JPH0644904B2 - 磁界強度の空間的な変動を決定する装置,非均質性マップからシム勾配を計算する装置,非均質性マップで表されている磁界を補正する装置,及び中心外れの2次成分を有する磁界を補正する装置 - Google Patents

磁界強度の空間的な変動を決定する装置,非均質性マップからシム勾配を計算する装置,非均質性マップで表されている磁界を補正する装置,及び中心外れの2次成分を有する磁界を補正する装置

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JPH0644904B2 JP2284544A JP28454490A JPH0644904B2 JP H0644904 B2 JPH0644904 B2 JP H0644904B2 JP 2284544 A JP2284544 A JP 2284544A JP 28454490 A JP28454490 A JP 28454490A JP H0644904 B2 JPH0644904 B2 JP H0644904B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、核磁気共鳴(NMR)作像方法及び装置に関
し、更に具体的に言えば、このような装置に用いられ
る。磁石のシム作用を行う方法に関する。
NMR作像順序では、空間的なデカルト基準枠のz軸に
沿って、作像物体に一様な磁界Bを印加する。磁界B
の効果は、物体の若干の核スピンをz軸と整合させる
ことである。このような磁界内では、次の式に従って、
原子核がそのラーモア周波数で共鳴する。
ω=γB (1) ここで、ωはラーモア周波数であり、γは定数であっ
て、特定の原子核の性質を表す磁気回転比である。水の
陽子は、生物学的な組織に比較的ふんだんにあるため、
NMR作像で関心が持たれている。水の中の陽子の磁気
回転比γの値は、約4.26kHz/ガウスである。従っ
て、1.5テスラの分極磁界B内では、陽子の共鳴周
波数又はラーモア周波数は約63.9MHzである。
2次元作像順序では、整形RFパルスの時点で、空間的
なz軸磁界勾配(G)を印加して、z軸に対して直交
する平面状の薄板の中にある。物体内のスライス内の原
子核のみが、それに応答して励振されるようにする。ス
ライス選択勾配パルスGを印加し、y軸に沿って位相
符号化勾配(G)を印加し、その後x方向に磁界勾配
(G)が存在する状態でNMR信号を収集することに
より、励振された原子核の共鳴に空間情報を符号化す
る。
典型的な2次元作像順序では、位相符号化勾配パルスG
の大きさは、各々のNMR信号を収集する合間に単調
に増加して、それからスライス像を再生することができ
るようなNMRデータの1組の図を発生する。NMRパ
ルス順序は、フィジックス・イン・メディスン・アンド
・バイオロジ誌、第25巻、第751頁から第756頁
(1980年)所載のW.A.エーデルシュタイン等の
論文「スピン捩れ形NMR作像、及び全身作像への応
用」に記載されている。
水以外の物質、主に脂質も生物学的な組織内に見出され
る。脂質の陽子は若干異なる磁気回転比を有している。
1.5テスラの分極磁界B内では、脂質の周波数は水
の陽子よりも約220Hz低い。同じ分極磁界のもとで
このような異なる物質のラーモア周波数の間の差は、
「化学シフト」と呼ばれる。
分極磁界Bは、永久磁石、抵抗形電磁石及び超電導磁
石を含んでいる多数の種類の磁石によって発生すること
ができる。超導電磁石は、大量のエネルギを消費せず
に、強い磁界を保つことができる点で、特に望ましい。
以下の説明では、その軸線を前に述べたz軸と整合させ
た円筒形の磁石の中孔管内に磁界Bを保つと仮定す
る。
NMR作像方法によって形成される像の精度は、この分
極磁界Bの一様性によって大いに左右される。大抵の
標準的なNMR作像方法では、磁石の中孔内にある関心
の持たれる容積にわたって、磁界の均質性が±4ppm
(1.5テスラでは±250Hz)よりもよいことが要
求される。化学シフト選択性のある作像方法では、更に
よい均質性(1ppm未満)が要求される。炭素(13
C)、燐(31P)及び水素(H)の生体内分光法で
は、非均質性の測定及び補正に更に厳しい条件が課せら
れる。
当業者には公知のように、分極磁界Bの均質性はシム
・コイルによって改善することができる。このようなコ
イルは、z軸若しくは中孔の軸線に対して軸対称であっ
てもよいし、又はz軸若しくは中孔の軸線に対して横方
向であってもよい。軸対称のコイルは一般的に、磁石の
中孔管と同軸のコイル巻型に巻装されており、横方向の
コイルは一般的に、コイル巻型の表面の上に所謂サドル
形に配置されている。このような各々のシム・コイル
は、磁界Bの1つの球面調和関数に対応する磁界を発
生するように設計することができる。次数の異なる球面
調和関数のシム・コイルを組み合わせると、種々の非均
質性を補正することができる。最も低次のシム・コイル
内には、空間的な基準枠の1つの軸線に沿って線形勾配
を発生するものである。
分極磁界Bの非均質性の補正は、シム・コイルの組み
合わせの磁界が分極磁界B内の変動を丁度釣合わせて
非均質性をなくすように、個々のシム・コイル電流を調
節することを必要とする。この手順がシム作用と呼ばれ
る場合が多い。
