関し、乾燥、食品加工、植物の育成、医療器具等
に応用可能なものである。
クスに関し、乾燥、食品加工、植物の育成、医療器具等
に応用可能なものである。
（従来の技術） 従来の遠赤外線セラミックスは、アルミナ（Ａｌ２Ｏ
３）、チタニア（ＴｉＯ２）、ジルコニア（ＺｒＯ
２）、シリカ（ＳｉＯ２）等を主成分とし、その熱輻射
作用を、食品、野菜、人体への吸収特性に応用して、暖
房や乾燥装置として利用しているものが多い。
３）、チタニア（ＴｉＯ２）、ジルコニア（ＺｒＯ
２）、シリカ（ＳｉＯ２）等を主成分とし、その熱輻射
作用を、食品、野菜、人体への吸収特性に応用して、暖
房や乾燥装置として利用しているものが多い。
（発明の解決しようとする問題点） しかし、本発明者はセラミックスの改良試作を重た結
果、これら放射セラミックスの主成分にプラチナ（Ｐ
ｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）のコロイド液を混合させる
ことで、遠赤外線の放射特性を改良し得ることを見い出
し、暖房、乾燥の応用の他に、植物の育成や鶏卵のふ化
等の利用にもその特性応用を図ったものである。
果、これら放射セラミックスの主成分にプラチナ（Ｐ
ｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）のコロイド液を混合させる
ことで、遠赤外線の放射特性を改良し得ることを見い出
し、暖房、乾燥の応用の他に、植物の育成や鶏卵のふ化
等の利用にもその特性応用を図ったものである。
［発明の構成］ 本発明遠赤外線放射セラミックスは、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア、シリカ等の遠赤外線放射物質の混合体
又は単独体を主成分とし、これにプラチナ及びパラジウ
ムのコロイド液を０．５ｗｔ％以下の割合、例えば０．
００５〜０．５ｗｔ％の範囲で混合し、これを焼成して
構成される。
ア、ジルコニア、シリカ等の遠赤外線放射物質の混合体
又は単独体を主成分とし、これにプラチナ及びパラジウ
ムのコロイド液を０．５ｗｔ％以下の割合、例えば０．
００５〜０．５ｗｔ％の範囲で混合し、これを焼成して
構成される。
その詳細を製法と共に説明すると、表−１の配合表に示
すように、アルミナ（Ａｌ２Ｏ３）とチタニア（ＴｉＯ
２）の微粒子を遠赤外線放射源として２５ｗｔ％を準備
し、熱膨張を抑える為の粒子径の異なる２種のコウジェ
ライト（２ＭｇＯ，２Ａｌ２Ｏ３，５ＳｉＯ２）Ａ，Ｂ
及びムライト（３ＭｇＯ，２Ａｌ２Ｏ３）の粒子を夫々
８ｗｔ％、８ｗｔ％、１７ｗｔ％の割合で混入させる。
そして、これにプラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐ
ｄ）を１〜１０Ａ°の微粒子として膠質に溶解させたコ
ロイド液を作成し、上記混合物中にコロイド液で１７ｗ
ｔ％（全体に対してプラチナ（Ｐｄ）及びパラジウム
（Ｐｄ）成分が０．０１７ｗｔ％となるよう）の割合で
添加混合する。次ぎに、上記配合成分を充分に混合撹拌
させた後、酸化カルシウム及びアルミナを混合させた凝
固液を２５ｗｔ％投入し、その際混合物全体をＰＨ８程
度に調整する。そして、これを一定の型に流し込んで凝
固させてプレートを作成した後、約９００℃で２４時間
以上焼成する。最後に、釉薬を塗り、さらに１３００℃
の高温に２４時間以上焼成して製品を得る。
すように、アルミナ（Ａｌ２Ｏ３）とチタニア（ＴｉＯ
２）の微粒子を遠赤外線放射源として２５ｗｔ％を準備
し、熱膨張を抑える為の粒子径の異なる２種のコウジェ
ライト（２ＭｇＯ，２Ａｌ２Ｏ３，５ＳｉＯ２）Ａ，Ｂ
及びムライト（３ＭｇＯ，２Ａｌ２Ｏ３）の粒子を夫々
８ｗｔ％、８ｗｔ％、１７ｗｔ％の割合で混入させる。
そして、これにプラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐ
ｄ）を１〜１０Ａ°の微粒子として膠質に溶解させたコ
ロイド液を作成し、上記混合物中にコロイド液で１７ｗ
ｔ％（全体に対してプラチナ（Ｐｄ）及びパラジウム
（Ｐｄ）成分が０．０１７ｗｔ％となるよう）の割合で
添加混合する。次ぎに、上記配合成分を充分に混合撹拌
させた後、酸化カルシウム及びアルミナを混合させた凝
固液を２５ｗｔ％投入し、その際混合物全体をＰＨ８程
度に調整する。そして、これを一定の型に流し込んで凝
固させてプレートを作成した後、約９００℃で２４時間
以上焼成する。最後に、釉薬を塗り、さらに１３００℃
の高温に２４時間以上焼成して製品を得る。
（作用） 以上の構成に基づく本発明セラミックスは、一定の結晶
構造パターンを有するアルミナ（Ａｌ２Ｏ３）、チタリ
ア（ＴｉＯ２）、ジルコニア（ＺｒＯ２）、シリカ（Ｓ
ｉＯ２）等の主成分に、プラチナ（Ｐｔ）及びパラジウ
ム（Ｐｄ）が隣接的位置に混入されるため、アルミニウ
ムと酸素、及びチタンと酸素との結合電子状態に影響を
与えて、その放射特性を改良することができる。
構造パターンを有するアルミナ（Ａｌ２Ｏ３）、チタリ
ア（ＴｉＯ２）、ジルコニア（ＺｒＯ２）、シリカ（Ｓ
ｉＯ２）等の主成分に、プラチナ（Ｐｔ）及びパラジウ
ム（Ｐｄ）が隣接的位置に混入されるため、アルミニウ
ムと酸素、及びチタンと酸素との結合電子状態に影響を
与えて、その放射特性を改良することができる。
今、上記プラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）を混
入したセラミックスから放射される遠赤外線の放射特性
を、プラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）を含まな
いセラミックスから放射される遠赤外線の放射特性と比
較すると、第１図及び第２図に示すとおりで、後者に比
べ前者は放射率の向上はもとよりピーク領域の安全性を
もたらす。そしてこれは所謂プラチナ及びパラジウムの
光触媒作用によるものであり、以下示すような各実験例
の成果を挙げることができた。
入したセラミックスから放射される遠赤外線の放射特性
を、プラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）を含まな
