JPH0644922B2 - 防臭・消臭剤 - Google Patents

防臭・消臭剤

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JPH0644922B2
JPH0644922B2 JP1088555A JP8855589A JPH0644922B2 JP H0644922 B2 JPH0644922 B2 JP H0644922B2 JP 1088555 A JP1088555 A JP 1088555A JP 8855589 A JP8855589 A JP 8855589A JP H0644922 B2 JPH0644922 B2 JP H0644922B2
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JP
Japan
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deodorant
fatty acid
sorbitan
polyhydric alcohol
acid ester
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JP1088555A
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Inventor
利八 北村
Original Assignee
ジョンソン株式会社
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防臭・消臭剤(以下、消臭剤と呼ぶ)、特に多
価アルコール脂肪酸エステルの非水または低含水状態に
おける特異な作用に基づく消臭剤に関する。
(従来の技術) 身の回りに存在する不快な臭気は、通常、化学的及び物
理的性質の異なる成分で構成される多成分系の複合臭で
ある。これらの悪臭を消臭するために、これまで化学的
消臭、物理的吸着消臭、生物的消臭、ペアリング或はマ
スキング法等に基づく多種多様な消臭剤が提案されてい
る。また、消臭成分としても多種の物質の応用が提案さ
れている。しかしながら、アンモニア及びトリメチルア
ミンに代表される塩基性臭気物質に対し消臭効果がある
消臭剤は多々報告されているが、硫黄系、脂肪酸系及び
窒素化合物系の臭気に対して顕著な効果が認められる消
臭剤は極めて小数である。また複合臭に対しては何れも
一長一短があり充分満足できるものではない。
(発明が解決しようとする課題及び手段) 本発明者は、従来の消臭剤よりも一層強力なものを得る
べく、先ず悪臭の本質について究明した結果、対象とす
る臭気物質は有機体からの産物或は有機物の腐敗生成物
を起源とし、水蒸気蒸留されるように空気中に揮散放出
される。従って、臭気物質は単独または乾燥状態では存
在できず、常に水分が介在していることを知見した。次
に臭気源の表面或は空気中に浮遊している臭気物質及び
介在している水分の両方を水分置換作用、抱水捕捉作
用、バリヤー性物質内包含作用等の相乗作用により悪臭
を抑制出来ると云う仮説をたてた。更に種々の物質につ
いて、この水置換性、抱水捕捉性及びバリヤー性と消臭
剤特性との関係について検討を重ねた結果、或種の物質
が非水状態または低含水状態で消臭効果を有することを
知見した。本発明はこの知見に基づくものであり、多価
アルコール脂肪酸エステル類を非水または低含水状態で
含有してなる消臭剤を要旨とする。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の消臭成分であ
る多価アルコールの脂肪酸エステル類としては、例え
ば、ソルビタン、ソルビット、グリセリイ或はペンタエ
リスリット等の多価アルコールの脂肪酸エステルが挙げ
られ、とくにソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。脂
肪酸としては、例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、リノレイン酸或はリノール酸
等が挙げられ、とくにオレイン酸が好ましい。これらの
モノー、ジー、セスキー又はトリエステルが用いられ
る。多価アルコールの脂肪酸エステルにエチレンオキサ
イドを付加したものも用いられる。エチレンオキサイド
の付加モル数が増加すれば親水性となり、水分捕捉性及
び抱水性は増大するが、一方、臭気コントロール作用に
寄与するバリヤー性及び水置換性の低下が起こるので、
HLBが10以下のものが好ましい。これらの消臭成分は、