分極磁界Bの非均質性を測定し、従って、各々のシム
・コイルに対して必要なシム電流を演繹する幾つかの方
法が従来用いられている。その1つの方法では、磁力計
プローブを各々の測定点に逐次的に位置決めすることに
より、Bの測定が行われる。Bの非均質性が、この
ような多数の測定から演繹される。しかしながら、読み
取る合間に磁力計ブローブの位置を変えることのため、
これは時間のかかる方法になる。従って、この方法は、
磁界の非均質性の大まかな減少のみが必要であって、そ
のため標本点を僅かしか必要としないような磁石の設定
の初期段階に最もよく用いられる。
分極磁界Bの非均質性を測定する他の方法では、ダミ
ー、即ち一様な組成を有する「ファントム」を磁石の中
孔内に配置し、ファントムで収集されたNMR信号か
ら、非均質性を演繹する。ファントムの原子核のラーモ
ア周波数は、前掲の式(1)に従って、合計磁界強度B
によって変化する。そのため、ファントムからのNM
R信号の線幅が、ファントムの容積全体にわたるB
全体的な強度変動を示す。その後、このスペクトル幅を
最小限にする反復的な方法により、シム動作を行うこと
ができる。勿論、このような方法は、極小値の問題、及
び繰り返しを行うのに要する時間のために制限される。
この代わりに、1988年4月26日に付与され、本願
の出願人に譲渡された米国特許番号第4740753号
「化学シフト作像から導出された情報を用いた磁石シム
作用」には、化学シフトに基づく他のシム方法が記述さ
れている。この方法では、一様な材料(水)を含むファ
ントムを用いて、ファントム内の特定の位置(「容積要
素」)で磁界の測定を行う。これらの測定値を数学的に
展開して、ファントム内のある容積にわたる非均質性の
マップを作成する。各々の容積要素における陽子スペク
トルを求めなければならないと共に、共鳴線の位置を決
定しなければならない。従って、この方法のデータの収
集でも分析でも、時間がかかり、そのため、典型的には
限られた量のデータしか収集されない。更に、この方法
は陽子の1つの種目のみが存在すると仮定しており、そ
のため、1種類の組成のファントムを必要とする。
ファントムを用いずに磁石の中孔内でBの非均質性を
磁力計を用いて測定するか、又は化学シフト作像方法で
一様なファントムを用いて測定する上に述べた方法は、
作像する物体が原因で非均質性を補償することができな
い。約0.5ppm又はそれ未満の磁界の均質性を必要
とする作像方法では、作像物体の減磁効果が磁界の均質
性のかなりの因子になる。作像物体、例えば人体の寸法
を正確に模倣するファントムを作成することが提案され
たが、人体の内部の解剖学的な部分の寸法の大幅な変動
及び複雑さのために、これは課題としては余りに問題が
大きい。もっと好ましいのは、作像物体内のその場所で
磁界Bのシム作用をすることである。このようなシム
作用は、空の中孔又はファントムを用いたシム作用と区
別して、「生体内」シム作用と呼ばれる。。シム作用の
究極的な精度には、このような生体内シム作用が必要で
ある。
発明の要約 本発明は、作像物体、典型的には患者が磁石の中孔内に
位置決めされている間に、分極磁界Bの非均質性を測
定する方法に関する。このような生体内シム作用によ
り、ずつと高い均質性のレベルまで、磁界を補正するこ
とができる。生体内シム作用の要点は、相異なる陽子の
種目、主に作像物体の脂肪及び水が、化学シフトがあっ
ても同相にとどまるように、位相に対して敏感な作像順
序の位相展開時間を調節することである。
本発明によって作成される磁界の非均質性マップは、各
々の容積要素におけるNMR信号の位相の測定から導出
され、従って、逆正接関数の範囲が制限されている結果
として、不連続性を含んでいる。非均質性マップで不連
続性が「スパイク」となって現れるので、この非均質性
マップの導関数を検査することにより、これらの不連続
性を検出する。これらのスパイクを除くために、不連続
加重関数が用いられている。
低次関数を磁界の非均質性マップにはめ合わせ、それを
用いて非均質性を減少するための補正勾配を導き出す。
しかしながら、物体が中心から外れているとき、高次非
均質性がシム過程を劣化させることが判った。そのた
め、シム過程に対するこのような高次非均質性の影響を
除くための措置が講じられている。
具体的に言うと、本発明の一実施例によれば、作像物体
の第1及び第2のNMR図を収集する。第1及び第2の
組のNMR図を収集するためにそれぞれ用いられたパル
ス順序の位相展開時間tE1及びtE2は、 tE1−tE2=2π/(ω−ω) となるように選択されている。ここで、ω及びω
作像物体の主な陽子種目のラーモア周波数である。各々
の図の組を第1及び第2の像に再生し、こうして得られ
た第1及び第2の像の対応する画素の比を求める。こう
して除算された像の位相角は、組み合わされた像の画素
に伴う作像物体内の種々の容積要素における磁界強度と
関係付けられる。
本発明の1つの目的は、磁界の非均質性の生体内での測
定ができるようにすることにより、分極磁界の一層正確
なシム作用を行うことである。非均質性の生体内での測
定を利用して、磁石の形状による構造的な非均質性と、
作像物体自体によって生ずる局所的な磁界の歪みとの両
方を補正することができる。普通、Bの非均質性から
生ずるNMR像の位相変動は、作像物体内の多重の陽子