いセラミックスから放射される遠赤外線の放射特性と比
較すると、第１図及び第２図に示すとおりで、後者に比
べ前者は放射率の向上はもとよりピーク領域の安全性を
もたらす。そしてこれは所謂プラチナ及びパラジウムの
光触媒作用によるものであり、以下示すような各実験例
の成果を挙げることができた。
上記比較によって明らかなように、プラチナ（Ｐｄ）及
びパラジウム（Ｐｄ）を含まないセラミックスは、人体
によくないとされる近赤外線（緑内症や白内症等の職業
病の原因）の波長を出すのに対し、本発明のプラチナ
（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）を含むセラミックス
は、波長３μｍまでを低く抑え、それ以降を高くするよ
うにした点に特徴がある。
びパラジウム（Ｐｄ）を含まないセラミックスは、人体
によくないとされる近赤外線（緑内症や白内症等の職業
病の原因）の波長を出すのに対し、本発明のプラチナ
（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐｄ）を含むセラミックス
は、波長３μｍまでを低く抑え、それ以降を高くするよ
うにした点に特徴がある。
実験例１ （植物育成） 植木鉢を２個用意し、そのうち一方に本発明に基づく遠
赤外線セラミックスの粒状体を土壌中に５ｗｔ％程度混
入して小松菜の種を蒔き、他方には通常の土壌を入れて
ブランク試験を行ない、その成長過程を比較した。その
結果、下記の通り、小松菜の育成を促進する効果が見い
出された。
赤外線セラミックスの粒状体を土壌中に５ｗｔ％程度混
入して小松菜の種を蒔き、他方には通常の土壌を入れて
ブランク試験を行ない、その成長過程を比較した。その
結果、下記の通り、小松菜の育成を促進する効果が見い
出された。
実験例２ （鶏卵のふ化実験） 一定容積の保温箱内に種卵を３０個載置し、その箱体床
面に本発明赤外線セラミックスのプレート体を敷設して
ふ化し、一方をそれのないブランク試験として、両者の
比較実験を行なった。その結果、ブランク試験に対し１
割以上ふ化効率が向上した。
面に本発明赤外線セラミックスのプレート体を敷設して
ふ化し、一方をそれのないブランク試験として、両者の
比較実験を行なった。その結果、ブランク試験に対し１
割以上ふ化効率が向上した。
実験例３ （牛肉、鳥肉の焼き実験） 牛肉、鳥肉を、夫々焼き網、フライパン、本発明セラミ
ックスを用いて焼上げ、その焼上がり状態に対する歩留
まり率を計算した。その結果、鳥肉に対し約２割り程度
歩留まりが向上した。
ックスを用いて焼上げ、その焼上がり状態に対する歩留
まり率を計算した。その結果、鳥肉に対し約２割り程度
歩留まりが向上した。
［発明の効果］ 本発明セラミックスは以上のようで、従来の放射性を改
良することで、加熱、乾燥の効率を向上させると共に、
植物の育成鶏卵のふ化条件を改善する等の新たな用途に
も有効な作用を示す等有用性を示すことができた。
良することで、加熱、乾燥の効率を向上させると共に、
植物の育成鶏卵のふ化条件を改善する等の新たな用途に
も有効な作用を示す等有用性を示すことができた。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明遠赤外線放射セラミックスの放射特性を
示す放射率曲線図、第２図はパラジウム（Ｐｄ）を含ま
ないセラミックスの放射特性を示す放射率曲線図。
示す放射率曲線図、第２図はパラジウム（Ｐｄ）を含ま
ないセラミックスの放射特性を示す放射率曲線図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０４Ｂ 35/46 Ｚ 35/48 Ｚ Ｆ２４Ｃ 7/06 Ｚ 9141−3Ｌ
Claims (1)
- 【請求項１】アルミナ（Ａｌ２Ｏ３）、チタニア（Ｔｉ
Ｏ２）、ジルコニア（ＺｒＯ２）、シリカ（ＳｉＯ２）
等の遠赤外線放射物質のうち少なくとも一種以上を主成
分とし、これにプラチナ（Ｐｔ）及びパラジウム（Ｐ
ｄ）のコロイド液を０．５ｗｔ％以下の割合で混合して
焼成したことを特徴とする遠赤外線放射セラミックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62110358A JPH064506B2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 遠赤外線放射セラミックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62110358A JPH064506B2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 遠赤外線放射セラミックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63274660A JPS63274660A (ja) | 1988-11-11 |
| JPH064506B2 true JPH064506B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=14533753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62110358A Expired - Lifetime JPH064506B2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 遠赤外線放射セラミックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064506B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111196732A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-05-26 | 浙江中防环保科技有限公司 | 一种利用工业废料采用常规加热制备的远红外辐射功能粉体及其制备方法 |