通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下の実質的に
非水或は低含水状態で用いる必要がある。
多価アルコールの脂肪酸エステルの種類によっては、常
温において液状又は固体である。例えば、ソルビタン脂
肪酸エステルの中で、モノラウリン酸ソルビタン、モノ
オレイン酸ソルビタン或はトリオレイン酸ソルビタン等
は液状であるが、ステアリン酸ソルビタンは固体であ
る。また、液状でも粘度の高いペースト状のものもあ
る。これらを消臭剤として使用するには、通常、塗布、
散布、スプレー、シャワリング、担体に担持する等の方
法がとられるが、何れの方法においても、消臭液は液状
として用いるのが便利である。このため本発明で使用す
る多価アルコールの脂肪酸エステル類は、天然香料(植
物性、動物性)、合成香料、調合香料等の芳香性を有す
る油剤、炭化水素類、天然油、合成油、エステル類、ア
ルコール類、シリコーン油、グリコール類、多価アルコ
ール類或はアルキレングリコール類等の非水溶剤と共に
用いるのが好ましい。この場合、多価アルコールの脂肪
酸エステルと非水溶剤との割合は一概には言えないが、
多価アルコールの脂肪酸エステルの液状化または粘度低
下を達成する範囲から選ばれる。例えば、芳香性油剤を
用いる場合は、モノオレイン酸ソルビタンとオレンジリ
モネン、天然桧油、ユーカリ油等との組合せが可能であ
り、更に、ミネラルスピリット、ヘキシレングリコー
ル、ベンジルアルコール或は低級アルコール等での希釈
も可能である。
本発明の消臭剤は、必要に応じ、特に消臭特性の複合機
能化をはかるために、従来公知の他の消臭剤類、抗菌剤
類、防かび剤類、酸化防止剤類、有機酸類、天然抽出
物、天然物乾留物或は芳香成分等を適宜併用することも
出来るが、非水或は低含水状態で使用されることが必要
である。また、本発明の消臭剤は、次のような形態で使
用される。
混練(発臭物質と直接混練する、例:おろしにんにく
の低臭化) エアゾール、ホンプ、トリガースプレー等(空間及び
表面スプレー) シャワリング(液状、霧状) 担持体(フイルター方式、真空掃除機用ゴミ袋) 塗布、散布 (本発明の効果) 本発明の消臭剤は、主成分として多価アルコールの脂肪
酸エステル類を含み、必要に応じ、非水溶剤類で液状化
して使用されるが、化学的安定性がよく、広い消臭スペ
クトラムを得ることができるので強力な消臭作用を有す
る。また、食添グレードであるので、にんにく、納豆等
の食物中に直接添加して使用することもできる。
次に実施例により本発明を更に具体的に説明する。実施
例において成分%は全て重量%を示す。
実施例1 モノオレイン酸ソルビタン〔三洋化成工業(株)製〕80
%、及びモノラウリン酸ソルビタン〔三洋化成工業
(株)製〕20%よりなる液状の混合物をおろしにんに
く、粉チーズ及び納豆に対し、同量散布し混合した。8
人のパネルによる臭いの判定結果(平均値)を表−1に
示す。なお、表−1において、数字は次を意味する。
+2:良く消臭、脱臭されている。
+1:弱くなっている。
0:弱くなっているが、臭気の特徴が明確である。
−1:全く消臭、脱臭されていない。
実施例2 セスキオレイン酸ソルビタン4%、グリセリルモノオレエ
ート5%、ベンジルアルコール10%、ヘキシレングリコー
ル10%、トリエチレングリコール10%、オレンジリモネン
2%、天然桧油1%、防かび剤(TBZ)微量、抗菌剤(BCA)
微量、L−アスコルビン酸3%及びエチルアルコール(95
%)の残量を含む(成分は何れも市販品)ハイブリット
型の消臭剤を調製した。この消臭剤50%を原液とし、こ
れとLPG50%よりなるエアゾール型消臭剤を用いて、実施
例1と同様の試料にスプレーした。8人のパネルによる
消臭テスト結果を表−2に示す。なお、数字は全く消
臭、脱臭されていないと回答した%を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多価アルコール脂肪酸エステル類を実質的
    に水を含まない状態で含有してなる防臭・消臭剤。
JP1088555A 1989-04-07 1989-04-07 防臭・消臭剤 Expired - Fee Related JPH0644922B2 (ja)

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CN102018973B (zh) * 2010-11-23 2013-10-30 大连三达奥克化学股份有限公司 杀菌吸味除臭剂及制造方法

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