種目によって生ずる化学シフト効果のために起こる位相
変動のため、はっきりしない。前に述べたように展開時
間を選択すると共に、その後に2組の像を互いに除算す
ることにより、このような化学シフトによって導入され
た位相変動が減少し、磁界の非均質性のみによる移相を
正確に測定することができる。こういう移相が、磁界B
の非均質性の生体内マップになる。
本発明の他の目的は、非均質性データを収集するのに必
要な時間の長さを短縮し、こうして、全体としての患者
の走査時間を短縮することである。上に述べた方法に必
要なNMR図の組は、図の各々の組を敏速に収集するこ
とができるような勾配呼び出し形エコー順序によって収
集することができる。
処理済みのNMR像の位相から演繹した磁界の非均質性
のマップは、2πラジアンごとに不連続性を含んでい
る。軸線に沿って、こうして演繹した非均質性マップの
偏導関数を求める。その後、微分非均質性マップの不連
続性の点にゼロの重みを割り当てる不連続加重関数を導
き出す。
従って、本発明の他の目的は、処理済みNMR像から最
初に発生された不連続な非均質性マップにシム勾配を合
わせるために、加重曲線はめ合わせ方法を用いることが
できるようにすることである。今述べた加重過程によ
り、加重過程から不連続性がなくなる。
他の実施例では、対応する大きさ像から振幅加重関数を
作成することができる。この加重関数を用いて、曲線の
はめ合わせを修正し、大きさ像内の強度の低い点につい
ては、はめ合わせ過程におけるその重要度を下げること
ができる。この振幅加重関数を用いた加重組み合わせ
を、微分非均質性マップと不連続加重関数との積に対し
て行い、補正された非均質性マップを作成する。その
後、この補正された非均質性マップを生ずるように、シ
ム・コイルの勾配を調節する。
従って、本発明の他の目的は、非均質性マップの画素の
振幅によって示されるような低い信号強度によって生ず
る誤差のない磁界の表示をもたらすことである。
磁界の非均質性マップは、低次非均質性項及び高次非均
質性マップの組み合わせというモデルとして扱うことが
できる。高次項が関心のある領域に中心合わせされてい
ないと、高次項が非均質性マップに対する低次シム勾配
の曲線のはめ合わせに悪影響を及ぼすことがある。本発
明の他の実施例では、非均質性マップから、中心外れの
高次非均質性の位置を推定する。その後、非均質性マッ
プに対する低次勾配のはめ合わせは、シム過程に対する
中心外れの高次非均質性の影響を取り除くように補正さ
れる。
従って、本発明の他の目的は、中心外れの高次非均質性
を有する非均質な磁界の全体的なシム作用を改善するこ
とである。
本発明の上述及びその他の目的及び利点は、以下の説明
から明らかになろう。この説明は、図面に示す本発明の
好ましい実施例について行う。しかしながら、この実施
例は必ずしも本発明の範囲全体を表すものではなく、発
明の範囲を解釈するに当たっては特許請求の範囲を参照
されたい。
発明の詳しい説明 第1図は本発明を実施するのに適した形式のNMR作像
システムのブロック図である。しかしながら、本発明を
任意の適当な装置で実施することができることを承知さ
れたい。
コンピュータ10がパルス制御モジュール12を制御
し、パルス制御モジュール12が勾配(グラジエント)
コイル電力増幅器14を制御する。パルス制御モジュー
ル12及び勾配増幅器14が共に、勾配(グラジエン
ト)エコー・パルス順序に対する後述の適正な勾配波形
、G及びGを発生する。勾配波形は勾配コイル
16に接続されている。これらのコイルは、磁石34の
中孔の周りに配置されており、磁石34からの分極磁界
に対して、それぞれの軸線に沿って勾配G、G
及びGが印加されるようになっている。
パルス制御モジュール12は、RFトランシーバシステ
ムの一部である無線周波数合成器18をも制御する。こ
のトランシーバシステムの一部は破線の囲み36によっ
て囲まれている。パルス制御モジュール12は、無線周
波数合成器18の出力を変調するRF変調器20をも制
御する。この結果得られるRF信号が、電力増幅器22
によって増幅され、送受信(T/R)スイッチ24を介
してRFコイル26に印加されることにより、作像物体
(図に示していない)の核スピンを励振するのに用いら
れる。
作像物体の励振された原子核からのNMR信号をRFコ
イル26で拾い、送受信(T/R)スイッチ24を介し
て前置増幅器28に送り、増幅して、その後直角位相検
波器30によって処理する。検波信号が高速A/D(ア
ナログ/デジタル)変換器32によってディジタル化さ
れ、物体のNMR像を発生するための処理のために、コ
ンピュータ10に送られる。
コンピュータ10は、シム・コイル40に電流を供給す
る一連のシム・コイル電源38をも制御する。各々のシ
ム・コイルは、選ばれた軸線に沿った強度変化を有す
る、Bと整合した磁界を発生することができる。典型
的には、1次シム磁界が勾配コイル16によって発生さ
れ、高次シム勾配がシム・コイル40によって発生され
る。
以下の説明は、上に述べた装置で発生され、本発明に用
いるのに適した勾配エコー・パルス順序及びスピン・エ
コー・パルス順序を考えている。しかしながら、当業者
であれば、以下の説明から明らかなように、本発明にこ
の他のパルス順序を用いてもよいことを承知されたい。