| CN111217589A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-06-02 | 浙江中防环保科技有限公司 | 一种利用工业废料采用微波加热制备的远红外辐射功能粉体及其制备方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03190990A (ja) * | 1989-12-20 | 1991-08-20 | Toshio Komuro | 赤外線微弱エネルギー放射用の粉末及びそれを混入した合成繊維 |
| CA2406102A1 (en) * | 2000-05-19 | 2002-10-22 | Toshio Komuro | Far infrared radiation composition having excellent static-eliminating properties, and fiber and fiber product comprising the same |
| KR101416508B1 (ko) * | 2012-09-21 | 2014-07-09 | 주식회사 미지나노텍 | 복합세라믹을 이용한 기능성 코팅제와 그 코팅제의 제조방법 및 그 코팅제가 코팅된 제품 |
| ES2492215B1 (es) | 2013-02-06 | 2015-06-29 | Jesús CANDEL FABREGAS | Polvo cerámico fotocatalítico y de emisión infrarroja, aplicable a fibras textiles y procedimiento de obtención de dicho polvo |
-
1987
- 1987-05-06 JP JP62110358A patent/JPH064506B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111196732A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-05-26 | 浙江中防环保科技有限公司 | 一种利用工业废料采用常规加热制备的远红外辐射功能粉体及其制备方法 |
| CN111217589A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-06-02 | 浙江中防环保科技有限公司 | 一种利用工业废料采用微波加热制备的远红外辐射功能粉体及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63274660A (ja) | 1988-11-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2138407A1 (en) | Radiation emitting ceramic materials, devices containing same, and methods of use thereof | |
| US4786555A (en) | Support particles coated with or particles of precursors for or of biologically active glass | |
| CA1234163A (en) | Support particles coated with precursors for biologically active glass | |
| JPH064506B2 (ja) | 遠赤外線放射セラミックス | |
| US5350927A (en) | Radiation emitting ceramic materials and devices containing same | |
| KR20030084414A (ko) | 원적외선 방사체 및 그 제조방법 | |
| JPH08104609A (ja) | 遠赤外線放射体及び遠赤外線を放射する組成物 | |
| KR100903128B1 (ko) | 화산석을 이용한 기능성 도자기 제조방법 | |
| JP2013094273A (ja) | 電子レンジ用耐熱皿 | |
| EP1604547B1 (de) | Verfahren zur thermischen behandlung von lebensmittelgut und vorrichtung zur durchführung des verfahrens | |
| KR930000003B1 (ko) | 원적외선 방사 세라믹스 조성물 및 이를 이용한 세라믹스의 제조방법. | |
| JPS5815016A (ja) | 動物の骨からリン酸カルシウム化合物を製造する方法 | |
| KR100783486B1 (ko) | 사각돔형 원적외선과 음이온 방사 세라믹스 플레이트 | |
| KR102031265B1 (ko) | 원적외선 방사 코팅제용 조성물 및 그의 제조방법 | |
| JP3412121B2 (ja) | 陶磁製遠赤外線放射器の製品及びその製法 | |
| JP2000281465A (ja) | セラミックスボールの製造法 | |
| CN1014884B (zh) | 陶瓷水容器内壁涂敷麦饭石敷料的方法 | |
| JPS6090835A (ja) | シリカ−チタニアガラスの製造方法 | |
| KR100802083B1 (ko) | 음이온 및 원적외선 방사 세라믹스의 제조방법. | |
| KR940005085B1 (ko) | 원적외선 방출물질 | |
| JPH1135340A (ja) | 制菌力を有する釉薬の製造と利用 | |
| JPH01215755A (ja) | 遠赤外線放射体を含む成型体 | |
| KR101814466B1 (ko) | 원적외선 방출특성과 미적향상을 겸비하는 유약 | |
| KR20020066789A (ko) | 옥(玉)을 주성분으로 하는 유약을 사용한 도자기의 제조방법 | |
| JP2017538651A5 (ja) |