第2図について説明すると、第1の実施例の勾配エコー
・パルス順序は、スライス選択Gパルス52の存在の
もとに、帯域幅の狭い無線周波(RF)パルス50を送
信することから始まる。この最初のRFパルスのエネル
ギ及び位相は、それが終了したときに、個々の原子核の
磁気モーメントが、核スピン系の回転基準枠のxy平面
内にあるように制御することができる。このようなエネ
ルギ及び持続時間を有するパルスを90゜RFパルスと
呼ぶ。回転フレームは、何等勾配磁界がない状態で、主
要な陽子種目のラーモア周波数に等しい周波数ωでz
軸の周りに回転する点において、最初に述べた空間的な
基準枠とは異なっている。
RF信号及び勾配パルス52の組み合わせの結果とし
て、3次元の作像物体の空間的なz平面に沿った幅の狭
いスライスの核スピンが励振される。組み合わせ磁界G
及びBのもとで、RFパルスの周波数帯域幅内にラ
ーモア周波数を有するスピンのみが励振される。従っ
て、勾配Gの強度とRF周波数とによって、スライス
の位置を制御することができる。
負のG巻き戻し勾配パルス54は、回転枠のxy平面
内で核スピンの位相戻しを行うのに役立つ。従って、巻
き戻しパルス54は、RFパルス50の間に発生したス
ライス選択勾配52の部分の面積の約半分に等しい。
巻き戻しパルス54を印加した後又は印加している
間に、G前巻きパルス56を印加する。前巻きパルス
56は、歳差運動をする原子核の位相外しを開始する。
スライス内で空間的に一層高い位置にある原子核は、空
間的に一層低い位置にある原子核よりも、Gによって
誘起されるラーモア周波数が一層高い結果、位相の進み
が一層速い。その後、正のG読み出しパルス58が、
読み出しパルス58の中心又はその近くで、位相外しさ
れたスピンを勾配エコー又はNMR信号60に位相戻し
する。勾配エコー60が1つの図のNMR信号である。
2次元作像順序では、勾配パルスG62が印加され
て、前巻き勾配56の間に、y軸に沿ってスピンの位相
符号化を行う。従来公知のように、この後、異なるG
勾配を用いてこの順序を繰り返し、1組のNMR図を収
集し、それから普通の再生方法に従って、作像物体の断
層写真像を再生することができる。
第3図について説明すると、第2の実施例ではスピン・
エコー・パルス順序を用いる。スピン・エコー順序は、
スライス選択Gパルス74の存在のもとに、帯域幅の
狭い90゜無線周波数(RF)パルス70を送信するこ
とから始まる。前と同じく、スライスの位置は、勾配G
の強度とRF周波数とによって制御することができ
る。
負のG巻き戻し勾配パルス76は、回転枠のxy平面
内で核スピンの位相戻しを行うのに役立つ。巻き戻しパ
ルス76は、スライス選択勾配74のうち、RFパルス
70の後に発生する部分の面積の半分に等しい。
巻き戻しパルス76を印加する間に、G前巻きパ
ルス71を印加し、勾配パルスG73を印加して、勾
配エコー・パルス順序について前に述べたようにy軸に
沿ってスピンの位相符号化を行う。
第2のGスライス選択勾配78が、90゜RFパルス
70から時間(T/2)−τ/2後に中心を有してお
り、このスライス選択勾配78の間に、やはり時刻(T
/2)−τ/2に中心を有する帯域幅の狭い180゜
RFパルスを送信する。この180゜パルスは、スピン
の位相展開を反転し、90゜RFパルス70からT
にスピン・エコー77を発生するのに役立つ。180゜
RFパルスのタイミングは、スライス選択勾配78の中
心よりτ/2前、従って、時刻(T−τ)/2に調節
することができる。
スピン・エコー77がG読み出しパルス75の間に発
生し、1つの図に対するNMR信号となる。
いずれの実施例のNMR信号60又は77も、励振され
たスライス全体にわたる多数の歳差運動をする原子核か
らの成分信号の和である。各々の成分信号の位相が、読
み出しパルス58の間の個々の原子核の位置におけるG
,G及びG勾配の強度によって、従って、原子核
の空間的なz軸,x軸及びy軸上の位置によって決定さ
れることが理想的である。しかしながら、実際には、他
の多数の因子がNMR信号60の位相に影響する。
NMR信号の位相の説明を簡単にするため、作像する物
体はy方向に変化がないと仮定する。このとき、NMR
信号60は次のように表すことができる。
ここで、p(x)はx方向の所与の容積要素におけるス
ピン密度、即ち原子核の数であり、γは作像する物質の
原子核の磁気回転化であり、Bは分極磁界の強度であ
り、Gはx軸勾配であり、Tはこれから定義する位
相展開時間である。
この積分の第1の複素数項 は、NMR信号S(t)に対する読み出し勾配58又は
75のGの効果を表す。前巻き勾配56又は71は、
この効果が勾配パルスGの初めを基準とするのではな
く、第2図及び第3図に示すtを基準とするようにす
る。
この式の第2の複素数項 は、NMR信号S(t)に対する分極磁界Bの効果を
表す。Bは連続的に存在しており、従って、勾配エコ
ー・パルス順序では、S(t)に対するBの効果は、
RFパルス50の発生時点から測定される。勾配エコー
・パルス順序でRFパルス50以後に経過した時間が、
第2図に示すように、T+tである。
しかしながら、スピン・エコー・パルス順序では、18
0゜RFパルス72が位相の展開を反転し、従って、S
(t)の位相に対するBの効果の幾分かを相殺する。
スピン・エコー・パルス順序におけるRFパルス70以
後に経過した実効時間はτである。
式(2)は、位相展開時間として定義される項Tを用
いることにより、勾配エコー及びスピン・エコーの両方
のパルス順序を取り上げる。第2図に示す勾配エコー・
パルス順序では、tはTに等しい。第3図に示すス
ピン・エコー・パルス順序では、tはτに等しい。
この式の第3の複素数項 は磁界Bの非均質性から生ずる。こういう非均質性は
一般的に空間的に可変であって、式(2)の第2の複素
数項から導き出すことができる。具体的に言うと、ΔB
(x)がBの非均質性であって、一般的にxの関数で
ある場合、 は、 になる。
この非均質性関数は、Ω(x)=γΔBの場合、別個の
複素数項 にまとめることができる。Bの非均質性の位相誤差
は、位相展開時間が増加するにつれて増加し、従って、
この項は、式(2)の第2の複素数項について上に述べ
たのと同じ理由により、t+tの関数である。
この式の第4の複素数項eiφは、NMR信号チェーン
の信号処理によって生ずる位相の遅れ又は進みを集めた
ものである。例えば、第1図に示すRFコイル構造26
はある位相歪みを導入することがあり、RF電力増幅器
22及び前置増幅器28も同様である。これらの位相項
もxと共に変化し、項eiφによって表される。
磁界Bによって分極した水の基本周波数を除去するた
めに、NMR信号が典型的にはヘテロダイン検波され又
は周波数が偏移(シフト)することを考えると、式
(2)は簡単にすることができる。この周波数偏移変換
は、S(t)に を乗じ、信号S′(t)を発生することによって行われ
る。
式(3)は、大抵の生物学的な組織の場合がそうである
が、作像物体が含んでいる陽子の種目が2つ以上である
場合、更に複雑になる。各々の陽子の種目は化学シフト
のため、異なる共鳴オフセットを有している。生物学的
な組織における支配的な2つの陽子の種目は、水及び脂
質に伴うものである。ρ1をγBに対して共鳴周波数
ω=0を有する水の陽子のスピン密度関数、ρ2を共
鳴周波数ωを有する脂質の陽子のスピン密度関数と
し、ω=ω−ωを、水の陽子に対する脂質の陽子
の化学シフト又は共鳴オフセットとする。このとき、式
(3)は次のようになる。
この式は、両方の陽子の種目からの信号を表す。新しい
複素数項 は、化学シフトから生ずる位相オフセットを表し、これ
は主にBの関数であり、従って、前に述べたように、
展開時間tE+tに比例する。
次に述べるように置き換えをして、S′(t)から像を
発生するのに必要な逆フーリェ変換を簡単にする。
x=x′−Ω(x)/γG
(5) x=x″−(ωF+Ω(x))/γG
(6) 従って 上に述べた再生は、S′(t)に逆フーリエ変換を行う
ことにより複素数の多重画素像P(x)′を導き出すこ
とによって行われる。即ち、 像P(x)′の画素は、式(5)及び(6)に示す置換
に用いられた項のみ、真の位置xから変位しているが、
これらの変位は、その変位が1画素程度であれば無視す
ることができる。磁界Bの非均質性ΔBが、勾配強度
に比べて小さければ、1画素未満の変位になる。具
体的に言うと、Ω(x)/γG<1画素、且つ、(ω
+Ω(x))/γG<1画素であれば、又はΩ
(x)をΔBで表した定義から言えば、△B(x)/G
<1画素、且つ、{ω/γ2G+ΔB(x)/G
}<1画素であれば、画素の変位は1画素未満の変位
になる。1.5テスラの磁石で、B磁界が画素ごとの
勾配磁界の増分の約500000倍である場合、画素の
変位は、磁石が最初に均質な状態から2ppm以内であ
れば、1画素程度になる。そのとき、項ω/γG
約1.7であり、画素ごとの変化が殆んどないような作
像物体の区域では、無視することができる。後で更に説
明するが、曲線はめ合わせ(フィッティング)過程は、
こういう仮定によってときたま偏差があっても、その偏
差から生ずる誤差を更に減少する傾向がある。
画素の変位を無視することができると仮定すると、式
(8)は次のようになる。
非均質性データΩは、2つの実験を実施し、 tE1−tE2=n・2π/ω=τ (nは整数)になるような2つの異なる展開時間tE1
及びtE2を用いて2つの信号P(x)及びP
(x)を発生することにより、抽出することができ
る。
これら2つの実験では、信号P(x)及びP(x)
は次のようになる。
像Pを画素ごとにPで除することにより、第3の像
を発生することができる。即ち、 Δφ(x)=arg(P(x)) (1
3) 従って、Pは、その引数Δφ(複素数eiΩ(x)τ
の角度)が非均質性Ω(x)に比例するような像であ
る。xに関連する画素におけるP(x)の引数である
Δφ(x)をτで除することにより、任意の点xにおけ
る非均質性Ω(x)を計算することができる。
上に延べた手順を拡張して、2次元の像を作成し、物体
スライスにわたる位相情報を発生することができるこ
と、及び多数のスライスを用いて、3次元の位相マップ
を作成することができいることは、当業者に明らかであ
ろう。従来のスピン戻れ作像の場合に知られてるよう
に、勾配Gを変えることにより、2次元像が得られ
る。
前に述べたように、τは、τ=2π/ωとなるように
選択される。1.5テラスの磁石に対して、作像物体の
有力な陽子の種目が水及び脂肪である場合、τは約4.
5msであって、所望の移相を生ずる。勿論、2πの整
数倍となるτの任意の倍数でも作用する。
上に示す式(10)及び(11)の2つの信号P及び
は、上に述べた非均質性測定過程に対する異なる陽
子の種目の影響をなくす方法となり、従って、2つ以上
の陽子の種目を有する作像物体に対する生体内でのシム
作用ができるようにする。しかしながら、この説明か
ら、上に述べた方式は、1種類の陽子の種目のみを有す
る作像物体、例えばファントムにも用いることができる
ことが理解されよう。この場合、2つの陽子の種目の効
果を相殺する必要がないので、τの値は問題ではない
が、それでも2つの信号P及びPをやはり求め、式
(12)の除算を行って、式(9)のeiφ項を除く。
これまで説明したように、複素数像Pの引数Δφ
(x)をτで除したものは、像Pの面にわたる非均質
性Ω(x)のマップとなる。複素数配列Pは、NMR
システム内で、Pの正弦及び余弦項の大きさをそれぞ
れ示す2つの直角配列によってディジタル式に表され
る。Pの引数又は位相角は、これらの直角配列の比に
逆正接関数を適用することによって抽出することができ
る。この逆正接関数は−πから+πまでの範囲を有して
おり、従って、Δφ(x)の引数は、この範囲内の値に
制限される。非均質性Ωは引数Δφをτで除したものに
等しい。従って、演繹された非均質性の値Ω′は、−π
/τから+π/τまでに、又はνFを化学シフト周波数
ω/2πとして、−πνFから+πνFまで制限され
る。
第4a図には、Ω′(x,y)を縦軸にとって、2次元
像P(x,y)にわたって演繹した非均質性Ω′
(x,y)80のマップの一例が示されている。実際の
非均質性Ω(x,y)は面Pにわたって単調に増加す
るが、前に説明したように、演繹した非均質性Ω′
(x,y)は、−πνから+πνまでの逆正接によ
って課せられた限界の間に制限される。従って、逆正接
関数がπ及び−πで不連続になる点で、不連続81が発
生する。実際の非均質性Ω(x,y)は、この不連続の
「アンラッピング」によって決定することができる。こ
れは複雑な位相幾何学の問題であって、P(x,y)
引数配列80の面にわたって進むときに不連続を計数
し、不連続81を通るごとに、演繹された非均質性Ω′
に2πを加算又は減算することを必要とする。
他の実施例では、演繹された非均質性マップ80の空間
的な偏導関数を求めることにより、この困難な計数手順
を回避する。
第4b図について説明すると、x軸に平行な線に沿っ
て、演繹された非均質性マップΩ′(x,y)80の値
82が示されている。曲線82は、Ω′が+πνに達
するまで、xの値が増加するのと共にΩ′の増加につれ
て上昇し、+πνに達した点で、π及び−πにおける
前述の不連続の結果、−πνが飛び越す。
線82に沿った第1の偏導関数δΩ′/δxが第4c図
に示されている。この偏導関数は、第3b図の不連続8
1の点で「スパイク」81′を生ずる。これらの不連続
点は、曲線84を閾値85と比較し、第4d図に示すよ
うに加重関数T(x)を作成することにより容易に検出
することができる。この加重関数の値は、曲線84の大
きさが閾値85よりも大きいときには0であり、他のと
きには1である。その他の値を用いてもよいが、閾値は
πν/4に設定されることが好ましい。
標準的な方法に従って、この加重曲線84にシム勾配を
はめ合わせることができるが、勾配曲線は、その代わり
に、 にはめ合わせることが好ましい。これは、y軸に沿って
空間的にx軸の非均質性を実効的に平均する。この曲線
はめ合わせ過程は、最小自乗法又は公知のその他の方法
であってもよい。同様に、y軸のシム・コイルに対する
シム補正勾配の値は、y軸に沿って適用した同様な手順
によって決定することができる。
他の実施例では、振幅加重関数W(x,y)を構成し、
像の値Pの大きさが第2の閾値よりも小さいときに振
幅加重関数W(x,y)を0に等しくし、その他の場合
には1になるようにすることができる。第2の閾値は、
考えている像の区域内での信号の最大の大きさの15%
に設定されるが、像の信号対雑音(S/N)比に応じ
て、この他の値を選択してもよい。振幅加重関数を用い
て、曲線84のうち、Pの大きさで示すように、信号
の強度が殆んどない部分の曲線のはめ合わせの間の重要
性を低下させ、こうして、この後の曲線はめ合わせに対
する雑音の影響を低下させるのに役立てる。従って、当
業者であれば明らかなように、加重関数W(x)はこの
他の種々の形で構成することができる。例えば、W
(x)は像の大きさ又は像の自乗(P)の連続的な関
数であってもよい。振幅加重関数を用いると、式(1
4)は次のようになる。
シム・コイルが線形勾配を発生し、そのため非均質性Ω
の1次成分のみを補正する場合、達成可能なシム・コイ
ル勾配を表す一定関数を加重非均質性マップf(x)
にはめ合わせる。それでも、非均質性マップΩ(x)は
高次の依存度、例えば2次項を含んでいる場合が多い。
2次の非均質性は、作像物体内の構造に関係するもので
あることがあり、再生像から判定すると、作像物体の質
量中心に中心を有する傾向がある。
作像物体が関心のある領域内で中心合わせされていない
ために、2次の非均質性が関心のある傾域内で中心にこ
ない場合、2次の非均質性は、線形シム勾配を全体的な
非均質性にはめ合わせるのに用いられる曲線はめ合わせ
過程にバイアスを加える傾向がある。
加重非均質性マップf(x)を2次多項式のモデルで
表すことができれば、 f(x)=a(x−x+ai(x−x)+
c (16) この式において、xが作像物体の変位、即ち関心のあ
る領域の中心から2次の非均質性の変位であるとする
と、 式(16)の非均質性に対する線形勾配のはめ合わせ
は、線形勾配の傾斜を式(17)の定数項、即ち、a
−2aに設定することを必要とする。しかしなが
ら、この定数項の後の部分2aは、式(16)の
線形成分から生ずるのではなく、式(16)の2次項か
ら生ずるものである。式(16)の2次項は、作像物体
の質量中心がシムの原点に中心合わせされていない場
合、即ち、G≠0の場合、式(17)の定数項にのみ
寄与を有することに注意されたい。
変位した質量中心を有する作像物体のバイアス効果は、
全体としてシム過程にとって有害であることが判った。
2次項のバイアス効果は、重心近くの領域ではシム作用
を改善するが、ずっと広い区域にわたってシムの補正を
悪化させる。
そのため、他の実施例では、シム過程に対する中心外れ
の2次項の影響を除く措置を講ずる。標準的な最小自乗
法又は従来公知のその他の方法において、式(14)又
は(15)の加重非均質性マップf(x)の導関数
に、1次多項式α x+αをはめ合わせる。この多
項式の1次係数α1及び2次係数αは、式(17)の
モデルで表した微分加重非均質性関数f(x)の成分
に対応する。即ち、 α=a−2a (18) α=2a (19) 作像物体の対称軸線、従って2次項の中心xが、像P
(x,y)から作像物体の質量中心を計算することによ
り次に決定される。具体的に言うと、 ここで、式(18)及び(19)を参照すれば、 α+α=a−2a2+2a2 =a (21) x軸シム勾配は、式(16)のモデルで表した加重非均
質性関数fの線形部分に対応するこの項aに調節さ
れる。当業者であれば明らかなように、この手順は他の
シム軸にも適用することができる。同じ手順は、非均質
性の中心を決定することができる限り、更に高次の中心
外れの非均質性の効果を補償するようにも適用すること
ができる。作像物体の質量中心に用いて、式(21)で
示される比較的小さな補正を行うのに要する範囲では、
高次の非均質性の中心を近似することができると考えら
れる。
本発明を特定の実施例及び例について説明したが、以上
の説明から、当業者には投影再生作像方式に対する適用
というようなこの他の変更も考えられよう。例えば、簡
単のために1次元の場合のみを説明したが、上に述べた
方式は従来公知の2次元及び3次元の作像方式にも容易
に適用することができる。更に、当業者であれば、以上
の説明から判るように、スピン・エコー及び勾配エコー
・パルス順序以外のパルス順序を用いてもよい。従っ
て、本発明は、ここで説明した好ましい実施例に制限さ
れるものではなく、特許請求の範囲によって限定される
ことを承知されたい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するのに適したNMRシステムの
概略ブロック図、 第2図は勾配エコーNMRパルス順序を表すグラフ、 第3図はスピン・エコーNMRパルス順序を表すグラ
フ、 第4a図はxy平面の区域にわたって演繹された非均質
性Ω′を示す3次元のグラフ、 第4b図は第4a図に示す3次元のグラフを通る一定の
yの線に沿って、xに対して演繹された非均質性Ω′を
示すグラフ、 第4c図は第4b図に示す関数の偏導関数のグラフであ
って、最小自乗法により、不連続を有さない偏導関数に
線がはめ合わされることを示しているグラフ、 第4d図はシム磁界の曲線はめ合わせの間、第4c図の
偏導関数の不連続を少なくするために用いられる加重関
数T(x)のグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8932−4C A61B 5/05 312 9219−2J G01N 24/06 G (54)【発明の名称】 磁界強度の空間的な変動を決定する装置,非均質性マップからシム勾配を計算する装置,非均質 性マップで表されている磁界を補正する装置,及び中心外れの2次成分を有する磁界を補正する 装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分極磁界内に配置されている作像物体内で
    の磁界強度の空間的な変動を決定する装置であって、前
    記作像物体は、第1及び第2のラーモア周波数ω及び
    ωを有する第1及び第2の材料を含んでおり、 第1の展開時間tE1を用いて第1の組のNMR図を収
    集する手段と、 整数nに対して、 tE1−tE2=n・2π/(ω−ω) であるような第2の展開時間tE2を用いて第2の組の
    NMR図を収集する手段と、 各組のNMR図から第1及び第2の複素数多重画素像を
    再生する手段と、 複素数多重画素比像を発生すべく、前記第1の複素数多
    重画素像の各々の画素を前記第2の多重画素像の対応す
    る画素により画素ごとに除する手段と、 非均質性マップを作成すべく、複素数多重画素比像の各
    々の画素の引数を計算する手段とを備えた磁界強度の空
    間的な変動を決定する装置。
  2. 【請求項2】前記各組のNMR図は、勾配エコー・パル
    ス順序により収集されている請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記各組のNMR図は、スピン・エコー・
    パルス順序により収集されている請求項1に記載の装
    置。
  4. 【請求項4】n=1である請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】非均質性マップからシム勾配を計算する装
    置であって、 微分非均質性マップを作成すべく、シム軸線に沿って前
    記非均質性マップの偏導関数を求める手段と、 前記微分非均質性マップのうち、所定の範囲外の値を有
    している点にゼロの重みを割り当てる不連続加重関数を
    発生する手段と、 補正用シム磁界を決定すべく、前記微分非均質性マップ
    に加重曲線のはめ合わせを実施する手段とを備えた非均
    質性マップからシム勾配を計算する装置。
  6. 【請求項6】前記加重曲線のはめ合わせの前に、前記シ
    ム軸線に対して垂直な軸線に沿って前記微分非均質性マ
    ップを積分する手段を含んでいる請求項5に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】各点における像の値の大きさに比例して前
    記微分非均質性マップの点に重みを割り当てる振幅加重
    関数を発生する手段と、 前記振幅加重関数及び前記不連続加重関数の両方を用い
    る手段とを含んでいる請求項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】各点における像のエネルギに比例して前記
    微分非均質性マップの点に重みを割り当てる振幅加重関
    数を発生する手段と、 前記振幅加重関数及び前記不連続加重関数の両方を用い
    る手段とを含んでいる請求項5に記載の装置。
  9. 【請求項9】前記微分非均質性マップのうち、所定の閾
    値未満の大きさを有する値を有している点にゼロの重み
    を割り当てる振幅加重関数を発生する手段と、 前記振幅加重関数及び前記不連続加重関数を用いる手段
    を含んでいる請求項5に記載の装置。
  10. 【請求項10】中心を有している低次補償用シム勾配を
    発生するシム・コイルにより、非均質性マップで表され
    ている磁界を補正する装置があって、前記磁界は、低次
    非均質性と、中心外れの高次非均質性とを有しており、 軸線に沿って前記高次成分の空間的な位置をスライス像
    の質量中心を計算することにより同定する手段と、 前記低次非均質性のみを補正するように、前記補償用シ
    ム勾配を調節する手段とを備えた非均質性マップで表さ
    れている磁界を補正する装置。
  11. 【請求項11】前記低次非均質性は、1次であり、前記
    高次非均質性は、2次である請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】線形シム勾配を発生するシム・コイルに
    より、xの所に作像物体から生ずる中心外れの2次成
    分を有する磁界を補正する装置であって、 軸線に沿って前記磁界の1次係数α及び2次係数α
    を決定する手段と、 前記軸線に関する前記2次項の中心xを決定する手段
    と、 前記軸線に沿った前記シム勾配の傾斜をα+α
    と置く手段とを備えた中心外れの2次成分を有する磁界
    を補正する装置。
  13. 【請求項13】前記2次項の中心は、前記作像物体の像
    の質量中心に等しいと置かれている請求項12に記載の
    装置。
JP2284544A 1989-11-27 1990-10-24 磁界強度の空間的な変動を決定する装置,非均質性マップからシム勾配を計算する装置,非均質性マップで表されている磁界を補正する装置,及び中心外れの2次成分を有する磁界を補正する装置 Expired - Lifetime JPH0644904B2 (ja)

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